カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者 作:先導
今回はサブタイトルの通り、エミちゃんの初ファイト!
それではどうぞ!
今日は宮地学園高等部にて、中間テストが返却される日となっている。教師は各生徒全員に解答用紙と答案用紙を返却していく。カズヤは返された答案用紙に書かれた点数を確認する。点数は88点、高得点だ。
「まずまずってとこか」
カズヤが自分の席に座ると、隣の席にいるミサキに点数を聞く。
「なぁ戸倉、お前何点だったよ?」
「100点。あんたは?」
「88だ。ま、これくらいはここにいる生徒は取れてるだろ」
カズヤの発した言葉に前の席にいるソウジが憎々し気に睨み付けてきた。
「戸倉さんはともかく、それは俺に対する嫌味かよ?」
「んだよ、お前何点だったんだよ?」
「赤点を取っちまった点数だよ!悪いか!この半分不良が!」
「俺にキレんなよ!小学生じゃあるまいし!ていうか、誰が半分不良だ!」
「はいはい、橘君に秋田君、静かに」
「「す、すいません・・・」」
「バカ・・・」
思わず大声を出してしまうソウジとカズヤに教師が注意をし、2人は静かになる。ミサキは2人のその様子に罵声を送る。
「小学生といやぁさ・・・エミちゃんやアツシ君はヴァンガードやってないんだよな?」
「ああ、そうだな。アツシの場合はハマったら結構のめりこむだろうな」
「補習終わって、俺がショップに来た時、エミちゃんがファイトやってたりしてな?」
「さぁ、どうだろうな?」
カズヤとアツシは小声でそんな話をしている。だが、ソウジが言ったこの言葉がフラグになるだろうとはこの時は誰も思わないだろう。
RIDE22「ハラハラ⁉エミの初ファイト」
放課後となった頃、後江中学校の授業をすべて終え、アイチ、森川、井崎、メグミの3人は今日もカードキャピタルの道のりを歩いている。
「イェーイ!今日の俺も最高だぜ!!」
メンバーの中で森川は何やら機嫌がよさそうにしている。
「ご機嫌だね、森川君」
「おう!今日は星占いが最高によくってよぉ!」
「へぇ~」
どうやら星占いの本でいい結果であったようだ。
「森川の運勢って今日よかったっけ?ちょっと見せて」
「あっ!」
今日の運勢に疑問を抱いているメグミは森川から星占いの本をとり、森川の運勢を見る。井崎もそれを覗く。
「えっと、何々?本日の森川の運勢・・・12星座中13位ぃ~?」
12星座中で13位というのは、ものすごく最悪な運勢である。森川が言っていることとは真逆だった。ちなみに12星座には13の星座、蛇遣座というのが存在しているらしい。
「おい、これって普通、最悪って・・・」
「俺のバイブル勝手にみんじゃねぇよ」
森川はメグミから本を取り返す。
「だいたいそこじゃねぇよ。ここ、ここ」
森川がページをめくり、本題のページをアイチに見せる。
「えっと・・・あなたは魅力的な笑顔の持ち主です」
「その先は?」
「その笑顔で後輩に尊敬されちゃうかもね」
「いやーはっはははは!参ったなぁ~!尊敬されちゃうんだってよ!だってよ!」
「後輩かぁ・・・」
後輩から尊敬される。確かに尊敬されることはとてもうれしいことだ。森川はこのページを見て機嫌がよかったようだ。そう話しているうちにカードキャピタルに辿り着いた。そこでたまたまカズヤとミサキと鉢合わせる。
「あっ・・・」
「こんにちわ」
「よう」
「えっと・・・いらっしゃい」
「お、おう・・・入るぜ」
「「どうも」」
6人は軽い挨拶をした後、店内へと入る。そこにはすでに先客が来ていた。
「アイチ」
