【HCS】 星のカービィ -DARKWARS-   作:黒廃者

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自分の作品読み返したりすると文章ひどすぎで才能のなさに軽く病むレベル。
時間があれば修正したいです。


戦士の集結 ~Dream Team~ 前編

 この世界では、どうやら現実の世界というものがよく視えるらしい。

 まるでフィクションの中で頭に輪っかを付けた天使が下界の様子を覗き見るような格好で、カービィは永夢達がダークマター一族の居城へ突入する様を眺めていた。

 彼の背後には、体育座りで反応待ちをしているブラックロックシューターの姿があるのだが、カービィは光景に夢中になって中々話を振り返してこない。

 根気強くさらに五分程待ってみる。しかし場面はエグゼイドとゼロが遭遇というところ。カービィが彼女に意識を向ける気配は微塵も感じられなかった……。

 仕方がないので立ち上がり、自分から話しかけに行く事にする。

 本来は自分から話を振るような性格はしていないのだが、相手は明日の滅亡より今日の食事を重要視するあのカービィだ。かのブラックロックシューターでも、こればかりは折れるしかなかった。

「あとはゆっくり眠るだけだと、本当に思っているの?貴方にはまだ未練がある、そうでしょ?」

「…………」

 そう、カービィは永夢と『約束』を交わしていた。ダークマターを倒し、地球の美味しい食べ物を一緒に食べて回るという、至って平凡で、それゆえに幸せな『約束』を。

 

 

 

 ――――戻らなきゃ!

 

 

 

 ようやく、カービィはブラックロックシューターと向き合った。

 彼女はふう、と一息ついてから、

「じゃあ、あっち」

 と言うと、指差す方向に、見覚えのある1UPアイテムが落ちているではないか。

「!」

 しかもその先には、彼が今覗き見ているエグゼイドとゼロの死闘の真っ只中へ続く道が出現していた。

 驚くカービィの隣に、ブラックロックシューターが並ぶ。

 そういえば、この少女はなぜ自分を助けたのだろう。消滅を待つしかなかった自分を、あっちとこっちの狭間へ留めたのだろう。

 気になって、心の声を聞かせると……。

 

 

 

「貴方はまだ、あっちの世界に必要な存在だから」

 

 

 

 とだけ、言った。

 その瞬間に視界が歪み、カービィは世界に吸い込まれるようにして…………。

 

 

 

 

 

 今、エグゼイドの前に現れたのだった。

 

 

 

「…………なぜだ!!」

 エグゼイドがカービィを地へ下ろすと同時に、ゼロは憎悪と困惑と他にも様々な感情を織り交ぜながら咆哮する。

「貴様は確かに!!!私が殺した!!!殺したんだ!!!!有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない!!!!」

 白髪をわしゃわしゃとかき乱しながら、カービィとエグゼイドを紅い瞳でギロリと睨みつけた。

 その手には『闇』で構築された漆黒の刃が握られている。

「生き返るのであれば、何度でも殺してや……!?」

 しかし、怒気を孕んだ一言が完遂されることはなかった。

 突如ゼロの左鎖骨辺りから腹部にえぐり込む一刀と共に、非対称のツインテールが重力に反し浮き上がる。

 

 

 ――――ブラックロックシューターが、ゼロを両断したのである。

 

 

「がはっ!」

 突然の乱入者に、ゼロ、そしてエグゼイドも驚愕を隠せない。

「だ、誰だ……」

 少女の右手の得物を素早く引っ込めると、ゼロの反撃を華麗に回避してカービィとエグゼイドの近くまで後退する。

 しかし、やはりゼロの肉体は瞬く間に修復されていった。

「…………どいつもこいつも、私の邪魔ばかりしやがって。もういい!そんなに死にたければ!!すぐにあの世に送ってやる!!!地球と共になぁ!!!!」

 自暴自棄に近い叫びを散らすと、ゼロは姿を消しす……あの様子からして、恐らく本気だろう。今の今まで傲慢で余裕ばかりを見せていたダークマターが、ついに全力で惑星を取りに来るつもりだ。

「早くあいつを止めないと」

 エグゼイドは焦りつつも、まずは意識を目の前の少女に向ける。

「お前誰だ?味方、なのか?」

「…………」

 ブラックロックシューターは多くを語らない。というか、何も喋らない。

「おい、聞いてんのか」

 コミュニケーションが取れずやきもきしていると、今度はカービィが必死に何かを訴える。

「私はブラック★ロックシューター。よろしく、仮面ライダーエグゼイド」

「え、ちょ……は!?」

 いや待て、さっきまでなんの反応も示してくれなかったのにカービィの言うことには素直に答えるのか。と、エグゼイドは釈然としない気持ちでもやもや。

 恐らく自己紹介してあげてとでも伝えたのだろう。彼がフレンドリーな対応しているところ、どうやらこの二人、知り合いらしい。

 

『がっしゅ~』

 

「ねえカービィ、いなくなってた間、この子と何があったの?」

 

 

 

 

 

 

