プロローグ
俺は目が覚めた。目の前は何も無い白い空間にいた。
・・・えっ・・・ここ何処?
俺が困惑していると目の前に、白い服を纏い、白い髭を生やしたハゲの爺さんが現れた。
『すまんのう。突然で悪いがお主は死んだのだぞ。』
・・・は?・・・え?・・・俺死んだの?ていうか・・・あんたって・・・
『わしは神だ。お主の死因は電車の人身事故じゃ。』
ふ~ん、死んだんか。まじか〜。しかも、人身事故って。
『・・・・・・まあ、わしのミスなんじゃがの。』
おい!このジジイ!ミスで人殺してんじゃねー!
『神に対してジジイ呼ばわりはないじゃろが。』
確かに、神に対しての言葉遣いでは無いが、俺を罰する様子は無いな。
んじゃあ、神様ー。俺をこんな所に呼ぶって事は何かがあるんだろ?例えば、第2の人生がおくれるとか。
『ほう。お主、この状況で良く冷静にものを考えられるのう。良い美点じゃな。関心、関心。』
この野郎。上から目線で偉そうに。
『口が悪いのは、お主の欠点じゃな。で、正式には転生じゃな。そこでお主何か、良い題材が有れば言ってみるといい。叶えてやろう。』
うーん。俺はBLEACHが好きだったな。
『BLEACHか。ちょっと待っておれ。・・・・・・あい、わかった。』
ジジイは目を閉じて何か唸っていたが、すぐに目を開き返事した。
『お主の望み叶えてやろう。』
おお!やったね!じゃあ、能力は?
『まあ、落ち着くのじゃ。特典の内容じゃが、憑依じゃ。憑依先は藍染惣右介じゃ。』
藍染様!チートやったー!・・・・・・ん?なんで、そんな冷めた目で見て来るんだ?俺はじじいにジト目で見られても嬉しく無いぞ。
『それについてはじゃな、制限があるからじゃ。』
ふむふむ、なるほど。確かに制限が無いと藍染様はまじでチートだもんな。でも、なんか誤魔化されてるような。
『それと、転生先はBLEACHでは無いぞ。』
え?そうなの?まじかよ〜。期待してたのに。
『それは、悪かったの。じゃが、これは最初から決まっておる故、諦めるんじゃな。で、転生先なんじゃが、東方Projectの世界じゃ。』
東方ってあの東方か〜。正直、全然知らない。主人公が霊夢って名前の女の子ってぐらいしか知らない。
『お主には、その世界で生きてもらう。』
うーん。やっぱり、何かおかしいな。藍染様だけでも凄いのに・・・・・・・・あれ?そういえば、BLEACHで最も大事なアレが使用可能に含まれて無いような・・・・・・・
な、なあ、神様。ざんぱk・・・・・
『では、これから転生させるぞ。・・・達者でのう。』
ちょ、俺の斬魄刀はああああああぁぁぁ!
そして目の前が真っ白になって俺は意識を手放した。
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・・・・・・ん・・・?・・・ここは何処だ?木のざわめきが聞こえる。服のポケットに紙が入ってる。俺はそれを取り出し広げると
『さっきぶりじゃのう。神じゃ。
わしからの最初で最後のアドバイスじゃ。
特典で藍染惣右介になったが、あくまでもポテンシャルを与えただけで、今は普通の人間に毛の生えたぐらいの力しかだせんのでな。しっかり、修行するんじゃよ。
あと、斬魄刀についてじゃが、お主は神であるわしに対して暴言を吐いた事による天罰として、取り上げたわい。
これに懲りたら、神に刃向かう様な真似は今後慎み給えよ。
神より』
あんのクソジジイ!
斬魄刀無しって、BLEACHで1番大切な武器であり、能力なのに!しかも、今は殆ど一般人並みの力しかないとか・・・・・・
『グルルル・・・・』
い、いや〜。やけに獰猛で低い唸り声が聞こえるな〜。幻聴かな〜。
恐る恐る、後ろを確認すると、犬が七匹。犬って可愛いよね。チワワとかもいいけど、柴犬とか人懐こい犬が好きだな俺は。っと、いかんいかん。現実逃避してる場合じゃ無い。しかも、犬じゃなくて、狼だし。
どうやら俺は、あの神様に相当嫌われたらしい。冷汗もとい脂汗額に大量にかきながら、震える体に鞭を打って、無理に引き攣った笑みを浮かべながら、俺は全力で逃走した。
俺の無慈悲な転生物語が幕を開けた。