カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者   作:先導

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アニメではついにメイルストロームが出てきましたね。さらにアクアフォースを代表とするユニットがいろいろと・・・。

それから、10月にはウルトラレアのパックが発売されるのがわかりましたよね。ゴールドパラディンがアクセルなのは予想外でしたけど、ちょっと納得もいっています。

さて、今回からショップ大会が開幕されます。

それではどうぞ!


ショップ大会編
ショップ大会開幕


カードキャピタルのショップ大会当日の朝、橘家にて、アツシはいつものように朝に弱いカズヤを起こしに行くために部屋に向かっていっている。アツシは部屋に辿り着き、ドアを勢いよく開ける。

 

「兄貴ー!!朝だ・・・あれ?」

 

アツシが部屋に入ると、ベッドにはカズヤの姿がどこにもなかった。おかしいと思い、1階のリビングに降りてみると、そこには朝には弱いはずのカズヤがそこにおり、自分のデッキを調整している。

 

「母ちゃん、兄貴・・・」

 

「本当にびっくりよね。アツシより早く起きるなんて。よっぽど大会が楽しみなのね」

 

「あ、そっか。今日ってショップ大会・・・それで張り切ってたのか・・・」

 

今日がショップ大会だという事を思い出したアツシは納得した表情になる。カズヤの母はカズヤのうきうきした様子を見て、うれしそうな表情をしている。

 

「はいこれ、カズヤに持って行ってあげて」

 

「あ、うん」

 

母から朝食を渡されたアツシはカズヤに持って届けに向かう。

 

「兄貴、朝飯・・・」

 

「ん?おお、サンキュ。今片付けるから待ってな」

 

カズヤは自身のデッキを片付け、アツシから朝食を受け取る。

 

「・・・なぁ兄貴。そんなに楽しみなら、俺も見に言ってもいい?」

 

「別に構わないぜ。好きにしな」

 

「やった!」

 

「ほらほら、話し込んでないで、早く朝ごはん食べなさい」

 

橘家はショップ大会の話で盛り上がりながら朝食を食べるのであった。

 

 

 

RIDE11「ショップ大会開幕」

 

 

 

カードキャピタルの自動ドアの前、アイチはここに来てドアに貼ってあるポスターを眺めている。その表情からは若干緊張が入り混じっている。

 

(今日・・・ここで僕はファイトするんだ)

 

アイチは緊張をほぐすため深呼吸をする。すると、ちょうどそこにカムイ率いる小学生組が登場する。

 

「アイチお義兄さん!」

 

「!カムイ君」

 

「ショップ大会に参加するんですよね?なら突っ立ってないで中入りましょ、アイチお義兄さん」

 

「ああ、いや、だから僕は君のお兄さんじゃなくて・・・」

 

「で、俺の女神はどこですか?」

 

「女神?」

 

カムイはエミがいないかと周りをきょろきょろしており、アイチは女神が誰のことを言っているのか頭に?を浮かべる。

 

「え、エミさんですよ、お義兄さん」

 

「えっ・・・?そうなんだ・・・エミは一緒じゃないよ」

 

女神がエミだとわかったアイチは意味がようやく理解できたのかわからないが、苦笑いを浮かべながらそう言った。

 

「ああ、ってことは、後から応援に駆け付けるってやつですね!じゃ、いきましょう!」

 

「ああ、そもそもここへ来るなんて聞いてない・・・」

 

アイチたちがショップに入り、視界に移ったのはショップ大会の対戦表、スタンディングテーブル(仮)、そして、今まで見たことのない人たちだった。人ごみの中には、高校生組とアツシ、森川たち3人も集まっている。中には忍者のような姿をした兜を被って素顔を隠している者もいる。アイチたちの登場に一同は全員アイチたちに視線が集まる。

 

「おおお!」

 

「カムイさん、晴れ舞台です!」

 

「HBっすー!」

 

カムイ率いる小学生組は一同たちが集まる場所に向かう。

 

(み・・・みんなが見てる・・・。ぼ、僕の知ってるカードキャピタルじゃ・・・ないみたいだ・・・)

