ブーディカさんとガチャを引くだけの話   作:青眼

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※ご覧の作品は、稚作、『Fate/Boudica Order』と、作者・青眼の所持しているサーヴァント達によるガチャ報告会です。そのため、FGO本編のネタバレ要素が含まれている可能性があります。ダメな方はプラウザバックを推奨いたします。


新年早々のガチャって余り良い思い出が無いと思うんだけど、それって俺だけかな?

「黒鋼研砥と!」

「ブーディカの!!」

 

課金石限定!!福袋&新年ピックアップガチャ!!

 

 

 

 

 

「さぁ始まってしまいました!他人の作品につられて書いてしまったのこの作品!記念すべき第一回目は、新年と同時に開催された福袋ガチャ、ならびに新しい☆5セイバー、宮本武蔵を始めとした期間限定サーヴァント達の復刻ガチャでございます!!」

 新たな仲間を召喚するために作られた、『守護英霊召喚システム・フェイト』のある部屋に設置されたテーブルに椅子に座り、さながらニュースキャスターのように挨拶する。隣には、いつも俺を支えてくれて、ご飯まで作ってくれている俺たちの守り神、ブーディカさんが座っている。

 

「まだ『終局特異点』はおろか、冬木編さえ終わってもいないのにも始まってしまったこの作品!!ですがなんの問題もないのです!!何故なら!!そこにガチャがあるのだから!!」

「いや、そこに山があるから的なノリでするようなものじゃないと思うんだけどな………まぁいっか。あ、この作品を見てくれている皆。少し遅れちゃったけど、明けましておめでとー!!今年もよろしくね--!!」

 

 少し暴走気味な俺に苦笑しながらも、撮影班であるロビン達向かって挨拶と軽くウィンクをするブーディカさん。余りの美しさと可愛さに全員がその場で見悶えている。あのクレオパトラさんでさえ輝きが消える程だった。そういやどうでもいいけど、家ってアサシンクラスの人が多いよね。

 

「さて、今回行う福袋ガチャは、ダ・ヴィンチちゃん工房で現金と引き換えに錬成された聖晶石30個による物のみ行われ、一度召喚を実行すればその時点でSSR………つまり、星5のサーヴァントをが召喚可能なっております!!」

「前回までに行われていた物とは違って、今回はどのクラスで召喚を行うかを事前に決めれるから、召喚したいサーヴァントが呼びやすくなってるんだよね?」

「YESYESYES!!そしてェ!こちらが現存する(期間限定サーヴァントを除いた)星5サーヴァント達だ!!」

 

 指を軽く鳴らすと同時に照明が落ち、後ろに稼働を控えた召喚サークルが起動。通常の七騎士にエクストラクラス、ルーラーの聖女を加えた合計二十騎の英霊のデータがホログラムで表示される。

 

「え~と、この中で既に召喚されているのは………セイバーのアルテラ、ライダーのドレイク船長。アサシンのジャックちゃんにバーサーカーのフローレンス。それからルーラーのジャンヌだね」

「皆さん本当にお世話になっています!本当に感謝してもし足りません!!……ジャンヌは水着着てから出直せ」

 

 瞬間的に低くなった俺の声に反応して、「ごめんなさーーい!!」と若干鼻声になっている聖女の声が聞こえた気がするが、あえて無視する。ええ、悪意はありません。決してありませんとも。

「もう。まだあの時の事根に持ってるの?」

「インパクト強すぎて逆に忘れられんわ。いや、家には絶対に来ないと思ってたし、来てくれたのは素直に嬉しかったんだが………如何せんタイミングがなぁ………」

 

 ジャンヌを召喚してしまったのは今から四か月ほど前、本編的に言えば水着イベの時だ。第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』の人理を修正した直後、新たに発生した特異点にレイシフトした矢先の事だった。スタッフの不注意により、俺を含むサーヴァントの多くが無人島に放り出されたのだ。

