灼眼のシャナ Ⅳ(リターン) 作:無明星
とうとう12月、1年も終わりですね。冬も本番、風邪等気をつけてお過ごしください。そんななかでも『灼眼のシャナⅣ(リターン)』は熱くしていくつもりです。燃え尽きるまで頑張りますよ!
余談はこの辺にして本編に入りましょうか。
「よし!行こう!」
悠二の言葉と共にシャナたちは影に突撃する。
最初に攻撃したのはルギーだった。光の如き速さで飛び出し、黄金に輝く剛拳が敵前衛のど真ん中を突き穿つ。敵兵は空に身を放られ地に叩きつけられている。
次いで仕掛けたのはシャナだ。『真紅』が影たちを握り潰し、焼き尽くす。遅れながらも悠二とカトラスも1体ずつ確実に倒していく。1分近くで3割ほど制圧していった。
しかしそう簡単に行くわけもなく、影たちは束になり数で圧倒する策にでる。シャナとルギーに関してはさして問題ないが、悠二たちは劣勢に立たされる。
「悠二!」
シャナが加勢に行こうとしても次々と集まってくる敵兵に時間をとられてしまう。隙を見て悠二たちの様子を見る。
悠二とカトラスは背中合わせになり、迫り来る影たちを隙を見せずに確実に仕留めている。シャナはそれを見て安堵すると同時に少し不満を抱く。
─なんで私とはやってくれないのにあいつとはやるのよ!─
不満に満ちた『飛焔』が影たちを真っ二つに切り裂き、シャナの前に立ち塞がっていた黒い壁は薄っすらと姿を消していく。
シャナの『飛焔』で影は3割り近く減り、残り僅かの奴らを倒すのも時間の問題だろう。
「よし!一気にけりをつけるか!」
ルギーはそう言って、右拳をギリギリと鳴らし爆音じみた轟音を放って、最後の集団に飛んでいく。光の矢は影どもを1体残らず、ものの見事に消し去った。
「これで全部か?呆気ないな」
ルギーの言うとおりだ。ここが影たちにとって大切な領域であれば、こんなに易々と倒されるのもおかしい。悠二の仮説が外れているのならば納得できるが、当たっているのであれば…………
そう思ったのか悠二は慌てて辺りを見回す。シャナたちは不思議に思い、彼の近くまで寄る。彼の目には写っていないようだが……
周りは先程の戦闘前と様子はあまり変わってはいないようだ。しかし、何かあると感じ取った悠二は微々たる変化を探す。
──何か、何か見落としているはずだ。とても重要な『何か』を──
とてつもない焦躁に駆られながら視界を巡らす。すると彼らの足もとにある『あるもの』が目に入り込む。
「あれは……」
「避けろ!!!」
3人は反射的にその場を離れる。次の瞬間、小さな影から鋭く尖った黒い一線が先程シャナがいたところを貫く。かなり驚いていたがすぐに立て直す。
1直線に伸びた影は液体のように溶け、だんだん形を作っていく。脚、胴、腕、頭と朧げな型はみるみるとはっきりとしたものとなっていく。その姿は強靭な大狼そのもの。ばねのように縮んだ脚はいつでも勢いよく飛んでいけそうなもので、腕は岩をも楽々持ち上げれるよう太く、体は全体的に筋肉質で、それを覆いつくす体毛は黒1色であろうとも1本1本はっきりとしている。大狼は鋭利な歯牙を上下に動かす。
「見事にやってくれたな、忌まわしきフレイムヘイズども……」
重々しい声が大狼から聞こえた。初めて意志疎通出来そうな影に会った。その事実に全員が驚いた。
「……しゃべれた、のか?……」
先に動いたのは悠二だった。
「然様、しかし先のものはそのような芸当は会得しておらん」
「お前、いったい何者?」
シャナの問いかけに対して大狼は声を張り答える。
「我はイルフィス。影獣十四神が1柱」
「影獣……それがお前らか?」
「正確に言えば、そう呼ばれているだけ。我らに食われしものたちはそう呼んでいた」
影獣……それがやつら、この騒動を引き越した元凶、こいつらは危険だ。そう感じた故か、場の空気は一層圧がかかる。
「さあ、我らの
最後まで読んでくださりありがとうございます。何と、今作で10作目更新です!今まで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
次回作は1/10予定です。次回も読んで頂けるよう善処しますのでよろしくお願いします。
それではまた次回作で!