これからは加筆修正も兼ねながら、ラーニングを重ねていきたいと思います。
投稿のペースは亀更新なので2週間~1か月に一話のスパンで更新はしていきたいと考えています。
燦々と降り注ぐ太陽の光を浴びながら、イルボンは依頼主のいるクンミン村への道を歩いていた。
「しかし、暑いな今日は」
そう独り言を漏らす彼の額にはじんわりと汗が滲んでいる。
「久しぶりの依頼だから受けたが、こんな暑い日になるとはままならないもんだな」
またしても独り言をつぶやく。元は子供達が羨む、栄えある天帝の都、大都を警備する衛士だったが、数年前に天帝が崩御され、マ界の出身と噂されている、あの忌まわしいマ法院静とかいう野郎が台頭してから、あっという間に天帝の威光は衰退していってしまった。
今では大半の貴族や有力者たちはマ法院を恐れて、奴の動きにだんまりを決め込んでいる。そうこうしている内に大都や世界各地に天帝の治世の頃にはいなかったマものが現れるようになりますます世情は、不安定になっていったのだ。
「天帝がまだ生きておられたならなぁ・・・。」
今日はどうにも独り言が多い日らしく、嫌な思い出と一緒にぽろぽろと漏れてくる。
天帝崩御の折、葬儀に参列する大都のロクハラを治める、モウケン将軍護衛の任に着いたときに、マものが現れたが撃退に失敗、将軍はなんとか逃げ果せたものの、それが将軍の逆鱗に触れ、イルボンはめでたく衛士をお役御免となった。とんだ災難である。今では元衛士だったことを活かして、便利屋まがいの傭兵稼業を営んでいる。皮肉にも世情の悪化から食い扶持に困ることはなかった。今から向かうクンミン村での依頼も、村はずれにある畑に出るマもの達の退治であるからだ。
垂れる汗を拭きながら歩き続けて、イルボンはクンミン村へとたどり着いた。村の入り口には、クンミン村の村長が数人の村人と共に出迎えてくれた。
「あぁ、イルボン。よく来てくれた、いつも済まんな。悪いが今回も畑に蛇のマものが現れおってのう」
「いつも、村には世話になっていますからね。これぐらいの事はお安い御用ですよ。」
一定の拠点を持たないイルボンにとって、村の宿を格安で使わせてくれる、クンミン村は顧客の中でも大切な存在だ。
「それで今回の被害はどれくらいです?」
「畑はマもの共に荒らされてしもうた・・・、それと村の者が咬まれての・・・。逃げ遅れた村人を庇って咬まれたが傷が深く、先ほど息を引き取ったのじゃ・・・」
そう漏らす村長と周りの村人達の顔には悲しみの影が見て取れた。
「イルボンさん!どうかあいつの仇を取ってくれ」
村長の言葉の後に続いて、村長と一緒に出迎えをしてくれていた青年がイルボンの前に出てきて頭を下げた。顔は見えないが、おそらく泣いているのか、体は小刻みに震えている。
「マものにやられた者は、この者と親しくてな・・、この者を庇ってやられたのだ。」
「俺の貯えから、幾分か多めに払う!だからマもの共を残らず退治してくれ!」
青年は、更に膝をついて悲痛な声で頭を下げてきた。
「わかりました。さっそくマものを片付けてきましょう。時間が空くと逃げられるかもしれませんからね」
イルボンは青年の肩に手を置き、必ず依頼は果たしますよと、声を掛けてマものが出たという村はずれの畑へと向かった。
村はずれの畑へたどり着いて見ると、畑はひどく荒らされていた。野菜は踏まれたのかひしゃげ、畝はマものと逃げまどっていただろう村人の足跡で崩れている。ここからは注意していかなくては。イルボンは肩に掛けてあった長筒に弾丸を込めた。畑の辺りを見回していると、調度一番奥のあぜ道に口に収まりきらない程の大きな牙を持った、真っ赤な鱗の蛇が移動しているのが見えた。
「ヴァイパーか・・」
イルボンは撃鉄を起こし、マものに狙いを定め、引き金を引いた。パンッと、乾いた音がした後に、マものがイルボンに気付き、接近してくる。
「やっぱり、もう少し距離近くないと当たらないかぁ。」
まだ訓練が足りないなと心の中でぼやきつつ、再度長筒に弾丸を込めてから肩に掛け、刀を抜いた。マものは既に数メートルの所まで迫ってきていた。マものは身体を大きく曲げ、イルボンに向かって跳躍してきた。イルボンは刀を袈裟に振り下ろし、マものを一刀両断する。マものの死体を確認した後、刀を鞘に納め、改めて辺りを見回す。
「畑の後を見るに、マものは一匹だけじゃないはずだが・・・」
畑には複数の痕跡があったが、実際にうろついていたのはコイツだけだったのは妙だ。そう思った矢先に、辺り一面のからを草むらをかき分ける音がした。すると一匹、二匹とイルボンを囲むようにマものの群れが現れた。
「囲まれたか」
イルボンは焦った。こうも囲まれては刀も長筒も使えない、マものはじりじりとイルボンに迫ってくる。冷や汗をかくイルボンは、クンミン村に来る途中で手に入れたマ石の事を思い出した。これならいけるかもしれない、イルボンは腰のポーチに手を伸ばした。
「こいつでも食らえ!」
マもの達が今かと飛び掛かる直前にイルボンはポーチに潜ませていた風のマ石を地面に叩きつけた。マ石が地面に叩きつけられると同時に辺りに鎌鼬の様な突風が吹き荒れ、マもの達を斬り付けていく。シューと、低い断末魔をあげながら。マもの達は息絶えた。
「なんとかなったな。この数ヤれば、しばらくは安心だろう」
風が収まった、畑一面には、バラバラになったマものの死体で埋め尽くされていた。
一応、依頼の確認の為と、死体から頭だけを切り落としていく。頭を落とすと、胴体は灰の様に崩れ、その場にはマものの体内で生成されたマ石のみが残された。頭と共にマ石も回収していく。今回の様にマ石は戦闘においても重宝するものだからだ。一通り戦利品の回収を終えたイルボンは頭を詰めた布袋を担ぎ、村長たちが待つ、村の中央へと向かった。
既にもうグダグダな文章ですね(笑)
今後もっといい文章を書けるように精進します・・・。