 サーヴァントは環境による影響をあまり感じないとはいえ、全身青タイツなクー・フーリンや、見るからに重装備なブリュンヒルデは見ていてこちらも暑くなってくる。突然の事故でスタッフとの連絡ができないことを知った時は、真剣に我が身を呪ったほどだ。

 

 

 だが、こんなところでも奇跡というのは起こるらしく、何故か先に無人島で生活をしていたクー・フーリンの師匠、スカサハ含む多くの女性サーヴァント達と協力し、結果だけ見れば、無人島ライフを満喫したのだった。今思えば、まともな休暇はあれが初めてだったかもしれない。クリスマスはクリスマスで、サンタオルタと一緒にプレゼントを配ってたから余り休めなかったし。

 閑話休題(それはさておき)。多くの障害があるにはあったが、スカサハ師匠と同じく、無人島で遭遇した騎士王アルトリアや、凄女マルタ様やらいろんな英霊の力を借りて特異点を修正し、いつも通り帰還したのだ。しかし、一人こっそりと付いてきた水着師匠が、原初のルーンで召喚システムを弄り、あの無人島生活を共にした仲間を呼べるようにしてくれたのだ。ルーンって、凄い(小並感) 。

 それを報告された俺は、当時所持していた聖晶石と呼符を全て叩きつけ、サークルから弾き出される物を見ながら心のどこか祈ていた。彼女が、良妻願望全開の巫女狐様を、太陽神・天照大神の分霊である彼女を召喚をできますようにと-----

「ーーーーーーーだが、現実はそんなに優しくなかった。召喚されたのはランサーに転職した嘘つき焼き殺すガール二人と、虹演出でシステムも警告するほどの召喚反応だったのにも関わらず、ルーラーなのに凄女ではなく普通の聖女だった、というわけさ。正直に言おう。ピックアップ仕事しろォォ!!」

「ま、まぁまぁ。ジャンヌだって強いでしょ?今回なんて特にお世話になったでしょ?」

「…………そうなんだよなぁ。あの魔神王を倒すことができたのはブリタニアの誇るニートと、ジャンヌがいたからだな。まぁ、引導を渡したのはブーディカさんだけどね!」

「偶々だよ。あの時、宝具を使われてなければ、私しか生き残ってないなんて状況は生まれなかったし」

 

 初手の無敵貫通宝具強化とかいう初見殺しを、強化無効のスキルを持った礼装で封印し、あとは限界突破済みの『天の晩餐』を持たせた盾役二人に、第四次聖杯戦争の特異点で新たに加入した、アイリスフィールさんの3人でひたすら耐久してたったからな。あの尋常じゃない堅さに、あの魔神王も「この人間城塞共めがァァァァ!!!」と大いに嘆いてたからな。ははっ、このざまぁ(愉悦)。

 けれど、最後の最後で回復が間に合わなくなって戦線が壊滅してしまったのだ。そんな逆境を振り払ってくれたのが、ガッツスキルで一人耐えしのいだブーディカさんだった。

「それじゃ、脱線するのもこれくらいにして、そろそろ本題に入ろっか」

「そうだな。それでは早速、と行く前に今回はゲストの方を招待しております。皆様、拍手でお迎えください!!」  

 

 今回は記念すべき第一回目なのだ。愚痴を吐くのを抑え、今回のスペシャルゲストを拍手で迎える。これから召喚する(予定)の彼女と仲が良く、人理修正の旅に序盤から手を貸してくれたあの皇帝を迎える。「派手に余を呼ぶがよい!」と言っていたから、とりあえず彼女のBGMと薔薇をばら蒔いたのだがーーーーー何故かBGMが不穏なものに変わっていた。

 より具体的に説明すると、黄金劇場ではなく、一撃必殺の天地を裂く剣を使う時に流れるあれだ。……………何故だろう。もしかしなくても嫌な予感しかしない。

 

「ふはははははは!!残念だったな研砥よ!!今回呼ばれたのはあの薔薇の皇帝ではない!!この(おれ)だ!!さぁ、声高らかに、謳うように我が名を口にするがいい!!不敬、特に許す!!」

 

 ああ最悪だ。当たって欲しくない予想が当たってしまった。いや確かにお前ら仲が地味に良いけどこんな所で発揮しなくてもいいんだよ……。一人心のなかで嘆き、ブーディカさんに助けを求めるように視線を送るも、むしろノリノリで拍手を送っている。くっ、逃げ場がどこにも無いだとォ!?

