灼眼のシャナ Ⅳ(リターン) 作:無明星
それでは本編をお楽しみください。
「何で……か」
あぁ、一瞬にして空気が重くなっちまったよ……やべぇよ、何か指先が白く見える。っていうか、マジで白い……身体めっちゃ震えてるし、目の前が霞んできた。
「御前さんは何故だと思う?」
「エ?ア、ハイ……」
どうしよう、まともに話せねぇ……ルギーさん威圧半端ねぇ。超こえぇよ、マジこえぇよ。取り敢えず、何か答えなきゃ。
「し、仕事とか、任務……ですか?」
「……」
何なんだ、この沈黙は。俺、不味いことでも言ったのか?
「……御前さん、良い勘してるぜ」
え?『良い勘してる』?何か良くわからんが……
「確かに、俺は
「ん?それはどういうことなんですか?」
「俺はある依頼で此処に来た。そして、目的は御前さんとほぼ同じだ」
「目的が同じ?ってことは、『スタールチュロッセ』の調査に来たのか?」
俺はルギーさんに聞いてみた。
「そうだな。だが、少し違う。俺はあの影を追って来たんだ。奴は『スタールチュロッセ』の消滅事件の張本人だ」
っ!やはり、そうなのか……あの影が……ルギーさんはあの影について知ってるのだろうか?そんなことを思った。しかし、ルギーさんも詳しくは知らないようだ……
時は同じくして、シャナと坂井悠二が合流した。
「悠二!今からドイツに向かう!説明は後でするから急いで!」
早口ではあるがはっきりとして緊迫した状況が伝わってくる。
「『スタールチュロッセ』のことか!?」
「知ってたの!?」
「それについては後にしよう」
「うん。取り敢えず今は……」
「「現場に向かう(おう)!」」
2人はそう言って成田空港に飛び込んだ。
数時間前の話、とあるラーメン店。〈廻世の行者〉と〈驀地祲〉の会話。
「で、何かあったのかい?リザベル」
「……『スタールチュロッセ』が落ちた」
これには悠二も驚きの隠せなかったようだ。仕方ない、世界有数の巨大外界宿が落とされたのだ。普通なら誰でも驚くだろう。
「いつ誰にやられたかわかるか?」
「つい3日前だ。やった奴は見たようなんだが……わからんようだ。見たのは影くらいだって」
それを聞いた悠二は席を立ち、
「わかった……何かあったら連絡を入れてくれ」
とリザベルに言い残す。
「いくのか?」
「あぁ、まずはシャナと合流する」
「……気を付けるんだぞ」
「わかってる……」
そして、悠二は店を出た。
そんな事をシャナに話していた。
「なるほど。私もちょうど同じ話をしていたの」
「そっか、じゃあ
そう悠二は聞くがシャナは無言で首を横に振る。それを見て少し考え込む悠二。搭乗アナウンスが右耳から入って左耳から出ていく。シャナに声を掛けられて初めて気づく。そして、ドイツ行きの飛行機に乗り込む。
謎に包まれる影、その謎を解明するためシャナと悠仁はドイツへ。影の正体とは一体何なのか?
次回の投稿予定日は7/5です。おそらく、ドイツでの話になるでしょう。次回も楽しみにしていてください。
皆さん、最後まで読んでくださりありがとうございました。