DW   作:委員長※永琳は俺の嫁

9 / 17
四月十一日(金)


現実、その2-1

※亜瑠葉side

 

 頭が重たい、鈍い塊が頭蓋骨の裏で反響しているようだ。そんな感覚に陥りなが目を覚ました、目の前には無個性な白いデフォルトの天井が広がっている、といっても無限にではなく私の部屋-平均的な一部屋を思い浮かべるといいかもしれない-に順ずる広さだ。

 当然、こんな感覚が頭に巣くった状態で目を覚した私の気分がいいわけもなく、どこか憂鬱な気分だった。まるで、なにか大変なことをしでかしてしまったような、それでいてそれは取り返しのつかないような……それ以上考えようとすると鈍い塊は反響する、まるで思い出してはいけないと、所謂ストッパーのような装置が植えつけられたみたいだった。

 身体を起こし時計を見る、午前五時半。どうりで頭が重いわけだ、私は早起きしすぎてしまったらしい。とりあえず背伸びをして自室を出て洗面所に向かう、洗面所に立てかけたコップに歯ブラシが三本、青いコップに立てかけられている。その中の一本-赤、青、黄とあるが私は黄色-をとりだし、母が好んで買ってきている歯磨き粉を捻り中身をブラシにほんの少しつける、赤、青、白とカラフルに伸びるそれは現代人から見れば普通だが、少し前の人間はなんて毒々しいものと思うだろう。目を瞑りながらぼんやりとブラシを上下左右に動かす、今日は金曜日、公立の高校なので土曜日はない。つまり今日学校が終われば休日が二日待っているのだ。

 二十分ほど磨いて別のコップに水を入れて口内をすすぐ、ふと鏡を見ると後ろにある風呂場が見えた。私は少し考えると、洗面所と通路の境界になる茶色い扉を閉めて、おもむろに寝巻きを脱いだ。-もし、鏡が人格あるものならさぞうれしい光景が広がっていたに違いない-私はするすると脱ぎ全裸になる-鏡を見て胸の大きさを確認したのは内緒だ-と風呂場に入って入った。シャワーを取り出し、噴射口を浴槽に向ける、赤と青のテープが張られたコックを外側、つまり赤いほうに押すと勢いよく噴射口から噴出す-最初にお湯のコックを引いても水しか出ないからだ-しばらくすると、心地よい温かさになったのでシャワーを固定する台座に差込み、高度を上げる。降ってくるお湯は私の心をいつもどおりに変え、鈍い塊の存在は始めからなかったかのように私の頭から消えていった。

 

 そのあとは何の滞りもなくいつもより時間をかけて朝の支度を終え登校する、現在の時刻は七時いつもより三十分くらい早い。学校までの距離は徒歩十分程度なのでおそらく一番乗りだろう、すこしうきうきしながら歩いていると思ったよりも早く校門前についてしまった。校門には金縁に黒の下地、金メッキで『公立戸或高等学校』(こうりつとあるこうとうがっこう)と書かれていた。とある高校、戸或高校、なんちゃって……寒いね。

 戸或高等学校は三階建ての校舎が二つと体育館が一つ、カタカナの「コ」の字に作られている。右と下に校舎があり、上に体育館がある。右の校舎がA号館といい三年の教室特別教室、職員室がある。下の校舎はB号館といい一、二年の教室と特別教室がある。校舎に囲まれるように真ん中に中庭があって、校門、校舎を過ぎたところに校舎より広く校庭が作られているのが特徴的だ。もちろん、校庭の広さの分、運動部の活動も盛んで、野球部は毎年甲子園出場、サッカー部も全国大会、陸上部もインターハイ出場者続出だとか、詳しくは知らない。私達一年生はいうまでもなくまだ全員帰宅部だ。

 守衛さんに挨拶をして校門をくぐる、その後A号館にある職員室に鍵を取りに行く、一番乗りなら教室の鍵を開けなきゃ、職員室の扉をノックして学年組をいうと中から「どうぞ」という声がして中に入る。入り口近くに鍵が掛けられている板があって学年組ごとに横一列に、だけど私の教室の鍵のところだけ空白になっていた。こんなに早くくる子もいるんだな、っとおもいながら職員室を後にする。もちろん、失礼しましたというのを忘れない。

 B号館に入り階段を登る、二階の手前から三番目が私達の教室だ。奥にはあと二つ教室があり、一番奥がトイレである。教室に入るとすでに電気がついていて、自分のすぐ後ろの席に突っ伏して倒れている女性がいた。七瀬燐子だ。私はびっくりしつつもなにか異常があったのではないかと思い燐子に走って近づく、とそのとき近くの机に足を取られ勢い良く倒れこみ、私の頭と燐子の頭がぶつかり、その反動でしりもちをつく。流石の衝撃で燐子も「痛っ~誰よ」と怒りながら起き上がった。頭をぶつけてしりもちをついている私を見ると「何だ亜瑠葉か~大丈夫?」といって手を差し伸べてくれた。

 

 




シャワーシーンを想像したあなたに質問です。

A おい、ぜんぜん想像できなかったぞ。

0~20点:もうすこし、想像力を養いましょう。

A ほうほう、なかなかいいスタイルをしていますね

21~40点:もうすこし、がんばってみましょう!!

A あれこれマンガだったけ?

41~60点:想像力が豊かです……主にこういうことにかんしては

A フルカラーとかびびったわwww

61~80点:想像力が豊か過ぎませんか? 現実をちゃんと見ましょう

A アニメーションが始まったんだが……声優も豪華だし

81~100点:あなたは最高の想像者です。ですが、たまには現実をみないといけませんよ。

A あれ、これ三十分アニメだっけ?

計測不可能;病院へ行きましょう、もしくはあなたのSAN値はすでに0です。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。