Tales of Rezar ~祈りが導くRPG~   作:0maru

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・・・すみません、待ってないかもしれないですが・・・お待たせしました!
リアルに時間がない・・・時間ほしい;
合間合間で書いてるので意味不明な所もあるかもですが、楽しんでいただけたら幸いです・・・!


第三話 蛍火の洞窟

エンリカの里を出てから既に約半日が立った。

周りは徐々に太陽の光が差し明るくなっている。

 

「だいぶ明るくなったな」

 

「そうね」

 

夜の暗い中での移動。

社からその先、山の中をここまで進んできたはいいけれど何処まで進んだのか分からなかった。

だが周りが明るくなってきたおかげでやっとそれが分かる。

 

「ようやく半分、って所かしら…」

 

アルマは呟く。

どうやら山の丁度反対に来た所といった感じで、里の姿は見えず、代わりに見えるのは広い草原と遠くに見える人が住んでいそうな村々、そして更に遠くには武将の都フェカロレの特徴的な建物がぼんやりと見える。

 

里から出るのはこれが初めてという訳ではない。

東の島を収める武将の命で、数回エンリカ長老クニヤスと共にフェカロレに行った事がある。

その度にエンゼはよくはしゃいでいた。

もちろん共に来ていたアルマに静かにしてと怒られていたが。

 

「アルマ、・・・これから俺らどうなるんだろうな」

 

「分からないわ。

こんな事初めてで・・・どうなるかなんて」

 

今回の事で自分達がどうなるか分からない。

自分を狙った西の島の守護騎士達はおそらくもう里には手出ししないはず。

自分が里から出たから。

もちろんそれは可能性であって、実際は分からないが。

 

里の事は不安もあるがそれでもそう思って進むしかない。

 

けれど自分達は?

彼らはどうだろうか。

 

予想さえしておらず、里を襲われ、里の者を守る為に自ら出てきた。

ある程度の必要なモノは持ってきたが、長くもっても3日だろう。

 

「考えても仕方ないわ。

とにかく今はこの山を越える事が最優先」

 

「・・・そうだな」

 

二人は再び進み出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてからの事。

エンゼとアルマはあれからまただいぶ進んで、あと二時間もあるけば山を下りられるだろうという所だった。

 

「「!」」

 

・・・足音。

自分達の他に足音が聞こえてきた。

距離はまだ遠い。

二人は互いに目を合わせると、木々の裏へと隠れた。

 

微かに聞こえる足音、声、そして・・・ガシャン、という何かの金属音。

 

(・・・まさか)

 

そうエンゼは思った。

その金属音には聞き覚えがある。

・・・つい最近に。

 

見つからぬ様静かにしていると、だんだんと話し声がはっきり聞こえてくる。

 

「本当にこんな山の中にいると思うか?」

 

「知らねーよ。

けどあの隊長が言うんだ、言う事聞いて仕事するしかねーだろうが」

 

「けどさ~、里に”巫”らしき奴が見当たらないからって反対側の山に逃げ込むとか思うか?

普通にたまたま見当たらなかっただけとか」

 

((!))

 

―――”巫”らしき奴。

 

聞こえてきた話し声に二人は驚く。

あの守護騎士はもう里から出た事に気が付いたというのか。

 

(アルマ・・・)

 

(ええ・・・)

 

とにかくここは何としてでも隠れ凌ぐしかない。

今ここでバレたらきっと自分達の命は危うくなる。

 

二人は話し声の主達が離れていくのはじっと待つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

守護騎士達の声が遠ざかったのはそれからどのくらい経ってからだろうか。

息を潜め、隠れ、じっとしていた二人はやっと緊張を解いた。

 

「・・・まさかもうバレるなんてな」

 

「そうね、・・・たぶん守護武者があの里にいるから、見つからないようこそこそ隠れながら中の様子見てたのかもね」

 

そうじゃなければこんなに早くバレる訳がない。

・・・里の人がいないと騒いでいたなら、まだしも。

 

そこまで考えて、・・・二人は・・・あ、ありえそうと思った。

 

「あの人達がいたと言う事は他にもいるはずよ。

油断せずに移動しなくちゃ」

 

アルマの言葉にエンゼは頷いた。

・・・けれど、

 

「でも、他にもいるなら・・・違うとこから進んだ方が安全じゃねーか?」

 

「それも・・・そうね」

 

おそらく守護騎士達は比較的に歩きやすい場所を徘徊してるはず。

その成りでは急な斜面や足場の悪過ぎる所は避ける可能性の方が高いからだ。

 

それなら、

 

「俺らはあえてあいつらがいなそうな、危ねーけど急斜面の所とか行くか?」

 

「・・・確かに危険は高いけど、あの人達と会う確率は低いかもしれない。

・・・でも却下よ」

 

「なんで!?」

 

「もしそんな場所進んで怪我したら?

