カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者   作:先導

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皆さん、始めましての方ははじめまして、ご存知の方はどうも。カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義でおなじみの先導です。

この作品はカードファイト!!ヴァンガードG前のお話、ヴァンガードの無印編の話です。

カードプールが限られているのと、成長していない表現たっぷりですが、読んでくれるとうれしいです。

メインはGを進めていきますが、こっちも更新がいけるならすぐに投稿いたします。

それでは、スタートです!


物語の始まり編
初めてのヴァンガード


どこかの荒野、そんな場所で屈強な体格をした種族、ジャイアントが現実ではありえないドラゴンに乗った騎士にタックルをかます。そこにリザードマンが騎士を守ろうと立ちふさがる。ジャイアントはリザードマンにタックルし、そのまま騎士に向かってタックルをする。騎士は盾でタックルを防ぐ。

 

「生ッちょろいネハーレン風情が、この俺ジャガーノート・マキシマムの攻撃を耐えやがった!」

 

「ふ、残念だったな」

 

ジャイアントは騎士から距離を離れていく。

 

「ち!次こそは!」

 

「次があればな。だがもうお前に勝ち目はない」

 

「何だとぉ!」

 

「俺は次のグレードにライドする。ライド・ザ・ヴァンガード!」

 

騎士の周りに赤い光がまとまり、そしてその瞬間、炎が騎士に包まれていく。そしてその炎から巨大な竜が登場した。

 

「ドラゴニック・オーバーロード、降臨!!」

 

竜は口から強力な炎をジャイアンと目掛けて噴き出す。その炎にジャイアントは包まれてしまった。

 

「ば、バカなッ⁉うわああああああああ!!」

 

 

 

RIDE1「初めてのヴァンガード」

 

 

 

カードショップ内、カウンター席で1人の女性が本を読んでいる中、カウンターで寝ていた猫があくびをしていた。そんな中、中学生らしき男が高校生の男が何やら何かやっており、どうやら高校生の男が勝利したようだ。

 

「俺の勝ちだな」

 

高校生らしき茶髪の男はすっと席を立つ。中学生らしき男はいかにも悔しそうに震えていた。

 

「ジャガーノート・マキシマムが負けるなんて、なんて運がないんだ俺は⁉」

 

「運だと?・・・ふん」

 

高校生の男は自分の私物であるカードを持ってそのまま店から出るとそこに金髪の男が入ってきた。制服を見る限り、茶髪の男と同じ学校なのであろう。

 

「昔と変わらず鬼強だな、櫂」

 

「!三和か」

 

茶髪の男の名は櫂トシキであり、金髪の男の名は三和タイシという。

 

「こっちに戻ってきてからもずっと連勝か?」

 

「ああ。まあな」

 

「やる~。店員の姉ちゃん、この店の常連にこいつより強いのいねぇのか?」

 

三和はカウンター席にいる女性にそんなことを聞いてきた。

 

「さぁね、知らないよ」

 

女性は素っ気なくそう答えた。

 

「知らないのか!んじゃ決まりだな!この店最強は櫂トシキだ!」

 

三和の言葉に櫂に負けた中学生の男が反論しようと声を上げる。

 

「あんたな、知らないってそういう意味じゃないだろ⁉」

 

「うるせぇ、負け犬」

 

「何だとぉ!!?」

 

「森川!」

 

三和の言葉に森川と呼ばれる男は憤慨し、男の友人が落ち着かせようとする。櫂は店の外に出る。

 

「櫂先輩」

 

店から出てきた櫂に今来たであろう黒髪のツインテールの少女が話しかけてくる。姿は中学の制服姿だ。

 

「リンか」

 

少女の名は日下部リン、今現在は中学3年生で櫂のことを先輩と呼んでいる。

 

「そのご様子からして、櫂先輩を満足させる相手はいなかったようですね」

 

「・・・・・・」

 

「大丈夫ですよ。いつか櫂先輩を熱くさせ、より強いファイターが現れますよ」

 

