「ふわあ……眠いなあ」
テクテクテク
「今晩は月が綺麗らしいなあ。奏ちゃんも喜びそ」
テクテクテク
ピタッ
「で?何時まで付いてくるん?」
スッ
『あら、気づいてました?さすが周子ちゃん」
周子「気づかないわけないやん?楓さん」
楓「あら」
周子「でー?今日は何の御用で?こんなだーれもいない場所に」
楓「それは貴方がよく知ってるんじゃない?」
周子「そやね。じゃあまずは私の用から。楓さん、クローネに入らない?」
楓「残念だけど、お断りするわ」
周子「そっかー。じゃあ……力ずくでも」バッ
ゴゴゴゴゴゴゴッ
周子「蒼星!」
楓「本ッ当に…………笑えないわね」バッ
ビュオォォォォォォォォォォォォォォッ
楓「響けこいかぜ 散れ花弁 リーベスクマー・ヴィンド」
バキキキキキキキッ
周子「わーお。岩砕いたやん」
楓「貴方にはそれ相応の報いを受けてもらうわ」
周子「うーん……受けたいのはやまやまやけど、ご遠慮させてもらうわ」バッ
グンッ
周子「行け」
ビュンッ
楓「無駄よ」バッ
ビュォォォォォォォォッ
バキッ
周子「風纏われたら敵わんなー。でも」バッ
ガキキキ……
楓「……石が収束して……」
周子「そもそも私の能力は隕石を落とす……なんてやつじゃない。私の能力は私の周囲一キロにある全ての石を私の意のままに操ること。だから……」
バキキキキキキキキキッ
周子「この前ここで三つの流星が観測された……小さいけど。これかな?」クンッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
楓「……」
周子「そんな風の壁なんて壊すくらいのデカい一撃。バイバイ、楓さん」バッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
楓「はぁ……遅いですよ」
グンッ
周子「は?止まった……楓さんは防御に専念してるし……」
カツカツ
「何してるのよー楓ちゃん」
楓「遅いですよ、瑞樹さん」
瑞樹「何してるの?こんな場所で」
楓「ごめんなさい、ちょっとね」
周子「チィッ……」
瑞樹「ああ……なるほど。じゃあさっさと終わらせましょう」バッ
ビュウウウウウウウゥゥゥゥッ
周子「まさか……貴方も……」
瑞樹「エンゼル・ブリーゲ」
周子「クっソ!!」バッ
バキキキキキキキキキキッ
瑞樹「あら大きい」
楓「終わらせましょう、瑞樹さん」バッ
瑞樹「そうね……」バッ
ブォォォォォォォォォォォォォッッッッ
楓・瑞樹「「夜想曲《ナハトムズィーク》」」
周子「行けぇえ!」バッ
ゴゴゴゴゴゴゴッ
バキィィィッ
周子「なッ……」
楓「お終いね」バッ
ビュウンッ
周子「あッ……」
ドサァァッ
瑞樹「私たちの勝ちね」
楓「そうですね」
瑞樹「そもそも私の風って「ただ良い匂いがする」ってだけなんだけど」
楓「それがあの大きな石を止めれるんですから。年の功ってやつですね」
瑞樹「ちょっとそれ余計よー。楓ちゃんなんて「お酒の香り」でしょー?」
楓「本当、幸せな能力です」
ピクッ
周子「やっぱり……アルコールで強制的に酔わせたか……」ピッ
周子「愛梨ちゃんに耐性付与してもらってて良かった……」
プルルルッ
周子「あー……頭くらくらする」
ピッ
周子「明日……よろしくね」
『うん……分かった』