 Dの名を冠したゼロの側近であるダークマター達は、戸惑いの視線を向けたまま帰還してきたゼロを出迎えた。

「ミラクル、今すぐ『闇』を地球全体に広げろ。終わらせるのだ」

「よろしいのですか?急激な『闇』の増幅はこの惑星の生物は耐え切れず死に絶えます。それでは貴重な技術力が」

「構わんと言っている。早くダークプラントを動かせ。そして消せ、我ら一族以外の全てを……消去しろ」

 DミラクルはDソード、Dマインドと顔を見合わせ、無言で頷き合う。

 我らの主は、もはや何もお考えになっていない。この世全てに憎悪を向けて、全てを破壊し尽くしたとしてもその欲が満たされることはないだろう。

 それでも我らは忠義を尽くそう。それが、我らの生まれた意味なのだから…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 永夢とカービィ、そしてブラックロックシューターはとにかくゼロが逃げた先……城内を目指していた。

 途中何度か散り散りとなった仲間達に通信を呼びかけたものの、ノイズが酷く反応がない。

 みんなの安否が気がかりだが、今は先に進むしかなかった。

 あれ以来、ダークマターが襲ってくることは一度もないが、油断は出来ない。

 そしてついに城の入口にたどり着いたその時、ブラックロックシューターが抜き身の刃を茂みに向けた。

 

 

「ぷはぁ!」

 

 

 ガサガサと揺れる茂みから姿を現したのは、立花響であった。

「響ちゃん!無事だったんだね!」

 永夢は慌てて彼女に駆け寄り、歓喜しながら葉っぱや泥を払う手伝いをしてあげた。

「先生こそご無事で何よりです。いやぁ参りましたよ、島の反対側に飛ばされちゃったみたいでダークマターはわんさか出てくるし何度も道間違えるしで……ってあれ、そっちの子達は?」

「こっちの丸い子がカービィ。それでこっちが、えっとブロックロック……?」

「ブラック★ロックシューター」

「あ、ごめん……」

 響にカービィ復活の経緯を話すと、彼女は手放しで喜んだ。本当にいい子だ。

「よし、それじゃあ行こう!ゼロを止めないと!」

「待って」

 意気込む永夢達を制止したのは、意外や意外、ブラックロックシューターだった。

「倒しに行く前に、問題が一つある」

「問題?」

「ゼロには脅威的な再生能力が存在している。あの能力を取り除かない限り、倒すことはほぼ不可能。戦闘に時間をかける猶予もない状態で、このまま突入するのはよくない」

「そんなこと言われても、敵の能力の正体も分からないし、どうすれば……」

 

 

 

「随分遅かったじゃないか」

 

 

 

 全員が、一斉に声のした方向を向くと、そこには一人の男が木にもたれかかるようにして立っていた。

 短めの赤毛に高い身長、十二分に鍛え上げられた少し焼けた筋肉質な肉体は服の上からでも分かる程であるが、不思議と威圧感はなかった。むしろその瞳は優しく、慈悲に溢れた者であることを示しているようだ。

「あなたは……?」

 しかしこんな場所にいる人間が只者であるはずもなく、永夢達は警戒する以外の選択肢はない。

 男はその様子に苦笑しながら両手を上げて敵意のないことを示しながら、名乗った。

「まあそう身構えないでくれよ。俺は衛宮士郎。三流の魔術師だ」

 カービィと永夢は思わず顔を見合わせ、そしてしかめる。

 魔術師とは何だろうか、比喩だろうか……少なくとも永夢はそんなワードは聞いたことがない。

 当然である。魔術師は基本的に、表舞台に姿を見せることはないのだ。

「話すと長くなるから単刀直入に言わせてもらうとだな……俺は味方だ」

 笑顔でそう言う『衛宮士郎』なる男であったが、判断材料が少ないであろうことは彼自身理解していた。

 もともと独りで戦うつもりであった士郎にとって、他分野の戦士の参戦は嬉しい誤算だった。屈強な外見に似合わずお人好しで他者と手を取り合う性格なこともあり、カービィらに接触したのも必要と考えてのことだったが、少々甘かったか……と頭を掻いた。

 しかし、リーダー格であろう宝生永夢の対応は、予想していたものとは多少異なっていた。

 再確認のためなのか、あくまで慎重に、彼は口を開いた。

「…………信じても、いいんですね?」

 その台詞に士郎は少しばかり面食らった。目の前のドクターは、士郎を心から信用するつもりでいた。

「正体不明。無条件に彼の言葉を鵜呑みにするのは危険」

「でも、僕はこの人が悪い人には見えないよ」

「私も、疑うよりは信じたい。だってその方が気持ちいいじゃない、ブラックちゃん」

「!」

 ブラックロックシューターは最も正しい答えを示したつもりだが、どうやらこの場では、彼女の方が間違っていたらしい。カービィと響にも賛同されては彼女に勝ち目はない。

 だが、決して嫌いな考え方じゃ、ない……。

 

 

(まるでセイバー達と出会ったばかりの頃の俺を見ているようだな)

 愚かで、純粋で、美しい心の持ち主であることを、何となく悟った士郎は安心して言う。

「ああ。少なくとも地球に限れば、俺は人類側だよ」

 




Vシネ「仮面ライダースペクター」観ました。最高だった。







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