智慧と王冠の大禁書   作:生野の猫梅酒

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第二十三話 ハロウィン Ⅲ

「先輩! あんな所にもジャック・オ・ランタンがあります! あっちには蝙蝠の飾りに十字架まで! ここにはどれだけのカボチャが使われたのでしょうか!? 一つ、二つ、三つ……」

 

「ほら落ち着いてマシュ、きっと膨大な数があるだろうから数えきれないって。でもすごいなぁ、こんなに凝った飾りをしてるなんて」

 

「随分と張り切ったようですね。ですが可愛らしくて私も好きですよ」

 

「いいじゃないか、祭典を楽しむのは領主として悪くない心がけだと僕は思うよ」

 

 各自素直な感想を漏らしつつ、チェイテ城へと続く道を歩いて行く。周囲にはこれでもかとばかりにカボチャのランタンや蝙蝠の飾り付け、それにおどろおどろしい装飾が施されていて、非常に恐怖感と愛らしさを煽る仕様となっている。これを全部仕上げたというなら大したものだ。ここまで雰囲気を出されると私もかなり興奮して来てしまう。

 ちなみに、はしゃいでいるマシュさんの頭には例の狼耳のカチューシャが乗っかっていたりする。最初は恥ずかしいと言って断っていたのだが、立香君が頼み込んで恥じらいながらつけたのだ。見ていてすごくやきもきする初々しい二人である。

 

 そういう訳でコスプレした彼女を見ながら一人ほっこりしてたら、早速ドクターから連絡が入った。彼も立香君達を見て和んでいるのか笑顔を浮かべている。

 

『思ったよりも楽しんでるところ悪いけど、残念なお知らせだ。付近にエネミーがいる。それもゴースト系とスケルトン系のだ』

 

「えー……なんでまたこんなところに?」

 

『ハロウィンはそもそも悪霊を追い出す儀式なわけだから、行き場を失った悪霊が彷徨い出てるんじゃないかな? どちらにせよ大した脅威じゃない、気楽に挑むといい』

 

 その言葉が消えるか否かといったところで、周囲の木々からカボチャを被ったゴーストとスケルトンが飛び出して来た。やけに可愛らしい見た目だが、その敵意は本物だ。ちゃんと相手をしないと危険だろう。

 

「さてと、対悪霊なら僕の出番だ。マスターとマシュ君はのんびり観光しつつ僕の実力を見極めてくれ、マーキダはスケルトンの方を頼むよ」

 

「貴方に指示を出されるのは……まぁ間違いはないと思うのでいいでしょう」

 

「あ、私も一緒に――」

 

「大丈夫大丈夫、僕らに任せてくれ。せっかく楽しんでる女性に無粋な真似はさせたくないからね」

 

「私は女性じゃない判定ですか」

 

「おや、それなら今から僕と逢引きでもするかい? もちろん大歓迎だけど」

 

「冗談を」

 

 相変わらず呼吸をするように女性を口説いてくる人だ。応える代わりに剣を構えて、自分でもそれと分かるほどに獰猛に笑った。狙いは正面、倒すは骸骨。八つ当たり気味になるだろうが構いはしない。久しぶりに剣を振るう感覚を想い出し、精神が切り替わっていく。

 

「今の私は魔女ですけど、たまには剣技もお見せしましょう。ヘラクレス相手だと紙屑同然でしたが、これでもシバ王国では二番ほどの使い手でしたので」

 

 戦うのは好きではない。だけど剣を握り振るうのは好きだ。その矛盾した感覚はしかし、結局戦いこそがすべてな現状においては最も役に立つ事となる。

 破魔の竪琴を抱えたダビデ王が弦を弾き始める。柔らかく響くその音色を合図にして、『魔力放出』でブーストした速力と共に一気呵成に敵陣へと突っ込んだ。

 

 ◇

 

 敵を蹴散らしながらのんびり進み、村を越えて城門を越えてさらには廊下も抜けた現在。

 最初は四人だったはずの同行者は、いつの間にか三人も増えていた。

 

