DW   作:委員長※永琳は俺の嫁

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現実3-2

 掃除は大変だったがお母さんが起きる前に終わらせることはできた。さて、ごはんを作ろうとキッチンに向おうと体を向けたとき、背後でけたたましいベルの音が鳴り響いたかと思うとものの数秒でその音は消え、少し重ための木の扉が開く音がした。背筋に汗を掻く……時計を見ると母がいつも起きる時間。ということはさっきの目覚ましは……そこまで考えると、くしゃくしゃの髪で寝ぼけ眼をこすりながらあくびをする母の姿を確認した。

 

「おは~よ~う、亜瑠葉……あれ? ご飯は?」

「ご、ごめん。ちょっと、掃除してたら……その遅くなちゃって」

「……まだなの?」

「……はい」

「はぁ……お母さんこれから多分夜遅くまで残業確定出勤コースなのに朝ごはん食べずに頑張るのかー、はぁー過労で死んじゃうなー空腹で死んじゃうなー」

「ごめん、すぐつくるから待って!!」

 

 あくびを交えながら話す母はどうにも頼りなかったが、やはりお母さんはお母さんだ。言葉のさりげないところで皮肉を入れてくるあたりが流石だ私の扱い方をよく知っている。後ろでお母さんがにやりと笑った気がしたが、多分気のせいだろう。うちの朝ごはんは当番制で、火、木、土曜日が私の担当。とりあえず、ご飯を炊いている間に味噌汁をつくり鮭を焼いて朝ごはんを無事に乗り切った。

 お母さんは日曜日以外は仕事で色々な雑誌を発刊している『Danithi』という会社の第一編集部のトップ、すなわち編集長だ。正規社員だから仕事量も多く日曜日以外は出勤だが、仕事の愚痴をごぼさないところ見ると、とりあえずうまくやってるらしい。朝ごはんの後片付けが終わった頃には化粧も終えて、髪も整えバリバリの敏腕編集長(?)みたいになっていて、会社の人が寝起きのお母さんを見たら別人と思うほどにまで準備を終えていた。愛用の黒いポーチを肩から提げて、玄関でパンプスを履いているお母さんの後ろに立って見送りをする。

 

「じゃあ、お母さん仕事いってくるから洗濯物と家の掃除よろしくね。今日お母さん遅くなるからご飯は先食べてていいから」

「はーい」

「あと、戸締りには気をつけてね鍵は持っていくから施錠してていいからね」

「わかった」

「あとそれから、おこづかい化粧台の上においてあるから好きなものに使いなさい。ただし、無駄遣いはだめよ」

「ありがとう!」

「じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃい」

 

 さて、これから何をしようか・・・・・・とりあえず、洗濯物と掃除を終わらせて・・・・・・お小遣いもらったし本でも買いにいこうかな。朝の出来事はまるでなかったかのように私はいつもの私にもどっていた。

 私服を着て外に出かけるのは久しぶりである。チャビーバックスという種類(?)の茶色く花のコサージュがついている帽子に、黒のジャケットを羽織なかに英語で「I'LL NAIL YOU!!」とプリントアウトされたTシャツ、すこし恥ずかしいが青のショートパンツにすこし肌寒いので黒のハイニーソックス。それにスニーカーを履いて完了である。化粧は・・・すこししておこう。

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