レジスタンス ―もう1人の感染者―   作:SATO 1940

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レジスタンス ―人類没落の日―
第一話 〚難局〛


 キメラの脅威はロシアから始まった。キメラウィルスの詳細な発生源と時期は不明。だがその効果は圧倒的で素早かった。

 1930年代、生科学実験のレポートが、ロシアから漏れ始めた。村々が一晩で全滅した、との知らせも。街ごと失われたという知らせもあった。

 我々は、ロシアの生物兵器開発を恐れた。比類なき力を持った兵器だ。しかし、真実はそんな生易しいものでは無かった。

 キメラはロシア国内に、十年以上封印され潜伏していた。そして1949年、攻撃を開始。数週間でヨーロッパを制覇した。数十ヵ月間、英国は安心だと思っていた。

 だが1950年10月、キメラは海峡の下を掘り進んでいた。我々も準備はしていたが三ヵ月で、戦争に負けた。

 我々はキメラに街を明け渡し、点在する基地や前哨地に退却。 キメラの勝利だ。

 

 

1957年7月11日 アメリカ軍がイギリス東岸から上陸作戦を仕掛けた。その攻撃の第二波に、ネイサン・ヘイルという軍曹とフロスキー・ウッドという伍長がいた。この兵士達の行動はやがて、精査され神話となった。以下の話は彼らに起こったこととして知られている。彼らが目撃された最後の日まで…

 

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パイロット「出発準備 完了!」

 

 アメリカ兵はなにも知らなかったのだ…彼らが相手にする者のことを…

 1950年 アメリカ政府はその国境線を封鎖した。ラジオの電波と新聞は国家所有となり。政府の、ほんの一握りの高官たちのみが真実を知っていた。

 作戦の遂行は困難だった。我々が、アメリカ兵と合流地点だったマンチェスターで急襲に遭ったのは彼らに会いに行く途中だった。アメリカ軍に知らせるすべは無かった。彼らはヨークで孤立し、未知の敵と戦っていた。 実際そこで何があったのかは分からないが、ただ二人。ヘイルとフロスキーだけが生き残った。

 

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パイロット「テールローターに被弾! 左エンジン出力低下! 機体が安定しずらい! 地上10mで機体を無理矢理安定させます! 降下してください!」

 

小隊長「ロープを掴め! 行け! 行け!」

 

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 ヒューン…ドゴーン!ウァァァ…ドサッ 音にするとこんな感じだ…この擬音で、ここまで乗ってきたVTOL機が何かに撃ち墜とされ、VTOLの機銃手が火に巻かれ、声をあげながら落ちた音だ。

 

小隊長「…!…! フロスキー!」

 

「りょ、了解。」

 

小隊長「分かったなら、行くぞ!」

 

 あぁクソ!つい返事しちまった!

 

小隊長「ヘイル!お前も呆けてるんじゃない! さぁ行くぞ!」

 

 キュルンキュルンキュルン!なんだと思う? 敵の銃の発砲音だ。こんな間の抜けた音のする銃に弾かれた光球に当たった隣の同期でそれなりに仲の良かった伍長が死んだ。他の者たちも、この伍長と同じように死ぬか、敵の投げた手榴弾の様な何かに串刺しにされたりして死んだり、付近の車の爆発に巻き込まれて死んだ。隊長でさえそうだった。俺たちは一体何処の兵と戦ってるんだ…

 

 今思えばそこが生き残る者の選別だったのかもしれない。

 

 地上に降りて30秒もしないうちに我が小隊はほぼ壊滅した。

 

ヘイル「何をしている伍長! 撃て!」

 

「りょ、了解です!」

 

無線『カーボン・ワン こちらワン・フォー 接触多数 対空砲以外何にもないぞ!』

 

 無線が混線しているのか!? ちくしょう! 7.62mmを喰らえ!

 

 ガガガガガガガガ!!と銃に付いている弾倉に入っているありったけの弾丸を喰らわせてやった。敵は死んだが…なんということだ!俺達が戦っているのは人間じゃない!目が六つある何かだ!

