カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者 作:先導
さて、今回はアルフレッドの出陣の回です。
それではどうぞ!
後江中学校の休み時間、各生徒は各々の時間を友と会話したり、復習などを行ったりと様々だ。そんな中リンは自分の席でただ1人で読書を行っている。アイチは森川たちと会話をしている。森川は会話の中で1枚のチラシをアイチ、井崎、メグミに見せる。
「じゃじゃーん!!」
「おお!カードキャピタルのショップ大会のチラシじゃねぇか!」
「へぇ、もう完成してたんだ」
森川が見せたチラシはどうやらカードキャピタルのショップ大会のお知らせのようだ。
「へへ、店に置いてあったんだ」
「ああ、森川君たちが前に言ってた」
「おう!常連で腕自慢の連中が互いに腕を競うってわけよ」
「じゃあもしかして櫂君も?」
アイチはショップ大会に櫂が参加するのだろうかと考えているようだ。アイチの言った言葉にリンは少し反応するが、すぐに読書に戻る。
「いやぁ、あいつはどうかなぁ?常連ってほど店に来てねぇし、出ねぇんじゃね?」
「じゃあ、リンちゃんはどうかな?」
「委員長は常連って程じゃないけど・・・ショップ大会での噂は結構聞いてるからねぇ。多分出るんじゃない?」
「ま、どんな連中が来ようとも、優勝は俺様に決まってるわけだが。ふふ、参るぜ。また俺様の名声がワンランクアップしちまうなぁ」
森川はアイチにショップ大会のチラシを渡し、浮かれた表情になる。アイチは受け取ったチラシを見る。
「ショップ大会受付申し込み・・・締め切りは明日・・・」
「アイチ、お前は出ないんだろ?」
「え?」
「忘れたの?アイチこの間言ってたじゃん」
「そうそう、俺様の応援がんばるって」
先日のカードショップ
「ま、よろしく頼むぜぇ」
「あはは・・・」
アイチたちがそんな会話をしている間、リンは読書を行いながら1枚の用紙に自身の名前と所属の学校の学年を記入する。その記入している用紙はカードキャピタルのショップ大会の参加受付の用紙だった。
RIDE10「騎士王出陣!」
夜の橘家のリビング、カズヤはカードキャピタルのショップ大会のお知らせのチラシを見ながら参加申込書に名前と学年を記入している
「これで・・・よし。後は明日受付をするだけだ」
カズヤが参加申込書を書き終えると、アツシがリビングに入ってくる。
「兄貴、それ何?」
「ショップ大会の参加申込書。明日受付があるんだよ」
「へぇ~、ショップ大会。そんなのあったのか。で、兄貴出るの?」
「当り前じゃねぇか。こういうのは参加しなきゃ損だろ?」
「え?マジで出るの?」
カズヤがショップ大会の参加すると聞くと、アツシは本当に驚いた表情になる。
「マジでってなんだよ。ダメなのか?」
「いや、ダメじゃないけど・・・ほら、兄貴ってまだ初心者で、まだ弱いじゃん。ショップ大会って言っても強い人はごろごろいるんだろ?そんな人たちに挑んだって、兄貴がボコボコのボロボロにされるだけじゃん」
「うるせぇな。そんなのは気合でカバーだ。それに、デッキを組み直したんだ。これでどこまでやれるやってみてぇんだよ」
「ふ~ん、それならいいけどさ」
アツシはカズヤの答えを聞いた後、自分の部屋に戻っていく。カズヤは書き終えた参加申込書を見る。
「ショップ大会、楽しみだぜ」
カズヤはショップ大会でどんな相手とファイトできるのかと考えるだけで、自然と笑みを浮かべていく。
☆
一方の先導家のアイチの部屋、アイチはショップ大会のお知らせのチラシを見て、ふぅとため息をこぼす。というのも、アイチは初心者、強豪相手に挑めばボロボロにされると、エミに言われたばかりなのだ。
