灼眼のシャナ Ⅳ(リターン) 作:無明星
この作品も気づけば2周年を迎えました。しかし、何かと忙しかったりで、記念作品を作る余裕がありません。申し訳ありません。ですが、このシリーズは必ず完結させるので、どうかよろしくお願いします。
それでは、本編へ参ります。
カトラスと悠二は剣を交差させ、互いに力を込める。
「だいぶついてこれるようになったな、悠二。だが!」
カトラスは言葉に力を込めるのと同時に、剣の力を抜いた。悠二は勢い余って前に体制を崩した。その隙を逃さず、カトラスは悠二の背中を軽く峰を当てた。
「あたっ!」
「まだまだ甘いぞ。あんまり単調になりすぎんなよ」
「それくらい、わかってるよ」
そう言って、悠二は立ち上がった。
「はいはい、タイムアップよ。結局、10本中悠二が取ったのは0本ね」
シャナの合図で、ふたりは戦闘を終了した。
「せめて1回は勝ちたかったな」
「まぁ、最後は中々よかったんだけどな」
カトラスは刀を鞘に納めた。悠二も
特訓を始めてから、約30分くらいたった。まず、シャナとカトラスが5分間戦い続けた。その次に、悠二とカトラスが5分間戦い続けた。そして、最後に悠二とシャナが戦い、間に休憩を若干挟んでそれを繰り返した。
ここまで、シャナはカトラスに4勝7敗1分、悠二はカトラスに0勝12敗1分で、シャナとは0勝7敗2分だった。
悠二はふたりに一方的に叩きのめされ、シャナはカトラスの動きにはついていけたものの、力勝負となると彼に部があった。
ふと、気になった悠二がカトラスに尋ねた。
「カトラスは、その戦闘術はいつぐらいから身に付けたんだ?」
「さぁな、正直戦いに身を投じる以前のことは覚えてないしな」
「じゃあ、最初からそんな強さだったのか」
「まさか、初っ端は敗走なんてしてたぜ。半分以上無茶しすぎたせいだけどな。それでも、今の力には及ばなかったかな」
彼は一拍おき、話した。
「そんな俺を、ルギーさんたちが鍛えてくれたってわけ。そして、戦い方のイロハを教えてくれたのが、さっきの話で出たアルヴァトロだ」
「それじゃあ、その人はカトラスのお師匠さんなのか?」
悠二の質問に、カトラスは無言で頷いた。
「……つらく、ないのか?」
「つらいさ。でも、あの人は昔俺に言ってた。『ひとつひとつの行動に、それぞれ意味がある』って。あの人は意味のないことはしないさ。例え、俺にその意味がわからないとしてもな」
暗い闇の中、長テーブルを囲うように14の座席が置かれ、そこに座る12の影があった。その内の1体が喋りだした。
「おいおいボス、俺らを集めてどうしたよ?つい先日も集まったろ」
「五月蝿いぞイルフィス。リーダーが緊急だといっているのだ。黙って聞くこともできんのか」
「うるせぇのはお前も同じだろ!俺より上だからって指図するな、バサロ」
「お二方、早急に会議を始めなければなりません故、そこまでにして頂きたい」
以前、ルギーとイルフィスの戦いに割って入った声がふたりを止めた。
「では、はじめようか……我らが世界を手にいれる、イクリプス計画を」
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
いよいよ、シャナたちと影獣の本格的な対決になります。皆さん、期待していてください。私も、その期待に答えれるよう力を尽くします。
次回の投稿予定日は2/20です。最後まで見てくださり、ありがとうございました。次回も楽しみに!