灼眼のシャナ Ⅳ(リターン)   作:無明星

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皆さんこんにちは、最近はいろいろと立て込み執筆の時間をやや削り気味です。ですが、予定日には間に合うよう、尚且つ納得の行くよう努力してでき上がった作品となりました。
 くだらない前置きはこの辺にして、本編に参りましょう。


~いざ外界宿へ~

 ドイツに降り立ったシャナたちはまず近くの外界宿の現状を調べるつもりだ。とりあえず、情報収集のため地域の人々に聞いて回るがさすがにこれといった情報は得られなかった。

「どうする?今の俺たち、この辺の外界宿の場所は分かんないし……」

「うん。どこかにこの辺の外界宿の場所を知ってる人が居ればいいんだけど……」

しかし、一般人がそんなこと詳しく知っているわけでもないのもまた事実。近くのベンチに腰掛け少し頭を悩ませていると、

「あの~、すいません。ここ何処ですか?」

考え事をしていたせいか声をかけられて少し驚く。どうやら、目の前の男の人に尋ねられたようだ。見た目はヨニクロで売ってるような白シャツに七分丈の黒パンツ、藍色で脇腹に白線が2本引かれたコートを着こんでいて髪は真っ白で瞳は鮮やかな蒼色だ。身長はシャナより少し高いくらいで悠二に負けず劣らず細身の体格である。持ち物は左手の地図帳だけで旅人としては軽装過ぎる。

悠二はここの場所を彼の地図帳に指差して教える。この近くには国際空港があるのに現在地がわからなくなる奴もいるんだなと2人は思っただろう。

「ありがとう。お陰で目的地に向かえるよ。何かお礼をさせてくれ」

「なら、ここら辺の外界宿に用があるんだけど、何処にあるのかわからなくて……知らないかな?」

すると、彼は少し間をおいてから笑いだした。

「そっか、君たちも外界宿に用があるのか。いいよ、案内してあげる。そもそも俺もそこに行くつもりだし、一緒に行くか」

「ありがとう、助かるよ」

「先に助けてもらったのはこっちだ。とりあえず、行くか」

 

 道中でいろんな話をしているうちに悠二と道を聞いて来た彼が意気投合し盛り上がっている2人をシャナは不満気に見ていた。

「そういえば、君たちは外界宿に何の用があるんだ?」

「ちょっと調べたいことがあってね。そう言う君は?」

「つくづく気が合うな、俺も同じだ」

2人の話は大半がどうでもいいような話ばかり、そんなのをかれこれ30分ほど続けている。シャナから見れば、つまらないことこの上ないことだろう。

 そうこうしているうちに目的地にたどり着く。そこまで名の知れた場所ではないが、建物の外見は立派なものだ。

「……なあ、妙じゃねぇか?」

目の前の外界宿を睨み付け彼は言った。

「えぇ、存在の力が()()()()()()()

「ざっと1000人分くらいだろう」

シャナと悠二も異常な様子に神経を尖らせる。

 この外界宿はせいぜい100人あたりがいいところ。その10倍となると敷地は人で溢れ返っているはず。にもかかわらず、人1人見かけない。

「ここまで存在の力が集中することなんて今までなかったよね?」

「うん。でも……」

「待て!」

悠二たちの会話を遮る彼。視線の先には妙な生物……とも言い難いものがいる。真っ黒に染まっており、外形ははっきりとせず消えたり歪んだりしている。それは実体の存在しない“影”そのもの。奴はこちらの存在に気づくと殺気を剥き出しにし武器らしきものをとる。さらに、奴と同じような奴が次から次へと現れ、気がつけば囲まれていた。

「話はこいつらをとっちめてからだな。そっちの方は任せるが問題ないよな?」

彼はこちらに背を向けたまま問いかける。

「問題ない!そっちこそ、先に脱落なんてしないでよね!」

「無論、そのつもりだ!」

その一言と同時に3人は影共に向かって走りだす。戦闘開始だ。




 今回初登場した近くに空港があるにもかかわらず道に迷った彼はこの作品の主要人物です。名前やその他の情報は後々明かしていくつもりです。近いうちに行うつもりです。
 次回作投稿予定日は8/5です。本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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