「だといいがな」

 

櫂はそれだけ言ってどこかへ去っていき、リンは店の中へと入っていく。

 

 

世界のカードゲーム人口は数億人を超え、生活の一部として当たり前のようになっていた。

 

カードファイト!!ヴァンガード・・・今最も注目を集めているカードゲームだ。

 

しかしそれは、この男にとっては関係ないものだと思っていた。そう、いままでは。

 

ジリリリリ・・・

 

男の部屋で1つの目覚まし時計が鳴り響く。

 

「・・・あ~・・・」

 

男はベッド越しで手を伸ばし、目覚ましのスイッチを押す。

 

「・・・ぐーがー・・・」

 

男は目覚ましを止めた後、再び就寝してしまう。そんな彼の部屋の外でどたどたと騒がしい音が聞こえてきた。そして、部屋のドアが開かれる。

 

「おーーい!兄貴!朝だぜ起きろーーー!!」

 

「ふが・・・。うるせぇなぁ・・・今何時だと思ってんだよ・・・」

 

「7時半!兄貴が目覚ましちょうどの時間だぜ!ほらさっさと起きろよーーー!!」

 

「ああ、そんな時間か・・・。けど、もうちょっと声を落とせよ、近所に迷惑だし何よりもうるせぇ」

 

この朝にめっぽう弱いこの赤毛の男の名は橘カズヤ。朝にはすごく弱い。とにかく弱い。もう片方の元気いっぱいな男は橘アツシ。カズヤの弟だ。

 

「とにかく起きろよ!学校遅れるぜ!」

 

「わかったわかった・・・」

 

アツシはカズヤの部屋から出ていき、カズヤは自分の学校の制服に着替える。着替え終えたら1階のリビングに降りていき、用意されたごはんであるトーストを1枚くわえてそのまま玄関に向かう。

 

「あら?あんたトーストだけでいいの?」

 

カズヤの母がそう問いかけてくる。

 

「朝飯なんてパン1枚でいいだろ。いってきます」

 

そう言ってカズヤは学校へと向かっていく。

 

 

カズヤの通う学校、宮路学園高等部の授業が終わり、カズヤは眠そうにあくびをしている。そんな彼に彼の友人が話しかけてくる。

 

「お前、眠そうにあくびしやがって。こっちまで眠くなるじゃねぇか」

 

「だったらお前寝てろよ。俺は起きるけどな」

 

「返しがひでぇな」

 

カズヤに話しかけてくる男の名は秋田ソウジ。中学時代からのカズヤの友人である。

 

「そんなことよりお前、部活どうするよ?やっぱサッカー部?」

 

「何でサッカーなんだよ。俺のどこにサッカー要素があんだよ」

 

「見た目」

 

「俺以上に返しがひどくねぇか?てか部活って言われても、俺を熱くなるようなもんがねぇんだよなぁ・・・」

 

「まぁ、中学ん時もお前、熱くなれそうなもんなかったって言ってたしな。ここでも帰宅部ってわけか」

 

「そう言うこった」

 

カズヤとソウジがそんな会話をしていると教室から出る女子生徒の姿が映った。ソウジはその女子生徒に見惚れていた。

 

「ああ、なんてきれいなんだろうなぁ、戸倉さん。ぜひともお近づきになりたいぜ」

 

「お近づきなりたいってお前、戸倉も同じ中学だったろ?」

 

「うっせーよ、去年戸倉さんと親しくお話しやがってコラ」

 

「んだよ、普通に会話してただけだっつの」

 

「それだけでもお前が羨ましいんだよ!!」

 

「妬みって怖えな」

 

さきほど教室を出ていった女子生徒の名は戸倉ミサキ。一応は2人と同じ中学なのだが、ソウジはあまり話しかけたことがないため、少し話しただけのカズヤを羨ましがっている。

 

「ああ、そうそう、戸倉さんなんだけどよ・・・」

 

「どうした?」

 