「エミ!来てたんだ!」
先客は宮地学園初等部所属のアイチの妹、エミだった。
「アイチ君!エミ君がヴァンガードを始めたいそうですよ!」
「えっ⁉」
「「「「お~」」」」
「本当?エミ」
「べ、別に、そうじゃないって言ってるのに・・・」
ヴァンガードを始めたいという言葉に4人は関心し、アイチは少なからず多少は驚いている。エミ自身はそう言ってるが、ヴァンガードに興味があるのは確かなようだ。
「さ、スタンディングファイトテーブル(仮)に、どうぞどうぞ♪」
「えっ?」
「エミ君に合わせて、高さも調節しましたよ」
「わ、私、カード持ってないし・・・」
そう、エミはカードを持っていない。カードを持っていなければ、ファイトはできない。それに対してシンは待ってましたといわんばかりの表情でミサキに顔を向ける。
「ミサキー!こちらのテーブルにデッキ1個くださーい!!」
「はしゃいでんじゃないよ!」
シンのはしゃぎようにミサキは一喝でシンを黙らせる。ミサキは自分のデッキを取り出し、エミに渡す。
「はい。私のデッキ、貸してあげる」
「ええ⁉でも・・・う~ん・・・」
「ええっと、対戦相手はやっぱり、お兄さんのアイチ君が・・・」
「そうか、君だったのかぁ!!」
話を進めていると、森川が何やら納得したような声を出し、森川はエミに向かって魅力的な笑顔を向ける。
「よっ!後輩!」
「「えっ・・・」」
「はい?」
森川の発言に井崎とメグミはまさかといった表情をしている。エミもキョトンとしている。
「遠慮するな!アイチは俺の1番弟子!1番弟子の妹の面倒を見るのも俺の役目だ!」
「あ、アイチ~・・・」
エミは困ったような表情をし、アイチに視線を送る。
「がんばれ、エミ」
「もう・・・ルールもよくわかんないのに・・・」
「大丈夫。僕もこうやってヴァンガードを教えてもらったんだ。櫂君に」
「俺も日下部にそうやって教えてもらったからエミちゃんなら大丈夫だ」
アイチよカズヤの言葉に森川が絡んでくる。
「このぉ~・・・」
「な、なんだよ⁉」
「透かした嫌味2人を思い出させるんじゃねぇよ!」
「ああ、いや、そんなつもりじゃあ・・・」
「安心しな!俺は櫂と委員長と違って、最強に優しい奴だぜ!」
「はぁ・・・」
エミは戸惑いを感じながらもスタンディングテーブル(仮)の前に立つ。
「さ、デッキをシャッフルしな」
「こ、こう・・・?」
エミは戸惑いつつもデッキを優しくシャッフルする。
「どうだ!!俺の最強シャッフル!!」
「いや・・・あんまり強そうに見えないけど・・・」
「ていうか、そんな強くやったらカード傷めるよ?」
それとは対照的に森川は素早く、強そうな感じでシャッフルを行う。その様子に井崎とメグミは呆れている。
「よし!お互いのデッキをカットだ!」
「カット・・・」
森川とエミはお互いのデッキをカットし、ようやくシャッフル完了だ。
「ヴァンガードサークルにはあらかじめ選んだカードが伏せてあるな?」
「うん・・・」
「よーし!5枚デッキからカードを引くぞ!見てろ~?」
森川は素早い手さばきでカードを5枚引く。
「1、2、3、4、5」
エミはゆっくりめに5枚カードを引く。
「いくぜ後輩!」
「はい!」
「森川様の、最強ワンポイント講座~!最初の手札の中でいらないカードがあれば、1度だけ引き直すことができるんだぜ。・・・お前はだめだ。それからこれも・・・3枚引き直す」
森川はいらないと思ったカードを3枚山札に戻し、シャッフルする。引き直したカードの内容はグレード3ばかりが固まっていた。
「これでいい。俺様の手札にグレード2以下のカードはいらねぇ」
