天災兎と天才ク○。   作:ソウクイ

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第3話

ISが世界に広がり始めた一年後。

 

ISは戦場には出られない。さらに女性しか乗れないと言う欠点があった。

 

しかし競技場等の中だけでも現行の兵器を遥かに凌駕する光景を産み出すISは、最強の兵器として認識されていた。もっとも一度完全にISが無双してるのが大きい

。そもそもあの無双が原因で武装の場所的な制限は開発者の故意だと思われていた。戦場には出せないと言う邪魔な機能は取り外せるものだと思われていた。

 

 

複数の国が契約を無視しISコアを解体する。しかしISコアを解明する事は不可能。

 

 

ISを本当の意味で手に入れようとIS開発者である束への周辺工作や襲撃が頻発。

あの破壊活動をコア配付という力技で無罪にしたのに、結局は篠ノ之束は世間から隠れることにした。

 

束は隠れるのに自分以上に技術が常識外れなレオナルドを頼る。密かに束と千冬が呼び出された其所は御近所、昨日まで所有権不明の空き地だった土地。

 

「……で、束、此は何の冗談だ?」

 

空き地だった場所には円い建物、メタリックな外壁にはピンク色の塗料をぶちまけられている。シャ○専用と同色の兎の形を模したプール付きのメカメカしい建物。怪しい搬入口が幾つもある。

建物の上にはデカデカと兎さんの秘密研究所と言う看板を堂々と立て掛けられている。天災からして秘密の意味を少しの間真剣に考えさせられる見た目の建物だ。

 

 

「いやいやちーちゃん!変なことが起きると束さんのせいにしないでくれるかな。此はレオちゃんだよ」

 

「……そうか。」

 

「まぁこの外装は私の発案だけど、アダダダダ!!ちーちゃんギブ!ギブだよ!目の前の建物の色と同じのが割れて出ちゃう!」

 

「この駄兎!外装が八割の問題なんだよ!」ギリギリ

 

その光景はまさにゴッドフィ○ガー

 

少ししてレオナルドはドヤ顔?いや、いつも通りの顔で建物の中から出てきた。

ヒートエ○ドされ頭から煙を出して死体の様になっていた束は即座に復活。まるでゾンビ兵。

 

「あ!レオちゃん!この建物なに?外装の案とか聞いてきたの昨日だよね。なのになんでもう完成してるの!もしかして束さんの発案を予想して準備してたの?

え、……違う?フムフム、以前から開発してたお手軽研究所。……へーお手軽研究所だから一から一晩で建てられたんだ。へー」

 

束はその天災的な知能で深く考えると精神衛生上良くないと即座に判断し、スルーする事にした。とても一般的な反応だ。

 

「……レオナルド一つ聞きたいが、お前は束の隠れる場所を用意したのだよな?…なのに…こんな堂々とある秘密研究所があるか!!!一切隠れていないだろう!!

なに大丈夫?…クウカンワキョク?ニンシキソガイ?万一見付かってもジエイロボで…ああそうか問題ないんだな。それならいいんだ!別に詳しく説明しなくていい!」

 

「お、面白そう!ね、ね、後で秘密基地の機能とか詳しく教えてねレオちゃん!と、それは置いとくとして!これなら安全そうだし此所に箒ちゃんもちーちゃんもいっくんも住んじゃわない!」

 

「……少なくとも今は無理だ。既に私は中学を卒業したら日本代表のISドライバーとして選ばれると内定していてな」

 

「え?何でそんなの受け入れたの?…もしかして私の関係で無理矢理に?」

 

「無理矢理ではない…一夏を育てるのに割りの良い仕事が必要でな」

 

「え?仕事はレオちゃんのお店の店員さんで良かったんじゃないの。お給料的にも福利厚生的にも諸々絶対にレオちゃんのお店の方が上だったでしょ?」

 

「……いや、うん、確かにそうなのかも知れないが」

 

『チッフーはISを操縦して戦いたいのだよ』

 

レオナルドが持っているノートパソコンからスカさんの声が聞こえた。

 

「………………」

 

千冬はノートパソコンを睨み付けたが否定はしない。

 

「あ、あーうん、それなら仕方無いかな?ってなにレオちゃん困るって?……え?ちーちゃんにして欲しかった仕事があった?」

 

「む、何だ?その仕事とは…………宇宙要塞を造ったから要塞司令官?要塞の名前はスターデストロイ○。

い、イヤに決まってるだろう!と言うか本当にあったとしても絶対にそれは表に出すなよ!!ならIS専用の空中戦艦の艦長?戦艦名はマク○ス。お前は何を考えている!!どこぞの巨人とでも戦争する気か!!

では防衛方面だと?警備ロボ隊の超AIを付けたG○G部隊とデッ○ーチームのボス?それって勇○ロボだよな?居るわけないよな?向こうで手を振ってるロボ集団が居るのは気のせいだよな!…

 

…なぁ束、頭が痛いんだが」

 

「……ちーちゃんは大丈夫!むしろタバさんを心配してほしい!ISで自信満々だったタバさんなんてプライドがズタボロで心が瀕死だから!それと此所で住むのが面白そうとか越えて凄く不安になってきた!!」

 

「うん、タバ、やはりお前が此所に一人で住んでくれ。お前でも不安になるような場所に住むほど私の神経は図太くはない。神経が不思議素材のお前ぐらいしか住めない」

 

「親友をあっさり見捨てようとするちーちゃんの方が絶対に神経可笑しいとおもうなぁ!」

 

「知らん。そしてレオナルドの暴走を止めてくれ。世界の命運はお前に掛かっているぞ天災(を受けとめる)兎。」

 

「タバさん完全無欠の暴走する側だよ!?何で暴走止める側として期待されるの!それと!天災兎に生け贄的な響きを入れなかったかな!?イヤだよ!タバさんISが活躍するまで逝きたくないよ!」

 

「大丈夫だタバ」

 

「ち、ちーちゃん」

 

「なに、ISは既に受け入れられて活躍している」

 

「それってもう逝っても大丈夫って意味にしか聞こえないよ!?」

 

 

『マスターはいつも通り元気だね。さて創造主よ。チッフーは此処から出ていく方針のようだが良いのかね?  

 

ふむ、チッフーには日本代表を兼任して仕事をしてもらうと…

 

 

ボクが言うのは何だがチッフーも大変そうだね。ククククク』

 

 


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