「戸倉さんって、カードショップで働いてるって話を聞いたことがあって、それで思い出したんだけどよ・・・」

 

ソウジは自分のカバンをガサゴソと漁っていた。

 

「ほいこれ」

 

「んだよこれ?」

 

「お前知らねぇの?ヴァンガードだよ」

 

「ああ。まったく知らねぇな」

 

ヴァンガードを知らないと聞いたソウジは「はぁ~」とため息をこぼす。

 

「お前な?ヴァンガードはめっちゃ人気のあるカードゲームなんだぜ?それを知らないって、かわいそすぎるだろ」

 

「知らん。で、このヴァンガードが何だって言うんだよ?」

 

「実はこれ知り合いのお古でな、新しいの使うからあげるって言ってきてな。俺は別のデッキ持ってるからどうしようって考えてたら、お前が浮かび上がってな」

 

「・・・俺にどうしろってんだよ」

 

「察しわりぃな。あげるっつってんだよ」

 

ソウジはカズヤにヴァンガードのデッキを渡す。

 

「ああ、なるほどな。これを売って金にしてくれって話か」

 

「お前話聞いてたか⁉あげるからヴァンガードやれっつってんだよ!」

 

「はぁ?それこそなんでだよ?」

 

ヴァンガードをやれと言われてもあまりぱっとしないカズヤ。

 

「いやマジで面白いからやってみろって!そんで1週間たったら一緒にやろうぜ」

 

「あ?何で1週間なんだよ?」

 

「いやー、俺の両親が今出張中でいなくて俺1人なんだわ。だからいろいろやることが多くてな」

 

「お前、意外に律儀なんだな」

 

「いや、やることやっとかないと母ちゃんにお仕置き喰らっちまうんだよ・・・」

 

「律儀といった俺の言葉返せ」

 

カズヤとソウジのやり取りをまだ帰っていないクラスメイト達はくすくすと笑っていた。

 

「まぁ、ヒマつぶし程度にはなりそうだから一応やってやるがよ・・・」

 

「おお!じゃあカードショップ調べてきたからそこで店の人にいろいろと教えてもらえよ!」

 

「わかったわかった。じゃあ先に帰らせてもらうぜ?」

 

「その前にカードショップに寄れよー」

 

カズヤは渡されたカードショップのメモを受け取って教室から出ていくのであった。

 

 

学校を出た後カズヤはカードショップのメモとソウジからもらったヴァンガードのデッキを見ながらカードショップを探していた。

 

「あいつ結構用意周到なんだな。丁寧にカードショップがどこにあるのかっていうのが書いてあるし」

 

カズヤはデッキを見ながらそう呟いた。カードの先頭には何やら機械のような体をした恐竜が映っていた。

 

「・・・案外いいかもな、これ」

 

そう呟きながら中学生とすれ違った。

 

「くっそ~、何なんだよあの櫂とかいう奴!俺様の最強伝説が・・・」

 

「落ち着けよ森川・・・」

 

「・・・何なんだあいつら?」

 

気になったものの、カズヤは気持ちを切り替えてそのままカードショップに向かう。そして、数分がたち、カードショップについた。

 

「カードキャピタル・・・。とりあえず入るか」

 

カズヤは頭をかきながら店内に入っていく。

 

「ふ~ん、結構中は良い方だな」

 

カズヤが店内でそう感想を呟いていると・・・

 

「・・・何であんたがいんの?」

 

カズヤにとって聞き覚えのある声がした。カズヤがそっちの方を顔を向けるとそこにはカズヤのクラスメイトの戸倉ミサキがいた。

 

「なんだ、戸倉か。こんなとこで何やってんだ?」

 

「質問してんのはこっちなんだけど、まぁいいや。このショップの手伝いよ」

 

「ふ~ん・・・」

 

ミサキの返しに興味もなさそうに耳をかいている。

 

「で?あんたここに何しにきたの?」

 