「珍しくいい手札だったのに・・・」
「もったいなさすぎる・・・」
最初の手札こそバランスがよかったのに、それを自分から崩してしまう森川に井崎とメグミは呆れている。
「・・・あっ!これかわいい!でも、これとこれいらなーい」
「こっちはかわいい基準で選ぶのか・・・」
エミはかわいいもの基準で選んでおり、一同は苦笑いを浮かべるが、まぁいいかという考えに至る。
「あっ!これもかわいい!」
「気に入った?よかった」
引き直したカードもかわいいものらしく、エミは気に入っている。
「さあ、準備は整った・・・イメージしろ!」
森川は惑星クレイの世界をイメージしながら基本中の基本を教える。
「今の俺たち2人は地球によく似た惑星クレイに現れた霊体だ!!」
「森川君、櫂君と同じこと言ってる」
「日下部も同じようなこと言ってたぜ」
「なっ⁉ち、違う!あいつらが俺の真似したんだよ!」
「惑星クレイ・・・」
エミは惑星クレイの世界をイメージしてみる。だがそれは森川がイメージしている荒野ではなく、大自然豊かな花畑だった。
『わぁ~!綺麗~!』
『き、きれい・・・?』
荒野のイメージに取り残された森川はエミを呼びかける。
『おーい!どこだ~?』
森川の呼びかけにエミのイメージは今度こそ荒野のイメージに入ってきた。だがエミは不満そうだ。
『え~⁉こっち~⁉』
『頼むぜ、後輩!』
ようやく惑星クレイのイメージができたところで、ティーチングファイトが始まる。
「「スタンドアップ・ヴァンガード」」
「ロゼンジ・メイガス!」
「リザードランナーアンドゥー!」
ロゼンジ・メイガス PW3000
リザードランナーアンドゥー PW6000
「怖~い!」
「さあ来い、後輩!俺様の最強の胸を貸してやるぜ!」
☆
一方その頃、カムイ率いる小学生組はカードキャピタルへの道のりを歩いている。
「今日はエミさん、来てるかな~?ついでに櫂やリンの奴らもいれば!」
「?エミさんはわかりますけど、何で櫂やリンまで?」
「NKっす?」
「ふふん・・・」
カムイはイメージというより妄想で自分の世界に入り込む。
☆
『アタック!アシュラカイザー!フィニッシュ・ホールド!』
カムイは妄想の中で櫂とリンにファイトをし、勝利を収める。
『はっはっはー!』
『すごいです、カムイさん!』
そんなカムイの姿をエミが敬う。
『あの・・・お願いがあるのですが・・・』
『なんだい?俺の女神』
『私にヴァンガードを教えてください!』
『俺で・・・いいのかい?』
『頼むよカムイ君!君になら、エミのことを安心して任せられるからね!』
『お願いします、カムイさん!』
何度でも言うがこれはあくまでカムイの妄想だ。
☆
「うへへへ・・・」
カムイがそんな妄想をしている間にカードキャピタルに辿り着いた。その際にテスト補習を終えてここに辿り着いたソウジと会う。
「「あ、こんにちわ」」
「おう。カムイは・・・妄想中か」
4人が店の中に入ると、先頭に立っていたカムイは今映ってる光景を見て、絶望によく似た表情をし、声を荒げる。
「ん?・・・え?うわああああああああ!!!」
「「カムイさん?」」
「あれは・・・森川とエミちゃんがファイト⁉」
それもそのはず、エミにヴァンガードを教えたいと思っていた矢先に、そのエミが森川とファイトしているのだから。
「アイチお義兄さん~~!」
「わっ⁉カムイ君?」
カムイは泣きながらアイチに詰め寄り、事情の説明を要求する。
「なんですか⁉これはいったいなんなんですか~⁉」
「な、何って・・・エミの初めてのヴァンガードファイト・・・」
