ULTRAMAN ZOFFY外伝~ULTRAMAN BELIAL~   作:銀河 流星

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Episode2「スクールアイドル」

風が吹き抜ける音がした……。

ベリアルは、デスレムの前に立っていた。

 

 

「どう言うつもりです!?」

 

「さぁな、俺はどうやら……完全に正義の道を歩み始めようとしているらしい。」

 

「何!?」

 

 

ベリアルは、そう言うとその場を強く蹴りデスレムへ向かって近づき彼の身体を爪で引っ掻くとそれを受けたデスレムは、ベリアルから離れると彼に向けて数弾の光弾を放った。それを全てベリアルは腕で弾き飛ばす。

 

 

「何故です!?」

 

「悪いけどコイツらには指1本触れさせねぇー!」

 

 

そう言うとベリアルは、デスレムを掴み空中を一回転して再び地面に叩きつける。すぐ起き上がるデスレムは、今度は千歌達へ向けて光弾を放つ。

 

 

「危ねぇー!」

 

 

そう言うとベリアルは、即座に彼女達の前に行くと背中で全ての光弾を受ける。その光景を見たデスレムは、大声で笑う。

 

 

「陛下にそう言うのは似合わない。やはり、我々と共に世界征服の方が……。」

 

「黙れ!!」

 

 

デスレムの話を遮って怒鳴ったベリアルは、ゆっくり立ち上がってデスレムを睨む。

 

 

「確かにお前の言う通り、俺は弱い……。誰かを守るどころか、既に巻き込んでしまってる時点で矛盾している……。それを思う度、カッコ悪ぃって思うんだ……でもよ、俺はまだ死んじゃいねぇ……。例え、昔どんな過ちを犯したとしても……今を懸命に生きるコイツらの生命(いのち)を……希望(ー光ー)を守りたいんだよ!」

 

 

それを聞いたデスレムは、再び笑う。今度はおかしな位に……。

 

 

「そんなの無理に決まってるではないですか!陛下は、闇のウルトラマン。それの他に何があるんですか!?」

 

「確かに俺は闇だ……でも、コイツらの優しさに触れてみてよ……闇でも守れるってことを証明してやる!」

 

 

そう言うとベリアルは、再び走り出した。破壊するのではなく……守るために!!

 

デスレムの光弾を全て弾き飛ばしたベリアルは、近づいたデスレムの首を掴み持ち上げるとそのまま海に投げ込む。

 

 

「これで終わりにしようぜ……デスローグ……俺は、今度こそアイツらみたいに……誰かを守る力を信じてみてぇーんだ!邪魔すんな!!」

 

 

そう言うとベリアルは、両手を十字に組んでデスシウム交戦を放ちデスレムを粉砕するとその余波で海が荒れてしまった。

 

 

「俺たち沼津の海が……。」

 

「ここも数年前東京に現れた時のようにウルトラマンに攻撃されるんかな?」

 

 

そう言って怯える住民を無視してベリアルは、消えて人の姿になった。

 

 

「あの人……ウルトラマンだったんだ……。」

 

「そうみたい…だね。生でウルトラマン見たから……ビックリしたけど……あんなに黒かったっけ?」

 

「ッチ、アイツらまだ落ち込んでるのかよ……くだらねぇ、守ってやったんだからありがたく思えっての!」

 

「それは違うよ!」

 

 

落ち込んでる人々を見てそう呟くベリアルに対して千歌は、堂々と言った。

 

 

「何!?」

 

 

ベリアルは、振り向いて立ち上がって近づくとガン飛ばして千歌を睨む。

 

 

「こんなの守った内に入らないよ!だって、誰も助かってないもん!」

 

「何がいいたい!?人々は、守ってやったじゃねぇーか!」

 

「その代償が町の人たちの希望である海なの!?」

 

「だから何が言いたいんだよ!」

 

「あそこで商売してる人だって沢山いるんだよ!確かに被害はゼロだけど……海の中で懸命に生きてる魚は!?植物は!?どうなるの??」

 

 

次第に涙目になる千歌……。

海にたしいての想いを熱く語っていたが今のベリアルには届かない。

 

 

「そんなの知らねぇーな!」

 

 

そう言ってそっぽ向くベリアルに呆れた千歌は、落ち込んで握り拳を握る。

 

 

「パンッ!」

 

 

周囲の人が千歌を見る。

千歌は、握り拳を作った手でベリアルの頬を叩いていたのだ。

 

 

「貴方なんか……貴方なんか……」

 

 