 

「何だ、今になって(おれ)の名を口にすることが名誉だということを思い知ったのか?仕方があるまい、ならば(おれ)自ら名乗りを上げるとしよう---!!」

 いや、別にそんなことはないんですが。むしろ来たときから友達感覚で話しかけてくれてるじゃないですか。「エルキドゥ以外は友と認められん(おれ)が憎い………!」なんて恐れ多いこと言ったじゃないか。というか認めたら認めたらで、エルキドゥみたいにギルって呼ばなかったからすかさず魔杖を構え出すじゃないかーーーーー!!!

 

 内心で思いっきり愚痴をこぼすも、本人にとってはどこ吹く風。そんな俺を無視して、照明の落ちて暗いこの部屋を、黄金の輝きが埋め尽くしていくーーーー

 

「矢を構えよ。(おれ)が許す。至高の財を持って我らの守りを見せるがいいーーーー!!人類最古の賢王、キャスター・ギルガメッシュ!!ここに見参!!」

 

 終わることの無い高笑いと共に、人類最古の英雄王(AUO)がご降臨される。それを見てうわぁ……と嘆く人もいれば、王様だーーー!!と喜ぶ者もいる。特に子供が多い。

 

「どうした研砥よ。せっかくこの(おれ)が参加してやったのだ。礼の一つでも言ったらどうだ?」

「………その前に聞きたいんだが、本来の役者…………セイバーのネロはどうした?」

 

 本来この場に来る予定だった薔薇の皇帝の行方を聞く。ネロは皇帝である前に一人の芸術家だ。派手な物はこよなく愛すし、自分の役はきっちりこなすだけのガッツも持っている。それに、一人の人間としてあらゆる者を愛し、愛されたいと思っている彼女が、今回のようなイベントを逃すはずがないのだが----

「ああ。あやつか。なに、以前奴が作った劇場で酒盛りをしてな。あれでも十分すぎる程美しいのだが、まだまだ改築するなどと言い出したのだ。あのような素晴らしい劇場を作ったのだ。次回作にも期待できるというもの。作るというのならば早い方がいい。故に、我が宝物庫にある至高の素材を渡してやった。今ごろ、新たなる黄金劇場の作成に勤しんでいるであろうよ」

「あのギルが財宝を渡した!?」

「人類最古の収集王が!?」

「英雄王としての(おれ)ならば、決してあのようなことはしなかったであろう。だが、此度の(おれ)はキャスターとして現界している。道具を作るという喜びを知ってしまった今では、協力してやるのも吝かではないさ」

 

 無論、協力する相手は選ぶがな。『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』で取り出した酒を片手に、優雅に微笑むギル。余りに寛大でかつ格好の良いその在り方に、俺は心の底から感動してしまう。英雄王の、暴君としてのギルを知ってしまっているが為に、目の前にいるギルを本物かと疑ってしまうくらいだ。

 

「してブーディカよ。貴様も飲むか?貴様は(おれ)が認めた数少ない王の一人だ。酒を振る舞ってやっても構わんぞ?」

「お言葉はありがたいんだけど、今は仕事中だからね。終わってからなら付き合うよ?」

 やんわりと断ったブーディカにも怒らずそうか、と一言だけ呟いた後、ギルはまた酒を口にする。その仕草と物言いがとても様になっていて、回りも「おお……」と驚いている人もいれば感動している人もいる。