 

アイチはあまりの緊張のあまり、ここが普段のカードキャピタルではないと思い込んでいき、気分が悪くなっていく。すると、店の自動ドアが開き、バスケットを持ったエミが入ってくる。

 

「アイチ」

 

「え?エミ⁉」

 

エミがここに来ることを聞いていなかったアイチは驚愕している。

 

「!カムイさん」

 

「?あああ!俺の女神!」

 

エミが来店したことをレイジとエイジがカムイに知らせ、カムイはエミの姿を確認すると目が輝いていた。

 

「エミさーん!来てくれたんですね!!」

 

「え?」

 

カムイはすぐさまエミに駆け寄る。突然のことでエミはビックリしている。実は先日カムイはエミにショップ大会を見に来てほしいと誘ったことがあるのだ。その様子をお見せしましょう。

 

 

『今度の・・・ショップ大会・・・俺様の勇士を見に来てほしい。そして、俺様がそこで優勝したら・・・け、けけけけけ、けっこっこ・・・///』

 

 

(ニワトリのまねかしら?)

 

と、まぁそんなことがあったのだが、カムイのプロポーズをニワトリの真似だと誤解されてしまっている。

 

(ここのところ、毎日この子に誘われてるんだっけ。でも、どうして私が・・・?)

 

カムイの気持ちに気付いていないエミはどうして自分が誘われているのかわからないでいた。

 

「さあ、エミさん。こちらです」

 

「え?えっと・・・」

 

エミは戸惑いつつも、店の奥へと入っていく。

 

「相変わらずエミちゃんにべた惚れだな、カムイ」

 

「くそぅ、あの積極的さが羨ましい・・・。俺もあんな感じだったら今頃戸倉さんと・・・」

 

カムイの行動にカズヤは苦笑い、ソウジは羨ましそうに涙を流している。

 

「カムイさんって、エミさんのこと好きだったのか・・・」

 

アツシが放った言葉にカズヤとソウジが反応する。

 

「ん?アツシ君、もしかしてカムイと知り合いか?」

 

「はい、カムイさんが先輩で、俺は後輩って関係っす。たまにしか会わないんすけどね」

 

「ああ、そういやあいつらお前と同じ後江小学校だっけか?なるほどなぁ」

 

アツシとカムイたちと同じ小学校だという事を聞いて、知り合いだというのも納得しながらカズヤは小学生組に視線を向ける。

 

「えー、出場者のみんなは壁のトーナメント表の前へ」

 

シンの集合の一声で参加者はトーナメント表の前まで集まる。

 

「カムイさん!エミさんは僕たち、スペシャルパーフェクトに任せてください!」

 

「SPっす!」

 

「よーし!何があってもガードするんだぞ!」

 

「何から守るつもりだよ」

 

「僕、優勝して本当のお兄さんになってもらいますから、よろしく!」

 

「あはは・・・」

 

アイチは一歩歩こうとした時、自分で自分の足を引っかけてしまい、ずっこけてしまう。

 

「うわあ!!」

 

『ぷぷぷ・・・』

 

「アイチ・・・」

 

その様子を見た一同全員(一部を除く)は笑いをこらえており、エミはそんなアイチに呆れていた。

 

「大丈夫ですか、お義兄さん」

 

「たく、世話が焼けんな。ほら」

 

「す、すみません」

 

「しっかりしろよアイチ。これぐらいであがってどうすんだよ」

 

アイチが立とうとした瞬間、自動ドアが開く音が聞こえる。一同全員がそこに視線を向けると櫂とリン、三和が入店してきた。

 

「櫂君・・・」

 

櫂とリンが登場したことにより、辺りがざわざわし始める。櫂とリンはそんなことを気に留めず、奥へと入っていく。

 

「ちっ、かっこつけやがって・・・」

 

「聞こえるって・・・」

 

「何か言いましたか?」

 

「い、いや、何でもないよ~」

 

櫂とリンの様子から見て、緊張の色など全く感じられない。

 

