智慧と王冠の大禁書   作:生野の猫梅酒

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最終話 智慧と王冠の大禁書(ケブラ・ネガスト)

 食堂はいまだ盛り上がりの真っ最中であった。未成年の藤丸立香やマシュは酒を飲めない分まだまだ元気で、カルデアの職員たちは酒を片手にこれまでの思い出話に花を咲かせている。どうやらまだまだ解散する気など微塵もないらしい。

 これなら自分の目的を達成できる。そう確信したマーキダは途中で追いついたダビデと共に食堂へ足を踏み入れると、一路マスターの下へと向かった。

 

「マスター、少々よろしいでしょうか?」

 

「ん? ああ、別に構わないけれど……大丈夫なの?」

 

 彼の気遣いは間違いなく時間神殿ソロモンでのことに起因しているだろう。祝勝会に参加していた間はできるだけ普段通りに振舞っていたマーキダであるが、やはり皆にはそれとなく気を使わせてしまっていたらしい。

 だけど今の彼女は、成すべきことを見つけた強い輝きを瞳に宿している。その変化を周囲も感じとったのか、それ以上のことは何も言わなかった。

 

「大丈夫かといえばそうでもないのですが……でも、やるべきことがあるので落ち込んでもいられません。それで一つ、お願いがあるのですよ──」

 

 その内容を聞いたマスターは、驚いたような表情をしつつも二つ返事で了承してくれたのだった。

 

 ◇

 

「さてさて、君はいったい何をするつもりなんだい? 立香君を始めとしてマシュやサーヴァントたち、それに職員全員にまでロマニのことを聴いてまわるなんてさ。せっかく彼の為にもしんみりした空気はなくそうと思ったのに、これじゃ台無しだよ」

 

「まだ私が何をするつもりなのかは言えませんが……できれば、後悔させないとだけ言っておきますよ」

 

 冗談っぽく笑いながら苦言を呈してきたダ・ヴィンチちゃんに、『智慧と王冠の大禁書(ケブラ・ネガスト)』を広げて筆を執っているマーキダは静かに答えた。今はまだ、答えるべきではない。できる確証なんて一つもないのだから、無為に期待させてしまうのはしたくないのだ。

 ともかく一時間ほどかけてその場にいたマスターら全員からロマンについて聞いてまわったマーキダは、場所を移して管制室にやってきていた。その背後には面白がったダ・ヴィンチちゃんも着いてきていたが、マーキダは何も言わずさせるがままにしている。

 

「ふぅん、それだけ言うなら私は見守らせてもらおうか。それで、その宝具に書いているのはさっき聞いてきたことなのかい?」

 

「そうですよ。きっかけは偶然であったのですが、この宝具にはロマニ・アーキマンという男の記録が私を通して書き綴られています。ですがそれはあくまで私の主観がほとんどですから、補強するためには彼をよく知る他の方の力を借りるべきだと結論付けました」

 

「記録に、補強ね……いや、まさか君は──」

 

 何かを察したような姿に、シバの女王は無言で首を横に振った。それ以上はまだ言わないでくれと、暗に示している。

 その間にもマーキダはさらにさらにと文字を書き進めた。聞きまわった情報をまとめて、分かりやすく簡潔に、そして主観性を排除しつつも言葉に乗った熱意を損ねはしないように。次第に書き上げられていくそれは、あたかも一人の男の歴史書とでもいうべき内容だろうか。

 おおよそ二時間も書き続けていただろうか。食堂の方は少しづつ喧騒が小さくなり、人気(ひとけ)が小さくなっていく。さすがに職員たちもお開きとしたらしい。それでもなお、マーキダとダ・ヴィンチちゃんは管制室にいた。

 

 そして、

 

「出来た……後はこれを基に上手くやれば、おそらくはできるはず……!」

 

 マーキダが『智慧と王冠の大禁書(ケブラ・ネガスト)』に記すべき最後の結びがつけられた。それと共に勢いよく立ち上がると、そのまま管制室から出ていこうとして──

 

「待ちたまえ、シバの女王よ。君に言うべき言葉がある」

 