 実はこの二人、第七特異点の頃からこの仲の良さを発揮してたりしてする。ブーディカさん曰く、何だか放っておけないらしい。仕事で忙しかったギルに軽めの物を作ってたりしていたし、ギルもそれを良しとしていた。英雄王としての彼なら取り合わなかっただろうけど、二人とも自分の国を護ろうとして奮起したので、意外と仲が良いのかもしれない。

 

「さて研砥よ。そろそろ本題に入るがいい。余りぐだぐだし過ぎていては、興も冷めるからな」

「お、おう!それじゃ行くぞ!!回すクラスはキャスター!狙うは玉藻の前ただ一人だ!!」

 今度こそあの巫女様を召喚して見せる!テーブルの上に置いていた箱を持ち、召喚サークルの前にまで行って封を解く。そしてーーーー

「来てくれタマモ様ーーーーーーーー!!」

 

------その全てをサークルの中央に叩きつけた。

 

「って何やってるの研砥ぉ!?」

「気分でやった。後悔はしていない!!」

「ふはははは!!それでこそ研砥だ!!貴重な石を投げ捨てる様に放り込むとは、中々に笑わせてくれる!!」

 だって最近ピックアップ仕事しないし空気読めないんだもん家の召喚サークル!!先に召喚してた酒呑童子と相性最悪な頼光(らいこう)さんを呼んでしまうっていうぐらいに空気の読めない奴なんですよ!?何回施設が壊れかけたと思ってるんですかぁぁ!!

 当時起こった悲劇を思い出していると、一回目からサークルが虹色の光を伴って回転を始める。いよぉうし!

 

「一回目から虹演出!!☆5確定玉藻の前確定だねぇ!!」

「あ、何か展開読めた気がする」

「奇遇だな。(おれ)もだ」

 後ろの方でブーディカさんとギルが何かを言っている気がしたが気にしないことにする。ふははは!!ついに!!ついに我らの元にも玉藻の前様がーーー!?

 

「どうも!あたしは玄奘三蔵!!見仏の導きに従って来たわ!!」

「アイエエエエェェェェ!?!?三蔵チャン!?アイエナンデェェェェェェェェェェ!?!?(血涙」

「ふはははははははは!!!あははははははははははははははは!!!!(愉悦顔」

「あちゃ…………………今回も駄目だったかぁ……………」

 

 期待に胸を膨らませたのにも関わらず召喚されたのは、同じく最高ランクであるキャスター・玄奘三蔵。どこぞの魔砲少女キャスターと同じ珍しい攻撃的なキャスターで、瞬間的な火力と自前のスキルによるサポートを同時にこなす優秀なサーヴァントだ。しかし。駄菓子菓子(だがしかし)!!

 

「何でいつも玉藻の前だけ華麗にスルーすんだよ!!いい加減玉藻さん出せよ!!出せェェェェェ!!」

「け、研砥落ち着いて!!まだ9回も召喚するチャンスが残ってるんだから!!」

「ブーディカよ。余計な気遣いはしてやるな。主の胸を余計に締め付けるぞ」

 ええい!!ギルが何やら言っているが無視してやる!!少々予定は狂ってしまったが、残りの九回で玉藻様を当てればなんの問題もなーーーー

「「「「サーヴァント・キャスター。ジル・ド・レェ。召喚に応じ参上いたし」」」」

「ジルテメェェェェェェェェェェェ!!」

「目潰し!!」

「失せよこの殺人鬼めがァ!!」

 

何故か四人同時に出現したジルの目に、俺たちの指が、拳が、魔杖の一撃が突き刺さり、召喚口上を言う前に再起不能にする。仕方ないよね!!あいついたら子供の害悪だものね!!是非も無いよネ!!

