結月ゆかりがISの世界で仮面ライダーになるようです。   作:海棠

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前回のあらすじ
一から作り直した結果、トーナメント戦に間に合わないとわかった簪のIS。しかし、M.R.Sの開発者、結城丈二に開発を頼んだ結果、完成することになった。
その間に町でぶらぶらしていた二人はISの開発者、篠ノ之束博士と遭遇したのだ。






12話『疑惑』

あの後、簪ちゃんは完成したISに乗り一次移行と搭乗者登録をし終えてシミュレーションの敵を倒しまわっていた。そして帰ってきたときの顔はすごくうれしそうな笑顔だった。

そして次の日の今日、教室に入るとまたもや何か騒がしかった。

 

「月影さん」

「あら、なにかしら?」

「なんでこんなに騒がしいんです?」

「どうやらね、転校生がまた二人来るみたいなのよ」

「また?」

こんな時期に転校生ですか・・・。何か陰謀を感じます。

そんなことをしているうちに織斑先生がやってきたので私たちは席に着きました。

 

「今日は新しいお友達が増えますよー。さ、中に入ってください」

そう言って山田先生は顔を廊下に向ける。それにつられてクラスメイト全員がドアに顔を向けた。

 

「・・・男子?」

そうつぶやいたのは誰でしょうか。入ってきたのは金髪の・・・男、でいいのかな?

 

「き、」

『『『キャァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』』』

クラス全体が叫び声に包まれました。とてもうるさいです。というより…

 

「あれ、絶対男じゃないでしょう・・・」

よく見たら男じゃないですよ、アレ。確かにスポブラでごまかしてますけど・・・。絶対B以上胸ありますよあれ。それにもう少し態度かえたらどうですかね。あれじゃあ女だって言ってるようなものじゃないですか。

 

「静かにしろ」

鶴の一声とでもいうのでしょうか。織斑先生がそう言うと皆一気に黙りました。さすがは腐ってもブリュンヒルデというところでしょうか。

 

「自己紹介だ。デュノアから」

「はい。初めまして、僕の名前はシャルル・デュノア。これからよろしくね」

動作の一部一部が女性のそれですが皆様は全然気づいていないようです。というよりなんで男装する必要があったんでしょうか・・・。ちょっと後で調べてみましょうか・・・。

 

「ラウラ」

「ハイ、教官」

ん? 名前呼び? ということは何か以前に交友があったのでしょうか。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。以上」

短いですね。友達ができなさそうな性格してると一目でわかります。それにあの眼帯は何のためにつけてるんでしょうか。

すると彼女はとことこと歩き始めました。そして織斑さんの前で立ち止まりました。

 

「な、なんd「ふん!」げぶぅ?!!」

おお、胴と腰が入ったいいビンタですね。見事に紅葉のマークができてますよ。

 

「な、なにすんだよ!」

「認めんぞ、お前が教官の弟など!」

・・・まためんどくさいことが起こりそうな予感がしました。

 

 

 

 

しばらくして。

 

 

 

 

着替えをしなくてもいい私はいち早く教室から出ていった。途中で織斑さんとデュノアさんが追いかけられているのを見かけましたが割とどうでもよかったのでスルーしました。そして今はグラウンドで体をのばしていました。

 

「お前か」

そう言いながら織斑先生はグラウンドに参上しました。

 

「・・・」

「・・・」

お互い話すことがないので黙りこくっています。沈黙がこの場に降りかかりました。

 

「・・・なぁ、結月」

「・・・なんでしょう?」

そんな沈黙を振り払うように織斑先生が声をかけてきました。私としてはこの沈黙の居心地が悪いというわけではないのですが返事しなかったらまた後で何を言われるかわかったものじゃないので一応返事しておきます。

 

「お前の機体についてなんだが・・・」

「答える気は一切ありませんよ」

「そうか・・・」

再び沈黙がその場を覆いました。太陽が照ってきてますが私にとっては曇りでも晴天でもそんなに変わらないです。

いやー、それにしても・・・。

 

「いい天気ですねぇ・・・」

「・・・この空気でよくそんなこと言えるな」

そりゃあ、慣れてますから。ただ、こんな晴天は私にはまぶしすぎますがね。

 

「おや、皆様来てるみたいですよ」

「知ってると思うが、今日は1組と2組の合同授業だぞ」

「え?」

「え?」

ま、冗談ですけど。私は少しにやりと笑う。

 

「そういえば、山田先生の姿が見えませんねぇ・・・」

「・・・そういやそうだな」

 

 

「どいてくださいぃいいいいいいいいい!!!」

 

 

『『『え?』』』

全員が声のした方向を向きました。そこには

 

 

 

 

「ひ、ひゃあああああああ」

 

 

 

 

なぜか操縦不能になって落ちてくる山田先生の姿が!

