「もうすぐ現場海域だよ、ちーちゃん」
「ちふー、現場付近に展開している米軍空母、《ジェラルド・R・フォード》から暗号通信来たよ、《此方フォード、白騎士の現場海域への侵入を確認、大過無く調査が終了することを願う、米海軍第七艦隊司令長官、アイリーン・アークライト》だってさ」
「《カール・ヴィンソン》が機関停止のトラブル抱えたから急途応援に行ったと資料にあったが・・・本当だったのか」
「在日米軍に米国のISの六割が配備されていると言う話だし、旗艦業務をブルーリッジに引き継いで短期間限定で来たんだろうなぁ」
「在日米軍を引っ張り出すとか米軍も本気だねー」
依頼の海域に到着した千冬達は、海域到着直後に届いた在日米海軍第七艦隊旗艦《ジェラルド・R・フォード》からの暗号を受け取りつつ、調査を始める。
「・・・・・・う~ん、水温、気温、気流とかに特に異常無し・・・・・・変わってることと言うと霧が深いくらい?」
「サーモグラフィーでの周辺観察において、異常な熱源反応無し、平々凡々だな」
「ねぇはるるん、他におかしいところあった?いくら調べても異常が見つからないんだけど」
「うーん・・・・・・水中が原因かなぁ?それなら現状だと調べようがないし・・・・・・」
調査開始から凡そ2時間が経過したが、海域中を調べてもまるでもって異常が見付からない、消去法的に考えれば(他の海域が海中含めて異常が無かったことを鑑みると)、間違いなく此処には
「うむむむむむ、海上に異常が無いことを考慮すると、念押しの予備パーツと工具の代わりに白騎士で潜行艇を運んで来るべきだったか?」
「折角来たのに何の成果も無いとなるとなぁ・・・・・・しかし、
「・・・・・・はるるん!逆探に反応!!」
海上の調査ではまるで成果が出ず、皆が一旦引き返すことを視野に入れ始めたその時、《白騎士》に正晴の趣味で拡張装備されていた逆探知機(レーダー波を探知するやつ)が異常を捉えた。
「距離・・・400!?近すぎるわボケ!何で海面すれすれを浮遊し続けてレーダーとソナー使ってるのに両方に反応してないんだ!!」
「レーダーって本来こう言う状況でこそ使用される代物なのに・・・・・・」
「どうするはるるん!この霧じゃ100メートル先も怪しいよ!?」
「・・・まずいな、正晴、此処では視界が悪い、一旦離れた方が良さそうだ!」
(ドォドォドォドォドォドォドォドォドォ‼)
「・・・!ちふー!この場を離れて!!」
「・・・・・・ッ!!!!」
「うわわわわっ!!?」
みとりは霧の中から放たれた
「・・・- ・・ ・-・ ・- ・---・ ・・ ・-・ ・・- -- --・ --・-・ ・-- -・--・ ・-・-・ -・・ -・--・ ---・- ・・-・・ ・ ・-・-・- ・---・ ・・ ・-・-・ ・・-・・ ・---・ ・- --・-・ ・-- -・・・ --・-・ -・-・・ ・-・-・ -・ ・・ ・-・-・ ・-・-・- - --・ -・-- ・・ ・--・- --・-- ・- ・-・-- ・・-- --・-- ・- ・-・・ -・- ・・・ ---・- ・・ ・・-- ・・- ・-・-- ・・ -・・- -・--- ・-・-・- ・-・・・ ・・-・- ---- ・・ ・・-・・ ・-・-- ・・ --・-- -・--・ 」
「・・・・・・発光信号?モールスか?」
千冬も先程の水柱を避けた直後に、霧の奥深くから放たれた発光信号に気づけただけファインプレーだろう。
だがしかし、そんなことを悠長に考えるまもなく、《白騎士》に先程と同じものが襲いかかる。
今度も白騎士はその巧みな操縦で回避を試みるが・・・・・・一発被弾した!!?
