通りすがりはチュパカブラ   作:結城絢兎

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第1話

僕は平凡に過ごしていた。

そう、5さいの誕生日までは。

5さいの誕生日。僕は初めて誕生日パーティーとゆうものを開いた。

友達を何人か呼んだ。

そこで事件はおきたんだ。

 

「お前の父さん、アフリカゾウじゃね?」

友達のひとりが発したこの一言でこの日は最悪の日に変わったんだ。

 

「は?」と言ってやったよ。

全然意味がわからないからね。ワキャーメ

でもその友達の一言で他のみんなも言い出したんだ。

「・・・。うん、僕もそう思う。アフリカゾウだ、きっと。」ってね。

 

僕はそんなはずない、と叫んだ。

でも頭のなかでは認めてしまっていた。

僕の父さんはアフリカゾウだってね。

父さんはみんなに言われて悲しそうな顔してた。

母さんも無言で下を向いてしまっている。

 

僕はどうしたらいいかわからずに家を飛び出した。走った。サバンナを走り回った。

 

 

 

 

 

そして僕はその日からすっかりぐれてしまった。

某スーパーマーケットのエレベーターに自転車で凸したり、交番のまえでカンナムスタイルを歌った。

万引きだってしたさ。もう持ちきれないほどにね。

 

いつも通り夜遅く、11過ぎくらいに家に帰った。

いつもは家族のみんなは寝てしまっているはずなのになぜか玄関から入った先に父さんがいた。

「パオーン、パオパオパオーン」

父さんは僕を心配している。

グサッと僕の心に突き刺さった。

でも僕は無愛想に

「好きにさせろよ」って言って自分の部屋に帰った。

ベッドにはいって寝ようとしたけど寝れなかった。

その日はずっと考え事をしていた。

 

僕はどうしたらいい?

謝るべきか。謝って前と同じように過ごすべきか。

でも七年前。あの誕生日パーティーのあの日が胸につっかっかって素直になれない。

どうしたらいい?

僕は父さんにどう接したらいいんだ。

心のなかが葛藤でうめつくされる。

 

 

 

 

 

そんな僕は気づいたら異世界にいた。

 

空中にたくさんアフリカゾウがいた。

なんて幻想的なんだ。

僕はみとれてしまった。

癒されてゆく気がした

 

 

でも心のなかにぽっかり穴があいたようになにか感じるけど思い出せなかった。

なんだろうか。

忘れたくない人、忘れたくなかった人、忘れちゃダメだった人!

僕の人生に1か2を争うくらい寄り添ってくれた人。

育ててくれた人。

大好きだった人。

なんだろう。答えは目の前にたくさん浮いている気がするのに思い出せない。

誰だ!? 誰だ!? 誰だ!?

 

 

 

 

 

あ。そうだ。父さんだ。誰がなんと言おうと父さんだ。

アフリカゾウでもいい。僕にとっては大事な人なんだ。

目からひとつ涙がこぼれた。

 

父さんに次あったら言ってやろう、

「育ててくれてありがとう。誰がなんと言おうと父さんは父さんだよ。見捨てはしないよ。愛してるよ。」って。

 

 

一つ問題があるとするなら・・・・

 

 

 

 

どうやって帰ろう?

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