「あれ?もしかして俺、フラグ回収しちゃったか?」
「ああ。見事に回収しやがったな。お前フラグ建築士の才能あるんじゃねぇか?」
見事にフラグを回収したソウジにカズヤが不名誉極まりない才能があるんじゃないかと思いこんでしまう。
「よりによってマケミなんかと・・・!最悪です!最強の最悪ですよ~~~!!!」
カムイは泣きながらそう叫ぶ。森川はその叫びに怒りが湧きたつ。
「うるさい!!」
カムイの叫びをミサキが一喝で黙らせる。一同はミサキに畏怖し、頭を下げて謝罪する。
「「ご、ごめんなさい・・・」」
「相変わらずこえ~な、戸倉」
「ああ。だがまたそれがいい!」
「先に言われた・・・」
「「ははは・・・」」
「どうもすみませんです!」
「DSっす!」
エイジとレイジはミサキに頭を下げて未だに泣いているカムイを引き離す。
「1度始まったカードファイトは止められないですよ~」
「EBっす」
「俺の・・・俺の夢が・・・」
カムイの泣きっぷりに哀れに思えてくる今日この頃である。その間にもティーチングファイトは再開される。
「俺のターン!ドロー!」
森川が引いたカードはまたもやグレード3である。
「おっしゃあ!グレード3!後輩よ!悪いがこれで、一気に勝負をつけるぜ!!ライド!!・・・って、あ、あれ?」
森川がグレード1にライドしようとするが、それはできない。なぜなら森川の手札はグレード3が5枚、グレード0が1枚、つまりグレード1がないのだ。
「しまった!!手札が最強すぎてライドできねぇ!!」
「「はぁ~・・・」」
原因はバランスがいい手札なのに全てグレード3に揃えようとしたがる森川の自滅行為ともいえる癖だ。それに対して井崎とメグミは思わずため息をつく。
「ああ・・・あんなマケミなんかと・・・マケミなんかと・・・エミさんが~~~!!!」
「かわいそうなカムイさん・・・!」
「KKっすー!」
エミの初ファイトが不甲斐ないプレイスタイルの森川が相手によってカムイはさらに泣きだす。そんなカムイにエイジとレイジは同情の涙を流す。結局森川は何もせず自分のターンを終了させる。
R アンドゥー R
R R R 森川の手札6枚 山札43枚
「えっと・・・私のターン。ドロー」
「エミさん・・・大丈夫。初めてでも、絶対にマケミに勝てるファイトを見せてくれますよね・・・?」
カムイはエミが勝つことを信じてファイトの行方を見守る。
「う~ん・・・かわいいからこれにライド!」
そう言ってエミがライドしたユニットはお天気お姉さんみるくだった。
お天気お姉さんみるく PW6000
「か・・・かわいいで決めちゃうんですか⁉」
「ダメなの?」
「そこはやっぱり、パワーの高いユニットかヴァンガードサークルで能力が使えるユニットとかですね・・・」
「カムイ君」
カムイの解説にシンがストップを入れる。
「ルールを教えるのは構いませんが、個人のプレイスタイルをあれこれ言うのは、マナー違反ですよ」
「あっ・・・」
「でも、EHっす!」
「エミさん、初めてですし・・・」
「初めてだからこそ、自分の力で考えて勝つ喜びと、ファイトの楽しさを味わってもらいたいんですよ。君たちだってそうでしょ?」
「あ、ああ・・・」
「「うん」」
シンの説得力のある言葉に一同は感心し、カムイは何も言えなくなる。
「・・・問題ないです・・・エミさんが楽しければ・・・」
「それじゃあそれじゃあ・・・う~んと・・・」
(見守ってるしかねぇ・・・エミさんにはエミさんのプレイスタイルがあるんだ・・・だがマケミ!!てめぇは許さねぇ!!いつかこのお礼はさせてもらうぜぇ・・・!!)