「--・-・ ・-- -・--・ ・-・-・ -・・ -・--・ ---・- ・・-・・ -- --・ ・・・- ・・ ・-・ ・- ・---・ ・・ ・-・ ・・- ・ ・-・-・- --・-・ ・-- -・--・ ・-・-・ -・・ -・--・ ---・- ・・-・・ -- --・ ・-・-・- ・・・- ・・ ・-・ ・- ・---・ ・・ ・-・ ・・- ・ ・-・-・- -・・ ・・- -・ ・・ ・-・-・ ・・-- -・・・- ・- ・・-・ -・・-- ・・- ・--- ・-・・ ・・・- -・-・ ・-・-・ ・-・-・- --・-・ ・・ ・---・ ・- --・-・ ・-- ・-・-- ・・ -・・- ・・・- --・・- -・-・・ ・・-・・ ---・- -・--・ ・-・-・- ・--・ ・・- --・-・ ・・ -- ・・- ・ ・- -・-・・ ・・- ・-・-・ -- ・・- ・・-- -・-・・ ・・・- ・・-・ ・・-- ・・-・ ・-・・ ・・・ ・-・-・- ・・-・・ ・・・- ・・-・・ ---- ・・ ・・・ ・-・-・ --・-- --- 」
「くっ・・・・・・!」
「ちーちゃん!?大丈夫!!?」
「大丈夫だ・・・だが、シールドが相当量削られた、後2、3発貰うと保たないな。」
「マジか!?」
「・・・・・・もっとヤバイことがわかった、」
「ゆっきー!?」
被弾した白騎士、損害は深くはないが威力が大きかったらしく、シールドが大量に削れたのだが、行信が何かに気づいたらしく、非常に青ざめた様子で告げる。
「まず俺たちに飛んできたブツだが・・・・・・
「へ?」
「え?」
「ふぁっ!?」
「なっ!!?」
「しかも恐らく艦砲のサイズに換算して20サンチ以上・・・
「更にいってしまえば、最初の巨大な水柱、あれは
「「「「・・・・・・なっ・・・なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!?!?!?!?」」」」
千冬は回避するとき、かつての白騎士事件の時よりもさらに凄まじい変態機動を行っていたのだが(同乗者達はしょっちゅう付き添って慣れた)、
(最初のは千冬の発言と合わせれば避けなかったら即撃墜などと言うまるで笑えない代物だとも言っている訳なのだ!!)
「ちょちょちょちょ待った待った待った待った!!!いくらなんでもおかしすぎるよ!現代の艦砲でさえ完璧な代物じゃ無いんだよ!?どうすればこんな神業じみたことが出来るの!?」
「・・・荒唐無稽が過ぎる・・・と言いたかったがそうもいかないみたいだ・・・アレを見ろ・・・・・・」
「ちーちゃん!?」
千冬は霧の中から現れた艦影に気がついた、それは明らかに
「正晴、ひとつ聞いていいか?」
「な・・・・・・何だ?」
・・・・・・皆一様に
そして、千冬がその状態のまま、正晴におそるおそる問いただす。
「霧の中に見えるあの
(ドォドォドォドォドォドォドォドォドォ!!!)
「・・・・・・ッ!!!」
「ねぇはるるん?コレ、
「・・・・・・かもな?」
「ちふー!レールガンとボードを盾がわりに!!!」
「・・・ダメだ!!!!!防ぎきれない!」
・・・・・・直後、
流石の白騎士も
白騎士と千冬達を乗せた
以下、二隻の船の間で交わされた発光信号の翻訳である。
「グナイゼナウよりシャルンホルストヘ、グナイゼナウより白騎士、搭乗パイロット、それと四名の同乗員の保護に無事成功、失神しているものの目立った外傷は無し、作戦は完全に成功である、《シャルンホルストの悪魔》の指揮、見事であった」
「シャルンホルストよりグナイゼナウへ、シャルンホルストよりグナイゼナウへ、作戦の最終段階は完了、以降、手筈通りに白い騎士を簡易的に分析し、乗員は治療した上で麻酔で寝かせておいて、バミューダ島海岸部の適当な所に安直するように、作戦の囮兼回収役、ご苦労であった」
グナイゼナウと合流したのはシャルンホルスト級戦艦、《シャルンホルスト》、この世界ではグナイゼナウ共々、英国にビスマルク以上の壮絶なトラウマを植え付けた《悪魔》の戦艦であった。
そして二隻は霧の中をバミューダまで進み行く・・・・・・
その艦首には、あの忌まわしき戦争を物語る、
・・・・・・続く。