DW 作:委員長※永琳は俺の嫁
「ち、チームですか?」
「ああ、チームだ」
突然のことについ復唱してしまう、チームとはどういことなのだろうか? それを聞くと急に辺りの空気が重たくなった。しばらく、三人はひそひそと話していたが、やがて決心したのか社会人風の女性が喋り始めた。
「私たちはこの戦いを乗り越えない限り、もとの世界に戻ることはできない」
「…それは、どういう意味ですか?」
暫し沈黙を挟む、話すことが酷なのだろうか、それでも私は知らなければならなかった。この世界について、「チチオヤ」らしきものの正体について……。
「この世界はドリームワールド、現実と冥界の狭間にある世界。『眠りの大帝ヒプノス』の支配する世界」
「眠りの大帝? ヒプノス?」
「最初にあったと思う、あの巨顔だ。あれがこの世界を納めているといっても過言ではない」
そうヒプノスを罵倒する女性の顔は憎しみに満ちていた。何かあったのだろうか……聞きたい気持ちもあったが、女性の異常なまでの負の感情に気圧され、言葉を濁した。
「…すまない、話を戻そう。そのヒプノスによると、私たちは争わなければいけないそうだ。個人で戦うもよし、チームで戦うもよしだ」
「それなら、戦わなければいいのでは?」
「いや、停戦協定結んだらどうなるかと聞いたやつがいた。数秒後、そいつの頭は弾けとんだ。それをみながら奴は笑い、「こうなる」と罵った」
「姉さん、続きは俺が説明します。休んでください」
「……そうかもしれない、私は疲れているんだろう。すまないがあとはお願いする」
「わかりました」
明らかに声に怒気がこもっている、今にも暴れだしそうな情況だ。それをいち早く感づいたラヴ彦は体裁を保ちながら宥め、女性は退室していった。
それを見送るとラヴ彦はため息をつき優しい目でこう語りかけた。
「なぁ、アル…峯月。俺たちのチームに入ってくれ、入ってくれないとお前を殺すことになる」
「殺す? なんで!?」
「それが俺たちが契約した、ハスター様の意思だからだ」
「ハスター様? なにそれ?」
「……今は俺たちの守護神といってもかわりない。おうし座 にある ヒアデス星団 および アルデバラン と関連付けられ、ヒアデス星団に存在する古代都市カルコサの近くにある「黒きハリ湖」に棲んでいるお方だ。ハスター様はこの戦いでより生き残るための力をくれた、その代償として、ほかの力を分け与えられたもの……信者を倒せと言われた」
「なんで」
「残念ながら意図はわからない、だが、それをしなければハスター様のご加護はなくなるということだ。もし、ここでチームにならないのなら、ハスター様の信者にならないのなら、その前に俺は峯月を殺さなければならない」
そういうラヴ彦の瞳から一粒の滴垂れた。すぐに気づきそれ
を袖で拭う、だがそれはぬぐえどぬぐえどがあふれでてきた。
ラヴ彦がもう満足に話せないと悟ってか、次はりんこがはなしだす。
「お願いアルハちゃん、私たちのチームに入って、それとももう他の信者なの?」
「……そんなの決まってるじゃない」
「……どういこと」
「私はせっかく訪れたチャンスは逃さないよ、もう二度と現れないもん。私はハスター様の信者になる」
「よかった、本当に……えぐっえぐっ」
緊張の糸がほどけたのかとたんにりんこは泣き出した。私もそれにつられて泣く、その後数分間、白い部屋に三人の級友の泣き声がこだましていた。
この小説は千文字単位で投稿していくのであしからず。