脇谷九基の日常   作:ラーカー

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書きたくなって書いた反省はしていない(他に書いてる人もほぼいないし


脇谷久喜と天使ヶ原桜の関係

 たぶん俺は転校初日の自己紹介でそんなアホなことを言った人間をたぶん一生忘れないだろう。

 

「初めまして!左門召介(さもん しょうすけ)です。召喚術師(サモナー)やってます!趣味は悪魔の召喚です!」

 

 その転校生はいい笑顔でそう言いきった。

 その時の俺――脇谷九基(わきや くき)――は単純に(変な奴が来た)程度に思っていたが、後日聞いた所によるとクラスの人間――例外を除いて――関わりあいたくないと思ったらしい。

 その結果、一瞬にして私立算文(ソロモン)高校2年B組で彼は”孤立”することになった。

 

「触らぬ厨二に祟りなし」

 

 とクラスの誰かが言ったが、これ以上に的を射た発言はないだろう。

 当たり前だが厨二病も妄想癖も悪いことではない。

 ただ、真っ当に成長して夢や希望(ファンタジー)から足を洗って、現実に生きるようになった普通の人間からすれば悪魔だの召喚術師(サモナー)だのは異端でしかないわけだ。

 

 真っ当に成長したならばであるが

 

「左門くん?私、学級委員長の天使ヶ原(てしがわら)だけど」

 

 物事には大体例外というものが存在する。

 速攻で関わりたくないという共通認識を抱かれた左門に義務感なのか良い人なのか彼女――天使ヶ原桜は(左門)に話しかけていた。

 

 天使ヶ原桜(てしがわら さくら)・通称てっしー(その他には天使・仏など)

 

 あだ名で大体わかるだろうが良い人である。

 具体的に言うとバスに酔って吐いた下呂のゲロを素手でキャッチして「下呂くん大丈夫?」と気遣いをしたほどの変人――違った聖人である。

 なんか非公式にファンクラブが出来てたり、先生からも超高評価されてたり学校中に頼りにされたり、良い格好しようとする先輩が良くいるほどの優等生である。

 なんかエ〇ゲで出てきそうなキャラだな。今気づいたけど。いや出てこねーか。

 

 我ら(笑)がてっしーが転校生(左門)に部活関連の話を振っているところで眠気がピークに達したのでそのままフェードアウトすることにする。

 ちなみに俺の席は一番後ろの窓側端っこの左門の右斜め前兼天使ヶ原(てっしー)の前の席である。

 ・・・・・・微妙な位置だな。授業中に寝てるとてっしーに鉛筆でツンツンされて起こされるため個人的には最悪の席だったりする。以上お休mZZZZZzzzzz

 

 

   ☆   ★   ☆

 

 

「カロリーを取れ」

「あ~・・・・・・眠い」

「脇谷君は下校時間ギリギリまでよく寝れるね」

「カロリーを取れ」

「夜寝ないからな」

「夜はちゃんと寝ようよ」

「やなこった」

「カロリーを取れ」

 

 転校生が来てから数日、教室で爆睡して居た所てっしーに起こされたためうだうだと一緒に帰っていた。

 

「そういや。てっしーにちょっと聞きたいんだけど」

「え?なに?」

「さっきからてっしーの後ろにいる象みたいなの(それ)なに?」

「え?」

「飯屋とか出店の前を通るたびにカロリーを取れと言ってるそれ」

「え?脇谷君悪魔(これ)が見えるの!?」

 

 どうやら見えてはいけないものだったらしい。

 俺って霊感等が強かったっけ?幽霊とか見たことないけど。

 

「普通に見えるけど何そいつ?悪魔っぽいけど」

「え~っと実は・・・・・・」

 

 そこからてっしーによる話を聞くと

 

「転校生に告白されると思ったら、悪魔で嫌がらせされるようになったのね」

「うん」

「小腹がすいたな。クレープぐらいだったら奢るぞ」

「え?「カロリーを取れ」いやいいよ」

 

 割とどうでもいいことだが、なんか寝てる間にてっしーは左門に気に入られたらしく事あるごとにてっしーを『良い人』だと言っているのを見るようになった。

 てっしーは褒められたとでも思っているのか照れているが左門の言う『良い人』はニュアンス的には『良い人(反吐が出る)』みたいな感じだ。あれほっといたら面倒なことになりそうだな。もうなってる気がするがどうでもいいや。俺に害はなさそうだし。

 

「あ、クレープ下さい。トッピングはチョコでお願い。てっしーは何を喰う?」

「いやいいよ!?さっき断ったよね!?」「イチゴで」

「彼女にはイチゴで」

 

 毎度毎度起こされるのも悪い(むかつく)し、ちょっとした恩返し(嫌がらせ)だ。

 

「はいよ色男!」

「話聞け!?ていうか悪魔!?勝手に意見を出すな!」

「はい彼女さんイチゴね」

「ナイスカロリー」

「あ、ありがとうござ――いや彼女じゃないです」

「そうですよ彼女は友達(迷惑な人)なだけです」

「ちょっと待て友達と書いて何て読んだお前」

 

 詰め寄ってくるてっしーをあしらいつつ近場の公園に移動して、てっしーとの雑談を再開する。

 

「しかし、悪魔に憑かれるとかてっしーは何目指してるの?」

「いや、自分の意志じゃないんだけど」

「あ、わかった。悟りを啓くためか」

「仏じゃねーよ」

 

 てっしーの否定に軽く首をかしげると

 

「え?悪魔の誘惑を耐えてるんでしょ?」

「うん。まあそうだけど」

 

 成り行きでとゴニョゴニョ言ってるてっしーを軽く流して

 

「どっかの開祖も悟りの途中でマーラとかいう悪魔が誘惑して邪魔してたらしいし。誘惑を耐えきったてっしーは悟りを啓くんじゃない?」

「眠気と食欲の誘惑でどう悟るだよ」

「・・・・・・そこはてっしーだし」

「そのよくわかんない信頼は何なの?」

「てっしーがどっかの開祖の生まれ変わりだったとしても嗤って納得するけど」

「今なんかおかしくなかった?」

「気のせい」

 

 てっしーは教祖の才能はなさそうだけど悟りの才能はありそうな気がするけどな。いやファンクラブも出来てるし、勝手に神格化されるかもしれんな。どっかの宗教家みたいだな。

 

「ま、頑張れや。欲望に耐えるのは心意気次第だろうからな」

「うん。頑張る」

負けるなよ(心折れればいいのに)。また明日」

「また明日」




先輩のキャラではありませんが初期は悪魔等のキャラがよくわからない感じなのでこれでいいと思う
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