(さすが櫂君にリンちゃん。全然緊張してない・・・僕なんかとは大違いだ・・・)

 

アイチがため息をこぼしている間に、シンがショップ大会の開催宣言を行う。

 

「それでは、全員そろったようなので、これより、カードキャピタルのショップ大会を開催しまーす」

 

ショップ大会開始宣言と共に、シンはルール説明を行う。

 

「この大会は出場者32名によるシングル戦トーナメント形式で最終的に勝ち残った者が優勝となります。なお、当然のことですが、プレイヤーは観客からアドバイスをもらってはいけません。審判は私が勤めます。ヴァンガードの基本ルールに従ってください。違反した人は失格になる場合があります。気をつけてくださいね。ここまでで、何か質問は?」

 

「はい!!」

 

「はい、えっと・・・森川君」

 

森川は前に立ち、シンからマイクを奪い取り、質問ではなく優勝宣言を行う。

 

「せんせーい!!」

 

「あ、あの・・・ちょっと・・・」

 

「この俺、後江中最強のヴァンガードファイター森川カツミは、ここに優勝を誓います!」

 

「質問だってのに何言ってんだあいつ・・・」

 

「まったくだぜ・・・」

 

カズヤの呆れにソウジは激しく同意する。

 

「戦う前から結果は見えてるが、俺は心が広い!君たちにもチャンスをやろうではないか!」

 

「貸せ!」

 

優勝宣言をしている森川からマイクを奪い取るカムイ。

 

「エミさん!あなたのために優勝します!そしたら、俺とけ、けけけ・・・///」

 

「親分がんばれ!」

 

「OGっす!」

 

カムイはエミに対して優勝宣言交じりのプロポーズを行おうとしているが、なかなか言葉が出てこなかった。

 

「こういう奴らこそ失格にしなさいよ」

 

「いや~、元気があっていいかなぁ~」

 

「店長・・・甘いって言うかなんて言うか・・・」

 

ミサキはカムイと森川の様子、シンの甘い発言に呆れを抱いている。櫂とリンはこんな状況でも、冷静で落ち着いている様子だ。

 

(櫂君やリンちゃんはもちろんだけど・・・森川君もカムイ君も、緊張していない・・・。ミサキさんもカズヤさんもそうだ・・・)

 

アイチは井崎とメグミをちらっと見つめる。それに気づいた井崎とメグミは笑みを浮かべてグッドサインを送る。

 

(緊張しているのは、僕だけみたいだ・・・。こんな状態で・・・ファイトできるのかな・・・?)

 

アイチは緊張しているのは自分だけと思い込み、不安を感じてしまう。

 

「あー、あー・・・はぁ・・・」

 

森川やカムイからマイクを取り戻したシンはマイクチェックの後、ため息をこぼして気を取り直す。

 

「予選はトーナメント形式で行います。出場者を8ブロックに分け、勝ち抜いた4人が決勝トーナメントにいきます。それでは!トーナメントの組み合わせを発表します!」

 

(ますます緊張してきた・・・)

 

「お願いします、店長代理」

 

「にゃ」

 

シンは店長代理に出場者の名前が書かれている張り紙をはがすようにお願いするが、店長代理はシンからのその呼び方が気に入らないらしく、剥がそうとしない。

 

「店長代理」

 

「にゃ」

 

「・・・はぁ・・・」

 

シンはミサキに助けを求めようと視線を送るが、ミサキはそっぽを向いてしまう。助けてはくれないようだ。

 

「・・・店長」

 

「!」ピクッ

 

シンは店長代理を店長と呼び直す。店長代理はピクリと反応する。

 

「お願いしますよ、店長」

 

「にゃああああ」

 

店長代理はあくびを混じりながらHブロックの張り紙だけをはがす。そこには櫂の名前が出てきた。

 

「櫂君だ!」

 

「へぇ、櫂ってあんな字だったのか」

 

「へっ、難しい漢字だからってえらいと思うなよ」

 

「なぜHブロックからなんです店長代理⁉」

 

「にゃ」

 

シンの抗議に機嫌を損ねた店長代理はそっぽを向く。

 