そしてそのまんま織斑さんのほうへ落ちていきます。

 

「え?! こっち来てる?!」

「わが魂はぁああああああああ!!!! IS学園とともにありぃいいいいいいいいい!!!!」

 

ドガーンッ

 

「ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

あ、織斑さんが失恋した矢車さんのように吹っ飛ばされた。

 

「織斑君――――?!」

「一夏ー!」

「ぐぅううう・・・! 笑え、笑えよ…!」

「アッハッハッハッハッw」

「ホントに笑うやつがあるかよ!」

「笑えと言ったのはそっちの方じゃないですかw」

「そりゃあそうだけどよ・・・」

ま、これくらいにしときましょう。

私はそう思いながらベルトのふたを開けてハーゼちゃんを呼び出すとそれを掴みます。

 

「変身」【HENSHIN】

 

そうつぶやいてベルトに差し込むと音声が流れて装甲が展開される。

そして展開し終わると音声が流れました。

 

【CHANGE! HAZE!】

 

『フー・・・』

私は少し息をつくと腕をぶらぶらさせる。

するとデュノアさんとボーデヴィッヒさんの目が少し興味深そうな色になったのを感じた。・・・まずいな、興味持たれちゃったか。

 

「おい織斑、凰、デュノア、飛んでみろ。そして一気に降りてみろ。10cmが限度だからな」

「「「はい」」」

そう言われて3人は返事すると上空に浮き始めた。

・・・うん、普通に飛んでいればただの空を飛べる安全なパワードスーツですよね、ISって。

 

「おい、織斑! 白式は他のISより性能がいいからすぐに追いつけるだろ!」

『まだ慣れてない人に無茶なことを言うもんですねぇ(ボソッ』

「よし、降りて来い!」

そう言われると2人は徐々に降りてきた。ただ織斑さんがすごい勢いで落下してきました。

 

「ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

 

 

ドガーンッ

 

 

・・・あーあ、でっかい大穴が開いちゃいましたね。

 

「後で埋めておけよ、織斑」

「はい・・・」

「さて、今からグループを組んでもらう。皆好きなやつと組め」

そう言われると皆さんは好きな人たちと組み始めました。私は誰と組みたいというのはありませんので少しぶらぶらしていたら織斑さんとデュノアさんがやってきました。

 

「おい、結月さん」

『・・・なんですか?』

「一緒に組もうぜ」

『・・・理由は?』

「デュノアがあんたと組みたいんだってさ」

私がデュノアさんの方に目を向けるとどう見ても女性の動きをしている彼女の姿がありました。だから演技をもう少しまともにしたらどうですか。そんなんじゃいずれ近いうちにばれますよ。私にとっては知ったこっちゃあありませんけど。

ま、とりあえず・・・。

 

『こっちから願い下げです』

「「は?」」

『とにかくこっち来ないでください』

そう言いながら私は少し距離を取ります。すると織斑さんが少し怒ったような表情になって私に詰め寄ってきました。

 

「なんでだよ!」

『なんか嫌なんですよ。あと、あなた方そうのんきにしてていいんですか?』

「「え?」」

私が二人の後ろを指さすとそこには鋭い眼光をして今にもとびかかりそうな雰囲気をまとっている1、2組の人たちが!

 

『じゃあ頑張ってくださいね』

「え?! ちょ、助けて!」

『嫌です。どうも、月影さん』

女子たちにもみくちゃにされている二人から離れながら私はぽつんと立っている月影さんのそばによって声をかけます。

すると月影さんはじっとこちらを見つめてきました。

 

『・・・どうしたんですか?』

「・・・あなたの機体、結構年期はいっているように見えるわね・・・」

『気のせいじゃないですか?』

そりゃあ3年間使ってたら傷も入りますって。・・・そういやこの機体も3年使ってるんですよねぇ。

 

「それにしても、織斑君達も災難ね・・・」

『ええ、そうですね』

「ま、私たちは今のうちに訓練しましょうか」

『そうですね。ああ、そういえば』

「?」

『私のルームメイトのISが完成したんです。それで実践的なことをしたいのですが、協力してくれますか?』

「ええ、いいわよ。友人の頼みだから」

『そう言ってくれてありがとうございます』

私はそう言って握手しました。多分その時の私の表情は笑顔だったと思います。しかし、仮面のせいで相手には見えなかったでしょうけど。

 

「おい、貴様」

するとボーデヴィッヒさんが声をかけてきました。

 

「『?』」

「私と戦え」

『お断りします』

訓練するならまだしも戦えとなると話は別です。

 

「何故断る」

『戦う理由がないです』

「貴様にはなくとも私にはある」

うわ、すごくめんどくさいタイプだ、こいつ。

 

『じゃあ理由は何ですか? 内容によっては断りますよ』

「お前の機体には興味がある。だから私と戦え」

『では断ります』

「何故だ」

『そんな理由で戦うほど、私は戦闘狂じゃないですよ。そんなに戦いたいんだったらSSにでも戻ってろ』

「なんだと?」

うわ、なんか沸点低すぎません? たかがナチスネタもってきただけじゃないですか。

 

「貴様、もう一回言ってみろ」

『戦いたいんだったらアルゲマイネSSにでも戻ってろ。ハッ』

「貴様ぁ!」

『おっと、ここで暴れてもいいんですか? 織斑先生の目があるここで』

「くっ・・・!」

「人をおちょくってその上で周りを利用して難を逃れる・・・。嫌いじゃないわよ、そのやり方」

『月影さん、行きましょう。こういうのはほっとくのが一番です』

そう言って私は月影さんを連れてその場を離れました。

 

その後、布仏さんとゆかいなお友達が入ってきて訓練はすごく有意義だったということだけ言っておきます。

 

 

 

続く




おまけ≪カード編≫
【Grasshopper】
使うと一定時間脚力が強くなる。




次回の『結月ゆかりはISの世界で仮面ライダーになるようです。』は!


「何してるんです?」

『…クロックアップ』

『お前みたいなやつがISを使うから・・・!』

「私のレーゲン、返してくれよぉ!」

「おい、やめてやれよ!」

「何故です教官!?」

「話は聞かせてもらったぞぉ!!」


次回、『独逸』
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