ハイスクールD×D 慈悲無きエクソシスト   作:ゼルトナー

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 つ、疲れた。けど頑張った。俺頑張ったよ。というわけで、少し遅くなった気がしますが、やっと、本格的に原作に入ります。

 へ?前のは原作に入っていないのか?あれは少しだけなので原作に入ったとは言えないんです。なので、今回から原作に突入します。

 それではどうぞ。


02.会談そしてテロへ 上

 ひとつの部屋に三大勢力のトップが集まり、この日のために用意された豪華絢爛なテーブルを囲むように座っている。

 

 俺はその中の一人、ミカエル様の斜め後ろで待機していた。

 

 今はグレモリー眷属の到着を待っている。今回の会談を開くにあたって当事者となった彼女たちを待つのは当然と言えた。

 

 それにしても、外のやつらはかなりピリピリしているな。こんな状態で協議が決裂したら、瞬く間に戦争が起きそうだ。

 

 なんの問題も起きることなく会談が終わってほしいものだ。

 

 ん?ようなく来たか。

 

「失礼します」

 

 扉が開くとグレモリー眷属が入ってきた。その中には見知った顔、アーシア・アルジェントと--

 

 俺の初恋、妹以外に初めて愛という感情を抱いた女性、ゼノヴィアが入ってきた。

 

 アーシアはこちらに気付くと、慌てて頭を下げてきた。俺は頭を軽く下げて返答した。

 

 隣にいる赤龍帝が突然頭を下げたアーシアに戸惑っているがそんなことはどうでもいい。

 

 今は彼女、ゼノヴィアのことで頭がはち切れそうだ。久しぶりに会えた、だがあなたから悪魔の気配がする。それでも、その身が悪魔となっていても、我らが神への信仰は失われていない。それが分かってしまう。

 

 今すぐにでも、あなたと話がしたい。なぜそうなったのか、どうしてこうなってしまったのか。いろいろと話がしたい。だが、今は自制しておこう。ミカエル様の護衛の途中だ。それを殴り捨てるようなことはしてはならない。

 

 すると、ゼノヴィアと視線が合う。彼女の目が後で話をしようと語っていた。

 

 ゼノヴィアと話すのは、会談が終わってからだ。会談が終われば、ゆっくりと話をすることができる。それが分かっただけで警護に専念することができる。

 

 それから、グレモリー眷属のことが紹介され、この場にいる全員が神の不在を認知しているかを聞いてから、会談が始まった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 会談は問題なく進み、そろそろ終わりを迎えようとした時、トップの方々が赤龍帝にこの世界をどうしたいのかを聞いていた。

 

 赤龍帝の話を聞いて思った。赤龍帝は優しいそしてスケベだ。そう思った。そう、そう思うだけだった。

 

 ズキッ!!

 

 っ!?またこの痛みか!今度はなんだ。

 

 

 

 それは紙袋を被った少女がローブで顔を隠した魔女にとらわれていた。場所は旧校舎。少女の力を利用してこの場の警備を無防備にしようとしている。

 

 

 

 なんだこれは。こんなこと、今までなかった。これで二回目だ。最初に見たものも結局なんなのか分からず、この日を迎えている。

 

 ただの幻覚か?いや、そういえばここには旧校舎があったな、もし今の映像が本当に起こることだとしたらそこで何かが起きるのかもしれない。不安要素は捨て置けない。そうなると……。

 

「ミカエル様、旧校舎で何かが起きようとしているので、様子を見てきます」

 

「旧校舎ですか?……でしたら、グレモリー眷属には私から話しておくので様子を見て来てください」

 

「ありがとうございます」

 

 承諾を得た俺は誰に気付かれることなく、その場を離れ、旧校舎に向かった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 たしかこの辺りに旧校舎があったはずだが…………見つけた、ここか。

 

 さっきの映像が本当なら魔女達がいるはずだが、ここに来るまで誰にもバレずにいるんだ。それなりの手練れだと思った方がよさそうだ。臨戦態勢をとっておくとしよう。

 

 扉をいつでも開けられるようにしてから、空いた手に柄を持てるだけ持ち、一気に扉を開けた。

 

「な、バカな!?我々が侵入していたことに気付いたものがいただと!」

 

 ビンゴ!どうやらさっきの映像は本当だったらしい。

 

 魔女は予想もしていなかったことに対応が遅れているせいで隙だらけだ。絶好の機会を見逃す訳もなく、柄に光の刃を展開させてそれを全て魔女の急所に投擲した。

 

 投擲した物は見事に急所に刺さり、魔女の命を散らした。

 

