灼眼のシャナ Ⅳ(リターン) 作:無明星
さてさて、投稿時間は嘘をつきましたが、作品そのの方はちゃんと作りましたので最後まで読んでいってください。
~襲撃~
ヴィルヘルミナの言葉に対して半信半疑を抱いた。
「ドイツの外界宿全域って、あのヨーロッパ総本部もか!?」
レベッカは訪ねた。
「報告によれば……」
外界宿総本部、各エリアの外界宿を総括し、中枢を担う最重要機関である。世界でたった5つしか存在しない最重要機関である。
「現在、〈鬼功の繰り手〉と〈極光の射手〉が現地へ急行及び、調査に当たっているはずであります」
「サーレとキアラが?たった2人で?」
「はい」
レベッカが驚くのも無理はないだろう。何しろ、ヨーロッパの中枢機関で起きた奇妙な出来事を2人だけで調査するというのだ。
「不安になる気持ちも分からなくはないが、彼らの腕は確かなものであるのもまた事実。心配に及ぶことはないだろう」
「でも、もしもの事がないという可能性が0っていう訳でもない…ヴィルヘルミナ、他にも誰か向かわせてるの?」
「いえ、皆手が空いておらずあの2人しかいないのであります」
「そう……」
そう言って少し考えるシャナ。
「取り敢えず、私も様子を見て来る。ヴィルヘルミナは外界宿と連絡をとって情報の整理と何か関連性のありそうな資料を調べて」
「了解であります!」
「ちょっと待って贄殿!」
レベッカがダイニングを飛び出そうとしたシャナを引き留めた。
「うちが様子を見て来るから、贄殿は旦那と合流しな。その方がいいだろ?」
「 わかった。何かあったらすぐ連絡して!いい?」
「あいよ!」
マシンガンのような早さの会話を後にしてシャナは部屋を飛び出していった。
その頃、ドイツ外界宿総本部『スタールチュロッセ』に向かった2人は、
「連絡がつかねぇつってたが…こりゃひでぇな……」
サーレは跡形もなく粉々になっていた『スタールチュロッセ』を見てそういった。外界宿総本部というだけ、それなりに頑丈に出来ていた建物が今では道端に転がっている石ころに相違ないほどの有り様になってしまった。
「こんなになるほどの事がここであったってことなのかな?」
「キアラの言う通り、ここまで酷い有り様ってことは相当厄介なやつの仕業なんだろうね」
「そうなると、急いで報告した方がいいじゃない?」
〈破暁の先駆〉ウートレンニャヤと〈夕暮の後塵〉ヴェチェールニャヤも少し慌てているようにも思えた。
その時、うっすらとした影が見えた。それを見てサーレは口を開いた。
「ん?あれは…人か?生存者なのか?」
少しずつその影は近づいて来る。それにつれ、妙に胸騒ぎがするのを感じた。そしてふと、ある1つの可能性が頭を過ぎった。
「ま、まさか…これをやった…張本人?」
キアラが口に出した一言で空気がガラリと変わった。そして、奥から近づいく影がわずか一瞬で目の前に飛んできた。まるで、ミサイルが飛んでくるかのように…
一瞬の出来事だった。
その影は2人の目の前で急停止しサーレとキアラを殴り飛ばした。2人は後方100mまで吹き飛ばされ、崩れた外界宿の瓦礫に身体を何度も打ち付けた。一般人ならまず、死んでいただろう。
「ガハ!!ゲホ!ゲホ!」
全身が瓦礫で傷だらけになり、あばら2、3本ポッキリ折れたようにサーレの身体はボロボロだ。
「ふん!!」
さらに、胸骨辺りにもう一発。そのまま、瓦礫の海に叩きつけられた。
圧倒的な力で叩きのめされた。死んでもおかしくない状況。諦めかけた次の瞬間、強烈な光と衝撃音がしたと思いきや、遠くで瓦礫の海に落ちる音がした。目を開けてみると、サングラスの男が立っていた。その男の視線の先では、煙を上げてガラガラとたびたび音がした。サングラスの男はこっちを見て聞いてきた、
「ふぅ。あんた、立てるか?」
皆さん、最後まで読んでくださりありがとうございました。今作から新章となります。楽しんで頂けるよう頑張りますので、今後もよろしくお願いいたします。
次回作の投稿予定日は5/10となります。それでは、今回はここまでとさせて頂きます。
本当にありがとうございました。