「はぁ・・・店長、残りもお願いします・・・」

 

「にゃあああ」

 

店長代理は残りの張り紙を全て剥がす。そして、出場者全員の名前が出てくる。

 

「俺様はFブロックだ!」

 

「俺はEブロックか」

 

「Bブロック・・・」

 

「Cブロックですか・・・」

 

「ぼ、僕は・・・」

 

アイチも自分のブロックを確認する。アイチがやるブロックはAの方だ。

 

(そうか・・・櫂君とは、決勝トーナメントに進まないと戦えないんだ・・・)

 

アイチは櫂とは決勝トーナメントでないと戦えないとわかり、ちょっとだけショックを受ける。

 

「なんだ?俺の相手って・・・」

 

対戦表を確認した森川の相手はミサキだった。

 

「か、勝ちは決まったみたいなもんだ。ははは・・・」

 

「そうだ。僕の相手は・・・」

 

「俺だ!」

 

アイチの最初の相手になるのは井崎のようだ。

 

「井崎君」

 

「おお、2人ともがんばれよ!あはははは!」

 

「えっと、あたしはEブロックだから相手は・・・」

 

「俺だぜ!」

 

メグミの最初の相手はカズヤとなったようだ。

 

「カズヤが相手かー。まだワンチャンあるかな」

 

「お、おお、花咲もがんばれよ!はははは!」

 

「えー、出場者の皆さん。自分の名前を確認しましたね?」

 

出場者全員の顔を見ると、全員名前を確認し終えたようだ。

 

「では!第1回戦!始めまーす!」

 

シンの合図でいよいよカードキャピタルのショップ大会が始まったのであった。

 

「カードキャピタルのショップ大会、1回戦は2試合同時に行います。第1回戦Aブロック第1試合、先導アイチ君対井崎ユウタ君!Bブロック第1試合、森川カツミ君対戸倉ミサキさん!」

 

第1試合AブロックとBブロックの出場者はスタンディングテーブル(仮)の前に立つ。

 

(いつものカードキャピタル・・・ちょっと違うけど・・・。いつもの対戦テーブル・・・いつものヴァンガードファイトしている相手・・・なのに、全然緊張が解けない・・・)

 

アイチは未だに緊張が取れていない様子。

 

(アイチが相手でよかったぜー)

 

「井崎さんって・・・強いのかな?」

 

「女神さま、勝負は時の運ですよー」

 

「TUっすー」

 

「僕は勝ちますよ、エミさん」

 

「答えになってない・・・」

 

井崎の実力を知らないエミに対して、カムイたち3人はそう答えるが、まったく答えになっていない。

 

「ふっふー、俺は手加減ってやつが苦手でな、覚悟しろよー」

 

「はは・・・森川はともかく、アイチと井崎の奴、大丈夫かな?」

 

メグミは森川をスルーしてアイチと井崎のファイトに注目する。

 

「シンさん、早く始めて」

 

「店長ですよー。では、選んだヴァンガードのカードを裏返して、ヴァンガードサークルに置いてください。デッキをシャッフルしたら、山札に置きます。先攻後攻を決めたら、5枚引いて手札にしてください」

 

第1試合出場者は着々を準備を進め、手札5枚を引く段階まで入った。

 

「は・・・始めます・・・」

 

アイチが始められる言った瞬間、手が滑り、手札を落としてしまう。

 

「うわあ!す、すみません!シャッフルし直します!」

 

「はい、認めます」

 

「へへへ・・・」

 

井崎は自分の手札を確認しようとすると、アイチと同じく手が滑り手札を落としてしまう。

 

「うわぁ!下手な奴につられてしまったぜ・・・」

 

(予感的中・・・大丈夫かな?)