「ああ、ソウジの奴からこれもらったからよ、やってくれって・・・」

 

「ああ、ティーチング希望って訳ね。じゃあはいこれ」

 

ミサキは1つの札をカズヤに渡す。そこにはティーチングファイト希望という事が書かれていた。

 

「これ持ってればティーチングしてくれる人が現れるはずだから」

 

「おい、お前が教えてくれるんじゃないのかよ?」

 

「悪いけど、私やってないし」

 

「・・・まぁいいけどよ。じゃあこれ借りるぞ」

 

「あんまうるさくしないでよ」

 

「へいへい」

 

カズヤは軽い返事をして札をもって近くの椅子に座る。札を掲げながらじっと待っている。数分経ってもほとんどが他の客はヴァンガードに夢中で誰も気づかない。

 

「・・・帰るか」

 

しびれを切らしたカズヤは帰ろうとした時、黒いツインテールをした女子中学生が話しかけてきた。

 

「ティーチング希望ですか?」

 

「あ?ああ、まぁ。けど待つのも飽きたし帰ろうかなって思ってたんだけど・・・」

 

「少しは持久力を鍛えることを強くお勧めしますよ」

 

「うっせ」

 

女子中学生にそんなことを言われたカズヤは仏頂面になる。

 

「つか見たとこ中学生みたいだけど誰だよお前。年上に向かって失礼だとおもわねぇのか?」

 

「気分を害したなら失礼しました。私は日下部リンと申します。後江中学3年生です」

 

「お、おう。何だ、礼儀正しいな。あ、俺は橘カズヤ。宮地高校1年だ」

 

カズヤは女子中学生、日下部リンと互いに自己紹介をする。

 

「それで、ティーチング希望ということはデッキは持っているんですね?」

 

「ん?ああ、これか?」

 

カズヤはソウジからもらったヴァンガードのカードを取り出す。

 

「ちょっと見せてもらっても?」

 

「ああ、いいぞ」

 

カズヤからデッキを受け取ったリンはじっくりとデッキを真剣な表情で観察する。

 

「・・・まぁ問題ないでしょう。デッキも50枚ちゃんと揃えてますし」

 

「何だ?なんか抜けてるもんがあんのか?」

 

「ああ、気にしないでください。トリガーもちゃんと16枚ありますから」

 

「なんだ?そのトリガーって?」

 

聞きなれない単語に首を傾げるカズヤ。

 

「まぁそれは実際にやってからのお楽しみです。さぁ、テーブルについてください」

 

「お、おう」

 

リンに言われるがまま、テーブルの椅子に座るカズヤ。カズヤに続いてリンも座る。

 

「説明は1回しかしませんのでしっかりと覚えてください」

 

「お、おう」

 

「まずはグレード0、特に右上にマークがついていないカードを裏に伏せてこのサークルにおいてください」

 

リンは説明をしながら手慣れた動きでカードを1枚伏せる。

 

「えっと・・・あ、これか」

 

カズヤもリンと同じようにカードを伏せる。

 

「伏せましたね?では、イメージしてください」

 

「はぁ?イメージ?」

 

「今私たちは、地球によく似た惑星、クレイに現れた霊体です。弱い霊体として現れた私たちに与えられた能力は2つ。1つはこの惑星に住む生物を呼び寄せる能力、コールです。私たちが呼び出せるのは山札のユニットです。まずは山札の上からカードを5枚引きます。これが、呼び出すための準備といっても過言ではありません」

 

「5枚か・・・。カードゲームあるあるだな」

 

カズヤは言われたようにカードを5枚引く。

 

「カードにはグレードや様々な能力があります。私たちに与えられたもう1つの能力はユニットに自分の霊体に憑依させるライドです。私たちが憑依したユニットのことをヴァンガードと言います。先を導くものという意味合いでもあります」

 

「ヴァンガードねぇ・・・」

 

