あ、それから今回、文字数がいつもの倍くらいあるけど内容的にはそんな進んでません。
それからこのサイト、歌詞載せるのあんま良くないっぽいんで今回は自重。響は表現抑え目でちゃんと歌わせるつもりです。
――――城壁が爆音を有しながら、風船ガムのように弾け飛んだ。
「!? なんだ?」
同じ柱を目指していた仮面ライダーブレイブと風鳴翼はダークマターと交戦しつつ、異変の起きた城を見上げている。
彼らだけではない。島の中心部で起きた異変は、その周囲にいる者全てに等しく知れ渡っていた。
仮面ライダースナイプと雪音クリス。仮面ライダーレーザーと仮面ライダーゲンム。仮面ライダーゴーストと吹雪……。
それぞれの戦いを繰り広げながらも、誰もが理解する。
最終決戦が、始まったのだと……………。
先制攻撃を仕掛けてきたゼロによって最上階部分……正確にはカービィ達が登ってきた螺旋階段側が崩された。
五人は衝撃で地上40メートルの高所から重力に従い落下していく。
さらに上からは三体のダークマターが自ら飛び降りてきて追撃を図ろうとしている。
バランスが取れず空中でぐるぐると回り続けるカービィとエグゼイドの腕を、士郎が掴んだ。
「世界を救ってこい!!」
そして、力を入れにくい体勢にも関わらず、思い切り城の中へ放り投げた。
ダークマター達の脇を通り過ぎ、転がるようにして城壁に不時着した二人は急いで落ちていく三人を見下ろす。
「みんな!!」
既にその安否は確認出来なくなっていた。信じるしかない……。
はやる気持ちを抑えて、カービィとエグゼイドは背後のゼロに向き直った。
「……ノーコンテニューで、クリアしてやるぜ!!」
「!!」
二人は、同時に飛び込んだ。
ゼロはそれに真正面から受けて立つ。
エグゼイドの飛び蹴りを右に回転をかけつつ左にかわし、生み出した刃をまま背中に叩きつけると、背後より迫ったカービィを左眼で認識するや膝を曲げてしゃがみ込み、アッパーで突き上げるように吹き飛ばした。
隙を与えてはならないと、ガシャコンブレイカー ハンマーモードでエグゼイドがゼロを狙う。ゼロの視線がカービィから外れたのを見計らい、彼は飛び退いて傍のチョコブロックをブレイカーで叩き壊した。
「そぉら!」
中から飛び出してきた星型のアイテムをホバリングで上空に浮き上がったカービィに向けてフルスイング。
溜め込んだ空気を一気に吐き出して、着地と同時にそれを吸い込み飲み込んだことで、彼固有のコピー能力によって『バーニング』の性質を得た。
カービィは火の玉となってゼロに突撃する。
『ジャ・キーン!』
さらにブレードモードへと変形させたガシャコンブレイカーを構えるエグゼイドが挟み込むように斬撃を繰り出し、両者同時にゼロを狙う。
一撃目は避けられた。だがエグゼイドの攻撃はヒットし、ホムンクルスの肉体が斬られた肩から出血する。
だがやはり、『闇』がゼロの傷口に収束して見る見るうちに塞がれてしまう。
「無駄だ……私に攻撃は通らない」
悪どくも口角を釣り上げるゼロ。『闇』が永続的に供給されている限り、絶対的優位が崩れることはない。
しかし先ほどとは打って変わり、エグゼイドは仮面の下で動じることはなかった。
カービィも同様であった。少しは苦しそうな顔をしてもおかしくないというのにだ。
いくら諦観することをやめ、覚悟を固めて挑んでこようと、こればかりは覆しようのない要素のはず……。
怪訝な表情のゼロに、エグゼイドは言った。
「確かに俺達だけだったならお前を攻略出来なかったさ。けど、俺達には心強い仲間がいるんだ」
「仲間だと?雑魚の集まりじゃないか、そんな連中に何ができると言うんだ」
「今わかると思うぜ」
「そんな虚仮威しが通用するとでも…………!?」
瞬間的な違和感という前触れが訪れた時、ようやく理解する。
自分はもはや、取り返しのつかない程に、地球を舐めすぎていたのだと。
ガシャアン!!!!!