「やっぱり、無謀だよね。僕が大会に出るなんて・・・」
アイチは自身で組み直したデッキを手にし、思いふけっている。
(でも・・・新しく組み直したこのデッキ・・・これを、試してみたいんだけどな・・・)
アイチは自身デッキに入ってある騎士王アルフレッドを見つめる。
(騎士王アルフレッド・・・あの時もらったこのカードは・・・僕の持ってたカードたちを、これまで以上に活かせるんだ)
アイチはアルフレッドを見て、デッキを試したい思いで、ショップ大会の参加を決意する。
☆
翌日のカードキャピタル、今日はショップ大会受付締切日は今日までなので、アイチは急いで店まで走ってきた。到着して、息を整え、店の中に入る。
「カードキャピタルのショップ大会、半年に1度のイベントだよ~。定員の枠は残り5つ。僕こそはという方は、ここで申し込もう!」
店内ではシンが店内にいる客でショップ大会の参加希望者を募集している。アイチは参加を申し込もうとしたが、客からこのような会話が聞こえてきた。
「う~、緊張する~」
「俺自信ねぇよ~」
「おい聞いたか?もう出場を決めてる奴って、すっげぇつえぇのばっかりらしいぜ!」
「えっ・・・?」
「出たって絶対勝てねぇよ・・・」
客のこのような会話を聞き、アイチの参加の意思は弱くなっていってしまう。
(あ、新しいデッキを試すのやめようかな・・・)
アイチが引き下がって帰ろうとした時、ミサキと店長代理がその姿を目撃する。それにつられてシンもアイチを発見する。
「おお、アイチ君!」
シンはペンと参加申込書を持ってアイチに近づく。
「アイチ君、参加するんだね?」
「いえ、あの・・・」
「うん、今のアイチ君なら、きっと大会でいいファイトができると思うよ。この申込用紙に記入して。ほら」
「うぅ・・・えぇっと・・・」
シンに急かされ、アイチが言いよどむが、自身の今の気持ちを素直に話す。
「て、店長!僕やっぱり自信が・・・」
「ええ?」
アイチがショップ大会の参加を断ろうとした時、カズヤとソウジが息を切らしながらショップに入店する。
「ぜぇ、ぜぇ、ど、どうだ!間に合ったか⁉」
「だ、だから昨日申し込もうぜって言ったのに・・・」
「か、カズヤさん⁉」
「おお、カズヤ君にソウジ君!君たちなら参加してくれると思ってたよ~。定員は後5名だから大丈夫だよ~」
「おっしゃあ!!」
「ふぅ~・・・」
定員が5名と聞き、カズヤはガッツポーズ、ソウジは安堵する。
「それじゃ、参加申込書を出して」
「おう」
「はい!戸倉さん!」
「うんうん、これで定員は後3名だね」
カズヤとソウジはミサキに参加申込書を提出をする。
(カズヤさん、やっぱり出場するんだ・・・すごいな・・・)
「で、アイチ。ここに来たってことはやっぱ出るのか?」
「えっ⁉」
「なんだよ~、なんだかんだ言ってやっぱ出たいのか~」
「え、えっと・・・それは・・・」
カズヤとソウジはアイチに向き直り、参加の意思があるのかと問いかける。アイチは2人から感じる出てみろという視線に逃げ場を失いつつある。アイチが困り果てていると、再び店の自動ドアが開き、誰かが入ってきた。
「えっ・・・櫂君・・・?」
「お、日下部に三和」
入店してきたのは櫂とリン、三和の3人だった。櫂とリンはシンに参加申込書を渡す。
「受け付けてくれ」
「私もお願いします」
「櫂君、リンさん!参加してくれるんだね!」
櫂とリンの参加の意思にシンは喜びの表情になる。
「ふん、まだ出会ってない奴がいるかもしれない。戦う価値のある奴がな」
「私はただ、今の己の腕でどこまでやれるか試したいだけです」