「私たちがヴァンガードとして、惑星クレイに立ったらゲームスタートです。最初に選んだユニットを開きますよ。いきますよ。スタンドアップ・ザ・ヴァンガード!リザードランナー・アンドゥー!」

 

「よくわからんが、お前の通りにやればいいんだな?じゃあ、鉄壁竜シールドンにスタンドアップだ」

 

鉄壁竜シールドン  PW6000

 

リザードランナー・アンドゥー  PW6000

 

惑星クレイでは霊体のカズヤはシールドンに憑依し、リンはアンドゥーに憑依する。

 

「これで私たちはヴァンガードとしてクレイに降り立ちました。本来ならじゃんけんで先攻か後攻かを決めるのですが、説明しやすいよう、私が先攻で行きます。まずは山札の上からカードを1枚引きます。次に私は1つ上のグレードのユニットに憑依させます。ヴァンガードの上にユニットを重ねるだけです。鎧の化身バーにライドです!」

 

鎧の化身バー  PW8000

 

リンの憑依しているアンドゥーの姿がバーへと変化していく。

 

「ヴァンガードは自身のグレード以下のユニットをコールできます。これらはリアガードと呼びます。魔竜聖母ジョカをコール!」

 

魔竜聖母ジョカ  PW6000

 

「これで私のユニットは2体です。このユニット2体で攻撃・・・は、先攻のターンではできません。これでターンは終わりです」

 

「これもカードゲームあるあるだな」

 

R バー  R

R ジョカ R  リンの手札4枚

 

「さぁ、あなたのターンです。さっき教えた手順でやってみなさい」

 

「おう。じゃあ俺は・・・ソニックノアにライド。えっと次に、翼竜スカイプテラをコール」

 

ソニックノア  PW8000

翼竜スカイプテラ  PW6000

 

R ソニックノア R

R スカイプテラ R

 

「これでお互いに2体のユニットがいます。攻撃しますか?」

 

「そうでもしないと始まらんだろ・・・」

 

「では、ヴァンガードをレストして宣言してください」

 

「レストってことは・・・横向きにすんのか?じゃあ、ソニックノアで攻撃だ」

 

「攻撃する際、ユニットの後ろにいるユニットをレストさせることによって、パワーをヴァンガードに与えられます」

 

「だったらスカイプテラをレストして、パワーをソニックノアに与えるぜ」

 

「ヴァンガードが攻撃する際、山札の上のカードを1枚めくり、ドライブトリガーをチェックしてください」

 

カズヤは説明の通りに山札の上のカードを1枚めくる。出てきたのはソニックノアだ。

 

「チェックしたカードはそのまま手札に加えてください。これで攻撃はヒットしました」

 

ソニックノアはバーに向かって突進した。

 

「攻撃がヒットしたら、同じように山札の上をチェックです。そして、このカードはここに置いてあるダメージゾーンに置かれます。『魔竜戦鬼ヤクシャ』ダメージが6つ溜まったその瞬間、霊体は惑星クレイから消滅します。つまりはゲーム終了。ここまでは理解できましたか?」

 

「おう。これで俺ターンは終了って訳か・・・」

 

PW14000➡PW8000  カズヤの手札5枚  リンのダメージ1

 

「物覚えが早くて結構。では今度は私のターンです。ドラゴンナイト・ネハーレンにライド!さらに、バーをコール!」

 

ドラゴンナイト・ネハーレン  PW10000

 

バー ネハーレン R

R   ジョカ  R

 

「ではいきますよ。バーでソニックノアに攻撃です!」

 

「おい、バーとソニックノアは同じパワーだぞ?その場合どうなるんだ?」

 

「同じパワーのユニットに攻撃でも、ダメージは通ります。ですが、バーの攻撃を手札のユニットで和らげることはできます」

 

「なるほど、防御ってわけか。だったら、リザードソルジャーガンルーでガードだ」

 

「カードの横にある数字がシールド値です。10000のシールドによって、バーのパワーは無効化され、アタックはヒットされません。ガードに出されたユニットは退却し、そこにあるドロップゾーンに送られます」