崩れた城壁の先に、ゼロにとって信じがたい光景が広がっていた。
四つの柱――ダークプラントが音を立てて、一つ残らず砕け散っていったのだ……。
時は少し遡り、カービィとエグゼイドがゼロと相対する直前の頃。
柱のすぐそばまでたどり着いた仲間達は、背水の陣となり決死の覚悟で攻勢を増すダークマターと激闘を繰り広げていた。
ブレイブと翼は共に『剣』を武器としており、本人達の頭の回転が速いこともあってか、近接戦闘での連携にはぎこちなさを感じさせない。
柱の方に視線を向けると、未だ100体以上のダークマターが塊となって守護しているのが分かる。
「この用意周到さ……」
「どうやら当たりのようだな!」
『天ノ逆鱗』により周囲から敵を取り除くと、翼は胸のイグナイトモジュールに手をかけ、ブレイブは新たなガシャットを取り出し起動する。
『ドレミファビート!』
「イグナイトモジュール――抜剣!」
「術式レベル3!」
『ガッチョーン!ガシャット!ガッチャーン!レベルアーップ!タドル・メグル・タドル・メグル・タドルクエストー!!アガッチャ!ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド・OK!ド・レ・ミ・ファ・ビート!!』
シンフォギアの暴走を意図的に発動・制御した黒き鎧【イグナイトモジュール】に包まれた翼とビートクエストゲーマー レベル3へとレベルアップしたブレイブはお互いに並び立ち「剣」を構えた。
さらに翼はギアの歌唱曲……所謂持ち歌の『Beyond the BLADE』をメリハリよく歌い、力をさらに増幅させる。
それに合わせるように、ブレイブも肩のスピーカーから流れる音楽(メタ的な話をすると番組主題歌アレンジ)をバックに、心肺蘇生法のリズムに乗り始めた。
より威力を増した剣技に、ダークマターはもはや木偶の坊でしかない。
剣士達の猛攻により、柱を守るおよそ半数が消し飛ばされた。
自分達では撃退することが出来ないと悟ったダークマター達はせめて柱だけは死守しようとその身を『闇』へと還元し、巨大な壁となって二人を阻んだ。
『ドレミファ・クリティカル・フィニッシュ!』
『風輪火斬・月煌』
高温を表す青い炎を纏った翼の剣と、音ゲーのパワーを込めたブレイブの剣。
「「はぁああああああああ!!!!」」
ダークマター達の決死の思いも虚しく、二つの斬撃がダークマターの壁ごと柱を消し飛ばした……。
「ったく、鬱陶しいったらありゃしねえぜ」
「なんだあんた、口だけか?」
「黙ってろ白髪頭」
「はあ!?もういっぺん言ってみやがれ、ドタマぶち抜くぞ!!」
一方クリスとスナイプは互いに火力重視の乱暴な火薬一辺倒。
しかし大量の敵を相手にする場合は、懐に飛び込むよりも効率良かったりする。
互いに罵倒し合いながらではあるものの、その銃弾が打ち抜くものは例外なく一撃で沈んでいく。
一定数を撃破し終えたところで、ブレイブ&翼チームと同じく『闇』の障壁で柱を守るダークマター達……。
だが、この程度の装甲で二人の弾丸は防ぎきることは出来ない。
『ジェットコンバット!』
「イグナイトモジュール――抜剣!」
「第3戦術!」
『ガッチョーン!ガシャット!ガッチャーン!レベルアーップ!ババンバン・バンババン!year!バン・バン・シューティング!!アガッチャ!ジェット・ジェット・インザスカーイ!ジェットジェット!ジェットコンバ~ット!!』
【イグナイトモジュール】を纏ったクリスは『TRUST HEART』を激しく歌い地上から、コンバットシューティングゲーマー レベル3となったスナイプは上空からダークマターをガトリングで一掃すると、間髪入れず柱に狙いを定めた。
『ジェット・クリティカル・ストライク!』
『MEGA DETH FUGA』
