風間「そんな訳あるか!!それはオマケコーナーだろっ!」
早朝、風間堅次はまだ周りに人のいない早い時間に登校していた。
風間が通う府上学園の副会長にして、彼が纏める不良グループ風間一派の一員(風間は認めていない)である河原中に呼び出されたからだ。
風間「はぁ…中に呼ばれたが、なんでこんな時間に。ふわぁ…。」
???「おにーさん、おにーさぁーん!」
風間「ん?一体誰だよ。」
風間は辺りを見回すが、周りには変わらず人の姿が見えなかった。
???「こっちだよ、おにーさん。」
聞こえた方向に視線を動かすと、金色のショートヘアの少女が、電柱に制服が引っかってぶら下がっていた。
風間「こっちって上かよ!ってか何故人が電柱に!?」
???「わぁ、すごいツッコミ!それよりおにーさん、ちょっとここから降りるの手伝って!」
風間「どうやったらそんな高いところに引っかかれるんだ!?とりあえず鞄受け止めるから落とせっ!」
???「うん、分かった!」(鞄を落とす
風間「ん、おっし。あとはアイツか、仕方ねぇやるか。」
風間は受け取った鞄と自分の物を電柱より少し離れた場所に起き、少し後ろへ下がって助走をつけて勢いよく跳躍した。
風間「うぉおおりゃぁあ!」
???「うわぁ!ジャンプすっごく高いんだねっ!!」
風間は少女を抱きかかえて着地した。
???「おにーさん、ありがとー!!」
少女は風間に礼を言った。
風間は府上学園で名を馳せる(?)不良だが、困っている人がいたら助けるのが風間堅次のポリシーなのだ。不良のくせにいい事ばっかする不良のパチモンである。
風間「最後の一言は余計だっ!!」
???「うわっ!おにーさん、どーしたの?急に叫んで。」
風間「あ、いやなんでもない。」
???「そっかー。あっ、わたしね、花小泉杏っていうの。お友達には『はなこ』って呼ばれてるんだー。よろしくねっ、おにーさん!」
風間「はなこか、名乗られたなら名乗り返すのが礼儀だな。俺は風間堅次だ。その制服って事はお前、府上学園の生徒か。」
はなこ「うんっ!おにーさんも同じ?」
風間「おう。それよりお前、なんであんなトコにぶら下がってたんだ?」
はなこ「それがね、電柱に登ったにゃんこを助けようとしたら引っ掻かれて落ちそうになってああなっちゃったの。」
風間「助けようとしたのに随分な不運に見舞われたな。」
はなこ「でも、おにーさんに出会えたからとぉーってもラッキーだったよっ!」
風間「お、おう/// そうか、そうだな。」
風間「(流石にそんな事言われたら照れるな…。まぁなんにしろ、助けられたからよかったぜ。)」
風間「んじゃ、俺は学校に向かうとするわ。」
はなこ「うんっ!」
風間「……。」スタスタ
はなこ「……。」テクテク
風間「…。」スタスタ
はなこ「ふんふふーん♪」テクテク
風間「って、何でついて来てんの!?」
はなこ「え?だって学校同じだよ?じゃあ一緒に行こうよおにーさん」
風間「別に一緒に行く理由なんか無いだろ。」
はなこ「うーん。……なんにも無いね。」
風間「ないのかよっ!!」
はなこ「えへへー。」
風間「はぁ…。もう勝手にしてくれ。」
はなこ「ホント?やったぁ!」
こうして風間とはなこは登校を共にする事になった。しばらくは、はなこが一方的に話し掛け、それに風間が適当に返事をしていたが、その光景はすぐに終わる事になった。
ドドドドドドドドッ
風間「ん?何の音だこれ?」
背後から聞こえる音に反応して2人は後ろを振り返った。そこにはキラーンと目を輝かせた猫の大群がこちらへ向かって一直線に走ってくる景色があった。
風間「なんじゃありゃぁぁああああ!!」
全力で叫ぶと、今度ははなこの手首を掴んで全力で走り出した。