「へへ・・・」
櫂とリンのぶれない意思に三和は苦笑いを浮かべる。櫂とリンの参加希望にアイチは再び参加希望の意思が強くなった。
「よーし!これで残るは枠は1つだ!さあ、誰かいないか?早い者勝ちだよ?」
「申し込みます!」
アイチの参加の意思に一同はアイチに視線を集める。アイチはシンから受け取った申し込み用紙を書きこむ。参加に必要なのは名前と所属の学年だ。
「申し込み用紙はここにおいてよ」
「書きました!」
アイチが申し込み用紙を書き終え、カウンターテーブルに渡す・・・2つ同時に。
『え?』
アイチが用紙を出したと同時に、別の客が申し込み用紙を出したようだ。
「僕の方が0.1秒早かったですねぇ~。さ、僕の用紙を受領してください」
「えっと、岸田オサム、高1・・・」
ミサキはメガネをかけた銀髪の高校生、岸田オサムの申し込み用紙を確認する。受領しかけているミサキにカズヤとソウジが異を唱える。
「だ、ダメですよ戸倉さん!それはいくらなんでも!」
「そうだ!今のはどう見たって同時だったろ!いったん受領中止だ!」
「いや、でも・・・そう言われてもね・・・」
宮地高校生同士がもめ合っている間にアイチがオサムに大会の参加の意思を伝える。
「すみません、ここは譲ってください!なんとしても大会に出たいんです!」
それを聞いてもオサムの参加の意思は揺るがない。
「僕だって出たいさ、譲れないね。ま、どうしても言うなら、君が先に用紙を置いたと証明したまえ」
「ええ?」
「さあ!何年何月何時何分何秒にその用紙を置いた⁉んん~?証明したまえ!」
「・・・子供のケンカですか・・・?」
オサムの子供じみた発言にアイチは苦笑いを浮かべてそう言った。
「証明できないなら僕の勝ちだ。さあ!それを持って帰りたまえ!」
「ちょっと待て!だったらお前が証明してみろよ!お前が先にその用紙を先に置いたかってのをな!それならイーブンだろ!」
「うっ・・・それは・・・ええい!こざかしい!なんだね君は!」
「俺は納得いかねぇことは放っておけねぇ質なんだよ!」
同時に出されたため、納得いく形に持っていきたいカズヤは逆にオサムにそう問いかけたが、オサムは答えることができなかった。どんな形であろうと、このままではらちが明かないのは明らかだ。そこにシンが静止の声を上げる。
「は~い、そこまで~。君たちの大会に参加したいって気持ち、僕はすっごくうれしいよ。でも、このままじゃ埒が明かないなぁ・・・」
「ではどうするんです?」
「店長?」
「・・・おっ!」
何かを閃いたかのように、シンはある提案を出す。
☆
シンが出した提案は大会の出場権をかけてアイチとオサムがファイトするようだ。名付けて、ショップ大会開催記念出場権争奪ファイト‼だ。というより・・・
「ま、最初からこのつもりだったと・・・喰えない店長だぜ」
どうもシンは最初からこうする形にしたかったようだ。
「ふん・・・」
「くだらない」
「いいじゃん、面白そうだぜ?」
櫂は心底どうでもよさそうに鼻を鳴らし、リンは率直な思いを述べて三和と共にテーブルに席についてファイトを見学する。
「と、いう訳で、勝った方がショップ大会に出場できるってことで、どうですか?」
「わかりました」
「まぁいいでしょう。大会前の腕馴らしです」
アイチとオサムは自分のデッキを取り出し、ファイトの準備を行う。アイチはちらりと櫂たちを見つめ、あの時言われた言葉を思い出す。
『笑わせるな。今のお前に、俺と戦う価値などない』
(あの時、櫂君に言われたけど、ショップ大会に参加できれば、櫂君と戦うチャンスがある。そのためには、なんとしても・・・このファイトに勝たなきゃ!)