 万能の天才によって止められた。無論、無視などしない。できるわけがない。

 

「君がしようとしていることは理解しているつもりさ。だからこそ、今のうちにはっきりさせておきたいことがある。その宝具は確か──シバの王国の管理下にあるものを召喚するのだろう?」

 

「……ええ、そうですよ。それが何か問題でも?」

 

 問いに返した女王の言葉は、驚くほどに無表情だった。まるで能面のよう。けれどダ・ヴィンチは臆さずに言葉を重ねる。

 

「問題大有りさ。君の大切な彼は生前もその後も含めて、()()()()()()()()()()()()()()()()。その事実から目を背けている限りは駄目だ、決して成功なんてするわけない」

 

「そんなこと……そんなこと、分かってますよ!」

 

 思いがけず女王の口から漏れ出た言葉は、もはや絶叫に近いものだった。さっきまでの無表情は幻のように消え去って、激情を剥き出しにした女の素顔がそこにはある。

 

「ええそうです、確かにあの人がシバの王国の所有物なんて口が裂けても言えないことでしょうとも。でも、それ以外にどのような手があるというのですか!? 今の私はもう、これに縋るしかないというのに……!」

 

「それがよくないと言っているんだ。今の君はもう、彼を愛しているなんて言えないのだろう? ああいや、言葉で言うのは簡単かもしれないがね。だけどそこには心がない。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がない。実がない言葉で吼える程度じゃあ、やらない方がずっとマシというものさ」

 

 一種の諦観と呼称して良いのだろうか。万能の天才に不可能は無いとばかりに八面六臂の活躍を続けてきた者による不可能の宣言に、マーキダがたじろいだ。

 実際カレの言葉は真実だ。今のマーキダはもう、愛がない。どれだけ愛している、慕っていると口が告げようとも、そこに心が伴われないのだ。故にこそ、いっそ傲慢ともとれるだけの想いを抱くこともまたできない。ともすればそれはどこまでも残酷で、救いようのない事実と言えた。

 

「だから私から君に伝えるべき言葉はただ一つ。止めておきたまえ。君は希望を夢見て、そして絶望する。例え聖杯に祈ったところで、おそらくその心は元には戻らない。いいや、出来るとしてもこの私がさせない。ただ一人でも願いを叶えてしまったなんて前提は、決して作ってはいけないのだから」

 

 一つ願いを叶えれば二つ目の願いが、二つ願いを叶えれば次は四つ、八つ、増えて増えて増え続ける。人の欲望に際限などない。例えば今日の祝勝会で使った聖杯を日常的に用いてしまえば、必ずや誰かの心に魔が差す。今日はまだ、誰一人として欲望に振り回されなかった。だけど明日は? 一週間後は? 自身の願いを叶える奇跡を前に耐え忍ぶことなど、例え英霊であっても不可能なのだ。

 

 この事実を理解できないマーキダではない。だけど、おとなしく聞き分けることが出来る彼女でもまたなかった。

 

「それでも、私は……諦められません。失ったからなんだというのですか? 心に際限なんてない、一度消えたって種火さえあれば無限に蘇り炎を灯すものなのです」

 

「理想論だ。気合と根性だけですべてがまかり通ってしまうなら、とうにこの世界は終わっているとも。頼むから、これ以上は踏み込まないべきだ。きっと後悔する羽目になる」

 

「なら逆に訊きますけど──貴方は、彼に会いたくないのですか?」

 

「……! それ、は……」

 

 理路整然と言葉を弄してきた天才が、初めて心の綻びを覗かせた。マーキダの問いに咄嗟に応えることが出来ず、ほんの一瞬だけ動揺を露わにしてしまう。

 そうだ、本当はカレもまた再会を望んでいるのだ。けれどカレはリアリストでもあるから、余計な希望には縋らない。ある意味ではロマニ・アーキマンという男ととても近い性質であり、それ故に夢を抱いて進むマーキダとはどこまでも相容れることは無いはずなのだ。

 