 

(アイチ、ものすごく緊張してる・・・)

 

アイチと井崎は落としたカードを拾い、デッキに戻して再びシャッフルする。

 

「お義兄さんどうしちまったんだ?いつも通りやりゃいいだけなのに・・・」

 

「相当参ってんな・・・」

 

本調子でないアイチを心配しているカムイとカズヤ。

 

「今のアイチ見てると、昔のリンを見てるみたいで懐かしいぜ。ほら、ショップ大会で泣きべそかきながら・・・」

 

「そんな過去は捨て去りました。昔は昔、今は今です」

 

「・・・・・・」

 

三和の切り出した会話にリンに若干苛立ちが湧いてくる。櫂は何も言わずアイチを見ていた。

 

「さあ!それじゃあ、試合開始!」

 

シンの合図で互いに両ブロックのファイトが始まった。

 

「「「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」」」

 

Aブロック側・・・

 

「ばーくがる!」

 

「鉄壁竜シールドン!」

 

ばーくがる  PW4000

 

鉄壁竜シールドン  PW6000

 

「井崎のクランは俺と同じたちかぜか・・・てっ、何ボーっとしてんだアイチ?」

 

試合が始まったにも関わらず、先攻であるアイチは動いていない。

 

「ん?どうした?お前からだぞ?」

 

「え?・・・あ、ああ、そうか!僕のターン!ドロー!」

 

アイチは手札を引いて、ようやく手札の内容に気が付いた。

 

(あ!手札にグレード2がない!引き直しするの忘れてた!)

 

アイチは緊張のあまり、手札の交換をするのを忘れてしまったようだ。次のターンでグレード2を引かないとライドできない状況に陥ってしまった。

 

「しょうがない・・・気を取り直して・・・うぃんがるにライド!ばーくがるのスキルでリアガードサークルへ移動!」

 

うぃんがる  PW6000

 

「よし!攻撃を・・・あ、先攻は最初攻撃できないんだった・・・。ターン終了です・・・」

 

R うぃんがる R

R ばーくがる R  アイチの手札5枚 山札43枚

 

「俺のターンだ。ドロー。翼竜スカイプテラにライド!」

 

翼竜スカイプテラ  PW6000

 

R スカイプテラ R

R   R    R

 

「スカイプテラでうぃんがるを攻撃!」

 

「ノーガードです」

 

「ドライブトリガーチェック『ワイバーンガードバリィ』」

 

「ダメージトリガーをチェック『閃光の盾イゾルデ』」

 

「ターン終了」

 

PW6000➡PW6000  井崎の手札6枚 山札42枚  アイチのダメージ1枚

 

(ここでグレード2が出ないと勝負にならない・・・お願い!)

 

アイチはグレード2が出るように祈り、カードを1枚引く。出てきたのは・・・

 

(来た!ギャラティン!)

 

沈黙の騎士ギャラティン、グレード2のユニットだ。つまりは問題なくライドできるのだ。

 

「沈黙の騎士ギャラティンにライド!」

 

沈黙の騎士ギャラティン  PW10000

 

「ちぃ・・・!」

 

「小さな賢者マロンをコール!」

 

小さな賢者マロン  PW8000

 

マロン ギャラティン R

 R  ばーくがる  R

 

「ばーくがるの支援を受けたギャラティンで、スカイプテラを攻撃!」

 

「ターで防御!」

 

「ドライブトリガーチェック『ふろうがる(醒)』よし!スタンドトリガー発動!ギャラティンはパワープラス5000、そして、リアガードにいる1体のユニットをスタンド・・・あっ・・・」

 

スタンドトリガーはレストしているリアガードがいないと意味をなさない能力。現在マロンはスタンド状態、つまりパワー以外は無効ということになる。だがギャラティンにパワーを上げたため、スカイプテラに攻撃はヒットできた。

 

「ダメージトリガーチェック『突撃竜ブライトプス』」

 

「マロンでスカイプテラを攻撃!」

 

「ガンルーで防御!」

 

「ターン終了です」

 

PW14000(+5000)➡PW6000+SH10000=16000

PW8000➡PW6000+SH10000=16000  アイチの手札5枚 山札40枚  井崎のダメージ1枚

 

一方のBブロックはというと・・・

 

「ふふふ、また最強カードが手札に入ったぜ!・・・うわあああ!またライドできない!」

 

「進歩しないねー、森川」

 

