天使の鎮魂編突入です
これにあたり、タグにFFVIIと作品を越えた恋愛を追加させていただきました
クラレイ本格的始動です✨
雨上がりの日は意外と良いものに出会う
咲夜と美鈴の姿は人里にあった
悪天候の中、薄暗い人里をこそこそと雨合羽をきて歩いていた
「なんで警察代わりの私たちが浮気調査しなくちゃいけないの…」
「まぁまぁいいじゃないですか、たまには」
美鈴のタバコの煙が天に昇る
「張り込みをするときくらいタバコやめたら?」
「…そうですか?」
「!来たわよ」
咲夜と美鈴が姿を隠して手元の資料を見る
「あいつで…間違いないようね」
「ですね…」
男がキョロキョロと回りを見回す
カバンを大切そうに抱えている
しばらくすると黒い服の人物が歩いてきた
「?咲夜さん…様子が変です」
「どこが変なの?典型的な浮気現場じゃない?…黒いマントで隠しちゃって…有名人かしら」
「だってあの黒い人…男ですよ?」
「え?」
咲夜が目を凝らしても黒いマントに身を隠しており見えない
「気が青いんです…女の人は赤なのに」
「そっかそういえばそんな能力だったわね…男、ということは!不倫しても前の男が忘れられない系のBL!?
こんなところにまで来て…やっぱり俺の事忘れられないんだな…って言って始まる男の男による腐女子のための…」
「しっ!…なにか聞こえます」
咲夜も耳を澄ましてみる
所々、分からないところもあるが唯一聞き取れたところがあった
「…早苗の姉御は…」
「「早苗!?」」
早苗は幻想郷で初の革命家…といえば聞こえはいいが単なる犯罪者だ
指名手配されている
活動自体は当初は過激ではなかった
外の世界の物を排除仕様とする信念のもと河童特区での爆破事件なども引き起こしており
その活動は過激化の一途を辿っている
外の世界の物を拒む性格は彼女が戦争を終わらせた四人の内の一人だからかもしれない
世間から見ると英雄から一転、狂者へと変わってしまっているが
本人はまだ古き信念を突き通している
「突入しましょう…このままみすみす逃がすのも…」
「えぇ…早苗が関わっているなら…話は別よ」
二人は隠れていた場所から飛び出る
「紅魔館の人間だ!その場に伏せろ!」
「ちぃ!外界社会の犬め!ここで殺してやる!」
黒いマントはナイフを取り出し咲夜に切りかかる
「ザ・ワールド!時よ止まれ」
時を止めて咲夜は男に近づきナイフを取り上げ拘束した
「そして時は動き出す」
時は動き出し男は何をされたか分からないまま倒されている
「公務執行妨害だっけね…もういいわそれで現行犯逮捕ね美鈴、霊夢に通達お願い」
「了解です」
美鈴が走って博麗神社へ向かっていった
「ついに尻尾をみせたわね…東風谷早苗…四英雄の一人…」
博麗神社
霊夢の頭に雨粒が落ちてきた
「雨かしら…憂鬱ね…」
霊夢が起き上がり窓を閉める
「…早苗どうしたのよ、勝手に人ん家にあがらないでくれる?」
「そうかっかしないでよ」
緑色の髪の女性が肩を竦める
「どう?皆の中で唯一名前が割れてて英雄と呼ばれる気分は?」
「英雄は悪くないけど狂者は止めてほしいわね…狂者じゃないし」
「半ばおんなじような物でしょ」
今度は霊夢が肩を竦めた
「で?今日はなに?」
早苗は霊夢の肩を取り耳元で囁く
「警察に追われてるの…あなたの力が欲しい…一緒に元の幻想郷に戻しましょ?あの頃みたく鬼の子の力見せて欲しいの」
霊夢はしばらく間を置いてから答えた「正直、今の生活で満足してるし…BL読めたらそれでいいしさ…変えようとは思わないね…それに」
一瞬、霊夢に黒い稲妻が走る