これから先あの人達から逃げるんだとして、ここで怪我でもしたら」

 

「なら・・・どうすんだよ」

 

「それは・・・」

 

どうすべきだろう。

ただでさえこの山に守護騎士がいると分かった、・・・簡単に山を越える事は出来なくなったと言うのに。

かと言え、彼らはこの山に入った事がない。

社のある山だが、社以外この山に入る事はない。

森の中のように何度も足を運んでいればなんとかなったかもしれないが、そうでないのだ。

さぁ、どうすべきか。

 

と、

 

「なんだ?向こうに誰かいるのか?」

 

「・・・!」

 

話し込んで気が付かなかった。

先程とは別の守護騎士の二人組が近くにいたのだ。

 

話し声に気が付いた二人組はこちらに向かって歩いてくる。

 

「・・・エンゼ!」

 

「・・・ああ!」

 

このままでは見つかる、隠れててもきっと・・・。

そう思った二人は、守護騎士とは逆の方向へと一斉に走り出した。

 

「!!あれは・・・!」

 

「本当にいたっ!?・・・お、おい!!見つけたぞ!!」

 

走り出す二人の姿を見た守護騎士達はハッとし、そして持っていた笛のようなものをピーッ!と吹いた。

それが彼らの合図なのだろう。

静かだったはずの山の中が、瞬間騒めき出した。

 

見つかればこうなるとは分かっていたが、二人は走り出して後悔する。

何故なら、

 

「アルマ・・・!この周辺あいつら何人かいたみたいだ・・・!」

 

「え、ええ・・・!気づかなかった・・・これなら隠れていた方が良かったのかしら・・・!?」

 

「いや、それだとこっち向かってきた奴らには見つかってただろ!」

 

判断ミス。

彼らの周辺にはまた別の者達が何人かいたのに気がづかなかった。

笛の音が響いた瞬間に聞こえてきた足音や声は二人や三人ではない、もっといる。

 

今更だが、おそらく彼らも・・・エンゼ達のようになるべく音を出さぬように行動していたのだ。

 

「追えー!!」

 

「必ず捕まえろ!!この際殺してでも構わんとの仰せだ!!」

 

「んなっ!?」

 

「・・・そこまでしてまで”巫”を殺したいってこと!?」

 

聞こえてきた叫び声に思わず驚く。

そこまでして何故?疑問しか湧かないけれど。

 

二人は走る。

生い茂る草木をかき分け、足場の悪い中を走る。

追いかけてくる足音はどんどん増えてくるが、それでも二人は前へ前へ走った。

後ろをちらっと見れば守護騎士達はその手に既に剣を持っていた。

 

「・・・!エンゼ!止まって!!」

 

「っ!」

 

アルマの声にエンゼは足を止める。

後ろを向いていた彼は前に視線を戻し、そして息を呑んだ。

 

・・・崖だ。

 

彼女が止まれと言わなければ危なかった。

きっと気づかぬままこの崖に真っ逆さまだったかもしれないのだから。

 

けれどどうする?

もう後ろからは守護騎士が近づいてきている。

けれどもう逃げ場はない。

 

「エンゼ・・・ごめん、私が考えなしに走ったせいで・・・」

 

「ちょっ・・・アルマが謝ることないって!

それにまだ手はあるはず、だから諦めんなよ!!」

 

「エ、エンゼ・・・」

 

諦めた表情になっている彼女に活を入れるように、彼はそう言った。

まだ、まだ何かあるはず。

考えろ、考えろ!

エンゼは頭をフル回転させ考える。

 

足音はもうすぐそこまで聞こえてきていた。

 

 

 

 

―――・・・ふわっ

 

 

 

 

「!」

 

崖に見えた何かに、エンゼはじっと目を凝らし始めた。

・・・なんだ?

 

「やっと追いついた!!」

 

「!」

 

ついに守護騎士は二人に追いつき、そして剣を構えた。

 

「さぁ、観念しろ。

お前らはここで死ぬんだ」

 

「そ、そんな簡単に死ねる訳ないじゃない!!」

 

「ふっ、こんな状況でか?」

 

「・・・っ」

 

この場にいる守護騎士は十数人いるだろう。

ここは崖、もう逃げ場がない中で生き残るには・・・。

アルマは考えてももう何も出ない。

ただエンゼへの謝罪の気持ちしかない。

 

と、急にアルマの腕が引かれた。

 

「エ、エンゼ!?」

 

「だーかーら!諦めんなって言っただろ?」

 

彼女の腕を引いたのは他でもない、エンゼで。

にっと、彼は笑った。

 

「諦めるな?はっはっはっ!