カムイは心の中で森川に対する憎しみが大きくなっていく。
「これ、後ろに置いていいんだよね?」
「うん」
「よーし!じゃあ、ロゼンジ・メイガスを移動して、それから、ドリーム・イーターを、えっと、コール!」
ドリーム・イーター(引) PW5000
ドリーム みるく ドリーム
R ロゼンジ R
「で、ロゼンジのパワーをプラスして、みるくでアンドゥーを攻撃します!」
「ブーストしたら、ロゼンジは山札に戻すんだぜ」
「ええ⁉じゃあしない!」
「ええ⁉しないんですか⁉」
山札に戻るだけなのにエミはそれを嫌がり、ブーストをなしにする。その行為にカムイはずっこける。
「「カムイさん!」」
「え、エミさんがいいなら・・・それでOK・・・」
「トリガーチェックだよ」
「うん!ドライブトリガーチェック『バトルシスターしょこら』あっ!かわいいの増えたー!」
「ダメージトリガーチェック『モンスター・フランク』くそっ、トリガーなしか。たくよぉ・・・」
「そういえば、トリガーって?」
「うん。えっと・・・」
「シンさん、説明しちゃってもいいのか?」
先ほどから疑問に思ってるトリガーについて説明する前にカズヤがそれの許可を求める。
「いいですよ」
「そ、そういうことならぜひ僕が!」
シンからの許可をもらい、どうしてもエミに説明したいのかカムイが解説をする。
「ほら、そこのロゼンジ・メイガス。そいつ・・・いや、その子の右肩にマークがついてますよね?」
「ほんとだー」
「攻撃を受けた時やダメージを受けた時に、そのマークのついたカードが出たら、パワーが増えたり、ダメージを与える力がプラスされたり、ダメージを回復してくれたりあるんです」
「ふーん・・・」
「よかったです、カムイさん・・・!」
「YKっす・・・」
ファイトしていないとはいえ、エミにファイトを教えることができたカムイだった。ドリーム・イーターでは攻撃がたりないので、エミの攻撃が終わって、ターンが森川へと移る。
PW6000➡PW6000 エミの手札4枚 山札42枚 森川のダメージ1枚
「さあて、そろそろ授業は終わりだ。俺のターン!ドロー!・・・ふっ。なっはっはっはっは!!見せてやろう!俺様の時代を!グレード1が、待たせやがって!」
「最初に自分が山札に戻したんだって・・・」
「てっ、バカミに言ってもわかんないか・・・」
森川が手札事故を自分でやったことをなかったことにしようとしていることに対して、井崎とメグミは呆れる。
「鎧の化身バーに最強ライド!槍の化身ターをコール!」
鎧の化身バー PW8000
槍の化身ター(☆) PW5000
R バー R
R ター R
「ターのブーストをつけて、バーでお天気お姉さんみるくにアタックするぜぇ!!」
「えっ⁉」
「エミさん!ガードを・・・」
「ダメぇ!!」
バーのアタックを防ぐと思いきやエミ自身がみるくのカードをリアルガードする。
「な、何?」
「素晴らしいガード、です」
エミの行為にカムイはそう来るとは思わず、再びずっこける。
「エミちゃん、リアルガードってわけじゃなくてだな・・・」
「だって、アタックされたらこの子いなくなっちゃうんでしょ?」
「いや、ヴァンガードはいなくならないよ」
「そうなの?・・・それでもいや!」
「ダメージを受けるのが嫌ってんなら、ガーディアンで守ればいいだろうが・・・」
「それもダメ。かわいそうだもん・・・」
このままではファイトどころではなくなってしまうのでシンがエミに声をかける。
「あのね、ヴァンガードのカード・・・ユニットたちは君たちヴァンガードファイターの代わりに、惑星クレイで戦うある種の契約をしてるわけで。それはボクシングみたいなスポーツと思ってもらえればいいんじゃないかな?」
「スポーツ?・・・そっか・・・それじゃあアタックを受けます」
シンの説明に納得したエミはそのアタックを受けることにした。
「エミさん・・・優しいな・・・やっぱり俺の女神だぜ・・・」
「「うんうん」」
「よーし!気をそがれたが改めて、バーの最強アタック!ドライブトリガーチェック『鎧の化身バー』ちっ、グレード1かよ・・・」
