できるだけ速めに次を投稿したいと思います。
それと、キャラ崩壊注意です。
皆さん、こんばんわ。兵藤一誠です。
春に悪魔を始めてから、もう夏です。時間が過ぎるのは早い。
その間に堕天使と一悶着起きたり、部長の婚約騒動、コカビエルの襲撃、等々が起きたんだ。
そんな俺だが、今日は三大勢力の会談に参加する日だ。先日に起きたコカビエルの襲撃、その事がきっかけで三大勢力が話し合いをすることになったんだ。
怖い!今日の会談で何かあって、協議が決裂したらと思うと緊張する。
心臓がバクバク鳴ってる。こんなに緊張していてちゃんと会議の話を聞けるのか不安にもなってくる。
そんな俺の心情を知らず、悲しいことに会議室の前に着いてしまった。
部長が会議室の扉をノックする。
「失礼します」
部長が扉を開くと、そこには三大勢力のお偉いさんが真剣な面持ちになっていた。
静寂な空気に包まれているせいで、緊張のあまり生唾を飲み込んでしまった。
すると、隣にいるアーシアが突然、ミカエルさんの脇に待機している人にあわあわと頭を下げていた。
ちょ、何してるんだ、アーシア!?
「どうしたんだよ、アーシア。ミカエルさんの脇にいる奴に頭を下げるなんて」
周りの人に聞こえないように小さな声で話しかける。
「はい、あの人は私が教会に所属していた頃に何度もお世話になった人で、妹の方とはお友達なんです」
そ、そうか、アーシアにとってはある意味で恩人だから頭を下げたのかって、あっちも小さくだけど頭を下げてきた。
頭を下げた恩人とやらを見てみる。マントで体のほとんどを隠しているし、顔もフードを深く被っているせいで見えない。
どうやってアーシアはあの人が恩人だってわかったんだ?一目見ただけじゃ全然わからないぞ?
別の人だと思わなかったのか?
「アーシア、あの人がなんで恩人って分かったんだ?」
「それはですね、あの人の手の痣です」
「手の痣?」
「はい、そうですよ」
手の痣ってそんなので分かるのか?黒と赤が混じりあったような文字なのか模様なのかわからないものだったら見えるけど、それのことか。
「アーシアが言ってるのはあの赤黒いのか?」
「そうです、あれはえっと、枷って言ってました」
「枷って、力を押さえるやつか。なんでそんなことを?」
「はい。なんでしているのかは聞いたことはないですけど……」
「そっか、教えてくれてありがとな、アーシア」
そうしているうちにサーゼクス様が他の人たちに部長を紹介し、部長も会釈していた。
ミカエルさんとアザゼルがそれぞれ礼を言うと、俺たちはグレイフィアさんに壁側に置かれている椅子に座るように促された。
用意されていた椅子に座ると、それを確認したサーゼクス様が神の不在を認知していることを確めてから会談を始めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
会談は順調に進んでいるが、話の内容はちんぷんかんぷんで理解できていない。
専門用語に悪魔と天使、堕天使の歴史についての話も出てきていて俺の頭じゃ処理ができていない。
悪魔歴が短いし、そういったことをまったく知らないから話についていけてない。
上級悪魔になるときには必要な知識になるのかも知れないし、時間があったら調べてみるか。
それにしても、あのミカエルさんの脇で待機している人、アスカロンを頂いた日にもいたな。
あの時もミカエルさんの護衛でもしていたのか?
一体どんな人なんだ?ミカエルさんの護衛をしてるってことは、実力と信頼がある人なんだろうけど、アーシアとも顔見知りみたいだし、人物像が全然、浮かんでこない。
フリードみたいにイカれた奴なのか?それとも、アーシアみたいに優しい人なのか、あるいは至って普通の人なんだろうか。
後でアーシアに聞いてみるか?それとも本人に直接聞いた方がいいのか、わからないな。…………よし、会談が終わったらアーシアに聞こう。
あの人がヤバイ人だったら怖いし、アーシアに聞いたほうが信用できるからな。
チラッとミカエルさんの脇にいる人を見てみるけど、よく見たらでけぇ。二メートルはあるんじゃないか?