 

カズヤはガードに使ったカードをドロップゾーンに置く。

 

「そして私はジョカのパワーを与えてネハーレンで攻撃です!」

 

「まぁ、ノーガードでいいか」

 

「では、私もドライブチェックです『バーサーク・ドラゴン』」

 

「ダメージチェック『ドラゴンナイト・アリフ』」

 

「これでターンエンドです」

 

PW8000➡PW8000+SH10000=18000

PW16000➡PW8000  リンの手札4枚  カズヤのダメージ1枚

 

「さぁ、次はあなたのターンです」

 

「言われんでもわかってるってーの。えっと、スタンドして、そしてドローっと。突撃竜ブライトプスにライド。さらに、ソニックノアと、槍の化身ターをコール」

 

突撃竜ブライトプス  PW9000

槍の化身ター(☆)  PW5000

 

ソニックノア ブライトプス R

  ター   スカイプテラ R

 

「スカイプテラの攻撃を合わせたブライトプスでネハーレンにアタックだ!「ノーガード」ドライブチェック『鎧の化身バー』「ダメージトリガーチェック『ドラゴンモンクゴクウ』」次はターの攻撃を合わせたソニックノアでネハーレンにアタック!」

 

「そればかりは通せませんね。ワイバーンストライクジャランで防御!」

 

「ちっ。ターンエンド」

 

PW15000➡PW10000

PW13000➡PW10000+SH5000=15000  カズヤの手札3枚  リンのダメージ2枚

 

「けど、大体のルールはわかったぜ。こりゃ後攻の方が有利に戦えるな」

 

「何を勘違いしているんですか?まだティーチングは終わってませんよ。希望の火エルモ、バーサーク・ドラゴンをコール!」

 

バーサーク・ドラゴン  PW9000

希望の火エルモ  PW6000

 

「各スキルには、コストを支払わなければ、発動できないものもあります。このバーサーク・ドラゴンのコストは溜まったダメージ、つまりはカウンターブラストをコストとします。このダメージを2枚裏にすることによって、グレード2以下のユニットを退却させる能力です。よって、ソニックノアを退却!」

 

バーサークはソニックノアに向けて炎を吐き、ソニックノアを焼き尽くす。

 

「なにぃ⁉俺のユニットが1体なくなっただと⁉」

 

「それだけじゃありませんよ。ジョカは相手リアガードがドロップゾーンに送られた時、そのターン中、パワープラス3000!」

 

バー  ネハーレン バーサーク

エルモ  ジョカ    R

 

「バーサークでブライトプスに攻撃です!「ちぃ!ドラゴンモンクゲンジョウでガードだ!」エルモの支援を受けたバーで攻撃です!「くそ、ノーガードだ。ダメージチェック『ドラゴンモンクゴジョー』」まだです!ジョカの支援を受けたネハーレンで攻撃です!」

 

「さっきのパワーアップに合わせて、パワー19000だと⁉ノーガードだ」

 

「ではドライブチェック『魔竜導師ラクシャ(☆)』魔竜導師ラクシャがでましたが、重要なのはこのマークです。攻撃時にこのカードが判定で出た時、攻撃に5000のパワーが追加され、与えるダメージが1つ上がります」

 

「はぁ⁉ってことは与えられるダメージって・・・」

 

「当然上げるのはネハーレンですから、攻撃を喰らえば2ダメージという訳です!」

 

ネハーレンは槍に力を込め、その力をブライトプスに放たれた。

 

「ぐあああああ!!」

 

イメージが現実に響いたのかカズヤは倒れそうになる。

 

ダメージチェック『ワイバーンガードバリィ』『ワイバーンガードバリィ』

 

「な、何だ今のは・・・?こっちにまで・・・」

 

「イメージできたようですね。そう、これがヴァンガードです!」

 

PW9000➡PW9000+SH10000=19000

PW14000➡PW9000

PW19000(+5000)➡PW9000  リンの手札3枚  カズヤのダメージ4枚

 