「ダメージトリガーチェック『オラクルガーディアンワイズマン』」
「ターンエンドだ!」
PW13000➡PW6000 森川の手札6枚 山札40枚 エミのダメージ1枚
「私の・・・えっと、スタンド&ドロー!メイデン・オブ・ライブラにライド!」
メイデン・オブ・ライブラ PW9000
ドリーム ライブラ ドリーム
R ロゼンジ R
「ライブラでバーにアタック!」
「させないぜ!バーでガード!」
「そんなぁ・・・」
「エミ、トリガーチェック」
「うん。えっと、ドライブトリガーチェック『オラクルガーディアンニケ(☆)』」
「何っ⁉」
「出ましたぁ!!」
「クリティカルトリガーっす!!」
「エミさん!パワープラス5000、さらにダメージプラス1ゲットです!」
「わぁ!じゃあ、ライブラにパワープラス5000!ダメージプラス1!」
「くそ!ダメージトリガーチェック『ジャガーノート・マキシマム』『ヘル・スパイダー』何でついてないんだ⁉」
「初めてのヴァンガードなのに、すごい引きですよ!さすがです!大当たりです!勝利の女神が微笑んでいます!!」
「「うんうん!」」
「へぇ~。当たりがあるんだ~」
エミがトリガーが当たりだとわかったあたりで、エミのターンは終了だ。
PW9000(+5000)➡PW8000+SH5000=13000 エミの手札5枚 山札39枚 森川のダメージ3枚
「す~・・・は~・・・。そっちが勝利の女神なら、俺には星の女神がついてるぜ!」
そう言って森川は星占いの本を取り出す。
「・・・あ、カバーは男だけどな。星は何でも知っている。アイチの妹!俺は今日お前に勝つ!お前は俺を尊敬する運命なんだぜ!!」
「「はぁ~・・・」」
「あはは・・・」
まだ占いにこだわっている森川に井崎とメグミは深いため息をつく。カズヤとソウジ、小学生組は何とも言えない表情に、アイチは苦笑いを浮かべる。
「俺のターン!スタンド&ドロー!・・・きたかグレード2!ライド!ドラゴンナイトネハーレン!」
ドラゴンナイトネハーレン PW10000
R ネハーレン R
R ター R
「ターのブースト、ネハーレンでライブラをアタック!」
「ノーガードです!」
「ドライブトリガーチェック『混沌竜ディノカオス』トリガーなし」
「ダメージトリガーチェック『オラクルガーディアンジェミニ』」
「ターンエンド!」
PW15000➡PW9000 森川の手札6枚 山札36枚 エミのダメージ2枚
「ふふふふ・・・アイチの妹よ、次のターンに、お前にとって恐ろしいことが起こるのだ!いいか、この俺様の・・・最強の・・・」
「じゃあ次私ね」
「聞けよ!!」
話を全く聞いていないエミに森川はずっこける。
「たくっ・・・」
「いや・・・子供を脅すお前がおかしい」
「言えてる。本当にバカミなんだから・・・」
「私のターン!ドロー!・・・う~ん、アポロンはかわいくないからライドしたくないかも・・・」
「やっぱかわいいで決めるのか・・・」
「まぁ、気持ちは一応わかるけどな・・・」
「うん!この子たちにアタックしてもらおーっと!しょこらをコール!もう1人!」
バトルシスターしょこら PW6000
ドリーム ライブラ ドリーム
しょこら ロゼンジ しょこら
「ライブラでネハーレンをアタック!」
「意地でもロゼンジは使わないんですね・・・」
「「カムイさん・・・」」
「ノーガード!」
ライブラのパワーは9000、ネハーレンのパワーは10000、当然攻撃は届かない。せめてブーストしていれば変わるのだが、エミは頑なにロゼンジを使いたがらない。
「はっはっはー!お前の攻撃はそんなものか!」
「ドライブトリガーチェック」
「うん!ドライブトリガーチェック『CEOアマテラス』あっ!またかわいい!ドリーム・イーターの連続アタック!しょこらちゃんたち、ブーストをお願い!まずは右から!」
「ノーガードだ!ダメージトリガーチェック『忍竜ボイドマスター』」
「次は左のドリーム・イーター!」
「ノーガード!ダメージトリガーチェック『ドラゴンモンクゴクウ』」
「ターン終了です!」