これまで以上に大火力なミサイル砲撃が、柱を粉々に砕いた……。
「……え、柱?はい、了解しました。私達もすぐに向かいます」
『達?それはどういう』
島に上陸した面々からの無線連絡により、天に伸びる4本の光の柱のうち最後の1本を破壊する使命を帯びた吹雪。
簡易的な艤装のチェックを終えると戦闘の音でかき消されたため失礼を承知で無線を切断する。
岩陰に身を隠しながら、少女はその目にしっかりと捉えていた。
――かつて一度命を落としながらも戦い抜いた、一人の英雄の姿を。
吹雪の助っ人に現れた仮面ライダーゴーストは、ガンガンセイバーを振るってダークマターを斬り落とし、撃ち落としていく。
浮遊能力や消失能力も駆使する姿は、まさに
フードをたなびかせ、一体のダークマターを足場に蹴り上がると、空中に浮き上がったままドライバーのレバーを操作した。
『ダイカイガン!オレ・オメガドライブ!!』
「ハァァァァァ!!!」
必殺キックがダークマター達に炸裂し、連鎖爆弾のように消滅していくのを見送ることなく、
「武蔵さん!」
浜辺に降り立つと眼魂を抜き取って、続いて迫るダークマターに対処するべく別の新たな眼魂と換装、かつてこの世界にいた英雄をパーカーとして憑依させる。
『カイガン!ムサシ!決闘・ズバッと・超剣豪!!』
『ダイカイガン!ムサシ・オメガドライブ!!』
15の英雄の中で最もゴーストとの絆深き剣豪・宮本武蔵の力を借りてムサシ魂へと形態変化、次々とダークマターを斬り伏せていった。
しかしまだまだゴーストは止まらない。
『一発闘魂!アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!闘魂カイガン!ブースト!俺がブースト・奮い立つゴースト!!』
敬愛する父の力・闘魂ブースト魂へと強化変身したゴーストはサングラスラッシャーで敵を牽制しつつ必殺技を発動。
『闘魂ダイカイガン!ブースト・オメガドライブ!!』
灼熱の思いが力となり、ダークマターを灼き尽くしていった。
すると状況を不利と判断したのか、ダークマター達の主勢力はゴーストに背を向けて一斉に外界を目指し始める。
「させません!」
しかし忘れてもらっては困ると言わんばかりに、吹雪が一団に砲撃を浴びせたことで隊列が乱れた。
彼女一人では心許無い戦況が、ゴーストの出現によってひっくり返ったため、吹雪は落ち着いて自分の戦いに集中出来ている。
ダークマターは海面に接触しているわけではないため酸素魚雷こそ通らないが、駆逐艦には
「よし……みんな、いくよ!」
ゴーストはアイコンドライバーGを取り出し、ゴーストドライバーごと換装する。
『グレイトフル!ガッチリミーナ・コッチニキナー!ゼンカイガン!剣豪発見巨匠に王様侍坊主にスナイパー!大変化~!!』
ゴーストは吹雪の無事を確認しながら、死闘を経て心を通わせた15の偉人の力を一つに収束させたグレイトフル魂へと変身。ガンガンセイバーとサングラスラッシャーを二丁拳銃の様に扱い、ダークマターに風穴を開けていった後、ゴーストの鎧から偉人達が一斉に飛び出して、共に空へ舞い上がる。
『全員集合!メガ・オメガフォーメーション!!』
「はぁあああ!!」
ゴーストと偉人……計16人の必殺キックが立て続けにダークマターを襲い、海面に叩きつけられていった。
進軍勢力の第一波を見事退けたゴーストと吹雪は合流し、喜びを隠すことなく海上でハイタッチ。
吹雪はオレ魂へと戻ったゴーストに柱のことを簡単に説明する。
「わかった。あれを破壊すればいいんだね」
「はい。時間がありません、行きましょう!」
「ああ!」
『ムゲンシンカ!』
決意を露わにしたゴーストはその精神からムゲンゴースト眼魂を出現させ、ドライバーにセットした。
『バッチリミナ~・バッチリミナ~!』
