亡霊の学園 ~戦死した英雄達~ 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
歴史の本を読み、その後首脳陣で会議をし、結局難民ではなく、亡命としてほしいとの解答を宮永中将はした。
「勿論タダとは言わない。これを受け取ってくれ。」
宮永中将は懐から金の延べ棒を3本出した。
「ほう。」
「120名の亡命者受け入れを頼みたい。」
「私が直接もらうことはできないが、国の役員を送る。」
「ありがたい。」
数日後に新聞にはデカデカと
《政府120名の亡命者受け入れ》
と書かれ、軍服の彼女達が写真で写されていた。
「宮永中将、文部科学省から辻局長がお越しです。」
「まだ終わらないの・・・。」
「テル、宮永中将、もう少しだから頑張ってください。」
「ありがとう大星少佐。」
軍服を整え、軍帽を深く被ると役員の待つ部屋に移動した。
「遅くなりすまない。」
「いえ、大丈夫です。・・・まず亡命の件は承諾されました。ただ、協議の末、この艦ではなく別の艦に移動してもらいます。」
「ほう。」
「ゲットー大学付属高校のある学園艦に移動してもらいたい。そこには北邦系ユダヤ人や北邦系日本人もいます。」
「・・・わかりました。ここにある物は持っていっても良いですよね。」
「えぇ、構いませんよ。・・・ただ、お願いがあるのです。」
「支援を受けている身です。聞きます。」
「ゲットー大学付属高校の廃校計画を阻止してほしい。」
辻局長が言うに、辻の母校がゲットーの前身の高校で、高校2年の時に3年の姉が率いる戦車部が西住流という流派に負け、高校は戦車部を予算の関係で潰したが、それにより姉が責任感から自殺してしまったらしい。
これにより学校運営に問題が生じ、ゲットー大学に買収されたらしい。
ゲットー大学も経営が数年で悪化してしまい、手放さなくてはいけなくなったらしい。
それを何とかするために学園艦統廃合計画を職権の範囲内でしたのだが、大洗の奇跡で失敗したらしい。
「・・・なぜ大洗という学校に凝るのかわからないが、やれるだけはやろう。戦車道は大まかに移動範囲が決まっていること、実弾を使用しないこと、改造も規定内のみというルールだろう。詳しくは知らないが。」
「えぇ、そうです。学費の方は一部負担しますが、自力で何かしらで稼いでください。戦車道を通じて大学生に上がればスポンサーが個人で付くので1年間頑張ってください。」
「了解した。夜には荷物を纏めて移動を開始する。誘導は頼む。」
こうして幽霊達は戦争を知らない少女達と戦うこととなる。
立ちはだかるのは3年になる軍神か、それとも強化された他の学校か・・・。
秋も終わりに近づいていた。