 アーメン。我らが神を信仰していたのならせめて、安らかに眠れ。異教徒なら、そのまま地獄に墜ちてくたばっちまえ。

 

 ってか、こんなところで倒れるなよ。拘束されている少女を助けにいけないだろうが。邪魔だ邪魔。

 

 死体蹴りは基本、というわけで通るのに邪魔な死体は蹴飛ばしていきましょう。死んだものに慈悲はいりません。怨霊、死霊ごときが出ても問題ありません。そんなのが悪魔祓いをどうにかできるわけがないですからね。

 

 死体というゴミを邪魔にならないところに蹴飛ばしたし、椅子に縛り付けられてる少女の縄をほどくか。

 

「大丈夫か、少女よ。怪我はないか?」

 

「……………あ」

 

 様子が変だな。何かあったの--

 

「アアアアァァァァァァァァァァッ!!!」

 

 っ!?まずい!

 

 少女から放たれた力が目の前で起きたせいで咄嗟に防ぐことができなかったが、着ていた服の加護のおかげで何も起きなかった。

 

 …………………………終わったか。今の力は、時間が停まったのか。この力で奴らはなにがしたかったんだ。嫌がらせか。

 

 いや、三大勢力のトップが集まる滅多にないチャンスでそんなことのために時間を停めるなんてことはしない。だとすると、一体なんのためにこんなことを……。

 

 とりあえず、さっさと少女を助けよう。

 

「おい、大丈夫か。おい、おい!」

 

「……うっ」

 

 気を失っているのか。だったら先にこの縄を切っておくか。

 

 少女の体に結び付けていた縄を刀身の長さを調整した光の剣で切り裂いた。

 

 縄を切った拍子に少女は前に倒れそうになるが、手を伸ばして体を支えた。

 

 体に異常がないか脈を計って見るが脈は安定している。呼吸に問題がないか確認するために紙袋をはずした。

 

 金髪の少女か、かわいいな。それに体も小さいし、これはこれでなかなか……。っと、そんなことより呼吸は大丈夫か。……良し、ちゃんと息をしている。こっちも問題は無いみたいだな。

 

 さて、ここにいてもあまりに意味はないな。早くミカエル様の所に連れていってやるか。そして、ここで起きたことを話そう。そうと決まれば早速――

 

 少女を抱えようと思ったが、あることに気が付いて途中でその手を止めた。

 

 空気が変わった?この空気は、闘争の空気か!

 

 旧校舎の壁を破壊して校庭を見ると、魔術師の大群がミカエル様のいる部屋に向けて魔法を放っていた。

 

 奴ら、いつの間にこの中に入ってきていたんだ!警護は、結界はどうなっているんだ!

 

 結界が停まるなんてことは……まて、停まるだと。

 

 そうか、だから少女を利用したのか。外側には警護がいて時間を停めるだけの魔法を唱える隙がなくて使えないが、内側から結界を停められるだけの時間停止の力をバレることなく使えば、結界の効力は無力化され、その隙に魔術師の大群を送り込むことができる。そうなると外にいる警護は意味をなさない。

 

 奇襲としては見事と言いたいが、最悪の状況だな。これでしばらくの間、結界はその効力をなくす。その間にテロリストがわんさかと来るぞ。

 

 厄介な作戦を思いつくテロリストがいるもんだ。だからこそ解せない。この作戦を行うには内通者が必要になる。誰が内通者だ。何が目的でこんなことをしたんだ。  

 

 いや、いま考えてもしょうがない。急いでミカエル様の元に行こう。

 

 少女をお姫様抱っこで抱き上げて俺は急いでミカエル様の元に向かった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 ミカエル様の元に着くとそこではテロリスト相手に戦いを繰り広げているグレモリー眷属とたしか、シトリー眷属だったかな?がいた。

 

 あの戦闘している場面、あの日に見たものと同じか。ようやく頭痛の謎が解けた。

 

 頭痛が走ると、未来で起きることが現実になるのか。だとすると、あれは未来予知?いままでそんなことはなかったぞ。どうして急に………。

 

 いや、いま考えることでもないな。

 

「ミカエル様、お怪我はございませんか」

 

「ええ、大丈夫ですよリュウガ」

 

「そうですか、良かった」

 

 ミカエル様は平気のようだ。なら、俺はやるべきことをしに行こう。

 

「グレモリー、この子を頼む」

 

 ルシファーの後ろにいるグレモリーに少女を預けに行く。

 

「ギャスパー!!」

 

 グレモリーに気絶している少女を起こさないように預けた。

 

「脈は安定している。今は気を失っているだけで、そろそろ目を覚ますはずだ」

 