「・・・ふ、くくく・・・あはははは!なるほどなぁ。ソウジがハマるわけだぜ。あははは!」

 

カズヤが突然笑いだしてもリンは静かなままだ。

 

「こいつはいい!乾いてた俺の魂が熱くたぎってくるぜ!俺の初めての経験、ヴァンガード、まずは勝利で始まりの門をたたくぜ!ライド!砲撃竜キャノンギア!!」

 

砲撃竜キャノンギア  PW11000

 

「えっと、こいつは、ヴァンガードかリアガードに登場したらリアガードを1体退却か。だったら、スカイプテラを退却だ!えっと、スカイプテラはドロップゾーンに置かれたらカウンターブラストを払って手札に戻せるんだったな。そしてこいつを別のリアガードサークルにコールだ!」

 

(私が教えたコストをもう使いこなしている。知識の飲み込みはかなり早いようですね)

 

「まだまだ!鎧の化身バーとブライトプスをコールだ!」

 

バー キャノンギア ブライトプス

ター   R    スカイプテラ

 

「キャノンギアでヴァンガードにアタックだ!「ノーガード」ドライブチェック『砲撃竜キャノンギア』」

 

キャノンギアは自身につけられている砲台をネハーレンに向けて発射し、ネハーレンはそれをくらってしまう。

 

「ダメージトリガーチェック『バーサーク・ドラゴン』」

 

「クリティカルがでなかったが、こいつらで一気に決めるぜ!ターの支援を受けたバーでネハーレンにアタックだ!「ノーガード。ダメージトリガーチェック『ドラゴンモンクゴジョー』」最後だ!スカイプテラの支援を受けたブライトプスでアタックだ!「ノーガード。ダメージトリガーチェック『ワイバーンストライクテージャス』」よっしゃあ!ダメージ5枚!あと1枚で俺の勝ちだ!ターンエンドだぜ!」

 

PW11000➡PW10000

PW10000➡PW10000

PW15000➡PW10000  カズヤの手札1枚  リンのダメージ5枚(裏2枚)

 

「・・・思い切りのよさは評価に値しますが、それではどんなファイターにも勝てませんよ」

 

「何だとぉ⁉」

 

「それを証明させてあげましょう。私は、さらなるグレードにライドします!」

 

「さらなるグレードだと?」

 

「ライド・ザ・ヴァンガード!この世のもの全てのものを焼き尽くす黙示録の炎!ドラゴニック・オーバーロード、降臨!!」

 

ドラゴニック・オーバーロード  PW11000

 

「な、なんだこいつ・・・。今までのユニットより確実にやばそうなオーラが漂ってくる・・・」

 

「オーバーロードのスキル。カウンターブラスト(3)を払い、オーバーロードのパワー、プラス5000。さらに、ドラゴンモンクゴジョーをコール!」

 

ドラゴンモンクゴジョー  PW7000

 

バー  オーバーロード バーサーク

エルモ   ジョカ   ゴジョー

 

「オーバーロードで、ブライトプスに攻撃!」

 

「は?ヴァンガードじゃなくてリアガードに攻撃?だったらノーガードだ。どうせガード値足りねぇんだし」

 

「では、チェック・ザ・ドライブトリガー『ドラゴンモンクゴクウ』焼き尽くせ、エターナル・フレイム!!」

 

オーバーロードはブライトプスに煉獄の炎を吐き、ブライトプスはその炎に包まれて消えていった。

 

「オーバーロードのスキル。アタックがヒットしたため、このユニットはスタンドされる!」

 

「な⁉スタンドだと⁉」

 

「当然、オーバーロードはヴァンガードとして登場したため、アタックの際には、もう1度ドライブチェックができます。続いて、オーバーロードでバーを攻撃!」

 

「ちくしょう、ノーガードだ!」

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー『鎧の化身バー』アタックがヒットしたため、もう1度スタンド!次はジョカの支援を受け、オーバーロードでキャノンギアを攻撃!」

