やさぐれエリオとコミュ障キャロwithスカピョン一家   作:アタゴン

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ついに真打(変態)登場です。

めっちゃ短いですけど生存報告代わり&月1更新はしたいという勝手な考えで投稿しました。

就職してから時間が取れない、辛い。


第5話 エリオと変態(スカピョン)の出会い

結論から言おう。

 

僕とキャロ、フリードはロストロギアの爆発に巻き込まれた。

 

僕達が盗掘に成功し、獲物を持って帰ろうとしていると突然謎の空飛ぶ金属カプセルに襲われたのだ。

 

無論僕達は迎撃したが、多勢に無勢。

 

それに魔法が通じないというオマケつき。

 

僕の電撃とフリードの火球は何とかダメージを与えていたので辛うじて逃げることだけはできたが、最後には囲まれてしまった。

 

追い詰められた状況を脱するべく、フリードの竜魂召喚からの強行突破を目論んだ。

 

しかし、その直前でカプセルの放つレーザーが僕の持つロストロギアに直撃。

 

急激にエネルギーを膨張させ始めた。

 

まずいと思った時にはもう遅く、キャロとフリードを庇いながら指向性の電撃を放つことしかできなかった。

 

そして僕の視界は真っ白に染まった。

 

ここまでが遺跡での記憶。

 

そして今僕は見知らぬ天井を見上げて寝転がっていた。

 

全裸で。

 

ナンダコレ・・・・・・。

 

「やあ、目が醒めたみたいだね」

 

にやけた男の面が視界の端からニュルっと現れた。

 

「すごく気持ち悪い!」

 

僕は無意識の内に電撃を放った。

 

「ククク、残念だったね! 記録映像で君の魔法変換資質のことは知っているのさ、無論対策済みだとも!」

 

しかし、変態には効かなかった。

 

「しかし、しかしだ。想定よりも数値が上だ! やはり今の君は新種の生命体と言えるだろう!」

 

「何を言ってるかわからない」

 

「わかりやすく言ってあげよう。エリオ=モンディアル、君は死んでしまったのさ!」

 

息を荒くしながら興奮する変態が僕にそうのたまった。

 

「ロストロギア、レリックの爆発に巻き込まれ君の肉体は消し飛んでしまった。だが、君はレリックを核にして再生された! 興味深い、実に興味深い! 今の君は実体を持っているがその本質はエネルギー生命体だ! 何故エリオ=モンディアルの形をとっている!?  どうやって生きている!? どうやって思考している!? 寝ている君の身体を解剖しようとしたが、メスの刃が通り抜けてしまう! AMF内では君の肉体は消えてしまったが、AMFを解除すればまた君の身体が形作られた! どういうプロセスで君は生まれた!? あの爆発の中で何があった!? 知りたい! 知りたい! 知りたい! こうして会話しているとますます気になってくる! さあ、バイタルデータを取らせてくれ! 起きて思考している君はどんな数値を叩き出すんだ!」

 

どうやら僕は人間を止めてしまったらしい。

 

変態が垂れ流す雑音を遠くに聞きながら僕の思考が停滞していった。

 

 

 

 




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