はなこ「わぁ!にゃんこがあんなに沢山いるー!あ、さっきの電柱にいたにゃんこだー!」
風間「そんな事言ってる場合か!早く逃げるぞぉ!」
はなこが猫に興奮しているのを抑え、風間は何とか猫を振り切る方法を考える。
モブ父「ん?あれは……。」
モブ子「あれは、学園祭の時にいたお兄ちゃん!」
モブ父「それと…なんだあの猫の大群は!?」
モブ子「すごい…。はっ!と、父ちゃん!お兄ちゃんの後ろにいるあのお姉ちゃんから、大きい邪悪な気を感じるよ!猫達はあれに引き寄せられてるみたいだ!」
モブ父「(なっ、遂に気の種類を見分ける所まで達したというのか!?また一歩高みへ昇ったな息子よ!)」キラーン
※注 この人達はモブです
風間「アンタら何の為に出てきたんだぁあああ!!」
モブ父「フッ、達者でな!」
モブ子「お兄ちゃん頑張れー!」
そう言ってモブ親子は風間達に別れを告げて去っていった。
風間「ちくしょぉぉぉおおおおおお!!!」
正確には風間達が走り去っていった。
風間「ハァ…ハァ…。流石に疲れてきたぞ…。一体どうすりゃいいんだ。おい、はなこ!お前は大丈夫かっ!?」
はなこ「うん。おにーさんに引っ張られてるだけだから疲れてないよ。」
風間「そうか。お、もうすぐ府上学園に着くぞ!」
風間「ん?あそこにいるのは…中かっ!?」
中「ん、遅いぞ堅次。ぬぬっ、後ろから押し寄せているのはなんだ!?」
風間「中!悪いけど説明してる時間はねぇ!」
中「お前達を追っているのか。」
風間「中、作せn」
中「よし、俺が守ってやろうじゃないかっ!」
風間「返事早いなっ!!」
中「何匹集まろうと猫は猫!この風間一派の作戦参謀こと河原中が、仲間であり親友である堅次の為、見事受け切ってみせるぞーーー!!!」
風間「中……お前!」
ニャーニャー
ドドドドドドドドッ
中「うぉおおおおおおおお!!!」
中「この程度っ!な、なに!?俺を潰しただと!?ぐわっ!うわぁああああああハァン///」ドドドドッザシュザシュザシュ
受け止め切れなかった中は猫に押し潰され、体や顔を引っ掻かれていた。
中「猫もなかなかやるっ!だが俺は屈しないぞ!もっと、もっとだー!アァッ//」
風間「中……お前。」
完 じた
はなこ「今なら触れる!?わーい、にゃんこーー!!」
風間「お前は行くなーー!!」
中の犠牲により、風間とはなこは何とか無事に猫から逃げ切る事ができたのであった。
風間「…はぁ、今日はツイてないな。朝からどっと疲れたぜ…。お前っていつもあんな感じなのか?」
はなこ「あ、おにーさん。逃げてる時に呼んだみたいにこれから『はなこ』って読んでー!」
風間「んぁ?呼んでたか?…まぁいいか。んではなこ、どうなんだ?」
はなこ「…うーん。いつもはもっといっぱい起きるかな、ああいうの。でも今日はこんなに早く学校に着いたし、おにーさんにも会えたから、やっぱりすーっごくツイてる日だよっ!」
風間「ふっ、そうか。…そうかもな。」
はなこの満面の笑みに風間が微笑んで返すと、
2人は校舎の中へと歩き出した。
風間「本当にオマケコーナーが本編に!?」
芦花「ゲーム製作部の部員である私達が出てないのに、何故副会長が第1話に!?」
高尾「仮部よ、仮部!」
芦花「それに風間さんは、私という者がいながら他のちびっ子キャラにデレデレして…。」
高尾「あなた、自分でちびっ子キャラって認識してたのね。」
芦花「ハッ!」ガーン
風間「お、俺はデレデレとかしてないんだが!?」
高尾「してたわね。」ムー
芦花「ええ、してました。まったく、風間さんにはお仕置きが必要みたいですね…。」ゴゴゴゴゴゴゴ
風間「え、ちょっおまっ!?ぎゃぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」