 

「それにしても、あの腐った目の男の後は礼装ばかりか………つまらんな」

「ふ、ふははは。あれぇ?七枚目の『騎士の矜持』だぁ。何でこんなに来るのかなあって八枚目来たぁ(遠い目」

「…………………………………」←可哀想すぎて何も言えないブーディカさん

 

 何だかんだで回り始めたサークルもついに最後の十回目となった。こんなのってないよあんまりだよぉ、と一人で嘆いていたとき、眩しい光がサークルを輝かせる。

 

「何ィーーー!?」

「これは…………まさか!?」

「……………………………ほん、とう、に---?」 

 

 バチバチ音を立てながら現れたのは、金色の魔術師のカード。その瞬間、俺はこれまでの長かった戦いに終止符が打たれたのだと悟った。ああ……………本当に長い戦いだったーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーという結果になるはずも無かった。ハハッ!死のう……………」

「だから落ち着いてってば!?」

 

 召喚されたのは玉藻の前ではなく、この施設では二度目の出会いとなる本の姿をした不思議なキャスター、ナーサリーライムだった。ふわふわと本が浮かんでいるのを見て、新入りの三蔵ちゃんが「妖魔!?妖魔の一種なの!?」と驚いていた。まぁ、ナーサリーはキャスターの中でも火力凄いし、三蔵ちゃんには第六特異点でも世話になってるから、一概にも爆死とは言えないんだが。

「ーーーーー結局、来なかったなぁ玉藻さん」

「そうだね。もしかしなくても、がっかりしてる?」

「そりゃあ、な。でも孔明が来なかっただけマシだったと思うさ。俺、あいつのこと嫌いだし。あ、三蔵ちゃんには第六特異点での礼を言わないと。あの人がいなかったら真剣にやばかったし」

 孔明がいるだけでほぼ戦闘に勝てちゃうからな。あんなチートは絶対に使わん。断じて使わん。種火周回の時は別だが。

---そもそも、第二特異点でブーディカさんを人質にしたのは断じて許さん。そりゃ、ネロと会いたいからと言ったらそれだけの話だが、それでも許せないのは事実だ。今でも、特異点で遭遇したら一発ぶん殴るし。

「さて、次は正月ピックアップでも引きますか。どうせまともな奴じゃないだろうけど」

「そう自棄になるな。折角(おれ)がここにいるのだ。もしかしたら、アーチャーの(おれ)が来るかもしれんぞ?」

「来たら来たらで酒呑とかと喧嘩しそうなんだけどな。まぁいいや。とりあえず余った石30個ポーイ」

 

 半ば自棄になりながら石を放り込み、サークルが順調に回転を始める。それから何回も光と共にカードが弾き出されるが、現れるのはどれも礼装ばかり。あ、『ファースト・サンライズ』出た(白目)。

 

「あっれっれ~?おっかしいぞ~?確か十連召喚したら☆三以上のサーヴァントが出現するはずなのに、まだ一枚も出てこないんじゃが?」

「そうだねーーーあ、また『激辛麻婆豆腐』が出た。どうする?食べる?」

「いや(おれ)はいらん。令呪でも使わん限り、(おれ)は絶対に食べんからな!!いいな!ふりではないからな!!」

「どんだけ嫌いなんだよ………あ、ようやくサーヴァントが来たなアアァァ!?」

 結局、最後の最後でサーヴァントが召喚された。驚いたのは、それが金色に輝くセイバーのカードだったからだ。

「え、これまさかあれか!?小次郎先生のライバルのあの人か!?」

「まさかーーーーよもやこのような逆転劇がーーー!?」

「やった!!やったね研砥!!」

 

 本命(英雄王)は来なかったが、まさか二刀流の開祖(宮本武蔵)が来るとはな!!ははっ、沖田さんや剣式さんを持ってなくて少し寂しかったが、これで俺もついに侍セイバーがーーーーー

 

「サーヴァント・セイバー。シュヴァリエ・デオンだ。君が私のマスターかい?」

「違う……………声は似てるけど違う人なんや…………というかこのやり取りも四回目や…………!!(orz」

「ーーっ!!ーーーーーはっっふふっはははは!!(大爆笑」

「研砥……………可哀想な子…………!!(涙目」

 