PW9000➡PW10000
PW11000➡PW10000
PW11000➡PW10000 エミの手札5枚 山札36枚 森川のダメージ5枚
「ちっ・・・やるじゃねぇか。この俺をダメージ5まで追い詰めるなんてな!さすが俺様の1番弟子の妹!」
「いつからアイチはお前の1番弟子になったんだよ・・・」
「あはは・・・」
「だがここまでだ!いくぜ!俺様の最強ターン!ドロー!真打登場!ジャガーノート・マキシマムに最強ライド!!」
ジャガーノート・マキシマム PW11000
ジャガーノート・マキシマム自身のパワーは11000であっているのだが、盤面にスパイクブラザーズというクラン,、同クランがないため、パワーはマイナス2000となり、パワーは9000となる。
「どけい!グレード3じゃないお前に用はない!」
そう言って森川はターを退却させ、別のユニットをコールする。
「見るがいい!!この森川様の勇士を!!」
「「大人げないぞー」」
「モンスター・フランク!暴君デスレックス!混沌竜ディノカオス!忍竜ボイドマスター!ヘル・スパイダー!みんなまとめて最強コールだぁ!!」
モンスター・フランク PW10000
暴君デスレックス PW10000
混沌竜ディノカオス PW10000
忍竜ボイドマスター PW9000
ヘル・スパイダー PW10000
「どうだぁ!!全員グレード3!ツインドライブ能力を備えた究極の最強森川軍団だぁ!!なっはっはっはっは!!」
「ツインドライブできるのはヴァンガードだけだし・・・」
「ブーストできるのはその能力を持っただけ・・・」
「マケミ、どうしたらいいっすか・・・?」
基本中の基本ができていない森川に小学生組はかなり呆れている。
「う~ん、中々・・・」
「みゃ~・・・」
「ふあ~・・・」
「戸倉の奴飽きてんじゃねぇか」
モンスター ジャガーノート デスレックス
ディノカオス スパイダー ボイドマスター
「ライブラに向かって、マキシマムの最強アタック!!」
「ノーガード!」
ジャガーノート(森川)はライブラ(エミ)に向かって猛突進し、タックルをかます。
「ツインドライブ!1枚目『ドラゴンモンクゴクウ』2枚目『槍の化身ター(☆)』ゲット!クリティカルトリガー!さらにダメージだぜぇ!」
森川の発言にエミがストップをかける。
「ん?どうした?勘弁してほしいのか?」
「えっと・・・そのカードはかげろうがいないとダメなんだよね?」
『おっ?』
エミの着眼点の良さに一同は関心の声を上げる。当の森川は少しキョトンとしている。
「ん?かげろうならターが・・・」
その時森川は気付いてしまった。かげろうであるターは自分から切り捨てたことを。
「!!しまったぁ・・・」
「はぁ~・・・」
「マヌケすぎ・・・」
「だが!こんなことでうろたえる森川様ではないわぁ!!」
「ダメージトリガーチェック『オラクルガーディアンニケ(☆)』あっ!クリティカルトリガー!えっと、パワーをメイデン・オブ・ライブラに!」
「ぐぬっ、だがまあいい!モンスター・フランクで右のドリーム・イーターにアタック!」
「ノーガード!」
「どおん!デスレックスで左のドリーム・イーターにアタック!」
「ノーガード!」
「ターン終了だ」
「む~・・・」
「森川、悪人面して怖いぞ、お前」
PW9000➡PW9000(+5000)
PW10000➡PW5000
PW10000➡PW5000 森川の手札3枚 山札31枚 エミのダメージ3枚
「じゃあ、私のターンね。スタンド&ドロー!CEOアマテラスにライド!」
CEOアマテラス PW10000
「ん?まだ諦めないのか?いいだろう、せいぜい足搔くがいい」
「ライブラとオラクルガーディアンニケをコール!」
オラクルガーディアンニケ(☆) PW5000
ニケ アマテラス ライブラ
しょこら ロゼンジ しょこら
「アマテラスでマキシマムにアタック!」
「ターで最強ガードだ!」
ターの防御によって、マキシマムのシールドは19000となった。アマテラスの能力があっても攻撃は届かない。
「どうだ!!攻撃は通らない!!」