アイチはこのファイトに勝つという思いを強めながら準備を進める。
「櫂、どうしてアイチのファイトを見学するんだ?価値ないんじゃねぇ?」
「三和先輩、彼ではなく、あの岸田オサムのことを見ているのでしょう」
「まぁな。あいつとはまだやったことがねぇからな。どれだけ価値のある奴なのか・・・」
3人でそう会話している間に、準備は整ったようだ。
「2人とも、準備はいいかな?」
「はい!」
「どうぞ」
「それでは、レッツ、イメージ!」
シンの合図を聞いて、2人はファイトを開始させる。
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
「ばーくがる!」
「マダム・ミラージュ!」
ばーくがる PW4000
マダム・ミラージュ PW6000
「おおお!!メガコロニー!メガコロニーじゃねぇか!!」
「お前、虫とか好きだもんな、興奮するほどに」
「おう!それゆえメガコロニーは最強!」
「森川かっつの・・・。てかアイチ、お前メガコロニーとやってねぇだろ?ソウジと対戦してねぇから」
「は、はい」
「なるほどねぇ。彼の言葉で、僕には見えてきましたよ。このファイトで苦しむ君の姿がね!」
「1つだけアドバイスしてやる。メガコロニーは質が悪いぜ、気をつけな」
「はい!いきます!僕の先攻!ドロー!うぃんがるにライド!」
うぃんがる PW6000
「ばーくがるのスキルでリアガードサークルに移動!」
「ばーくがるってあんなこともできるんだ!」
「他のロイヤルパラディンのユニット、ここではうぃんがるのことですね。それが登場した時に使える能力なんですよ」
『へぇ~』
「バトルライザーやロゼンジ・メイガスと同じスキルだな」
「にしても、だいぶ使いこなせるようになったな、アイチ」
「ばーくがる!仲間を呼んで!
ばーくがるのスキルで自身をレストさせて、山札からふろうがるを、リアガードサークルへ!」
ふろうがる(醒) PW5000
「ターン終了します」
R うぃんがる R
ばーくがる ふろうがる R アイチの手札5枚 山札42枚
「僕にはわかりませんねぇ。そんな貧弱な仲間を集め何の得になるのですか?ま、いいでしょう。ドロー・ファントム・ブラックにぃ~、ライド!」
ファントム・ブラック PW8000
「鎧の化身バーをコール!」
鎧の化身バー PW8000
「俺たちと同じで別のクランのカードを入れてるデッキか」
「仲間を集めればいいってもんじゃない。クランを混ぜたことにより、グレード1、パワー8000のユニットが2体!パワーはこちらが上!」
バー ブラック R
R R R
「では、バーでうぃんがるを、攻撃ぃー」
「ノーガードです!ダメージトリガーチェック『沈黙の騎士ギャラティン』」
「ふふふふふ、ファントム・ブラックで再度うぃんがるを攻撃ぃー」
「ノーガードです」
「そしてドライブトリガーを、チェック『カルマ・クイーン』」
「ダメージトリガーをチェック『小さな賢者マロン』」
「ターンエンドです。ダメージを2枚・・・ま、計算通りですね」
PW8000➡PW6000
PW8000➡PW6000 オサムの手札5枚 山札42枚 アイチのダメージ2枚
(こんな所で押されてるようじゃ・・・櫂君と、戦えない。負けるもんか)
アイチは気を引き締めて、全力でファイトに望む。
「いきます。ドロー。立ち上がれ!僕の分身!ライド!ブラスター・ブレード!!」
ブラスター・ブレード PW9000
「沈黙の騎士ギャラティンを、そして、小さな賢者マロンをコール!」
沈黙の騎士ギャラティン PW10000
小さな賢者マロン PW8000