その人を見上げているとフードの隙間からほんの少しだけ白いのが見えた。いまのは髪の毛か?長いな、肩に掛かっていたぞ。
すると、ミカエルさんが俺に話を聞きたいと言ってくれた。
それから俺は神社で聞きたかったことを教えてもらい、ある程度のことに納得すると、今度はアザゼルが話をし始めた。
アザゼルには言いたいことを腹の底から全部話した。それにアザゼルは俺にいろんなことを言ってくるが、それでもアザゼルなりに砕けて分かりやすく話してくる。
途中からこの世界をどうしたいのかを質問してくるが、平和が一番です!部長を抱けないなんて、嫌です!エッチがしたいです。
そんなことを大きな声で言ってしまったせいで、真面目な雰囲気が台無しになってしまった。まずいと思った俺はすぐに真面目な話をしようとすると――
ギャスパーの時間停止をくらったときの感覚が襲ってきた。けど、それは一瞬だけで、周りを見回すがみんな普通に動いていた。
「今のはギャスパーの時間停止ですよね」
「ええ、今のは確かにギャスパーのものよ。けど、どうしてギャスパーがそんなことをしたのかは分からないわ」
部長でも分からないのか。ってあれ?あの人はどこにいるんだ?ついさっきまでそこにいたのに……。
「ミカエルさん、あの人はどこにいるんですか?」
その言葉を皮切りにみんながあの人がいないことに気がつきはじめた。ゼノヴィアだけは溜め息をついてた。なぜに?
「リュウガでしたら旧校舎に行きましたよ」
「ああ、旧校舎ですかって、旧校舎!?」
旧校舎ってギャスパーがいる場所じゃないか!なんでそんなところにいるんだ。はっ、まさか!
「さっきの感覚はその人がギャスパーに何かをして起こしたことじゃないですよね!」
タイミング的に考えるとそうとしか思えない。畜生、ギャスパーに手を出すなんて、あいつもいままで見てきたはぐれ神父と同じか!
「いえ、それはありませんよ」
そうか、やっぱりあいつがやったことか!だったら早くギャスパーを助けに………ん?
「違うんですか?」
「ええ、もちろん。彼はそんなことをするような人ではありませんよ。それに、外を見ればなぜそうなったか分かりますよ」
外を?なんで外なんかを。
会議室の窓から校舎を見ると、至るところに転移用の魔方陣が無数に出てきた。そこから黒いローブを着た魔術師みたいな連中が現れてきた。
なんですか、この状況!?
「テロだよ」
テロォォォォォォォッッ!?これからの世界情勢がどうなるかっていう大切な会談の時に!?
「何時の時代も勢力と勢力が和平を結ぼうとすると、それをどこぞの集まりが嫌がって邪魔しようとするもんだ。ったく、迷惑極まりないこった」
いや、そんなこと言ってないで、どうにかしないんですか!?
「その必要はありませんよ」
ミカエルさん!?なんでそんなに余裕なんですか!?こんなに魔術師が現れてたら数で圧倒されますよ!?
「私が連れてきた護衛、彼は教会に所属する悪魔祓いの中でも最強の人物なので、この程度の物量なんかでは問題ありませんよ」
それって旧校舎に向かった人のことだよな。どのくらい強いんだ?
「その護衛と言うのは、先程の発言から察するに『最凶』か『最強』のどちらかのことか?」
「ええ、サーゼクス。今回は『最凶』の方に護衛を頼みました」
『最凶』?なんすかそれ?
どんな人なのかを部長に訪ねてみると……。
「『最凶』、『再生者』、リュウガ。噂でしか聞いたことないけど、幼い頃からはぐれを狩り続け、その実力は魔王に匹敵するとまで言われているわ」
はあっ!?それってサーゼクス様たちより強いってことじゃないですか!
「そうね。だけど、それはあくまで噂よ。実際はどれ程の実力かはわからないけど、そう言われる程の実力者ということだけは間違いないわ」
『再生者』リュウガ……。何者なんだその人は。
「イッセー、あなたが何を考えているのかは察しが付くけど、今はお兄様達を守ることに集中してちょうだい」
部長の言葉で我に返る。そうだ、今はサーゼクスさん達を守らなきゃいけないんだ。ギャスパーの安否が心配だけど、そのリュウガって人がギャスパーを助けてくれるって信じておこう。
「それじゃあみんな、行くわよ!」
「「「「「ハイ!!!」」」」」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ドラゴンショット!!」
よしっ、今のでだいぶ数を減らせたぞ!木場達も順調に敵を倒しているみたいだ。この調子で行けばあと少しで全部倒せるぞ。
それにしても、リュウガって人はとんでもないな。光の剣を視界を埋め尽くす位に投げたりとか、近くにいた魔術師は一刀両断するは、倒した魔術師を盾にするはと色々おかしいことをするんだ。
今は突然この場は任せるって叫んだかと思ったらその場からいなくなっていたんだ。
それで戻ってきたと思ったら、知らないお姉さんと会議室から出てきて、今も空中でとんでもない攻防をしている。
魔法みたいなのを使わずに空中で戦ってるなんて、あの人、人間なのか?
