灼眼のシャナ Ⅳ(リターン) 作:無明星
知っている方も多いかもしれませんが、GWは昔、日本の映画業界によって産み出されたものなんですよ。この期間に映画を上映したところ、売上が跳ね上がり、それをキッカケにGWと名付けたと言われてるようです。それが現代でも大連休として続いてるということですね。
そんなGW明けの1発目の投稿です。どうぞお楽しみください。
最悪の状況かに置かれた悠二は戦闘体勢をとる。
「やめておけ、君如きでは相手にならん」
暗闇の奥に潜む声が悠二を押し潰す。まだ戦っていないにも関わらず、圧倒的すぎる力の差に手が震える。
ましてや、姿も見えないこの状況下でこれだけの威圧感の持ち主だ。まともに渡り合える相手ではないことを悠二は悟った。
「なら、このまま逃げるのが正解かな?」
「それは不可能。もし逃走を試みた場合、即座に始末する」
脱却の道も絶たれ、万事休す。
その時、悠二の後ろから微かに足音が聞こえてくる。その音は徐々に近づいてくる。悠二が振り返った視線の先に、赤々ともゆる髪をゆらしたシャナが駆けてきた。
「きたか」
未だ姿を見せない何者かが呟くのを聞き取ったのか、シャナはその者を睨み付け、右手に持った大太刀を構える。太刀は熱をおび、紅蓮に染まる。
それを確認した瞬間、奥に潜む気配は薄っすらと消え始める。シャナは逃がすまいと、速度を上げる。
超特急で発電室に飛び込んだその時、強烈な爆発が起きた。爆炎は発電室と入口前にいた悠二を飲み込む大規模なもので、2人の姿は炎に包まれた。
カトラスたちが空港の中に入ったその時、突如轟音と衝撃が響いた。
「なっ!?」
「何が起きた!?」
2人して驚いた。そこから冷静に戻るのは早かった。
「爆撃か?どこからだった?」
「地下だ!多分2層ぐらい下だ」
カトラスが地面を軽く叩き答える。
「この下には…………電気室か!」
「おいおい嘘だろ?」
ルギーの口からでた言葉にカトラスは耳を疑う。
「あいつら、ここで何かおっ始める気かよ!」
「わからん。だが、ただ事じゃ済まねぇぞ!とにかく、電気室がやられた以上ほぼ全てのシステムがストップしちまったんだ。中に残ってるやつがいないか調べるぞ!」
「あいよ!」
カトラスがそう叫ぶと、また地下で大きな振動が起きた。
「なっ!?またか!」
「今度は近いぞ!」
2人がそう言うや否や、再び爆破した。今度はルギーとカトラスの目の前の床が吹き飛び、ポッカリと穴が開いた。
「何をするつもりだ?」
ルギーが呟き、穴の中を警戒した。カトラスも同様だ。ゆっくり近づき、覗くと人影が見えた。
2人は素早く戦闘体勢に入る。しかし、その人影からは思いもしなかった言葉が出てきた。
「お~い、こいつら引き上げてくれ!」
人影は両手を振り助けを求めてきた。
よく見ると、腕に奇妙なブレスレットをつけた女性、レベッカだった。その足下には、倒れたシャナと悠二がいた。
「わかった。カトラス、近場に引っ張りあげられるものないか?」
「探してくるわ」
探しにいく彼に向け頼むと言い、次に穴の底にいる女性にもう少し待ってくれと叫ぶ。
5分後、カトラスがロープを持って帰ってきた。それを使い、穴から3人を引っ張り上げた。
「こいつら爆破に巻き込まれたんだろ。大丈夫か?」
燃えてボロボロになった悠二たちを見て、カトラスは尋ねる。
「この2人なら大丈夫だろ!ま、すぐに救い出したってのもあるだろうけど」
電気室は今でも火の海だ。あと少し遅れていたら、助からなかったかもしれないのだ。
「……ところで、あんたらは?」
とレベッカは尋ねる。
「俺はルギー、そして隣がカトラス」
「どうも!カトラスだ。あんたは?」
「レベッカだ。よろしく!」
手短に自己紹介を済ませる。
「とりあえず、周りに敵はいなさそうだな。後は中にいる人の避難だな」
「こっからは俺たちがいく。レベッカは2人の様子見だ」
「あいよ、任せとけ!後は頼むぜ、ルギー、カトラス」
レベッカはルギーに親指をたてて送り出す。2人も同じポーズで答え、空港の奥へ入っていく。
中にいた人たちはルギーとカトラスの誘導で安全に脱出し、30分で建物内の人は全員避難した。その間にシャナと悠二も目を覚まし、フレイムヘイズ全員が生還した。
最近シャナたちがやられ過ぎではないのかと私自身思うことがあり、今後のパワーバランスがおかしくなるかもしれません。そうならないように出来るだけ努力しますが、もしおかしくなっていましたら、暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。
次回作は6/20を予定しております。リアルも忙しく、至らぬところもあるかもしれませんが、何卒よろしくお願い致します。
最後まで読んでくださった読者様、ありがとうございました。