 

ヘイル「伍長。敵の死体を眺めてないで行くぞ。」

 

「はい…」 

 

 ヘイル軍曹に付いていけばこの戦争を生き残れると勘が囁いているので付いていくことにした。

 

 俺達は大通りに出た。そこでは、撃墜を免れたVTOL達が兵士を吐き出していた。

 

小隊長2「行け! 行け! 行け!」

 

小隊長3「航空支援にお別れのキスしなきゃな!」

 

 迫撃砲弾が降ってくる大通りを進んでゆくと味方と六つ目の敵が交戦していた。

 

小隊長3「あいつら俺たちの上にいるぞ! ライトナー、バルコニーにいる敵を狙え!」

 

モブ兵「降りてきたぞー!」

 

 突き当りの大きな家のバルコニーから大量の六つ目が飛び降りていた。

 

小隊長3「撃て撃て撃て!!!」

 

 俺達はそこでも多数の死者を出しながらも必死に戦った。

 

小隊長3「殲滅完了!」

 

 多数の死者をだしたもののここではこちらの数の方が多かった。

 

ヘイル「行くぞ伍長。」

 

 ヘイルと俺はその大きな家に侵入していった。

 

「これは…?」

 

ヘイル「敵の武器か? もらっておけ。」

 

 変な形をした小さい銃のようなものを2丁入手した。使い方が分からないのでバックパックに押し込んでおくことにした。しばらく家の中を探索し、二階から裏の道に降りられるところを見つけた。

 

ヘイル「ここから降りれるぞ。」

 

無線『エイブル中隊より司令部。対空砲を発見した。信じないだろうが、こいつは何らかの歩行戦車だ。』

 

 歩行戦車?光球を弾く銃の次は歩行戦車か?冗談だろ?

 

無線『こちらエイブル中隊。これより敵対空砲との交戦準備に入る。ワスプを準備させろ。パイロットどもはそちらが気付く前に仕事をやり終えるさ。幸運を祈ってくれ。 以上。』

 

 幸運を。エイブル中隊。

 

 大きな家の裏の道に降りると。2人歩兵がいた。他に道がなさそうなのでその歩兵らと合流した。

 

モブ兵1「クソ! 一体こいつらはなんなんだ!」

 

ヘイル「奴らはなんだ?」

 

モブ兵2「目が六つあるし、背中に何かしらの装置を背負っているし…見た目からしても…僕は人間じゃないと思う。」

 

 あぁそうだ。こいつらは人間じゃない。

 

モブ兵1「奴らが人間じゃないことくらい分かっている!」

 

 警戒しながら道なりに進んでいくと、噂をすればなんとやら、炎上した車の影から六つ目が出てきた。

 

モブ兵1「もっといるぞ! 戻れ!」

 

ヘイル「破砕手榴弾を使え!」

 

 破砕手榴弾の存在をすっかり忘れていた…たしか右腰のポケットに…あった。

 

「投擲!」

 

 破砕手榴弾はアイスクリーム移動販売車に下に潜りこみ爆発。車の燃料に引火し車も爆発。近くに放置されていたガス管も誘爆し、六つ目共はそれらの爆発に巻き込まれた。

 

モブ兵1「やるじゃねぇか。」

 

ヘイル「先に進もう。」

 

モブ1「そうしたいのはやまやまだが…」

 

モブ2「グッ・・・アァ・・・」

 

どうやらもう一人の方が足に敵弾が当たったようだ。

 

モ1「俺達はここで救援を待つ。 先に行け。」

 

ヘイル「伍長。 行こう。」

 

 俺達はその道を進み…城壁を出て第一レンジャー隊第三中隊に合流した。

 

本隊長「かなり手ひどくやられようだな……第四小隊で生き残ったのは二人か?」

 

ヘイル「はい、我々だけです。」

 

モブ3「大尉。全第一レンジャー小隊集合しました。」

 

本隊長「そうか…たったこれだけになったのか…来い。バス集積所へ行くぞ。駆け足でな。」

 

 100人程度はいた第一が…たった10人ぽっちになったのか…

 

「大尉。他の小隊はどうなったのですか?」

 

本隊長「全滅だ。現在、第一レンジャー隊はここにいる者たちのみだ。」

 

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モブ1「大尉。見えますか?」

 

本隊長「あれはなんだ?」

 

 …虫?

 

 ガッガガガガガ! 誰かが発砲したようだ。

 

モブ1「うわ! クソ!」

 

 なんだこいつらは!? 体に纏わりついてくる!

 

「ア゙ッ!」

 

 うなじに張り付いた虫に麻酔か何かを打たれたようだ。 地面に倒れ、消えゆく意識の中で最後に目にとらえたのは、倒れたヘイル軍曹の口へ大量の虫が入っていくところだった…。




 第一話です。他の作品と変わらず見るに堪えない文章ですね。
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