天使の鎮魂ももう終わりです
早いな…まだ、書きたいことが山積みですからねこの小説…
今回覚えていて欲しいのは…
まぁこれはあとがきに書きます
では本文お楽しみください
瓦礫の山と化したビルは跡形もない
そこに咲夜達の姿はなかった
「うそ…」
美鈴がタバコを口から落とした
「…メイド!探しなさい!生存者がいるか!」
「はっ!」
妖精メイド達が動くよりも先に美鈴が動きだした
「咲夜さん!」
地下
斬撃の被害は地下にまでは及んでいなかった
いや…正確には地下にいる二人には被害はなかった
地下は完全に埋め立てられており
エネルギーの塊が瓦礫に埋もれている
その上で二人は尚も攻防を続けていた
「セフィロス!何故ここに来た」
距離をとり互いに構えたままクラウドは怒り怒鳴るように聞いた
「ここは約束の地…俺を含め…ソルジャーが来ては行けなかった場所だ!」
「…ここに来てわかった…ここには魔洸もマテリアも何もない…例えるなら空虚なから箱…なら話は早い、メテオを落として世界に傷を傷を付け…今度こそ、この星を船に世界の闇を旅する…母がそうしたようにな…」
クラウドの口角が少しだけ上がった
「それは違う、やっぱりお前は何も解っていない…ここはから箱なんかじゃない」
少ししか会っていない筈なのに霊夢の顔が次々にクラウドの頭を巡る
「初対面でも構わず呼び捨ての女とか…薬きめた細い男とか…ヤクザ警官とか…俺から言わせればミッドガルのほうがから箱だった…ここはミッドガルが失った物を持っている…そして…」
クラウドは大剣を思いをセフィロスに向ける
「俺の大切な物が…ここに出来た…から守るんだ…命に変えても」
「…守れるのか…エアリスも守れなかったお前が」
「エアリスを守れなかった分…俺は霊夢を…幻想郷を守る!」
クラウドは気合いの咆哮と共にセフィロスに斬りかかった
倒壊に巻き込まれた咲夜と早苗が気を失っている最中
霊夢は意識を取り戻していた
そして歯を食いしばっていた
辺りは真っ暗な闇が包んでいた
「そんなのって…」
刹那、霊夢一人を支えることが出来ず
瓦礫の底が抜ける
「ッ!」
霊夢はギリギリ飛翔して難を逃れた
「ギリギリセーフ…」
地下ではその瓦礫が直撃していた
二人は人間では考えられない跳躍を見せて瓦礫をかわす
しかし空中戦ではクラウドのぶがわるく
斬撃をくらってしまった
「ッ!」
下の瓦礫まで吹き飛ばされる
鮮血が飛び散った
「グハッ!」
「やはりお前は何も守れはしない…自分さえも守れない…さようならだ、クラウド」
セフィロスの第二波が来る前にその剣を誰かが止めた
「なに!?」
セフィロスも顔を歪める
「れ、霊夢!?」
クラウドがよろけつつ立ち上がる
そこに霊夢も向かった
「大丈夫?」
「…」
「ぽいね、あとは任せて」
セフィロスに向かおうとする霊夢をクラウドは止めた
「まて…これは俺の戦いだ…邪魔はするな…」
「ッ!」
ビンタをする音が鳴り響いた
「何で!?何で一人で抱え込もうとするの!?私、そういう奴、大嫌い!一人じゃ生きられないくらい弱い癖に…守るとか命に変えてもとかほざいちゃってさ!重いのに…一人で抱えないでよ!私が心配なの!?馬鹿にしないで!あんなやつ!…あんなやつ…」
霊夢が涙を落とす
「なんで…」
「先生も…そうやって…一人で…」
霊夢が刀を構えてセフィロスに斬りかかった
いつもの力量なら両者は互角の筈だが霊夢は感情的になっているのか
咆哮をあげて突っ込むだけ
結果はセフィロスに吹き飛ばされる
それを繰り返した
「…霊夢…どうして…そんなに…」
クラウドが霊夢に急接近して溝尾に拳を突き刺す
「な…なんで…」
「お前が苦しむ必要はない…それに…お前の小さな背中では…これは背負えない…全部、落としてくるからさ…またゆっくり話そうか」
言っている間に霊夢は気絶してしまった
「…気が変わった…本当は…追い出すだけでもいいと思っていたんだが…生憎、ここにも俺の居場所ができてしまった…それに全部、落としてくると、いってしまった…もう後には引けない…お前を倒す」
クラウドから青い炎が広がる
同時に稲妻が走りバチッ!と音を立てる