 もう乾いた笑みと涙しか出ない。真剣に報われなさすぎる。誰か俺を救ってくれぇ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーというわけで、今回は如何だったでしょうか?皆様のご期待に沿えれましたでしょうか?面白いと思われたら幸いです」

「いや、今更そんなふうに取り繕っても無駄だからね。思いっきり暴走してたからね」

「え~~本当でござる」

約束されざる(ソード・オブ・)ーーー」

「はいごめんなさい全力で暴走してましたーーーー!!」

 

 宝具使おうとするブーディカさんに、人間が使える最強の対人宝具『土下座』を披露する。家にはブーディカさんや頼光さんがいる代わり、みんな大好きエミヤさんがいないので、機嫌を損なえば飯が無くなるのである。それだけは真剣に不味い。

 

「さて、それじゃ、そろそろ片付けしますか。撮影班の皆さーん。お疲れさま」

「なんや、もう終わってしまうん?つまらへんなぁ、もうちょっと楽しみたかったんやけど」

「そうですわねぇ。そこにいる虫同じ意見なのは癪ですが、少し残念です」

 ピシッ、とこの場の空気が一瞬で凍った気がする。具体的には今発言した二人によってこの場に空気を占領されたと言い換えても良い。召喚ルームに堂々と入ってきた二人を見て、今日何度目かの溜め息を吐く。

 

「…………なんで酒呑と頼光さんがここに?一応聞いておくけど何故?」

 

 思いっきり露出した着物を着崩し、頭には綺麗な二本の角を生やしたアサシンのサーヴァント。京の大妖怪・酒呑童子と、それを退治したバーサーカー・源頼光さんが仲良く一緒に歩いてきた。仲が良いことは良いにこしたことはないんだが、この二人が絶対に和解することはない。彼女たちは例えるならば水と油。だから、このように手を取り合っているのは異常すぎる----!!

「なんや、うちにそないな事言わせるん?旦那さんはいけずやわぁ」

「虫が何やらほざいていますねぇ。この場でその首、もう一度切り落として上げましょうか?」

「やれるものならやってみぃ。うちも乳臭いババァと一緒やと、飲む酒が不味くてしゃないからなぁ………!」

「ストーーーップ!!分かった!!俺にできることならやるから!!頼むからここで喧嘩するのはやめろぉぉ!!」

 二人が得物の大刀と長刀を抜くと同時に、俺は出来る限りの声を上げて仲裁に入る。いや本当に怖いんだけどね!!でも止めないと新しい仲間が呼べなくなっちゃうからね!!あぁもう、本当にストレスばかり溜まる職場だなぁ!!

 

「あ、それならこれ使うて、新しい人喚んでもええ?余ってたやろ?」

 

 何でもすると言った直後、酒呑が懐から取り出したものを見て、俺の思考が停止する。いやだってお前それ---

「な、何で酒呑がその呼符を!?貴重なものだから使うまいと封印してたのに!?」

「あはは!うちは鬼やで?欲しいもんは何でも手に入れる主義や。たとえ、それが旦那さんの物でもねぇ♪」

「申し訳ありませんマスター。この鬼と同じことをするの母をお許しください。お詫びに母に甘えてきても良いですよ?」

 

 目に涙を貯めながら言う頼光さんに、強く言い出せない俺。おいこら。誰だ今ヘタレって言った奴は。しかし、この二人がこんなにも召喚したがっているのは珍しい。何故だろうと冷静に考えると、二人が召喚したがっている理由を理解した。

 

「あぁ!!金時か!金時を召喚したくて使いたがってるのか!?」

「ご明察や。流石うちの旦那様やね。ほな、早速行ってみよか」

 