「ねえ、あれってほっといていいのかしら? 明らかにあの少年と狼耳の少女に蛇女が横恋慕しちゃってる修羅場よね?」

 

「あー、アレはもうどうしようも無いですね。私も口惜しいですけど、なるように任せましょう。下手に突いて大火傷なんてしたくないですし」

 

 隣を共に歩くメイド姿の夫人、カーミラの言葉に溜息をつきながら返した。伝承の割に意外と気の利く彼女は後方で起こっている修羅場が気になるようだが、あの清姫という子は見た感じ止まりそうにないタイプだ。可愛いけれど一途で重くて嘘嫌い、むしろどうやって止めればいいのだろうか。

 今も見ていて頭の痛くなるようなやり取りが続いているのに。

 

「まぁまぁ、狼耳とはまた愛らしい手に出ましたねマシュさん。そうとなれば私も、旦那様(ますたぁ)の為なら耳の一つや二つ新たに生やしてみせましょう」

 

「えっと、その、これは結構恥ずかしくて……え、可愛いですか? そう直球に言われるのも恥ずかしいですよ先輩……」

 

「そもそも蛇には耳が無いから、ますはそこからだって。だからほら、清姫はそのままの君でいよう、ね?」

 

「それはつまりこのまま清い関係を続けて結婚しようという事ですね!? それはなんとも素敵です!」

 

「落ち着こう! まずは話し合いだから、ステイ清姫!」

 

 一応は立香君が機転を利かせてマシュさんと清姫の間を取り持っているおかげで、和気藹々としているからどうにかなるだろう。それにしてもあの清姫という娘の暴走ぶりはひどいが。

 ただそれよりもむしろ、もう二人の方が個人的には遥かに厄介かつ面倒だった。

 

「へ~、そのようなことがあったのね。すごいじゃない、流石は古代の王様ね。もっと貴方の武勇伝が聞きたいわ!」

 

「よしっ、それなら次はサウル王との話をしようじゃないか! 彼は立派な人だったのだけど、最後には神の恩寵を失ってね。だけど僕は彼に対して色々と便宜を――」

 

 ダビデ王は何が起きてもぶれない。というよりも途中で踊り子兼スパイという経歴を持つらしいマタ・ハリという美女と出会ってから、終始あの調子である。どうやら彼女の方も人を立てて煽てて話を聞くのが上手いらしく、ダビデ王はもう鼻の下を伸ばしきってしまっていた。今回は悪意は一切無いらしいので大事はないが、もし敵対者だったらと思うとゾッとする話だ。きっとあらゆる内容が赤裸々にされていることだろう。

 

『頑張ってくれ、マーキダにカーミラ夫人。立香君があの二人に気を取られている以上、君たちが最後の良心だ』

 

「私の事をそんな風に評価する人間なんて初めてね……随分と面白い人じゃない、ちょっとだけ興味が湧くわ」

 

「駄目ですよ、彼は貴方の好む人じゃないので。もし手を出すならばここでその首を刎ねますが?」

 

「冗談よ、そう怒らないでちょうだいな。まったく、誰も彼も色恋に狂ってばかりじゃない……」

 

「? 何か言いましたか?」

 

「いいえ、なんでも?」

 

 つっけんどんに返されて、ひとまずそれ以上の追及は控えた。内容はまあ、たぶん私には関係の無い事だろう。

 そうしてしばらく城内を進んで行き、マスターの胃がいよいよ死にそうな頃になってようやく次の部屋に到達した。

 扉を開けた先は広いが、反してあまり家具は無い部屋であった。在るのは小さめの椅子とテーブルが一つと、腰掛けて裁縫を行っている紳士然とした男性が一人。見たところ刺繍だろうか、かなりの腕前だ。

 その紳士然とした男性――かつて見たカルデアの記録によれば吸血鬼と化したヴラド三世か――はこちらに気づいて刺繍を行う手を止めた。そして傍らに立てかけてあった杭にも似た槍を握り、戦意を漲らせて立ち上がる。

