DW   作:委員長※永琳は俺の嫁

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現実、その2-2

 私は「ごめん」と微笑みながら手に取る、燐子はぐいっと引っ張り一気に私を引き上げた。前も思ったけど燐子って力が本当に強いんだな。ふと、私は疑問に思い燐子に聞いてみた。

 

「燐子って力強いよね、どうして?」

「え、ああ。私、合気道やってるのよ。今はえっと二段かな?」

「合気道って、あれだよね気付いたら倒されている、神業っていわれている」

「そんな大層なものじゃないよ、護身術程度によ。まぁ、護身術程度っていえるかどうかは微妙だけど」

 

 そういうと燐子は苦笑した。護身術、たしかに燐子のスタイル抜群に良い、女の私でも見惚れる容姿。何といってもびっくりするぐらいの……胸。自分のと見比べると思わず溜め息が出る。高校生でそんなスタイルならモテモテだろうな~と考えていると自然と軽く鬱になってくる。表情がどんどん暗くなる私、その私がだす視線の先を見て手を大袈裟に振りながら言う。

 

「亜瑠葉気にしちゃだめだって、まだ大きくなるよ!! ワンチャンあるよ!!」

「大丈夫、気にしてないから…ホント」

「そうだ! 亜瑠葉もかぅわいいし、狙われるかもしれないし、妬まれるかもしれないし、合気道習ったら? というか習おう!!」

「えっ」

「ほら、この紙に名前と判子もらったらすぐに入門できるよ! 月謝は3000円だから強くなると思ったら安い安い。それに、一人しかいないから寂しいし、あと運動したら胸もおっきくなるよ、私もなったし!!」

「あ、ありがとう。ちょっとお母さんと相談してみるよ・・・」

「前向きにお願いね!」

 

 燐子はそういうと私の両手をもってぶんぶんと上下に振った。これは断れないなとおもいながら私は「あはは」と額にひとつ汗をかいて苦笑した。

 それからは他愛もない雑談を繰り返した。なんでも、朝勉強するために早く来ているのだがよく寝てしまうらしいことや、最近寝て起きると不思議な感覚に陥るんだとか、とにかく親密度を高めるために喋った。私の心のどこかでこの人には自分の素を見せられるかもしれない、自分の過去を……いや、今私が記憶喪失なことをいえるかもしれない。私は意を決して言った。

 

「あの……燐子、私実は」

「ん? 何」

「私、きお……」

「きお? ごめん、何ていったの?」

「私今日パフェ食べたくなっちゃった、放課後一緒に行こう!」

「え、うん。うん、いいよ、でも意外だな、亜瑠葉から誘ってくれるなんて」

「何か自分でも信じられない、まるで私が変ったみたい」

「亜瑠葉は変らないよ。いつまでも私の友達」

「ありがとう」

 

 ……決心したつもりだった。でも、言えなかった、燐子の笑顔を見ていえなくなった。燐子はずっと友達といってくれた、でも不完全な私を受け入れてくれるわけじゃなくて、上辺完全な私を見てそういってくれているんだ。もし、私が不完全な人間と知ったら、友達なんていってくれないかもしれない。心を開いた、それは上辺の私の心であって、本当の本質的な心を開いていない。私は怖がりだ。完全な人間なんていないなんて知っている、でも言えない。私は怖がりだ。この自分を偽る演技はいつまで続けるのか、わからない。それほど私は怖がりなのだ。

 そのあとはやっぱり他愛もない雑談をした。途中、勉強しなきゃと数学のテキストを開くが見た感じどれも間違っている、二次関数の基本問題で頭を悩ませている姿はなんともかわいらしかった。私は「そこはこの公式を使って……」という風に説明すると大袈裟に感謝してどんどん問題を解いていく。何でも数学と英語が物凄く苦手で毎回赤点ギリギリならしい、高校初めての中間テストで数学と英語ともに60点以上取らないと合気道をやめさせられるらしい、それがイヤなのか私に勉強を教えてと泣きついてきた。私は笑顔でいいよといった、勉強は唯一自分で誇れるものなのだからだ。

 




亜瑠葉

成績に関してはクラス五番以内は固い

愛彦

中間からややした、ただし、体育の成績はトップクラス。しかし、保健体育は最下位

燐子

実力は中間より上、ただし、ずっと合気道のことを考えているので成績は落ちる一方だ。
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