灼眼のシャナ Ⅳ(リターン)   作:無明星

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どうも、無明星です。
まず、最近この作品に興味を持っていただく方々が増えていることにとても喜んでおります。これまで愛読してくださっている方、最近読み始めたばかりの方、皆様に心より感謝します。
これからも『灼眼のシャナⅣ(リターン)』をよろしくお願いいたします。


~願わぬ再会~

 5分もしない内に影について彼らが持っている情報は尽きた。

 

「……ここまで謎が多いと中々厄介だな」

 

「正体がわからない以上、こちらの打つ手は無しと言ったところか……」

 

カトラスとルギーの言う通り、このままでは八方塞がりだ。

 

「ねぇ」

 

そんな中、シャナが口を開く。

 

「その『スタールチュロッセ』に案内して。疑ってる訳じゃないけど、直接見ておきたいの」

 

「わかった。何かわかるかもしれねぇしな」

 

そして、シャナたちはルギーに案内してもらうことになった。

 

 

 

 

 

  程無くして、『スタールチュロッセ』に着いた。

 

「これは、酷いね……」

 

「見る影もないな……」

 

「……」

 

それぞれ思うことはあるだろう。しかし、全員が一致して、このような有り様にしてしまう者は今までの中で最も危険な輩だと考える。

 そして、ルギーとカトラス、シャナと悠二に分かれて調査をする。

 

「ルギー、ここはどうだったんだ?」

 

「いや、ハズレだ。手がかりになりそうなものは何1つ無かった」

 

カトラスたちが何を話しているのか気になりながらも辺りを調べるシャナ。とは言っても、調べる建物は見る影もない石ころの山。調べようにもここに全ての瓦礫をひっくり返していたら日が暮れるどころの話ではない。

 しかし、策が無いと言うこともない。存在の力の残渣をたどれば、ある程度の異変とは繋がるのだ。それだけでも今の状況においては有力なものとなる。

 

「どう?そっちは何かある?」

 

「ダメだ、反応無し」

 

カトラスたちの方も駄目だったようだ。これだけ派手にやられたのにも関わらず、存在の力は微塵も残っていない。

 

「……」

 

「悠二、さっきからどうしたの?」

 

ここに来てからずっと唸っている悠二にシャナが問い掛ける。

 

「う~ん……これをやったのが奴らなら、なんでサーレたちと遭遇したのかなって思って」

 

「ここにいたからでしょ?」

 

「何故?」

 

「何故って……」

 

悠二の問い返しにシャナは言葉を詰まらせる。

 

「……ちょうどここを破壊しに来ていたから、じゃないの?」

 

数秒考えたのち、出した答えを口にする。

 

「いや、多分違う。ここに来る前、ここら辺一帯からの連絡が途絶えたってヴィルヘルミナが言ってただろう」

 

「うん」

 

「多分、その時には既にここは落とされていたと思うよ」

 

悠二の見解は恐らく当たっているだろう。だが、だからこそ謎なのだ。

「じゃあなんで奴らはその時までここにいたんだ?」

 

先ほどまで遠方にいたカトラスがこっちに移動しながら悠二に聞く。

 

「これは例えの話だけど、奴らにとって重要な場所だったとしたら?」

 

「なるほどな、影ども(てめぇら)の領地を汚す輩を排除しに来たってやつか。しかも、略奪の地でそれを行使するとはいい度胸じゃねぇか!」

 

左手に拳を打ち、ルギーは言う。そして、何かに反応したのか眉をピクッとさせる。

 

「どうやら、当たりかもしれねぇな」

 

「やっと見つけた」

 

「と言うより、帰ってきたってところか……」

 

シャナとカトラスもその存在を感じ取り言葉を発する。

 悠二も1テンポ遅れて認知する。4人はその存在の方向に目を向ける。

 しばらくしてその姿が見えてくる。視線の先にはお目当ての“影”の姿がある。その数は以前対峙したときの倍はいる。そして、その奥に一際大きい“影”がいる。

 

 

「よし!外界宿総本部奪取戦だな」

 

「そりゃ、単純でいいや。要するに先に全滅した方が負けってこったな」

 

「こっちは4人、敵は数十体、かなりのハンデね」

 

ルギーたちに次いで悠二も言う。

 

「よし、行こう!」

 

その言葉は戦争の開幕を告げる。




次回はいよいよ過激な戦闘話です。ここまで引っ張って来て申し訳ありません。次こそは手にあせ握る戦いを繰り広げていきたいと思います。(予定では……)
次回作は12/1予定です。今作も最後まで読んでくださりありがとうございました。次回もお楽しみに
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