「はぁ・・・」

 

相変わらずグレード3ばかりを集めているせいでグレード0の状態のまま、一方的にミサキのターンで攻撃を仕掛けられている。

 

(何やってるんだ僕は・・・さっきからミスばっかり・・・)

 

「俺のターン!スタンド&ドロー!突撃竜ブライトプスにライド!そして、ブライトプスをコール!」

 

突撃竜ブライトプス  PW9000

 

R ブライトプス ブライトプス

R   R      R

 

「ヴァンガードのブライトプスでヴァンガードのギャラティンを攻撃!」

 

「え?ギャラティンの方がパワー上だけど・・・」

 

そう、ブライトプスのパワーは9000、ギャラティンのパワーは10000、パワーが1000足りない。

 

「うっ・・・わ、わかってる!これが狙いだ!」

 

「の、ノーガード」

 

「ドライブトリガーチェック『ドラゴンダンサーモニカ(引)』どうだ!これでヴァンガードのブライトプスにパワー5000、そして、山札から1枚引くことができる」

 

「それはできません」

 

「えっ?」

 

「あ、そういえば・・・」

 

シンはこの場合、ドロートリガー、というよりトリガーが発動できないことを説明する。アイチはそう言えばという表情でカズヤとリンのファイトを思い出す。

 

「ブライトプスのクランはたちかぜ、モニカはかげろう。クランが同じユニットがいなければ、トリガーは発動しないのです」

 

「ああ!!」

 

そのことを思い出した井崎はやってしまったという表情になる。

 

「2種族デッキを使うなら、知っておくべき基本のはずだが・・・」

 

「そもそも、トリガーであろうとなかろうと、ガードに使わず、最初のターンでかげろうユニットはコールすべきところなのですがね」

 

2クランデッキの基本中の基本を疎かにしてしまった行為に櫂は静かに、リンはこうするべきことを静かに口にしていた。

 

「攻撃失敗・・・」

 

「井崎、らしくないねぇ。本当に大丈夫?」

 

「ちょ、ちょっと勘違いしただけだ!えっと・・・じゃあ仕方ない、ブライトプスでパワーが低いマロンを攻撃!」

 

「未来の騎士リューで守ります」

 

「うっ・・・」

 

(あれ?ヴァンガードから攻撃して、次にリアガード・・・さっき僕が失敗したのと同じ・・・)

 

「た、ターン終了!」

 

PW9000➡PW10000

PW9000➡PW8000+SH10000=18000  井崎の手札4枚 山札39枚  アイチのダメージ1枚

 

(そうか・・・確か井崎君も初出場だったはず・・・井崎君も緊張して・・・)

 

そう、井崎もアイチと同じように緊張していたのだ。ゆえにミスを引き起こしやすくなっていたのだ。

 

(僕だけじゃなくて・・・井崎君も・・・みんな同じなんだ・・・)

 

緊張しているのは自分だけじゃないとわかって緊張が少しほぐれ、笑みを浮かべるアイチ。

 

「僕のターン!スタンド&ドロー!降臨せよ!戦士たちの主!ライド!騎士王アルフレッド!!」

 

騎士王アルフレッド  PW10000

 

「「・・・・・・」」

 

(アイチ・・・)

 

「あいつ、いい顔になったな」

 

「ようやくいつものお義兄さんの顔になったぜ!」

 

「ギャラティンと幸運の運び手エポナをコール!」

 

幸運の運び手エポナ  PW5000

 

「ばーくがるのスキルで自身をレストさせて、山札からふろうがるをリアガードサークルに!」

 

ふろうがる  PW5000

 

 マロン   アルフレッド    ギャラティン

ふろうがる ばーくがる(レスト)  エポナ

 

「エポナの支援を受け、ギャラティンでヴァンガードのブライトプスを攻撃!」

 

「ガンルーで防御!どうだ!」

 

ギャラティンの攻撃を凌がれたにも関わらず、アイチの顔は笑っていた。その様子に井崎はさっきまでのアイチとは違う事に気づく。

 

「アルフレッドで攻撃!