お前の頭は馬鹿なのか?ここは諦める所だろう!」

 

そんな声が聞こえるが、エンゼはその笑みを変える事はなかった。

それに気に障ったのか、一人の守護騎士が二人に向かって走り出す。

 

その者に対抗しようとアルマが大刀に手をかけようとして、

 

「・・・アルマ!飛ぶぞっ!!」

 

「・・・ってえぇ!?ま、待ってエン・・・っ」

 

「・・・なっ!?」

 

エンゼは掴んでいたアルマの腕をまた引っ張り、そしてあろうことか・・・崖へと飛び込んだ。

 

「うそおおおおぉぉぉ・・・っ!?!?」

 

まさか飛び込むとは思わなかったアルマはもう叫ぶしかない。

そんな二人の行動に守護騎士達もただ驚くしかできなかった。

 

けれど直ぐさま崖のぎりぎりの所まで来て、守護騎士の一人が下を覗き込んだ。

既に二人の姿は小さくなっている。

 

「・・・、・・・ふっ。

逃げられないと分かって、自殺行為をしやがったか」

 

もう助からないだろうと考えたその者は一言言った。

かなりの高さのこの場所は、飛び込めばもう助かる訳がない。

 

「・・・さぁ、隊長に報告するぞ」

 

「え・・・?た、隊長は『殺してでも連れてこい』と」

 

「この高さではもうあいつらは死んだも同然。

それに下を見ろ、あの森の中あいつらの死体を探すのはかなり時間を食うだろう。

ならばこの事をそのまま隊長に伝えればいい、きっと隊長も良くやったとおっしゃるだろう」 

 

何処からそんな自信が出ると言うのだろう。

一人の守護騎士はそう思った。

けれど強引に戻るぞという彼に従い、その場から離れていく。

 

その胸に一つの疑念を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、・・・てて」

 

「・・・~っ!エンゼ!!いきなり飛び込むなんて・・・何考えてるのよ!!」

 

「いでっ!?」

 

そう疑念を持った守護騎士は正解だった。

何故なら二人は生きている、無事だったのだから。

 

無事だったエンゼに、同じく無事だったアルマは少々目に涙を溜めながらエンゼを一発殴った。

 

「いってーな!

無事だったんだからいいじゃんか!」

 

「そうね、そうよね!無事だったわ!!

でも一言言わせてもらう・・・、ちゃんと言ってからこういう事はしなさい!!」

 

「言ったじゃん!」

 

「もっと事前に!!

あなたはいつも、いきなりこういうことするからこっちは身心が持たないのよ!」

 

そしてもう一発。

 

彼らは無事だった。

何故なら、エンゼには見えたから。

薄っすらと、けれどそこにあるのを。

 

「それにしても・・・よく分かったわね。

このつる植物があるって」

 

「ん?あぁ、なんか薄っすら見えたんだよ。

なんていうか、こう・・・ふわっとした光のおかげで」

 

「ふわっとした??」

 

沢山生い茂るつる植物。

少量ではあの崖の高さから落ちても無理があるが、二人の目線にあるのは、自分達が知るつる植物とは別物。

量が多い、・・・そして・・・つるの太さが・・・かなりあるのだ。

・・・自分達の腕くらいはあるんではないだろうか?

けれどその割にゴムのように弾力がある。

本当に・・・これは自分達のしるつる植物か?

 

・・・とにかく二人はそのつる植物があったおかげで無事だった。

 

「・・・見えたというのは分かったけど、そのふわっとした?光って何??」

 

「んー・・・上からは見えてたんだけど、・・・ないな」

 

「あのね・・・」

 

完全に信じてない目をするアルマ。

 

「・・・信じてないだろ!

本当にふわっとした感じの光だったんだってば!」

 

「ふわっとって・・・あ、これみたいな?」

 

「あっそうそう!そんな感じのひか・・・り」

 

「「・・・え?」」

 

二人の目の前にふわりと飛んできた何かに、思わず同時に声を出した。

 

それは光。

けれど何処か儚い、淡い光。

ふわふわと空中を漂うそれは一つだけではなかった。

 

その光が飛んでくる方へと徐々に向ける。

すると、そこには。

 

「あれって」

 

「・・・洞窟?」

 

淡い光で満たされた、『蛍火の洞窟』という後にそういう名と知る、小さな洞窟があった。







・・・どうでしたでしょうか?
かなり意味不明ですね、うん。

とりあえずやっと三話まできましたー。
次も遅くなるかもですが頑張りまっす!!(><)
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