脇谷九基の日常   作:ラーカー

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ちょっとした切っ掛けで
久々に読み返したので


脇谷久喜とアレな人達の関係

「やっぱりドーナツはシンプルにクリームとチョコが入ってるのが最強なのでは?」

「シンプルって揚げドーナツとかじゃね?」

 

 購買に向かいながら九頭竜とどうでもいい雑談していると。

 

「<検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)><検閲(ピー)>」

 

 廊下を全速力疾走しながら隠語16連射する学級委員(てっしー)に追い抜かれた。

 

「え?何今の?」

 

 知り合いの奇行に咄嗟の反応ができなかった。

 くっそこのボイスレコーダー取り出すのが遅れたわ。

 

「すげーな何の名人だよ」

「名人か?咄嗟の事で録音し損ねたわ。ちょっと追いかけて録音してくる」

「実はお前が一番の邪悪じゃね?」

 

 あーあー、聞こえない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 校舎裏まで来たが完全に見失った…。

 どうすっかなあ。腹減ったしやっぱり購買に向かおうかと考えていると

 

「…ではこれより天使ヶ原桜ファンクラブの定例会議を開催する!!」

 

 天使ヶ原桜ファンクラブ(バカの集い)に対面してしまった…。こいつらの温度苦手なんだよなあ。見つかる前に「そこにいるのは天使ヶ原桜に付きまとう悪魔(ファンクラブの天敵)!」 天使ヶ原桜ファンクラブ(バカ共)に見つかってしまったか。

 

「お前ら毎度毎度飽きないねえ。帰っていい?」

 

 

「駄目だ!いつもいつもてっしーのやさしさに付け込んでデートしやがって!」「この前下校中にクレープ食べてるの見たぞ!」「一緒に喫茶店でパフェ食ってた」「うらやましい!」

 

 見切りつけて戻ろうとしたら引き戻されて音の洪水が流れ出る。

 だから面倒なんだよなこいつら……。

 

「逆恨みじゃねーか。一応弁明するとちょくちょく写させて貰ってるノートの代金で奢ってんだよ。というかパフェの時は九頭竜と左門もいたろ」

 

「クズもサーモンも知らん!」

 

 シバいたろかこいつら。

 思考が物騒な方向に動いていくのを自覚しつつどう逃げようか考えていると。

 

「天使ヶ原だ!天使ヶ原が来たぞ!」

「てっしー!?てっしーが何故こんなところに!?」

「まさかこいつの為に!?」

 

「おい誰だ今不愉快な事言ったやつ?シバクぞ」

 

 ザワザワする天使ヶ原桜ファンクラブ(モブ共)は、さておきなんで物陰から覗いてるてっしーと合わせて二人のてっしーがいるんだ?

 また左門の悪戯か?

 

「や やあ!天使ヶ原!どうしたんだ?

 珍しいじゃないかこんな校舎裏……」

「道端の馬糞の分際で誰に話しかけてんだタコ助が」

 

 ッダーン!!!

 

 話しかけたリーダー(ゲロ)含めて天使ヶ原桜ファンクラブ(メンタル弱者)がなぎ倒された。

 

「シンクロ率が高いな。だけど男ばかりで見苦しいから3点!」

 

「見世物ではない!」「……!?て 天使ヶ原!?どうした!?」「いったい何が!?」「そんな物言い天使ヶ原(我がエンジェル)らしくないじゃないか!」「どうしたっていうんだ てっしー!?」

 

「どうかしてんのはお前らだろストーカー集団が

 雁首並べて気持ち悪いんだよダニ共」

 

 ッダーーーン!!!

 

 気持ちはわかるが俺より口悪いなこの偽ヶ原。

 

「畜生!俺は悪い夢でも見てるのか!?」「いつもの天使ヶ原はどこに行っちまったんだ!?」「……これはこれで良くね?」「目を覚ませ!」「ぐはぁ!?」「錯乱した奴が出たぞ!?」

 

「うろたえるなお前ら!」

 

 阿鼻叫喚の事態にリーダー(モブ顔)が立ち上がる。

 

「こいつは天使ヶ原なんかじゃねえ!

 こいつは……

 

 悪魔だ!!

 

 おそらく正解である。

 偶然だろうが。

 

「俺たちの信仰を確かめるために遣わされた悪魔なんだよ!

 これは俺達に与えられた試練だ!

 揺らぐことのない天使ヶ原への信仰(おもい)を見せてやるんだ!」

 

「さすが下呂」「良い事言うぜ下呂!」「下呂の癖に良い事言うぜ!」「やってやろうぜ!」

 

 

 こいつらは誠実な信徒のつもりなのだろうか?

 過去の熱心な信徒も見苦しい存在(こんなん)だったのだろうか。

 比べるのも失礼だな……。

 

「ゲロくせえ口で長台詞しゃべんな」

 

  オ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛ッ!!

 

 カッコイイ台詞から十秒しか持たなかったな……。

 

「下呂がゲロった!」「お前の信仰グラグラじぇねえか!」

 

「ま、まだだ……」

 

 不屈の闘志で再び立ち上がろうとする下呂(汚物)だったが

 

「あら?いま口から生み出したのはお子様ですか?

 お父様にそっくりの元気な汚物ですね?」

 

  オ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛ッ!!

 

 追撃によってK.O.

 

「下呂が息してないぞ!?」「どうすんだこれ!?」「落ち着けこういう時は心臓マッサージを!?」

 

「落ち着けよ馬鹿共。とりあえず回復体位を取らせて気道を確保しろ!救急車呼べ!吐瀉物は適当に埋めろ」

 

「「「了解!ボス!」」」

 

「誰がボスだ」

 

 とりあえず救急車呼ぶか。

 

 脈測ったり救急隊員に引き継いだりと大騒ぎしている間に偽ヶ原はどっかに消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー凄かったよなこの間の……集団ヒステリー」「下呂しばらく入院だってさ」「そろって同じ幻覚見るなんてあるんだなー」「プラズマ的なアレか?」「すげーよなープラズマ的なアレ」

 

 

 

 

 プラズマ的なアレってなんだよ?

 と思ったので一応てっしーに確認とった所悪魔の仕業だったらしい。

 オカルト的な意味ではあっているのか?

 それはそれとして

 

 

「あ、ボス!お疲れ様です!」

「その呼び方やめろ」

 

 しばらく天使ヶ原桜ファンクラブ(烏合の衆)にボス呼ばわりされ、いつの間にか天使ヶ原桜ファンクラブの名誉顧問扱いになっていた。

 

 ……やっぱあいつら敵だ。




後日

「てっしー。これ聞いてみてー」
「なにこれ。音楽か何か?」
「まあまあ聞いてみて」

『道端の馬糞の分際で誰に話しかけてんだタコ助が』
『どうかしてんのはお前らだろストーカー集団が
 雁首並べて気持ち悪いんだよダニ共』

「ちょっと待て!お前何撮ってるの!?」

 しばき倒された。
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