 

「くっそ、ノーガードだ!クリティカルがでなけりゃ、まだ勝機は・・・」

 

「ですが・・・『槍の化身ター(☆)』クリティカルトリガー。パワーはバーに、クリティカルはオーバーロードに。これで終わりのようですね」

 

「なあ⁉」

 

オーバーロードは今度はキャノンギアに目を向け、黙示録の炎をキャノンギアに浴びせる。炎が晴れると、カズヤの霊体があったが、その姿は徐々に消えかけている。

 

「ダメージが6になった時点で、惑星クレイから消滅します。つまりは敗北を意味する。あなたの負けです」

 

カズヤの霊体は惑星クレイから消滅してしまった。その場に残ったのは、オーバーロードとそれに従えるユニットだけだ。

 

PW16000➡PW9000

PW16000➡PW8000

PW22000➡PW11000

 

ダメージチェック『槍の化身ター(☆)』『リザードソルジャーガンルー(醒)』

 

カズヤのダメージ6枚  リンのダメージ5枚  勝者リン

 

ファイトが終わり、お互い沈黙する。そして、沈黙を破ったのはカズヤだった。

 

「・・・ヴァンガード、面白れぇ。こんなに熱くなれたのは久しぶりだぜ」

 

「気に入っていただけましたか?」

 

「ああ!こんな面白れぇもんがあったって知ることができたぜ!・・・ついでに負けたら悔しいってこともな!だああ!悔しい!!」

 

リンに負けたカズヤは相当悔しがっている。

 

「おい、待ってろよ日下部リン!俺はこれから腕を磨いて、お前に勝って見せるからな!」

 

「それは楽しみにしています」

 

「じゃあ、今日はルール教えてくれてありがとうな。俺帰るわ」

 

カズヤはカバンを持って、出口に向かう。

 

「戸倉、また明日も来るわ」

 

「はいはい、また明日ね」

 

カズヤは店内から出ていき、それを見送ったミサキは読書の続きを読む。リンはデッキを片付けている。

 

「お前、初心者相手に大人げねぇと思わねぇの?」

 

「・・・三和先輩、見てたんですか?」

 

「途中からな」

 

金髪の男、三和タイシがリンに話しかけ、リンはデッキを片付けながら会話する。

 

「三和先輩だって知っているでしょ?私の辞書に手加減という文字はないという事を」

 

「まぁ、お前はそういう奴だからな」

 

「あれで終わるというのならその程度というだけです。ですが、あの熱き思いはそう簡単には砕かれないと判断したまでのことです」

 

「やれやれ、さすが、このショップのNo.2は言う事が違うねぇ。櫂とは違った強さだぜ」

 

「私はいずれ、櫂先輩を超えるつもりでいます。そのための努力は惜しまないつもりです」

 

そう言ってリンは自分のデッキをデッキホルダーにしまう。

 

 

帰宅路、カズヤはデッキを眺めながら橘家に向かう。

 

(久しぶりに感じたあの熱い感情、ドキドキの駆け引き。たまんなかったぜ。これからどんなことが起きんだ?そう考えると、楽しみになってきたぜ!)

 

カズヤは未だにあの熱い感覚を実感していた。これこそが、ヴァンガードに関わる者たちの物語の始まりであった。

 

to be continued…




カズヤ「くっそ~、マジで強いけど、ちっとは手加減できねぇのかよ?」

リン「手加減?なんですかそれは。そんな文字など私には存在しません」

カズヤ「あのな?俺だったからまだしも、小学校レベルであれやられたらたまったもんじゃねぇぞ?泣き出すレベルだったぞ」

リン「それは・・・ちょっと申し訳ないと思っています。ですが、次は必ず、本気を出しつつ、子供を泣かせないように努力します!」

カズヤ「もう経験してたのかよ⁉さすがの俺もビックリだぜ!」

RIDE2「運命の先導者」
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