 

「ほう、もうここまで来たのか。よかろう、この城の番人として、そして祭りを盛り上げる道化として全力でお相手しようではないか」

 

「ですってよマスター、どうします?」

 

「ダビデ! 出番だ! ノーアビシャグ!」

 

「えっ、僕かい? やだなぁ、今は育児でどれくらい苦労したか語ってるところだから後にしてくれ。ほら、彼も殺す気まではないみたいだし?」

 

「何言ってるんですかぶっ飛ばしますよダビデ王」

 

「……かのダビデ王とは中々愉快な人物だったようだな。うむ、そのことはひとまず置いておこう。そこな黒の少女よ、名は何と言う?」

 

 ヴラド三世が指名して来たのはどうやら私のようだ。問われたので、ひとまず名乗り返す。

 

「シバの女王、マーキダと申します。お初にお目にかかりますね、ヴラド公」

 

「ほう、そなたがかのシバの女王か。なるほど、また古い女王が出て来たものだ。……そうだな、たまには武人らしく戦うのも一興か」

 

「というと?」

 

「なに、普段は吸血鬼という汚名に甘んじているが、道化としては武人らしく振舞う方が面白味があろう。かつて竜を討ったとされるそなたの剣と、ドラクルと呼ばれた余の杭。どちらが優れているか――尋常に勝負といこうではないかッ!!」

 

「な――ッ!」

 

 荒げた語尾と共に恐ろしい速度でこちらへ迫って来るヴラド三世。突き出された槍の穂先に剣先を絡めることでいなし、横を紙一重ですり抜けるように動いた。即座に背後を向けば、五歩先にこちらへと油断なく槍を構えたヴラドがいる。マスターたちの方には目もくれないあたり、どうやら一対一の戦いが望みらしい。

 

「まさかこんな展開になるとは……仕方ないのでマスターは先に進んでください。私は後から合流しましょう」

 

「えーと、じゃあそれでいいのかな? ごめん、ここは任せるよ。代わりにダビデはこっちでどうにかしとくから」

 

『はぁ、とんだ災難だけど頑張ってくれマーキダ。帰ってきたらもう少しボクのお菓子を分けてあげるからさ』

 

 ヴラド三世の後ろを走って駆けていく彼らを見送り、目の前の英霊へと剣を向ける。妙な流れになってしまったが、相手がやる気ならば是非もない。最悪死んでもカルデア送りなので、ひとまず気楽に臨むとしよう。

 ジリジリと睨み合いながら互いの挙動を一分も見逃さずに呼吸する。息苦しくなるこの雰囲気が懐かしくて心地よい。久しく感じなかった強敵に剣を向ける感覚は、どうやら体の方に染みついてしまっていたらしい。

 

 僅かにこちらの剣先を下げる。場を動かすためのフェイント。自分でも分かりやすいとは思っているから、乗るか反るかは相手次第。

 果たして、ヴラド公は躊躇なく乗って来た。

 

「ふっ――!」

 

 先と同じように真正面から突っ込んでくる。単調だが、槍のリーチの長さを活かすならば間違ってはいない。自身の中の数少ない対人戦闘を想い出しながら、剣に明確な意思を乗せて閃かせた。

 まず一合。迫り来る槍を弾いた。武器同士が高い音を奏でる。

 二合。生じた隙に懐へ潜り込むが、槍の胴で払われる。一歩下がりローブをはためかせながら体勢を整える。

 三合。空を噛むように突かれた槍を半歩ズレて避けた。返しの剣は受け止められ、弾かれた力を利用して間合いを取る。互いの力量が見え始め、不敵に笑った。

 

「中々やるな」

 

「そちらこそ」

 