 だけど、幸か不幸か両者は同じ夢を願ってしまった。だからこそ見えた地金はカレもまた同じ、共に歩んだ仲間の再会を信じたいのである。

 

「愛を失った今の私はもう空っぽかもしれませんが、それならそれで構いません。だって、どうなろうとも私は同じ人だけを好きになれると信じているから。たかが一度の失恋程度で、私は諦めない。諦めたくなんて、ない」

 

 一度は迷った、もう自分は駄目だろうと確信までしてしまった。けれど、それは違うのだと気が付けたのだ。例えこの試みが失敗しようとも、上手く成功しようとも、もう一度恋して愛せばよいだけの話なのだから。愛を失っていようとも、彼とならそれが出来るとマーキダは信じている。

 

 それはなんて夢と浪漫に溢れた、ちっぽけで頼りない理想なのだろうか。心という不確かな情動を信じ、愛という儚くも力強い情熱に全てを捧げるその姿は例えようもなく愚かに思えて──

 

「……そうか、そうなのか。はぁ、全く君は頑固で強いね。認めよう、私もロマニと再会したい。私の心を狂おしくさせるこの感情の昂ぶりをどうにかしてしまいたいんだ。だからもう、君を止めようとは言わない。好きなようにするといい」

 

 どこか眩しく感じられる姿でもあったのだ。

 ついにレオナルド・ダ・ヴィンチは折れた。諦観交じりの苦笑を浮かべて、されどもどこか晴れやかな表情を見せている。

 

「ああ、でも一つ言っておきたいことがあるんだった。君の持っている聖杯は大昔に私が改造しちゃったからね。本当に魔力炉程度にしか期待できないよ。これだけはくれぐれも忘れないように」

 

「承知していますよそれくらい。じゃあ、後は私に任せてくださいな」

 

 微かな笑みと共に管制室を去っていくマーキダを、今度こそカレは見送った。

 願わくば、奇跡を見せてほしいと。万能の天才でも届かない最後の一手を指してくれと、心から祈りながら。

 

 ◇

 

 再び戻ってきたその部屋の空いた空間と向き合うようにマーキダは立っていた。手元には既に『智慧と王冠の大禁書(ケブラ・ネガスト)』が携えられていて、その出番を待ちかねているかのように魔力を迸らせている。

 そしていよいよ目的を果たそうと宝具を開いて、彼女は自身の身体が震えていることに気が付いた。あれだけの啖呵を切ったというのに、やはり内心ではどうしても失敗を恐れてしまっている。

 

「……いまさら何を考えているのやら。さあ、最後の戦いを始めましょう」

 

 小さく自嘲の笑みを浮かべて、躊躇いなく『智慧と王冠の大禁書』に魔力を注ぎ込んだ。

 その途端やって来るのは膨大な情報量。シバの王国全てを記したただ一つの歴史書は、吹き荒ぶ暴風のようにマーキダの頭の中に流れ込んで離さない。

 かつて乗った銀の舟があった。太陽を祀った神殿があった。月を招く神殿があった。他にも他にも、いくらでも見渡せるシバの王国に関する情報を渡り歩いて──

 

「……ない」

 

 求める男の姿は全く見つからない。皆の協力を得て、あれだけ事細かに記したはずの男だけは影も形も見当たらない。それはすなわち彼女の宝具の管轄外、召喚など出来る余地は無いと明白に告げていた。

 

「いいえ、それでも……!」

 

 零れた言葉は足掻きを続ける者のそれだ。こんなところで終われない。心はそう叫び続けている。

 無理は最初から承知だった。そのうえでやると決めたのだ。なればこそ、たかが熱が消えた程度で止まるわけにはいかない。いくら消えてしまおうとも、何度でも恋して愛せればすむ話だ。そう易々と芯の種火は掻き消えないのだから。

 だってそれこそ、

 

「私の愛を見くびるな……! 貴方は私のモノですよ、ロマニ・アーキマン!」

 

 彼女の奉じる愛の形に他ならないのだから。

 真っすぐで大胆な告白に呼応するかのように、『智慧と王冠の大禁書(ケブラ・ネガスト)』は大きく頁をはためかせた。室内はまるで小さな嵐でも起こっているかのように暴風が渦巻いている。