「彼の意識がカテレアに向いているみたいだな、兵藤一誠」
「ヴァーリ…」
なんでこのタイミングで話しかけてくるんだ。まだ魔術師は倒しきれてないのに。
「疑問に思わないのか」
「何をだよ」
「奴らが吸血鬼を利用したことをだよ、それぐらい分かれ」
やろう、馬鹿にしやがって。
「それがなんだってんだ」
やれやれと言わんばかりにヴァーリは頭を横に振る。
「なぜ奴らは吸血鬼の能力を知り、旧校舎にいることを知っていた?なぜ奴らは誰に知られることなく忍び込めた?それはなぜだと思う?」
「それは……」
………もしかして。
「内通者がいた?」
「そう、その通りだよ。よくわかっとじゃないか」
だとしたら誰がそんなことを?……まさか。
「お前がそうだっていうのか、ヴァーリ!!」
よりによってこいつがそうなのか!
「そう、その通りだよ。俺が奴らに情報を流したんだ」
「なんでそんなことをしたんだ!?」
「なんで?そんなの決まってるじゃないか。彼と闘いたいからに決まっているだろ」
ヴァーリがリュウガに指を向ける。
「彼は悪魔祓いの中でも最強だ。天界の天使すべてが彼の強さを認める程のな。それほどの強さを誇る彼と闘いたいと思うのは必然だ。そうは思わないのか?」
思うわけないだろっ!なんだよ、それ。そんなことのためにこんなことをっ!
「そんなに闘いたいなら、あの人に直接頼めばいいだろうが!」
「頼んだところで彼は応じはしないさ。彼が動くとしたら、天界の敵になるしかないのさ」
ヴァーリっ!お前はっ!
「お前はあの人と闘いたいだけでリアス部長やアーシアたちを巻き込んだのか!!」
「それの何がいけない?自分の身すら守れない奴なんかに構う必要があるのか?」
「っ!?てめえっ!!」
なんで、なんでそんな簡単に言えるんだ!何がこいつをここまで突き動かすんだ!
「ヴァーリ、てめえなんでそんなにリュウガと闘いたんだ!!」
部長にアーシアだけじゃない。ここには朱乃さん、小猫ちゃん、ゼノヴィア、ギャスパーそれと木場がいる。俺にとって、大切な仲間が、友達がいるんだ!
「俺が納得できる答えを言え、ヴァーリ!!」
「君が納得できる答え?」
そうだ!ヴァーリがアザゼルを裏切ってまでリュウガと闘いたい理由を教えろ!
「最強の悪魔祓いだから……では納得しそうにないな」
「当たり前だッ!!」
そんなの理由にすらなってねぇ!明確な理由をっ!
「ふむ……………そうだな……………」
あれ?思ったよりえらく長く考えるな。
「兵藤一誠、お前は愛を知っているか」
はあ?そりゃあ知っているに決まってるだろ。
「俺は強者と戦うことが何よりも好きなんだ。俺よりも強い奴と戦い、それに勝利したときの感覚ときたら、それはもう、たまらないものだ」
ああ、うん、そうなんだ。
「そして俺は、自分よりも強い奴を徹底的に調べ尽くしていたんだ」
うん。
「そんなあるとき、俺は運命に出会ったんだ」
う、うん。
「彼は人間なのにも関わらず、悪魔や吸血鬼を代表とした人外を殺すためだけに生まれ、そして殺すための英才教育、人体実験を施されてきた。なぜそんなことをするのか、それはある一つの目的のためだけにやってきたことなんだ」
…なんだよその目的って。てか、彼って誰のことだよ!
「いたってシンプルなものだよ。なんだと思う?」
「………」
「分からないか。答えは復讐だよ。彼は復讐のためだけに強くなり続けた。復讐は人を際限なく強くしていく。その結果、彼の強さは既に魔王すら凌駕するものになった」
魔王すら凌駕する人ってまさか――
「彼、リュウガのその生きざまをお前はどう思う?」
どうって言われても…………。
「俺はその生きざまを――――美しいと思えた」
え?
「彼は復讐のためだけに己の血と肉を削り、感情を殺し、人生を捧げてきた。その生き方は普通の人間ではできない。できたとしても、あそこまで憎しみに捕らわれ、強くなることはできないだろうな。そして俺は、そんな彼の生きざまに魅了されていた」
えぇ……。待てよ、やな予感がメッチャする。
「彼を思うこの気持ち、彼のことを考えると胸がはち切れそうなこの思い!!そう、この思い!!この心奪われた気持ち」
外れろ外れろ外れろ外れてください、お願いします。
「ま さ し く 愛 だ !!」
……………部長、みんな、俺のライバルはホモだったよ。
………ハイ、ヴァーリのキャラ崩壊ですが、後悔はない。(ギャスパーの時点で手遅れだがらとは口が裂けても言えない)
どこかの乙女座の人が反応しそうなセリフですが、気にしたら負けです。
※キャラ紹介を投稿しておいたので、暇な人はそちらも見てみてください。