 四合、五合。一気に踏み込んで剣先を喉元に突きつける。だがそれを寸前で躱され、逆に槍が横薙ぎに襲って来た。宙で横に回るように回転してやり過ごす。

 六合、七合。帽子が地に落ちるよりも前に、着地した隙を見据えた穂先が顔に向かってくる。剣で逸らし、頬に切り傷が出来た。その負傷を一切気にせずに槍を掴み、前へと突き進む。ヴラド公は逃げられない。槍を持つ手を振り払われるも、剣の間合いに持ち込んだ。相手の攻撃はおおよそ見えた。故にここからが本番だ。

 

「ぬうっ……!」

 

「まだまだ!」

 

 八合、九合、十合、十一合、十二合、十三合。槍にとって不利な間合いに入られたヴラド公が一気に窮地に追いやられる。正面から勢いよく結ばれる剣閃を槍の腹でかろうじて受け止めるも、反撃の機会が出来ない。それはそうだ。こちらは()()()()()()やっている。徹底して槍の利点を潰して短所をあぶり出す。故に相手の技の出だしを潰すことに成功し、一切の攻撃に移させない。

 確かに私の対人戦経験は多くない。だがこれでも圧倒的な怪物と戦う時に必要な手段は弁えているのだ。今回はそれが上手く対人戦においても有効打を示してくれた。この戦法の確立を頭の片隅で意識しつつ、ここぞとばかりに攻め込んだ。

 十四合、十五合、十六合、十七合。反撃の隙を与えないだけの勢いで以て剣を打ち付け、間合いを詰める。もはや超近接戦とも形容できるだけの怒涛の攻撃を続け、ついにその槍を弾いた。甲高い音と共に宙を舞う槍には一切目をやらない。よそ見はしない、するだけの余裕もない。最後の瞬間まで油断はしない。

 得物を失い追いつめられたヴラド公の胸元に、ピタリと呪魔の剣の切っ先を突きつけた。

 

「ほう、余に止めは刺さぬのか?」

 

「祭りで人死になんて洒落になりませんよ。貴方だって明らかに本気では無かったのですからお相子です」

 

 ヴラド公の今の在り様はどう見ても吸血鬼だ。なのにその力を全く使わずただの槍術だけで戦ってきたのだから、刃落ちもいいとこだろう。この勝利もはっきり言って当てにならない。

 だが吸血鬼は、私のその言葉を否定した。

 

「本気だったとも、少なくとも殺す気で杭は振るった。……だがそうだな、忌まわしき吸血鬼としての力を用いるのは躊躇った。このような時くらい、悪鬼が武人らしく戦うのも良しと断じたのは確かだからな」

 

「いいんじゃないですか? どうあれ心が人間ならばそれが真実ですよ。私も昔そういう人に惚れましたからね」

 

「ならば善いのだがな。しかし口惜しい、魔術も用いぬ小娘に近接戦で負けるとは。これは余も改めて研鑽に励まねばなるまいて」

 

「いやまぁ、これでも私紀元前の戦闘系女王ですので。剣において目立った強さは無いですけど、それでも平均以上はありますからね?」

 

 やっぱりこう、見た目の所為で侮られやすいらしいのか。ここしばらくはほぼ魔術と呪術が本体といった有様だったが、一応最初に竜退治を行った時は剣の方がメインだったのに。

 ともかく剣を収め、武装解除しつつ先ほど落ちてしまった三角帽子を被りなおす。ヴラド公も槍をしまい先ほどまで座っていた椅子に掛けなおした。どうやら先ほどの刺繍を続けるらしい。ちょっと近づいて見てみれば、かなりの完成度である。見た目と苛烈さの割に良い趣味をお持ちのようだ。

 せっかくだからここで少し教えてもらおうか。そんな欲望が鎌首をもたげたところでドクターの方から通信が入った。

 

『マーキダ、どうやら立香君たちが特異点の原因を回収できたようだ。刺繍に見とれるのもいいけど、レイシフトの時間だよ』

 

 その言葉と共に、身体を金の粒子が覆い始めた。どうやら本当にカルデアへ帰還するらしい。もう少しこの不思議なハロウィンを楽しんでも良かったのだが、仕方あるまい。

 

