東方日常茶飯事   作:草賀魔裟斗

7 / 8
作者は一人っ子なんですよ(´・ω・`)

新規ばっかり作ってたら新規しか思い浮かばない症候群にかかってしまいまして…
明日には短編を一つ描きたいと思います

なんか僕の短編って切ない感じがしますが
やりたいことをして生きてる人間なんで
書きたいことを書いてます(`・ω・´)キリッ


日常という脆い何か
一人っ子にはわからない世界がある


これは記憶も曖昧な小さな時の記憶

「本当に行かせるのか!?霊夢は…まだ…」

「分かってる!しかし行かせなあかんやろ!戦争を終わらせるためや!」

「Damn it!(ちくしょう!)…霊夢はまだ…12だぞ…なんで…なんで!」

奥で二人の男が言い争っている

私はその時、近づいて心配そうに言ったのを覚えている

「お兄ちゃん…大丈夫?」

「…大丈夫だよ…霊夢を戦争になんて行かせないからな」

その男は優しく私を撫でてくれた

その時の私はそれが嬉しかった

「幽玄…そんな事ゆうたって変わらへんよ…霊夢は"奇跡の乙女"に選ばれたんや…わいらにはどうしようもできん」

奇跡の乙女とは戦時中の四英雄の呼び方だ

関西弁じゃない方の男がレイピアを構えた

「Shut up(黙れ)…それで妹が死んでも…居なくなってもいいのかよ!…そうなら…てめえは…兄貴失格だ」

「…なんとでもゆえ…わいは兄貴失格でも構わん…お前がおるさかいな…それに霊夢なら死なんと信じとるからな」

そこで私の視界は歪みだす

 

朝日が霊夢を照らす

鳥がチュンチュンと鳴く

「夢…か…」

「おはよう…霊夢」

クラウドが霊夢の寝室に入ってきた

霊夢は慌てて左腕を押さえて隠す

「もう…まだ着替えてないんだから入って来ないでよ」

「あ、悪い」

霊夢は手早く着替えを済ませた

「ごめん、なにか用事?」

「いや…用事って訳では無いんだが…魘されてたようだったんでな…嫌な夢でも見たか?」

「…嫌な夢では無かったような気がする…ただとても懐かしくて…辛い夢だった…」

クラウドが霊夢の頭をポンポンと叩いた

「泣くほど辛かったら…相談してくれ…そのために俺はここにいる」

霊夢は少し頬を赤らめて呟いた

「…ありがと…」

 

霊夢はいつもみたいに人里を歩いていた

「…あ、あれは…」

小さな子供と話している魔理沙の後ろ姿が見えた

「お姉さん…大丈夫?」

「大丈夫!いつもの事だぜ」

勿論、言うまでもなく大量出血だ

「写真を一枚撮らせて…メジュラ!!」

霊夢のかかと落としが決まった

「不審者には近づかないようにね」

「え…えっと…」

「そうだ、飴ちゃんいる?」

霊夢から飴を受け取り上機嫌で幼女は帰っていった

「くそ…霊夢邪魔してんじゃねぇよ!」

「邪魔してない、あの子の教育上、あんたとの接触は危険と判断しただけよ」

魔理沙がため息をついた

「…目頭が赤くなってんじゃねぇか…クラウドにでも泣かされたか?」

「違うわよ…あんたってそういうのの鋭いわね」

「そうか?」

魔理沙が空を見上げ肩を竦めた

「あいつは言ってたこの空の元は自分自分の庭だって…自分の庭で泣いてる奴がいたら手を差しのべたくなるんだよ…探偵の性なのかね」

「…そう…」

霊夢が何かに気付き魔理沙を伏せさせた

弾丸が霊夢の頬をかする

「霊夢!」

「…発射地点は…」

魔理沙が目を凝らす

「速さ的にそう遠くねぇな…やつか!」

ライフルを持った男を黙認した魔理沙はリボルバーを構える

「ショット!」

弾丸が一直線に飛び、ライフルを持った男に当たった

ライフルが音を立てて落ちる

「ちくしょう!」

男は撤収していった

男の腕には龍のマークの刺青があった

「霊夢!大丈夫か?」

「うん…久しぶりにみたらびっくりした…流石、魔理沙ね」

「腕は鈍ってねぇな、にしし」

霊夢は左腕を握りしめた

「霊夢?」

「あ、なんでもない…あいつ…放っては置けないわね…」

霊夢が剣を引き抜いて男を追った

「…また…悲しそうな顔しやがって」

 

男が魔理沙に撃たれた手を自分で治療している

そこに霊夢が現れた

「くそ!」

男はリボルバーを構えた

しかし次の瞬間には手ごとリボルバーはバラバラになっていた

「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

男が悲鳴をあげる

「…ヒィッ!れ、霊夢…」

「…私の事…知ってるんだ」

霊夢が剣を今一度構え直す

「わ、悪かった!お前やお前の兄貴達に"焼き印"を着けて奴隷のように扱って事はそ、組織も反省しているんだ!あれ以来、奴隷制度は止めた!幹部もほぼ全員懲戒免職になった!本当だ!なんなら調べ…!」

霊夢は最後まで聞くことなく男の頭を落とした

血が吹き出しごろりと何か重いものが路面に落ちる音がした

「それだけで…許されるとは思わない事ね」

霊夢が剣に着いた血を路面に吹き飛ばす

血飛沫は路面に赤い花を咲かせる

 

「…クラウド」

霊夢が神社に帰ると靴が3つあった

「…?」

「れーいーむー!!!」

男が飛び付いてきた

「???」

「会いたかったよー!霊夢!」

見覚えのあるレイピアが腰に刺さっていた

「お兄…ちゃん?」

「そうだよぉ…幽玄だよ…」

霊夢の目から涙が溢れる

戦時中から会えていない兄と会えたのだ喜びも…

(´・ω・`)一人っ子の僕にはわかりませんが…

とても大きい物だろう

「…霊夢お帰り」

クラウドともう一人、男がいた

「よっ!久方ぶりやないか…龍夢兄ちゃんやで、覚えとるか?」

「忘れるわけないよ…二人とも…私の家族なんだから…」

「大きぃなったな…霊夢」

龍夢がにやけ面でクラウドを指差す

「なんやかんや彼氏まで作っとる見たいやしな!隅に置けんでー我が妹ながら」

幽玄がクラウドに殺気を向ける

「Ohh?彼氏ぃだぁ?いいか、このヒヨコヘヤー、霊夢は俺のだ、誰にも渡さん」

「誰が兄ちゃんのだって?」

霊夢が苦笑いでツッコミを入れる

「結構、譲り受ける気はさらさらない、霊夢がお前のなら、堂々と奪い取ってやる」

クラウドもまた殺気の籠った視線を幽玄に送る

「クラウドまでなにいってんのさ」

「にしし、わかもんはええなー」

「わかもんって…」

霊夢が苦笑いを浮かべた

そして帰って来た日常を噛み締めていた

ただ静かに霊夢はこの日常が続くことを祈った…




日常って崩れて初めて日常を実感するんですよね…
例えるなら…ドーナツの穴って回りにパンがあるからそこに穴があるって認識するような感じです…
ボーカロイドでもそのような曲がありますね
とても好きなんですよ、あの曲…

というわけで"日常という脆い何か編"突入です
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