『チョーカイガン・ムゲン!Keep on Going!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴッド・ゴースト!!』
その姿は天空寺タケルの無限の可能性を具現した、紛れもないゴースト最強形態・ムゲン魂。白いゴーストとも称され、圧倒的な美しさを誇るその存在感には、吹雪も目を奪われる程だ。
程なく柱の前に辿り着くと、やはり『闇』が障壁となって立ちはだっていたがそんなものは意味をなさない。
ゴーストはレバーを押し込み、吹雪は連装砲を構えた。
『チョーダイカイガン!ムゲン・ゴッドオメガドライブ!!』
「私がやっつけちゃうんだから!」
「命、燃やすぜ!」
吹雪の砲撃が『闇』を崩壊させ、その隙間から無限の紋章と共に飛翔したゴーストのオメガドライブが、柱本体を捉えると、パリンと音を立てて弾け飛んだ。
さも当然のように仲間面するゲンム――檀黎斗に不快感を抱きつつ、レーザーは戦闘に集中していた。
永夢達はゲンムの正体を知らない。現時点で黎斗であることを知っているのは貴利矢ただ一人でありそれ故にというわけだ。
チラリと見ると、ゲンムはなんだか楽しそうだ……未知との遭遇に少年心がくすぐられるのだろうか。
「ブゥワハハハハハハハ!!ダークマター、実に興味深い!しかぁし、私の理想と相容れない存在は、消し去るのみだ!!!」
……なんだろう、よくわからないが滅茶苦茶キモい。
さっきから高笑いしながらグニャグニャした動きでガシャコンバグヴァイザーでエグったりチャリで轢きまくっている。
ゲンムがダークマターを翻弄している間に、レーザーもレベルアップ用のガシャットを取り出した。
『ギリギリチャンバラ!』
『シャカリキスポーツ!』
「3速!」
「グレード3」
『ガッチョーン!ガシャット!ガッチャーン!レベルアーップ!爆走・独走・激走・暴走!爆走バイクゥ!!アガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ・チャンバラ~!!』
『ガッチョーン!ガシャット!ガッチャーン!レベルアーップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーン!エーックス!!アガッチャ!シャカリキ・シャカリキ!バッド・バ~ッド!シャカッと・リキッと!シャカリキスポーツ!!』
仮面ライダーレーザー チャンバラバイクゲーマー レベル3
仮面ライダーゲンム スポーツアクションゲーマー レベル3
レーザーはガシャコンスパローを装備すると、宿敵ゲンムと共に柱を見据える。
『ギリギリ・クリティカル・フィニッシュ!』
『シャカリキ・クリティカル・ストライク!』
二人は同時にガシャットを挿入し、ガシャコンスパローとスポーツゲーマの後輪を構えると必殺技の体勢へ。
二人の仮面ライダーの多段攻撃の前に、柱は呆気なく崩壊していった……。
「ひゅ~。決まったぜ」
レーザーが勝利に酔いしれていると、ゲンムが彼の正面にやってくる。まさか戦う気かと身構えるレーザーだったが、どうやら違うらしい。
何かをスッと差し出してきた。
「私がこの場に現れたのは、ただダークマター一族が気に入らなかったというだけではない。頑張っている君達にプレゼントをしようと思ってね」
そう言ってゲンムが手渡してきたものは、彼が制作していた新たなガシャットだった。
「これは……」
「有効に使ってくれ」
そう言い捨てて、問いただす間もなくチャリ漕いで何処かへと去っていくゲンム。
変身を解いて、その怪しげなガシャットを貴利矢は見つめる。
はたしてこのガシャットが何をもたらすのか、彼にはわからない…………。
ゴーストの連続フォームチェンジがやりたかっただけ。