早苗の手にバチバチと火花を散らせる
「鬼の子とは呼ぶなよ…捨てた名だ」
「ひゅー…怖い怖い…」
早苗は手をブラブラさせる
「すぐ怒るんだから、沸点低いのがあんたの悪い所だよ…もう」
「低くて悪かったわね」
霊夢が適当に小説を取り出した
「飽きないね…あんたも」
「魔理沙よりはましでしょ…てかあんたのタイプってどんなやつ?」
早苗が顔を赤くした
「た、タイプ!?…えっと…その…か、カッコいい人…とか?」
「はぁ…それを魔理沙に聞かせてやりたいわよ…あいつなんて言ったと思う?五歳~十歳までの女の子って言ったのよ?あいつは病気よ」
「霊夢は?」
霊夢が少し顔を赤めた
「私の性癖を…理解しても…愛してくれる人…とかかな…あと金髪でガタイが良ければ最高…」
「居ないわよそんな猛者」
霊夢の周囲を一瞬、黒い稲妻が走った
「…!察か…んじゃ私はこれで…スカウトの件、考えといてね、サラバダ」
早苗が縁側から走り抜けていった
「キレそう…分かってるわよ…だってもう恋愛なんてしないために…」
霊夢は官能小説を抱き締めた
「…雨が止んだら…散歩でもしようかな…」
雨は通り雨の様で一気に振り出し
すぐに止んだ
霊夢は散歩に出掛けようと外に出る
「…紅魔館くらいまで行くかな…」
霊夢が刀を脇に差し適当な小説を持つと神社を出る
階段を降りていると美鈴と会った
「美鈴?どうしたの?」
「その…早苗一味の一人を捕まえたので…報告に」
霊夢が呆れ顔になった
「また?…わかったわ、また話聞きに行くわね…ったく」
美鈴が興奮ぎみに霊夢に言った
「この調子なら早苗の逮捕も近いかもですね!」
「…それはどうかな…あいつ…逃げ足だけが取り柄だし…」
霊夢が雲の切れ間から指す光をみた
「…散歩にでも行ってくるよ」
霊夢が階段を降りていく
「あ、はい気を付けて…」
一人取り残された美鈴は首を傾げた
「霊夢さん…早苗と知り合いなのかな?」
人里は雨上がりのためか人は疎らで少ししか居なかった
霊夢はのんびりとただ歩いていた
「♪~♪~」
鼻歌まじりに上機嫌にただ進んでいった
その時、一人の男とすれ違った
明らかに痩せ細り不健康そうな男だ
「やってるわね…ちょっと追ってみますか」
霊夢が後を追う
最近、連合軍の兵士が持っていた依存性のある危険な薬物が人里に出回っている
紅魔館からも呼び掛けはしているが
量の把握すらままならない状態であり
一つ一つ、取り締まっていくしかない状況だ
河童特区の路地裏に行った
まるで迷路のようにいりくんだ路地が霊夢の方向感覚を鈍らせついに
(しまった!見失った!)
見失ってしまった
(うーん、困ったなぁ…ここは…どこだろう)
霊夢が困り果て空を見上げた
ビルは空高くそびえ立ち無機質な光を発する
「ぎゃあああああああ!」
男の悲鳴がこだませる
「なに?あの男?」
声のした方に霊夢は走って向かう
迷路のような路地に着くと霊夢は目を見開いた
そこには金髪で大剣を背負い
青い瞳の男が、痩せた男を取り押さえていた
「なっ!?なんなんだ!?あんた!」
「いやぁ…危なそうな奴を見かけたもんでな…その手の白い粉…見せてみろ」
金髪の男は痩せた男から白い粉を取り上げる
「やっぱりな…薬だ…」
霊夢が金髪の男に近づく
「ねぇ…あんた…」
「なんだ?」
「外の世界の人間?…にしては不思議な感じなんだけど…名前は?」
「俺か?俺は…クラウド、クラウドストライフだ」
紅屋敷でも書きましたが
クラウド×霊夢のカップリングは僕が小説を書き初めたきっかけなんですよー
流行るといいなーなんて(^-^)