千歌の目から耐えていた涙が頬に伝わる。それを見たベリアルは、何も言い返せなくなった……。

 

 

「貴方なんかッ!ウルトラマンじゃない!!ただの悪い宇宙人だよ!!私は、そんな人……大っ嫌い!!」

 

 

そう言って千歌は、勢いよく海へと向かって走り出した。それを見て曜が慌てて追いかける。ベリアルは、叩かれた頬をそっと自分の手で触る……。

 

 

「痛い……。」

 

「千歌の今の気持ち分かる?ウルトラマンさん。」

 

 

そう言って近くに来たのは、果南だった。

しかし、ベリアルにはそれが全然分からなかった。

 

 

「分からない……。」

 

「そうだな〜、ウルトラマンさんも自分の命があっても大切なの物が壊されたら嫌だでしょ?」

 

「人とは、そういう物なのか!?俺は、今まで大切な物を壊しまくってきたから……何とも言えないんだ。」

 

 

ベリアルは、落ち込んだ表情でそう言うと地面を見つめる。

 

 

「そういうものだよ!海ってね、この町で育った私達にとってみれば大切なんだよ。」

 

「それは……済まない事をしてしまった……。」

 

「分かればよし!じゃあ、千歌の所へ行こ?」

 

 

そう言って海へ誘導しようとする果南にうんと頷いてベリアルが歩み始めはその時!?

 

 

海から巨大な四足歩行の怪獣が出現した。

 

 

「あそこには千歌ちゃんと曜ちゃんが!?」

 

「何!?」

 

 

そう言ってベリアルは、怪獣をにらむ。

 

 

(さっきの光線の余波が影響してるのか!?)

 

 

そう言うとベリアルは、怪獣の方へ向かって走り出した。

 

 

「ウルトラマンさん!?」

 

「松浦は、逃げてろ!俺が助ける!!」

 

 

そう言うとベリアルは、何も迷わず近くへ向かうとそこで上陸してきた怪獣キングザウルス3世が居た。

 

 

「べ、ベリアル君!?」

 

「早く逃げろ!」

 

「でも……」

 

 

千歌は、ベリアルを止めようとする。しかし、ベリアルは千歌の肩をがっちり掴む。

 

 

「俺を信じろ!!」

 

 

そう言われた千歌は、何も言えずにキングザウルス3世に向かって行くベリアルを見つめた。

ベリアルは、人間の姿から次第に自らの身体を変えてウルトラマンベリアルへと姿を変えると、キングザウルス3世の前に立つ。

しかし、キングザウルス3世は接近すると跳躍で躱すと後ろへ回り込みキングザウルス3世の尻尾を掴むが、それをキングザウルス3世は、振り払おうとする。

見事、それから耐えるとベリアルは掴んでるキングザウルス3世を持ち上げて振り回すとそれを空中に投げるとデスシウム光線を放ち落下しても怖くないぐらい粉々に粉砕した。

 

 

「よし……さてと」

 

 

そう言うとベリアルは、海の前に立つと左手を広げてそのまま前に伸ばした。

 

 

(上手くいくかは分からんが……やるか!)

「サンダーコンタクト!」

 

 

そう言うと清き稲妻を用いた技…サンダーコンタクトを放ち、汚れた海を清める。

それを完全に終えたベリアルは、空を飛び姿を消した。

 

 

「みろ!海が綺麗になってるぞ!」

 

「本当だ!」

 

「あの黒い巨人がやったのか!?」

 

「そうだよ!あのウルトラマンはウルトラマンベリアル。あの伝説の光の超人ゾフィーと同じ光の国の戦士だよ!」

 

 

綺麗になった海を見て驚く町の人に千歌はそう言うと空を見上げる。

 

 

(ベリアル……また、会えるよね!?)

 

 

そう思いながら千歌は、ベリアルと別れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、千歌は珍しく早く起きると大量のポスターを準備して曜と一緒に登校するバスに乗車した。そして、校門に入るとそのポスターを半分にして曜に渡すと台の上に乗る。

 

 

「今!大人気のスクールアイドルやりまーす!」

 

「スクールアイドルやりませんか!?」

 

 

それが千歌達のスクールアイドルへの第1歩だった……。

 

 

 

 




《次回予告》(CV.桜内梨子)
沼津に来た私に待ち受けていたのは……。
馴れない環境とスクールアイドルの誘いだった!?
そんな千歌ちゃんの誘いを私は何度も断るけど……。
目の前に現れた宇宙人が私を攫おうとする……。


次回、Episode3「転入生は元音ノ木坂学院!?」
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