ギャラティン ブラスター マロン
ばーくがる ふろうがる R
「ばーくがるのブーストで、ギャラティンをパワーアップ!ファントム・ブラックにアタック!」
「くっ、ノーガード。ダメージトリガーをチェック『ヘル・スパイダー』」
「ふろうがるのブーストで、ブラスター・ブレードをパワーアップ!もう1度、ファントム・ブラックにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブトリガーチェック『小さな賢者マロン』」
「ダメージトリガーをチェック『ドラゴンナイトネハーレン』」
「次です!小さな賢者マロンでファントム・ブラックにアタック!」
「リザードソルジャーガンルーでガード!」
「ターンエンドです!」
PW14000➡PW8000
PW14000➡PW8000
PW8000➡PW8000+SH10000=18000 アイチの手札4枚 山札38枚 オサムのダメージ2枚
「ああ!メガコロニー側のダメージが2!並んじまった!」
「お前はどっちの味方だバカ野郎!」
「少々計算を狂わされました。痛い目に合わせてあげましょう。スタンド&ドロー。ブラッディ・ヘラクレスにライド!もう1体のブラッディ・ヘラクレスをコール!バーを後ろへ移動!そして、このカルマ・クイーンを、コール!」
ブラッディ・ヘラクレス PW10000
カルマ・クイーン PW7000
「カルマ・クイーン!カウンターブラスト(2)!これで得られるスキルによって、次のターンでのギャラティンのスタンドを禁じる!!」
「⁉何だって⁉」
「女王様の偉功の前に、ひれ伏すがいい!!」
カルマ・クイーンはギャラティンを糸で縛り上げさせ、ギャラティンの動きを封じさせた。
「来やがったな、リアガードのスタンド封じが!」
「さすがはメガコロニー!痺れるぜ!」
「そんな・・・カルマ・クイーンにはこんな能力が・・・」
「ふ、これがメガコロニーのやり方ですよ。相手のユニットを縛り付け、その動きを封じてしまう。君はもう、ギャラティンを次のターンで攻撃に使えない!」
カルマ ヘラクレス ヘラクレス
バー R R
「リアガードのブラッディ・ヘラクレスでブラスター・ブレードを攻撃ぃー!」
「マロンでガード!」
「まだまだ!ヴァンガードのブラッディ・ヘラクレスでブラスター・ブレードを攻撃ぃー!」
「ノーガードです!」
「ドライブトリガーをチェック『ファントム・ブラック』」
「ダメージトリガーチェック『孤高の騎士ガンスロッド』」
「バーのブーストでカルマ・クイーンをパワーアップ!ブラスター・ブレードを攻撃いーー!!」
「くっ・・・ノーガードです!ダメージトリガーチェック『大いなる賢者バロン』」
「ターンエンドです。さ、君のターンです」
PW10000➡PW9000+SH5000=14000
PW10000➡PW9000
PW15000➡PW9000 オサムの手札3枚 山札38枚 アイチのダメージ4枚
(ギャラティンは封じてあるし、たいした攻撃はできないでしょう。僕の計算ではもう勝利は決まったも同然)
「あの岸田オサムという男・・・全然たいしたことないですね」
「ん?」
「奴はまるで気づいてねぇ。アイチがロイヤルパラディンの仲間をああやって集めてることの意味を」
リンと櫂の言葉をどういうことなのかと首を傾げる三和。シンはその意味を理解しているようで、櫂とリンに微笑ましい笑みを浮かべる。
「スタンド&ドロー」
アイチが見つめているのは、手札にある騎士王アルフレッドのカードだ。
「(いよいよ出番だよ。お願い、僕と仲間たちに・・・力を!)