 その最中で、ついにマーキダは捉えた。宝具からやって来る情報の中に求める男の形を垣間見た。ならばもう、一心不乱にその影を手繰り寄せるのみ。聖杯からのバックアップまで総動員して、吹き飛ばされそうなくらい小さな縁を逃がさない。

 

 そして──光が弾けた。

 

 咄嗟に目を閉じたマーキダであるが、それでも強烈な光は目を()いてしまう。

 召喚は成功したのか、それとも失敗したのか。それすら判別できない白い闇の中を一歩進んで……誰かの手に、支えられた。

 

「あ……」

 

 ──その手の感触を覚えている。心が忘れようとも、触れ合った時間は無かったことにはならない。

 

「えーっと、これはどういう状況なんだい? おっかしいなぁ、あれだけカッコつけて出てったのに出戻りなんて恥ずかしすぎるんだけど……」

 

 ──その声の響きを覚えている。愛が枯れようとも、語り合った時間は大切な宝物なのだから。

 

「ねぇ、貴方は私のことが分かりますか……?」

 

 目を開く。開かれた視界に映るのは見慣れた白衣と、どこか情けない笑みを浮かべた男の姿だ。

 彼は驚いたようにマーキダを見つめて、それから当然のように言葉を紡いだ。

 

「それはもちろん、君みたいな困った恋人を忘れるわけにはいかないだろう マーキダ」

「……っ! ドクター!」

「わ、ちょっと! いきなり抱きしめないでよ苦しいって!」

 

 かくしてここに、ロマニ・アーキマンという男は再誕を果たしたのであった。

 

 感極まって腕を回してくるマーキダに目を白黒させているロマンは、ひとまず彼女の特徴的な亜麻色の髪を撫でて落ち着かせる。すると彼女は猫のように喉を鳴らして喜んで、胸板に頬を擦り付けてくるのだからどうしようもない。

 そうしてしばらく経過した頃にようやく彼女は冷静さを取り戻して、名残惜しそうにしながらも抱擁を解いてくれたのだった。

 

「夢じゃ、ないんですね……」

 

「それはどっちかっていうとボクの方が言いたい台詞だけど……でもそっか、つまり君のおかげでボクはまたここに立っていられるということなんだね、ありがとう」

 

 まだまだ事情は呑み込めないけど、それでも目の前の彼女がこの状況を作り上げてくれたということは理解できた。だから感謝の言葉を告げれば、何故だかマーキダの表情は曇ってしまった。

 

「どうしたんだい? 訊きたいことは山ほどあるんだけど……何かあったかな?」

 

「……! それは、その……」

 

 途端に口ごもるマーキダ。しばしのあいだ目を泳がせて、どう繕うべきか考える。

 だけど良い言い訳など思いつくはずもなく、断罪を待つかのように俯いてから小さく口を開いた。

 

「もし私が、貴方への愛を失ったと言ったら、どうしますか……?」

 

「失ったってつまり、ボクに愛想を尽かしたってことかい?」

 

「そんなわけありません! ただ、その、詳しい事情はおいおい説明しますけど、戦いの後遺症で愛情をすっぽり失ってしまいまして……」

 

 心底申し訳なさそうに話している態度を見るに、彼女の言葉は本当だとロマンは理解した。

 けれど、それがなんだというのか。どうしてその程度のことを負い目のごとく感じているのか。それだけが疑問であった。

 

「今の私にはもう、これまで持っていたはずの貴方への愛がありません。今はただかつての情動に沿って動いているだけの、愛の残骸です。それでも貴方は、私を愛してくれますか?」

 

 故に、答えなど論じる前から分かっていた。

 

「何を言うかと思えば、そんなの決まってるだろう?」

 

 思い出すのは、イスラエル王国で初めて出会った時のこと。愛について質問を放ってきた彼女は、愛を教えるとソロモン王に告げた。”貴方に心を教えましょう”と、夜明けの下で約束を交わしたのだ。

