ここは異次元。
そう思ったらなんかわらけてきた。
なんだろうか。目の前に父さんがいっぱい浮いてるからだろうか。
出口がない。
その事実だけが心を蝕んでいった、。
先が見えない。
父さんの分身のようなものが浮いているだけ。
なにもない地平線が絶望感をあらわしているようだった。
ここは何処かもわからない。
ご飯食べたい。
「ご飯食べたい」
つい口にだしてしまったその時だった。
その言葉に答えるかのように空の色が変わった。
先ほどまで夕方とも昼間とも朝とも表せないような空をしていたはずが、いきなり血の色に染まった。
血の色、でもないかもしれない。
体内、と表すのが正しいだろうか。場所によって色の濃淡が違うのが体内を連想させた。
僕は吸い込まれるようにある方向へ歩きだした。
まるでそこに僕の好きなハンバーグがあるかのように。
時間がわからないが体感的に1時間ほど経った頃だろうか。
3つの影が見えた。
僕は走って近付いた。
すると1つの影がこちらに振り向いた。
それは僕の顔だった。
ハンバーグを食べて幸せそうな顔をしているときの僕と同じ顔だった。
「僕にも食べshふdjkdjぢねhsっjxんdっjdjsjsっjsjぃdじぇwこあk」
走ってさらに近付いた。
もう1つ、影が振り向いた。
父さんだった。
見覚えのある顔の形のゾウ。
確かに父さんだ。
僕と父さんがそこに居るのならもう1つの影は母さんだろう、そう思った。
そしてもう1つの影が振り向いた。
「誰だよ」
知らないひとだった。
いや、見覚えはある。
確か某スーパーマーケットに買い物に出掛けた時にレジをしていたお姉さんだ。
「父さん... 誰だよそいつ」
「パオーン」
「お前の母親....? そんなはずない! 僕の母さんはカメムシだ! そんなスッポン野郎じゃない!」
「パオーン」
「てめぇ、不倫してやがったんだな! このゲス極野郎!」
「誤解だ。」
「...っ! いま日本語喋りやがったな! おい! お前なんなんだよ! この世界も! なんで俺はこんな目に! ピザ食べてえよ!」
何秒かの沈黙をうちやぶったのは父さんだった
「板尾、お前は現実へ帰れ。」
「ああ! 帰ってやるさ! あんたみたいなクズとは二度と顔を合わせたくないね!」
「待て、誤解なんだ、少し説明させt
「うるせえ! 俺は帰る! 」
ドンッ
うっ...
背中を打ち付けたみたいだ...
チーズケーキ食べてえ....
ここは何処だ....
僕が目をあけてそこに広がっていたのは..........
「小鬼じゃ。小鬼がおる」