降臨せよ!戦士たちの主!ライド!騎士王アルフレッド!!」
騎士王アルフレッド PW10000
「アルフレッドだって⁉」
「あの時あの女にもらったカードだな」
「騎士王の名にふさわしく、ロイヤルパラディンのトップだな」
「マロンを移動。さらに、孤高の騎士ガンスロッドをコール!」
孤高の騎士ガンスロッド PW9000
「アルフレッドがいてこの布陣は・・・!しまった!」
ギャラティン(レスト) アルフレッド ガンスロッド
ばーくがる ふろうがる マロン
「アルフレッド自身のスキル!リアガードにロイヤルパラディンの仲間たちの数だけ、パワーをプラス2000!」
「2000×5倍、10000のパワーか・・・っ!」
「アルフレッドでヴァンガードのヘラクレスをアタック!」
「くっ、ノーガード!」
「ツインドライブ、ファーストチェック『大いなる賢者バロン』セカンドチェック『未来の騎士リュー(☆)』」
「リューだって⁉まずい!」
「クリティカルトリガーゲット!1つ目の効果!アルフレッドが与えられるダメージをプラス1!次に、ガンスロッドにパワープラス5000!」
アルフレッドは聖馬にまたがり、ブラッディ・ヘラクレスに近づくと、剣を一振りし、ブラッディ・ヘラクレスに斬撃を与える。
「くっ・・・ダメージトリガーチェック『マスター・フロード』2枚目『魔竜導師ラクシャ(☆)』ゲーット!ダメージトリガー!魔竜導師ラクシャのスキルで、ヴァンガードのヘラクレスにパワープラス5000!」
「パワー15000!なら、パワーアップしているガンスロッドをマロンでブースト!ヴァンガードのヘラクレスをアタック!」
「ラクシャでガード!これで攻撃は通らない!」
「ターンエンドです」
PW20000➡PW10000(+5000)
PW22000➡PW15000+SH10000=25000 アイチの手札4枚 山札33枚 オサムのダメージ4枚(裏2枚)
「なんの、まだまだです!スタンド&ドロー!我に力を!地底より出でよ!邪悪の化身!ライド!ヘル・スパイダー!!」
ヘル・スパイダー PW10000
「ヘル・スパイダーの能力で相手のヴァンガードとリアガードが全てレストしているなら、パワーをプラス3000!
ヘル・スパイダー!カウンターブラスト(2)!次のターンでギャラティンのスタンドを封じる!」
「ヘル・スパイダーにもその力が⁉」
「リアガードにしか使えないのが残念です。可能なら、アルフレッドを封じたいところですが。ファントム・ブラックを2体コール!」
カルマ スパイダー ヘラクレス
バー ブラック ブラック
「ファントムのブーストで、ヘラクレスをパワーアップ!アルフレッドを攻撃!」
「未来の騎士リューでガード!」
「ファントムのブーストで、ヘル・スパイダーをパワーアップ!再びアルフレッドを攻撃!」
「イゾルデでガードです!
イゾルデのスキル発動!手札のバロンをドロップ!そして、アルフレッドへの攻撃を無効にする!」
ヘル・スパイダーはアルフレッドに襲い掛かってきたが、そこにイゾルデが介入し、彼女の籠手からシールドを貼り、ヘル・スパイダーから攻撃を守り通す。
「くっ・・・!ツインドライブ、ファーストチェック『マスター・フロード』セカンドチェック『レディ・ボム』まだまだ!バーのブーストを受けたカルマ・クイーンでアルフレッドを攻撃!」
「ふろうがるでガードします!」
「くぅ・・・!アルフレッドには届かない・・・!3度の攻撃がことごとく・・・!こんなこと、僕の計算にはなかったぞ!」
「計算が全てってわけじゃねぇってこった」
PW18000➡PW10000+SH10000=20000
PW21000➡PW10000(完全ガード)
PW15000➡PW10000+SH10000=20000 オサムの手札2枚 山札33枚 アイチのダメージ4枚
「僕のターンです。スタンド&ドロー!うぃんがるをコール!」
「うぃんがるとギャラティンを後退させて、うぃんがるは敵に封じられてねぇから、これで敵に攻撃ができるな!」
(くっ・・・これで彼は3度の攻撃が可能・・・!)