 少女の容態を伝えた俺はテロリストに向けて百を越える光の剣をばらまいた。

 

「ではミカエル様、俺はテロリストの殲滅に向かいます」

 

 それだけをミカエル様に伝えてテロリストの殲滅を開始した。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 ふん、この場に現れた魔術師はほとんど倒したが、やはりこの程度か。所詮、ただのテロリストがミカエル様たちを殺したいがために起こしただけのことか。

 

 この調子で行けば殲滅されるのも時間の問題だ。しかし、指揮を執るものがこの場にいないのはおかしい。嫌な予感がする。

 

 これだけの魔術師を集められるのは相当腕のたつ魔術師がいるのか、それとも魔王に反感を抱いている悪魔が反旗を翻したかのどちらか。最悪の場合はそのどちらもかもしれない。

 

 そいつが確実に三大勢力のトップの一角を殺すには、直接トップのいるところに赴くしかない。ヤバい、ならこっちは囮か!

 

 俺としたことがなんという失態だ!

 

「グレモリー眷属、俺はミカエル様たちの様子を見てくる。ここは任せたぞ」

 

 急がなければ、もし勘が当たっていたらまずいぞ!

 

 いま出せる全力で駆けつける。間に合ってくれ!

 

 ミカエル様たちのいる部屋に近づいてきた俺は、壁を破壊して突入した。

 

 そこにはミカエル様たちがある一点を見ながら驚愕していた。

 

 何を見ているのか気になり視線の先を見ると、そこには魔方陣が現れていた。あの魔方陣、ヴァチカンの書物で見たぞ。あれは、旧レヴィアタンの魔方陣だ。

 

 勘が当たっていたか。

 

 魔方陣から胸元を大きく開いたドレスを着た褐色の女性が現れた。

 

 こいつが旧レヴィアタンか。うん、悪魔らしく人を誘惑するための服を着ているな。実にけしからん。というわけでデストロイ確定。異論は聞かんし認めん。これは決定事項だ。

 

 旧レヴィアタンに斬り掛かろうと身を低くすると、ミカエル様が手で制してきた。

 

 少しだけ待てといくことか。……御心のままに。

 

「ごきげんよう、現魔王のサーゼクス殿」

 

「先代レヴィアタンの血を引く者。カテレア・レヴィアタン。これはどういうことだ?」

 

 テロ以外の何でもありませんよ、魔王。

 

「旧魔王派の者たちはほとんどが禍の団に協力することに決めました」

 

 禍の団といえば、テロリストの組織じゃないか。それに協力しているということは、こいつもテロリストだよね?そうだよね?判決ギルティ、有罪です。はやく殺ろう。

 

 それからなんか、神と先代魔王たちがいないのなら、この世界を自分達の都合のいい様に変革させるとか、そのトップはオーフィスという最強のドラゴンだとか、私の方が今のレヴィアタンよりレヴィアタンに相応しいとか言っていた。

 

 いや、なんかさ、もう、ごめん。耐えられない。

 

「くっくっくっ、フフフフフ、ハハハハハハ、フハハハハハハハハハハッ!!!」

 

 バカみたいな話だ。こいつがレヴィアタンの血を引いている?私の方がレヴィアタンに相応しい?子供かこいつ?

 

「何がおかしい、人間」

 

「いや、いや、失礼した。あまりにも現実を見ていないのでつい我慢できずに笑ってしまいましたよ」

 

「人間風情が私を愚弄するか!!」

 

 おお、いい感じのオーラを出すじゃないか。

 

「ミカエル様、アザゼル様、サーゼクス様、セラフォルー様、ここは私に任せていただけませんか?」

 

 ミカエル様以外の方々は驚いているが、ミカエル様は冷静にいつも通りに告げた。

 

「いいですよ、リュウガ。貴方の実力、ここにいる皆に見せてあげなさい」

 

 そうです。その言葉を待っていました。これで俺の強さをより理解するものが増える。

 

 今の俺はおそらく、とてつもなくいい笑顔をしているんだろうな。 

 

「御身のままに」

 

 ミカエル様の許可はもらった。後は--

 

「…………カテレア、降るつもりはないのだな?」

 

「ええ、サーゼクス。あなたはいい魔王でした。けれど、最高の魔王ではない。だから私たちは新しい魔王を目指します」

 

「そうか。残念だ」

 

 最後通告の拒絶を確認。目前のカテレア・レヴィアタンをテロリストのリーダーと認定。死刑執行。

 

 その命、神に返しなさい!

 




 この回にはわかる人にはわかるネタがいくつか有ります。さあ、そのネタとは一体なんだ!?
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