 あの時の自分はただ教えてもらう立場だった。だけど今の自分ならば、絶対に出来ると信じているから。

 

「君はボクに心を教えてくれたんだ。なら、今度はボクが返す番だね。どれだけの時間がかかろうとも、必ず君に愛を教えると約束する。それこそ、三千年かかったってね」

 

 最後はやや冗談らしく付け足した言葉であったが、それでもその不器用な告白に込められた想いは本物である。発言した自分が恥ずかしくなるような台詞を受けたマーキダは、すすり泣きながら俯いていた顔を上げた。赤い双眸には、煌く宝石のように大粒の涙が浮かんでいる。

 

「貴方に恋して、本当に良かった……! 今の私はきっと、世界中の誰よりも幸せです……!」

 

「ボクの方こそ、あの日やって来た女王が君で良かった。心からそう思うよ」

 

 感謝の言葉は涙と共に。泣き笑うマーキダはちょっとだけ背伸びして、唇をそっと重ねた。柔らかい感触が残って、すぐに離れる。

 向き直った彼女はもう泣いてはいなかった。代わりに涙の跡が残る、輝くような笑顔がそこにはあったのだから。

 

「それじゃあドクター、早速ですが皆さんのところに行きましょう! きっと驚きますよ、あのダ・ヴィンチちゃんが寂しがってるんですから!」

 

「え、いや、まだ心の準備が……というかあれからどれくらい経ったの!? あのレオナルドが寂しがるなんて想像もつかないんだけど!? あとここってもしかしてボクの部屋かい!? すっごい滅茶苦茶になってない!?」

 

 早速混乱しだしたロマンを他所に、マーキダはグイグイと手を引いて引っ張っていく。そんなことは後にすれば良いと言わんばかりの態度だ。

 そう、これからは時間なんていくらでもあるのだ。足りなかった時間を埋めあい、喜びも悲しみも分かち合うことだって好きなだけ出来るのだから。

 

「本当はもっともっと独り占めしていたいですけど、やっぱりこの喜びは皆で分かち合うべきでしょうからね。でも、その代わりにこれだけは、先に言わせてもらう我が儘を許してください」

 

 燃え上がる心を知らぬときがあった。恋に悩んだこともあった。破滅したこともあった。お互いに言うべきことを言えず、すれ違いのまま永遠の別離となってしまう可能性だっていくらでもあり得たけれど。

 あらゆる道程を乗り越えて、ここに二人は二度目の再会を果たせた。それはきっと、ちっぽけな偶然の連続だっただろう。そうしたあらゆる偶然が積み重なって、今という必然を成したのだ。

 なればこそそうした運命に万感の想いを馳せて、マーキダは喜びを噛み締める。言いたいことは山ほどあれど、この場において相応しいのはこれだけだと決まっているから。

 

「おかえりなさい、私の大好きなドクター!」

「──ああ、ただいま!」

 

 

~Fin.~




これにて智慧と王冠の大禁書は完結となります。読者の方々には、拙作を最後まで読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

以下は後書きとなりますので、興味の無い方はブラウザバックをして頂いて構いません。










初めての二次小説投稿に当たって、至らない点はたくさんありました。サーヴァントを上手く活躍させてあげられない、私自身の失言、オリジナルのプロットはガタガタで迷走、撒いた伏線も全部回収できたとは言えず、挙句の果てにエタりかけてしまうなどもう数えきれないほどです。

それでも完結まで漕ぎ着けられたのは、ひとえに応援してくださった皆様と、素晴らしい原作があったからだと思います。あれだけ努力したロマンが報われないのは嘘だろう、そんな一心で書き始めたこの小説が多くの方に読んでもらえたのはとても励みになることでした。

マーキダの物語はこれでひとまず終わりますが、もしかすればまた番外編でも上げてみるかもしれません。せっかく細かい身体データまで作ったのだから水着とか魔法少女とかちょっと書いてみたいですし。その時はまた楽しんでいただければ幸いです。

最後に、改めて読者の皆様に感謝の意を示すことで、結びとさせていただきます。これまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

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