アルフレッドは支援を受けることができない代わりに、リアガード1体につきパワープラス2000を得ることができる!5体でパワープラス10000!」

 

「何ぃ!の、ノーガード!」

 

「ツインドライブチェック『うぃんがる』トリガーなし。セカンドチェック『大いなる賢者バロン』トリガーなし」

 

アルフレッドはブライトプスに接近し、剣を振り下ろし、その巨体に斬撃を与える。ブライトプスは一歩足が引きずる。

 

「ダメージトリガーをチェック『暴君デスレックス』」

 

「ふろうがるの支援を受けたマロンでヴァンガードのブライトプスを攻撃!」

 

「ノーガード!ダメージトリガーをチェック『ドラゴンナイトアリフ』」

 

「ターンエンドです」

 

PW15000➡PW9000+SH10000=19000

PW20000➡PW9000

PW13000➡PW9000  アイチの手札4枚 山札36枚  井崎のダメージ3枚

 

(アイチの奴、さっきまでとは全然違う!どうなってんだ⁉)

 

「井崎君、僕も緊張してるんだ」

 

「え?」

 

「でも、井崎君もそうだって知って、気分が楽になった。そうしたら、いつものあの楽しいって感じが戻ってきたんだ」

 

「楽しい・・・」

 

アイチの言葉を聞いて、井崎はようやく理解したかのような笑みを浮かべた。

 

「そっか・・・そうだよな。ヴァンガードファイトって楽しいもんなんだよな」

 

「うん!」

 

「いくぜ!スタンド&ドロー!暴君デスレックスにライド!」

 

暴君デスレックス  PW10000

 

「ワイバーンガードバリィと、スカイプテラ、ドラゴンダンサーモニカをコール!」

 

ワイバーンガードバリィ  PW6000

ドラゴンダンサーモニカ(引)  PW5000

 

 バリィ   デスレックス ブライトプス

スカイプテラ   R     モニカ

 

「スカイプテラの支援を受けたバリィでアルフレッドを攻撃!」

 

「うぃんがるで防御します!」

 

「くぅ、通らないか。まだまだ!」

 

「うん!」

 

「デスレックスでアルフレッドを攻撃!

デスレックスは攻撃時、パワープラス5000!」

 

「ノーガードです!」

 

「ツインドライブチェック『勝利の化身アリフ』もう1度チェックだ!『槍の化身ター(☆)』クリティカルトリガー発動!ブライトプスにパワープラス5000!そして、デスレックスにクリティカルプラス1!」

 

デスレックスはアルフレッドに接近し、腕に力を込め、強烈な一撃を放つ。アルフレッドは攻撃を喰らい、聖馬に支えられながらなんとか凌ぐ。

 

「ダメージトリガーチェック。1枚目『孤高の騎士ガンスロッド』2枚目『小さな賢者マロン』」

 

「デスレックスの攻撃が成功した時、リアガードを1体退却させる。スカイプテラを退却。

しかし、スカイプテラの能力でドロップされるとき、カウンターブラストを1枚払う事で、手札に戻すことができる!モニカの支援を受けたブライトプスでアルフレッドを攻撃!」

 

「ふろうがるでガード!」

 

「ターン終了」

 

PW12000➡PW10000+SH10000=20000

PW15000➡PW10000

PW19000➡PW10000+SH10000=20000  井崎の手札3枚 山札34枚  アイチのダメージ3枚

 

「僕のターン!スタンド&ドロー!ふろうがるを前へ、マロンを後ろへ。そして、孤高の騎士ガンスロッドをコール!ふろうがるを撤退させます」

 

孤高の騎士ガンスロッド  PW9000

 

ガンスロッド アルフレッド ギャラティン

 マロン   ばーくがる   エポナ

 

「エポナの支援を受けたギャラティンでデスレックスを攻撃!」

 

「(俺のダメージは3・・・)

よぉし!スカイプテラで防御!ブライトプスでインターセプト!」

 

「アルフレッドでデスレックスを攻撃!」

 

「(ここはノーガードして、次をガードすれば・・・)

ノーガード!」

 

「ツインドライブチェック『幸運の運び手エポナ(☆)』クリティカルトリガー!パワーはガンスロッド、クリティカルはアルフレッドへ!」

 

(くっ、まだクリティカルが2だ!)

