灼眼のシャナ Ⅳ(リターン) 作:無明星
今回も私の妄想全開のストーリーに仕上がっています。もちろん、皆さんが楽しんで頂けますよう試行錯誤しました。
それでは、そろそろ本編に参りましょう。では、お楽しみください。
天道宮のダイニングルーム、ヴィルヘルミナが入れた紅茶を飲みながら話している。
「ところで贄殿、旦那はどうした?」
「む!?」
レベッカの一言はヴィルヘルミナに突き刺さったようだ。
「今はリベザルと一緒」
「またか、最近そればっかだな」
「まぁ、彼ら仲がいいみたいだから、そういうこともあるだろう」
〈糜砕の裂眥〉バラルが口を開いた。
「確かにそうだが……」
「彼らは情報交換だけが目的ではないのでしょう。彼らはかつての戦友同士、無理もありません」
「一蓮托生」
ヴィルヘルミナの推測に賛同するようにティアマトーは言った。
「まぁ、そう考えりゃ納得がいくわな」
「あくまで推測だけどね」
「納得したらそれでいいじゃねぇかよ、バラル。あんまり深く考える必要ねぇって」
「事の発端は君にあるということ、忘れてはいないかい」
バラルの一言でレベッカはしばらく黙り込んだ。
「ヴィルヘルミナ、今の外界宿の状況は?」
と、シャナは訪ねた。
「今現在、活動中の外界宿はサンフランシスコの総本部『オーバーエイジ』と東京の『大黒堂』の2つので、大半が活動停止状態にあります」
「そう……」
「今の時代、外界宿やフレイムヘイズの最大の役目とも言えるものが無くなったのだ。仕方あるまい。」
2人の時間を斬るようにアラストールが入ってきた。
「そうだな、俺も贄殿のように何かしねぇとなぁ」
レベッカは退屈そうに言った。
「君の場合、この新世界を探索するだけでも充分だと思うけどね」
「そんなことより贄殿の、最近の徒の様子はどう何だ?」
「そんなことって……」
バラルは少し寂しそうに呟いた。
「2ヶ月前の〈ルベリンの仕者〉以来、特に目立った動きはない。少なくとも、私達が見た限りではね」
〈ルベリンの仕者〉、ドイツの外界宿、中枢機関の襲撃を企てた張本人。仮装舞踏会の諜報員の情報により、未然に防ぐことに成功。
「あれから2ヶ月か、懐かしいなぁ」
「そんな呑気な事じゃないだろ?あの一件が未然に防がれたから良かったものの、実際に起きたら大変だろ?」
バラルの言っている事は間違いではない。確かに、あの一件が起きたら、大惨事では済まなかっただろう。
そんな話の最中、ヴィルヘルミナの顔は何かただ事ならぬ不安に溢れていた。
「ヴィルヘルミナ、何かあったの?」
シャナが訪ねると、
「……やはり、言っておくべきですね」
と、口を開いた。
「先日、外界宿から届いた報告書に少し気になる報告がありまして……」
「して、その内容とは?」
アラストールが再び訪ねると、
「3日前、ドイツ全域の外界宿との連絡が途絶えたのであります」
「音信不通」
それを聞いた瞬間、場は一気に静まり返った。
最後まで読んで頂けたこと感謝します。そして、次回作から《1章》となります。今後、新キャラ登場予定です。投稿予定日は4/1とさせていただきます。今後もどうかよろしくお願いいたします。
次回作同様、感想・質問・意見・要望があれば、お気軽に