亡霊の学園 ~戦死した英雄達~ 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
1938年・・・アメリカの2倍以上の国力を誇る中国とモンゴル、シベリアの一部、極東ロシア、アラスカ、オホーツク海の島々、北海道、カナダの一部、ワシントン州を併せた2000年の歴史を持つ国にアメリカ合衆国は宣戦を布告した。
北邦共和国とよばれる超大国は駆逐戦車と簡素な海軍、欠陥攻撃機のみしか持っておらず、初戦を大敗することとなる。
これはその時に戦死した者を3年、そこから反撃し、カナダを半壊させた時から戦争中期までを2年、終盤から終戦までを1年として生まれ変わらせた物語であり、主役は・・・
「オレンジペコ、こんな言葉を知ってるかしら。部下に必勝の信念を持たせることは容易よ。勝利の機会を経験させれば良いのよ。」
「ドイツのロンメル将軍の名言ですよね。」
「えぇ。・・・しかし上司が信念を迷走してしまったどうすれば良いかしらね。」
県立大洗女子学園が奇跡の優勝をしてはや数ヵ月・・・ある噂が広まっていた。
「幽霊学園空母でありますか?」
「そうなのよ。北海道の稚内市の港を母港にしていた学園艦が十数年前に廃艦作業に入る前に嵐でとごかに行っちゃったらしいんだけど・・・最近になってその艦から通信が入るらしいんだって。」
「・・・不思議。」
「誰もいないのでしょう?」
「そう。本当なら浮いてること事態がおかしいらしいんだけどね。誰かいるけど誰なのかわからないから亡霊って皆は言ってるんだよ。」
「そう言えばみほさんが居ませんがどちらにいるのでしょうか?」
「西住殿なら実家の方で問題が起こったからとヘリで連れていかれたでありますよ。」
「・・・そう。」
「みぽりんも大変だねー。」
(・・・皆に合わせていますが・・・私だけでしょうか?この異変に気がついているのは。)
ここ数日・・・私ことアンチョビはおかしな変化を実感していた。
私の記憶が確かならば北邦などという国があるはずもないのにその戦車が戦車道連盟に使用可能と書かれているのだ。
不審に思い、杏に電話をしたが、逆に常識だろと言い返されてしまった。
まだ良い。
戦車が増えただけならまだ良い。
継続高校が消滅しているのはおかしいだろう。
たまたま持っていた継続高校の隊長ミカに連絡をするとこちらも混乱しており、プラウダ高校の生徒になっているということだった。
現在は異変に気がついているカチューシャとノンナと一緒にカチューシャの私室で会議名目で情報交換をしていたらしい。
「・・・アンチョビもということは・・・ノンナ、ダージリンにも連絡してちょうだい。」
「Да。」
ポロロン
「・・・これじゃあ戦車を盗めないじゃないか。」
「落ち着きすぎよ!!あんたの学校消失してるのよ!!慌てなさい。」
ポロロン
「慌てて何になる。無駄だとわかれば自然に落ち着くものさ。」