「ツインドライブ!当たって!『オラクルガーディアンジェミニ』お願い・・・あったれーーー!!」
エミの引いた2枚目のドライブチェックはミラクル・キッド、トリガー付きだ。
「やったーーー!!」
「ドロートリガー⁉」
「パワープラス5000、さらに1枚ドロー・・・」
「そしてさらにアマテラスの能力は手札が4枚以上でプラス4000・・・」
「10000プラス4000」
「さらにパワープラス5000で・・・」
「パワー19000だ!」
「てことは・・・守り切れてねぇーーー!!」
アマテラスは日輪の光で防御に入ってるターを攻撃し、さらに光が強まった日輪でジャガーノート(森川)を包み込み、戦闘不能にさせる。
PW10000(+9000)➡PW9000+SH10000=19000
ダメージチェック『ジャガーノート・マキシマム』
エミのダメージ3枚 森川のダメージ6枚 勝者エミ
「初めてのヴァンガードで初勝利・・・さすがエミさん!!」
「最高です!!」
「AEっすー!!」
「初めてで勝つってすごいことだぜ!おめでとさん!」
「エミすごいや!おめでとう!」
「えへへ、ありがとう!」
エミにとっての初ヴァンガードで勝利を収めたことにより、一同はエミを称賛する。
「うぬぬ・・・なぜだ・・・最強の森川軍団が・・・」
それとは対照的に敗北した森川はかなりうなだれている。
「大丈夫、森川君?」
「・・・そうか!!俺が負けたのは、今日の星占いが最下位だったからだ・・・そうに違いない!!」
「「はいはい・・・」」
適当に解釈してそう納得する森川に井崎とメグミは非常に呆れる。
「・・・あー、でもさぁ、後輩に尊敬されるってのは外れちまったなぁ・・・」
「確かに。負けちゃ尊敬どころじゃないしね」
「おかしいな・・・そんなことありえないんだが・・・」
「あの・・・」
「ん?」
「とっても面白かったです!どうもありがとうございました、先輩!」
「えっ・・・?」
エミが満面な笑みで、頭を下げてお礼を申し、森川は先ほどの先輩という言葉に反応する。
「あ・・・あーっはっは!いやー!参ったなぁ!やっぱり俺のバイブルにハズレなしだぜ!」
森川は先輩呼びされたことに対してうれしさでいっぱいになっている。
「最強の先輩をもって、君はとってもラッキーだぞぉ、んん?」
「調子に乗るんじゃねぇよ!!マケミのくせに!!」
「カ・ツ・ミ・だ」
カムイの嫌味たっぷりの呼び名に森川は余裕を持った表情で訂正させる。
「マケミだろうが!!」
「カ~ツ~ミ~♪」
「ま、ある意味最強だぜ」
「だな」
そんな森川にカズヤとソウジは別の意味で称賛を与えている。シンとミサキも同様だ。
「アイチ」
「ん?」
「今度は自分のデッキつくってみたいな」
「デッキ構築なら俺にお任せを!」
「おっ?次はお前の番か~?」
「え?」
デッキ構築の話をしていた時に、森川が声をかけてきた。森川を見ていると、ファイトの準備を行っている。
「いいぜぇ。特別にお前もこの森川様の後輩にしてやろう」
「だ、誰がマケミなんかの・・・!!」
「後輩・・・いい響きだ・・・さあ!イメージしろ!!」
普段の森川の調子と明らかに違うのを感じているのか、カムイは戸惑いを隠せないでいた。
「今度、お友達を連れてきていいですか?」
「もちろん!大歓迎ですよ」
「よかったね、エミ」
「うん!」
こうしてエミはヴァンガードの楽しさをよりよく学んだのであった。
「あ、そういや今日アツシ君来ないな」
「あいつ、テストの点数悪かったから居残りだってさ」
「あの子もか・・・」
to be continued…
アイチ「エミ、楽しかった?」
エミ「うん!私が初めてだから森川先輩、手加減してくれたのかな?」
アイチ「ああ・・・多分そうだと思う。えと、なんだかカムイ君がエミにヴァンガードを教えてあげたいんだって言ってるよ」
エミ「うん。家に帰ったら、アイチ教えてくれるでしょ?その内ね♪」
アイチ「あはは」
RIDE23「チームQ4地区大会へ」
アイチ「いよいよヴァンガードチャンピオンシップ地区大会が始まる!・・・あれ?店長、ミサキさんとリンちゃんは?」