 今は英雄王ギルの他にも、この二人が大好きな坂田金時が召喚できるようになっているのだ。だから二人が呼符を持ち出してまで召喚したがっているのだと理解する。そう考えが纏まると、酒呑が呼符をサークルに投げ入れる。すると、さっきのデオンと同じく黄金の光が部屋を覆い、魔人が描かれたカード、高ランクのバーサーカーのカードが出現する。

「嘘だろ!?初めての召喚で高ランクのサーヴァントを召喚できるのか!?」

「うふふ、うちはそこにいる金ぴかと同じで、欲しいものを何でも手に入れる

性質(たち)やでぇ?このぐらい、わけないわぁ」

「む、英雄王の(おれ)と同じ『コレクター』のスキルでも持っているのか?」

「少なくとも、持てるだけの資格はあると思うとるよ?」

 

 確かに、話によれば酒呑童子はあらゆる財宝、酒や美しい男女を手に入れたという説はある。ならばギルと同じ『コレクター』のスキルを持っていてもおかしくはない。そうこう話しているうちに、ついにバーサーカーの現界が始まる。色々と腑に落ちないが、これで金時が喚べればこの二人で苦労することも少なくーーー

 

「Arrrrrrrrrrrtherrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!」

「空気読めよバサスロットォォォォォォォォォォ!!!」

 

 召喚サークルから現れたのは、黒い甲冑を着たバーサーカー。既に召喚しているセイバーの彼とは別の側面であるランスロット卿だった。ちなみに、金時を引き当てたと悦に浸ってた酒呑は、目の前の光景に愕然とし、直後-----

 

「-----ふん!!」

 

 彼女の宝具、『千紫万紅・神便鬼毒』が入った瓢箪を、ランスロット卿の鎧の間に捻り込んだ。

「って何やってんの!?おおぉい!?大丈夫かランスロット!!死ぬなぁぁぁぁ!!」

「aarr………………therrrrrrr……………………(意訳:ごちそう…………………さま…………でした)」

「さて、次は私の番ですわね。待っていてください金時!!今、母が会いに行きます!!」

「これ以上被害者増やすなお前らぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「……………何、どうなってるのこの状況?」

「ははっ。愉悦」

 

 混迷を極める部屋のなかで、最後に一言だけ申したい。というか言わないとやってられない。

「金時ィィィィィィィ!!!早く来てくれェェェェェェ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、そんな頼光さんが召喚したのはフランだった。電気使うバーサーカーだけど人違いや、と嘆いた俺は仕方がないと思う……………

 

 




 ここまで読んでくださった読者の皆様、本当にありがとうございました!!それから遅れましたが、明けましておめでとうございます!

 というわけで、筆が乗ったので書いてしまった本作品、いかがだったでしょうか?読んでくださった皆様が面白いと思ってくだされば幸いです。

 それにしてもガチャ、物の見事に爆死しました!!いや~もう、笑うしかないですねぇ!多分、玉藻を呼ぶために使った石の総数、福袋込みで400越えてるんですよ。いやぁ、いつになったら召喚させてくれるのかな?まぁ、でない間は賢ギル様やエレナさんに頑張ってもらいますが。

賢ギル「(おれ)は別に構わんぞ?だがあえて言わせてもらおう。過労死だけは二度とごめんだ!!」
アンデルセン「ほう、あの傲岸不遜極まりないギルガメッシュ王も働くということを覚えたらしい。いいぞ、ではお前の生前の事を聞かせてくれ。暇潰し程度には付き合ってやる」


 『Fate/extraCCC』の時もそうだったけど、このキャスターコンビだと凄く仲良さそうなんだよなぁ。誰か書いてくれないだろうか。え、私が書けって?ごめんなさい私まだ受験生なので時間がないです(血涙)。

 誤字・脱字がありましたら感想欄に報告をお願いします!!沢山感想くれたら、本当に嬉しいですっ!!

それでは、改めてもう一度だけ。
読んでくださった読者の皆様!ありがとうございました!!今年もよろしくお願いします!! 
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