「なに…そんな…ばかな…」
セフィロスは焦った様子で気絶した霊夢の方をみる
霊夢からは黒い稲妻が走った
「…バージョンアップ…クラウド貴様…」
クラウドは一撃でセフィロスを上空へ飛ばし連続斬撃、超究武神覇斬を放った
セフィロスは全ての斬撃を食らい黒い羽となって消えた
「なんだ…?…これは…」
瓦礫の一部が黒い稲妻で崩れた
「霊夢から…出ているのか?…何者なんだ…お前は…」
クラウドが近づく
すると、だんだん稲妻は減っていき
クラウドが霊夢を抱えると完全に消えた
霊夢を包んでいた黒い炎も消えた
「…クラウド?」
倒壊したビルの近くだった
「…セフィロスは?」
「倒した…実感は無いから…また出るかもなんだが…」
霊夢は短くそう、と返事をする
「先生って…誰だ?」
「…」
「言いたくないなら…言わなくてもいい…だが少し気になってな…」
霊夢が空を見上げる
「戦争があったの…10年前に…色んな種族の奴が死んだわ…いいやつも悪いやつも…お構い無しね…知り合いだって何人も死んだ…そんな中でも子供を育てようと…常用教育ってやつかな?…寺子屋を初めた馬鹿が居たのよ…名前は吉野清瀧…私達、四英雄の師よ…清瀧先生は…とても優しくてね、幻想郷の中でも特殊な力を持つがゆえに親に捨てられた子や親が居らず自分の力でのみ生きてきた子とかを受け入れて教育してたのよ…でもある日、その寺子屋が敵に襲撃された…捕虜として捕まったの…私達、魔理沙、早苗と…それと私ともう一人で先生を助けに行こうとしたの…戦争を終わらせるとか幻想郷の未来とか…考えてた訳じゃなかった…私達はただ先生を助けたかった…また皆で笑える日々を取り戻したかった…なのに…」
霊夢が悔しそうに顔を歪めた
「先生は…帰って来なかった…捕虜を解放して聞いた話では…捕虜の子供に日本語を教えている所を見つかり…殺された…遺体は…」
霊夢が拳を地面にぶつける
「見せしめに使われた!先生の死は晒し物にされた!…許せなかった…昔から頭に血が上ると記憶が途切れる事があった…そのときも自分の頭が沸騰するように熱くなるのを感じてから…記憶が消えた…気付いたら…敵を全員、殺していた…ある人は首を引きちぎって…またある人は引きずり回して…切り刻んで、バラバラにして…殺し方は様々だったけど…周囲は血の海だった…」
クラウドはただ俯いてそれを聞いた
「怖くなった…自分が…孤独が…誰かと繋がろうとした…一人にしてほしくなかった…もう…ひとりぼっちは嫌だ…今でもね夢にみるの…真っ暗な場所でひとりぼっちでいて…どれだけ友達の名を叫んでも答えはかえってこない…その内、怖くなってそこに居たくなくて走り出すんだけど…どこまでいっても真っ暗…凄く怖いし…ひとりぼっちだって感じるんだ…いやな夢だよ」
クラウドが立ち上がった
「…失礼な詮索だった…すまない」
「良いの…私も誰かにこの事言えてすっきりしてるし…クラウド、黙って聞いてくれてたから…嬉しかった」
霊夢が声色を変えて明るく振る舞う
「そういえばクラウドって強いのね、セフィロスを倒しちゃうんだもん」
「そうか?」
霊夢は段々、笑顔になってきた
「ねえ?私のボディーガードしてくれない?」
「はぁ?」
クラウドは思わず、すっとんきょうな声を出した
そのボディーガードをしてくれないかの誘いはエアリスからも受けたからだ
「ダメ…かな?勿論ただって訳ではないわよ」
「…ただじゃないって報酬とかはあるのか?」
クラウドが冗談っぽく聞いた
霊夢はしばらく考えたのちに応えた
「デート一回!」
クラウドは目を見開いた
その後、口角を上げる
「そりゃ…引き受けない訳にはいかないな…よろしくな霊夢」
「うん…よろしくクラウド」
で続きですが
今回覚えていて欲しいのは
クラウドは霊夢にエアリスを重ねて
エアリスを守れなかった代わりに霊夢を守ろうとしている
霊夢は純粋にクラウドが好き
と言うことです
この前提を作るために天使の鎮魂編はあるようなものですし
ここまでは僕の中では世界観や人間関係構築のためのプロローグのような感じです
本番はここからです!✨
とりあえず、天使の鎮魂はここで終わりです