灼眼のシャナ Ⅳ(リターン) 作:無明星
まず、今回更新が遅れてしまったこと、大変申し訳ありませんでした。楽しみにしてくださった皆さんには謝罪の一言と感謝の言葉しかありません。
大変長らくお待たせいたしました。本編、どうかお楽しみください。
あれから特訓を重ねたシャナたち。以前よりも遥かに強くなっていた。今の彼女たちなら、影獣十四柱と渡り合えるであろう。
そして、いよいよ決戦の時が近づいていた。
「成瀬、あれから動きはあったか?」
「今のところ無いわね。とりあえず、各地で地元の見張りの部隊をつけてるから、動きがあったらすぐに知らせが入るはず」
歌音は携帯を持ち上げ、そう言った。
「そろそろ、奴等も動きを見せんだろう。こちらも、それなりの心構えをしておかないとな」
「だが、こっちから何もできないのは、いたいよな。しかも、向こうの戦力は未知数。結構不利な状況だぜ」
カトラスの言葉に誰もが唸った。
「やっぱ、頭数増やすのが一番の最善策か」
とルギーは顔をしかめて言うのだった。
「私たち、他の組織とあんまり関わりないからね」
歌音はため息をつくのだった。
「あはは……そう言い切っちゃうところ、さすがカノちゃんというとこだよ。私だったら心メッタメタにされてるとこだよ……」
「と、言うわけだ。こっちには宛がないんだ。つまり、悠二頼みになるんだが……」
カトラスは悠二の方を見つめ、答えを待っていた。
「う~ん。フレイムヘイズの軍勢が加勢してくれるだろうけど、それだけじゃ足りないよね」
「そうね。出来ればその倍の軍勢で迎え撃ちたいところだわ」
「そうだね。中々厳しいかな」
悠二とシャナは顔を見合わせ話し合った。そこにルギーが割って入った。
「因みに、どのくらいの戦力になるんだ?」
「ただの影獣相手なら、空港にいた50倍はなんとかなる
」
「マジか!?十分戦力の補填になるぜ」
ルギーは興奮のあまり、勢いよく立ち上がった。カトラスは換気の表情を浮かべながら、真剣に話を進めた。
「あと問題は、残りの十四柱だな。残り12体もいるんだ。気を引き締めないと、一気にやられることもあり得るからな」
「そこは、特訓の成果でなんとかなるさ。そのために、努力してきたんだからよ」
レベッカは気合いの入った拳を突きだし、言った。
その時、着信音が鳴り響いた。歌音の携帯に電話が入ったようだった。歌音はそれをとった。
「こちら、成瀬。…………なるほど、すぐに伝えます。では、ご武運を」
そう言って、歌音は電話を切った。
「何てきたんだ?」
「各地で影獣が数千体、及び、巨大な存在の力の出現を確認。私たちはその巨大な存在の力の反応があった現場に赴いてほしいとの連絡です。場所はドイツ外界宿総本部、『スタールチュロッセ』」
「一番最初の被害現場か。よし、全員出撃するぞ!」
ルギーの掛け声に、各々答えた。
一行は、変わり果てたスタールチュロッセの前まで来た。
「いつ見ても、ひでぇとしか言いようがないよな」
「カトラスのいうこと、よくわかるよ」
「散々にやられたようね」
悠二とシャナはここに来るのがはじめてであるため、こんな惨状になっているとは知らなかった。
「んで、どうだ成瀬。何か感じるか?」
「以前来たときより、嫌な空気が漂ってる。多分、影獣十四柱が近くにいる。それも、10体くらいは」
「ここに、敵の最高戦力が揃いに揃ってるわけだな」
佐代からいつものお気楽な様子は伺えなかった。それほどまでに、緊張感が漂っているのだ。それを訴えるように、歌音が叫んだ。
「くる!」
直後、地面から十数本の影が立ち上がった。それらは、徐々に形になっていった。
「いよいよだね、シャナ」
「うん。行こう、悠二!」
ここまで読んでくださりありがとうございます。
最近、季節や年度の変わり目などで、それについていけなくなり、更新が遅くなってしまいましたこと、お詫び申し上げます。
気づけば年号も変わり、ここ数日で時代の流れを感じました。皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。
次回は5/20投稿予定です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。次回もお楽しみに!