「それではまた、ヴラド公。先の一戦は楽しかったですよ」

 

 最後に残した言葉に、彼はふっと笑うような仕草を見せた。そのことを見届けるやいなや、宙を引っ張られるようにしてカルデアへと戻って行くのだった。

 

 ◇

 

「そういう訳で、ちょっと楽しみ損ねましたが十分楽しい特異点でしたよ。ドクターも来れればきっと良かったでしょうに」

 

「それは良かった。立香君たちも何だかんだ楽しんだみたいだし、結果的にはいいハロウィンとなったみたいだね。……その傷を除いては」

 

 話しながらドクターが救急箱を取り出し、こちらへとよって来る。取り出されたガーゼと消毒液を見ながら、今回の顛末を想い出した。

 結局、特異点の元凶であったエリザベート・バートリーが拾ったという聖杯の欠片は回収され、彼女の方は座に帰って行った。欠片の方は聖杯ほどの力は無いにしても強大な魔力を貯蔵しているのには変わりないらしく、こちらは封印せずに立香用の切り札として用いるらしい。

 そういった予定を戻ってきた後に聞いた後は、問答無用でドクターに医療室に連れてこられたのだ。曰く、頬の傷はちゃんと治療した方が良いという理由である。確かにヴラド公との戦闘でそこそこ大きな傷はついたが、サーヴァントの肉体ゆえ数日もあれば治るだろう。なので気にしなくとも良いと言ったし、今も言っているのだが。

 

「女性の傷、それも顔に付いたのなんて大事じゃないか! 医者としてのボクはそういうの見逃す気は無いからね!」

 

「ですがこんな傷程度にそこまで真面目にやらなくとも……」

 

「いやいや、それは君が自分の事に頓着しなさすぎるだけだからね。普通気にするし、どうにかしようとすると思うよ……さて、ひとまずこんなものかな」

 

 手際よく傷が消毒され、ひりひりする感覚の上からガーゼで覆われる。応急処置だが、それでもやらないよりはマシだとドクターはいう。実際の効果は知らないが、そう言うのならばしばらくこうした方が良いのだろうか。

 

「ちょっと腑に落ちませんが、それでも感謝しますドクター」

 

「それこそ別に構わないさ。カルデアの皆の健康管理はボクの仕事の一環、というか本来の仕事だからね」

 

 そう言うとふわぁと大欠伸をしてしまうドクター。時間を確認すれば、もう既に0時を回っている。通常の人間ならばもう寝る時間だろう。

 腰掛けている医務室の椅子からベッドに座りなおして、ポンポンと膝を叩いた。それを見てドクターが非常にげんなりした顔をする。

 

「もしかして、またかい?」

 

「だって普通にしてても寝ないじゃないですか貴方。かくなるうえはずっと私が見張るべきだと思いまして」

 

「君も変なところでアグレッシブだね……ちなみに、ここで断って出て行った場合は?」

 

「仕事をしている貴方の後ろでずっと無言の重圧を掛けますがよろしいですか?」

 

「……はぁ」

 

 深いため息を吐いて、観念したようにこちらへとよって来る。ベッドの上に横たわり、こちらの膝に頭を預けてくれる。こちらの顔を見上げながら複雑そうな顔をしているドクターの頭を撫でて、耳元で囁くように呟いた。

 

「おやすみなさい、善き夢を。そして願わくば貴方の明日に幸せがありますように」

 

「まったく、君も……たいがい……母性がある……じゃない……か」

 

 それだけ蕩けたような声で言ってから、電池の切れたかのように呆気なく彼は寝てしまうのだった。




一人称視点のバトル描写は本当に難しいですね……
エリちゃんまで入れると収拾がつかなくなりそうなので、ひとまず座に帰ってもらいました。ファンの方はすみません。
しかし結局はイチャイチャで終わるという。なんだこれ(驚愕)

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