 

「セカンドチェック『未来の騎士リュー(☆)』クリティカルトリガー!パワーはガンスロッド、クリティカルはアルフレッドへ!」

 

「何ぃ⁉パワー10000プラスに、クリティカルが3だとぉ⁉」

 

アルフレッドはデスレックスに接近し、仲間の力によって輝きを増した剣でとどめの一閃でデスレックスを薙ぎ払った。

 

PW15000➡PW10000+SH10000=20000

PW20000➡PW10000

 

ダメージチェック『鎧の化身バー』『希望のエルモ』『ドラゴンナイトネハーレン』

 

アイチのダメージ3枚  井崎のダメージ6枚  勝者アイチ

 

「負けたぁ・・・」

 

「Aブロック1回戦、第1試合の勝者は、先導アイチ君です!」

 

アイチと井崎の楽しいファイトに観客は拍手を2人に送る。

 

「あ、ありがとう、井崎君!緊張したけど、すごく楽しかった!」

 

「俺もだ」

 

アイチも井崎も楽しいファイトができて、いい笑みを浮かべている。

 

「アイチ、井崎!すごいいいファイトだったじゃん!あたしが保証する!」

 

「あ、ありがとう、花咲さん」

 

「何でお前が威張るんだよ」

 

メグミがアイチと井崎に激励をかけていると、Bブロックの試合も終わったようだ。

 

「ま・・・負けた・・・後江中最強の俺が負けた・・・。朝の星占いで13位だったせいだ!今日もついてねぇぜ!」

 

「Bブロックは勝者、戸倉ミサキ!」

 

勝敗の結果は言うまでもなく森川の敗北でミサキの勝利だ。

 

「エミさん・・・さすが僕たちのお義兄さんですね。ははは・・・」

 

「はぁ・・・?」

 

カムイは顔を赤らめて笑みにそう言ったが、エミは言っている意味がわからず、首を傾げる。

 

(ミサキさん、勝っても表情1つ変えないんだ・・・本当、緊張しっぱなしの僕とは全然違うんだ・・・)

 

ファイトを終えたミサキはスタンディングテーブル(仮)から離れる。そこにカズヤとソウジが駆け付ける。

 

「1回戦突破、お見事です、戸倉さん!」

 

「ふぅ・・・」

 

「お、何だ?緊張したのか?」

 

「そりゃ緊張するよ。単細胞のあんたと違って」

 

「たん⁉てめ、どういう意味だ!」

 

「いくらカズヤでも戸倉さんに手を出すのは許さないぜ!」

 

高校生組の会話を聞いたアイチは、ミサキも緊張していたというのが理解した。

 

(ミサキさん・・・そうだよね。これが、ショップ大会なんだ)

 

ショップ大会の本質を理解したアイチはトーナメント表を確認する。

 

(後3回勝てば、決勝トーナメントにいける・・・そうすれば、櫂君と戦うチャンスが来る・・・)

 

アイチは残り3回のファイトを勝ち進んで、櫂と戦いたいという気持ちがより一層と強くなったのであった。

 

to be continued…




アイチ「ショップ大会初戦突破!緊張したぁ~」

井崎「いやぁ、本当!でも楽しかったぜ!」

森川「俺様も星占いが最低だったしなぁ・・・」

アイチ「森川君、星座って・・・?」

メグミ「森川は置いといて、次はあたしの番だね!」

井崎「おお、がんばれよ、花咲」

森川「花咲よ、お前も俺たちと同じ運命をたどるのだ・・・」

メグミ「いやだよそんなの!ていうか、相手はカズヤっしょ?あんな初心者余裕余裕!」

アイチ「あの・・・僕も一応初心者なんだけど・・・」

RIDE12「族長の初陣」

アイチ「カズヤさんの新たな力が今、解放される」
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