うぃんがる アルフレッド ガンスロッド
ばーくがる ふろうがる マロン
「マロンのブーストを受けたガンスロッドでヘル・スパイダーをアタック!」
「レディ・ボムでガード!さらに、ヘラクレスのスキルでインターセプト!」
「えっ⁉」
「ふ、こちらもインターセプトできるカードはあるんですよ」
「動けなくなったギャラティンの代わりに頼むぞ!ばーくがるのブースト、うぃんがるでヘル・スパイダーをアタック!」
「くっ・・・ノーガード!ダメージトリガーチェック『レディ・ボム』」
「これでダメージ5枚だな」
「そして、これで決める!アルフレッドでヘル・スパイダーをアタック!ロイヤルパラディンの仲間たち、アルフレッドにプラス2000のパワーを!」
「くっ・・・ノーガード・・・」
「ツインドライブ、ファーストチェック『孤高の騎士ガンスロッド』セカンドチェック『沈黙の騎士ギャラティン』」
アルフレッドはヘル・スパイダーに近づき、ロイヤルパラディンの仲間の力を込められた剣を持ち上げ、ヘル・スパイダーに振り下ろした。ヘル・スパイダーは斬撃を受け、力を尽きてしまい、倒れていった。
PW17000➡PW10000+SH10000=20000
PW10000➡PW10000
PW20000➡PW10000
ダメージチェック『リザードソルジャーガンルー(醒)』
アイチのダメージ4枚 オサムのダメージ6枚 勝者アイチ
「決まりましたね。ショップ大会に参加できるのは、先導アイチ君と決まりましたー」
『おおお』
「あああ、メガコロニーが負けるなんて・・・」
「何でお前が落ち込んでんだよ。ま、何はともあれ、やったな、アイチ!」
「はい!」
アイチはショップ大会に参加できることに喜びの表情をしている。
「中々楽しめるファイトでした」
「えっ?」
「君なら、ショップ大会で悪くない戦いができるかもしれません。その確率は、僕の計算によればおよそ85%」
「あ、ありがとう・・・」
「てかさっきからその確率ってなんだよ?」
「それはともかく!がんばってくれたまえ」
オサムは訳の分からない確率を述べた後、アイチに手をさし伸ばす。アイチはオサムの手を取り、握手を交わす。
「あ、ありがとう」
「おめでとう、アイチ君。ショップ大会でのファイトぶり、期待しているよ」
「はい!」
これでショップ大会の参加枠残り1名はアイチと決定された。ファイトが終わると、櫂、リン、三和はショップから退店していく。それを見たアイチは櫂に駆け寄る。
「櫂君!ショップ大会、櫂君と戦えるかもしれないね」
「アルフレッドの使い方、あんなのはできて当然だ」
「え?」
「お前はまだまだ俺にとって、戦う価値のある奴じゃない」
櫂はそれだけを言って、その場を立ち去る。
「アルフレッドを使いこなせたからといって、櫂先輩と対等と思わないことですね」
リンはそう言って櫂の後についていく。
「気にすんなよ。あいつらはあんな奴だから」
三和はアイチにフォローを入れてから、櫂とリンについていった。
(櫂君やリンちゃんがどう言おうと、僕は、ショップ大会を勝ち抜いて、必ず櫂君と戦って見せる。このカードたちと力を合わせて)
アイチは自分のデッキを見つめて、ショップ大会を勝ち抜いていき、櫂と戦おうという決意を抱くのであった。
to be continued…
アイチ「すー、はー・・・」
ミサキ「何やってんの?」
アイチ「一歩前に出るのって勇気がいるよね。自分が何やってるのか、わかんなくなっちゃって」
カズヤ「緊張ってやつか。ま、俺はそういうのは無縁だな。戸倉は落ち着いてっから緊張しねぇんだろうな」
ミサキ「そんなことない。同じよ」
RIDE11「ショップ大会開幕」
アイチ「ほ、本当に僕、ショップ大会に出るんだ・・・。イメージしろ、イメージしろ・・・って、マイナスイメージしか湧いてこない・・・」
ミサキ「あんただけじゃないから」