カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者   作:先導

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ペルソナq2をどっぷりやりこんでいたら投稿がこんなに遅れてしまいました。楽しみにしてくださってる方、本当に申し訳ございません。少しずつペースを戻していこうと考えていますのでどうかよろしくお願いします。

さて、今回は地区大会決勝の中堅戦です。

それではどうぞ!


秘められたメッセージ

ヴァンガードチャンピオンシップ、関東第3地区予選の先鋒戦、チームQ4の先鋒カムイと、チーム男前の先鋒、ナギサによる同じノヴァグラップラー同士の対決、カムイは全力で最善を尽くしたが、ナギサのトリガーの引きの強さによって先鋒戦はチーム男前の先手を取った。そして現在、敗北したカムイはというとナギサに結婚の話を迫られている。

 

「さあカムイちゃん、私に負けたんだから約束通り結婚ね!新婚旅行はどこにする?7つの海巡りなんて素敵!」

 

「嫌だぁ!お前と結婚なんて!」

 

「新居は海の見える丘の上だ」

 

「レッツお引越しー!」

 

「お断りだぁ!!」

 

カムイは大文字兄妹から・・・というよりナギサから逃げるようにカズヤの後ろへと隠れる。

 

「た、確かに俺はお前に負けた!だがな、チームQ4が負けたわけじゃねぇ!まだ約束はお預けだ!」

 

「え~!!?」

 

チームQ4に勝つまで約束はなしということにナギサは不満の声を上げる。

 

(そうか・・・大将戦が2ポイントだから・・・先に3つ勝ったチームの勝ちなんだ。チーム男前に1勝されちゃったけど、次の櫂君とリンちゃんが負けるわけないし・・・これで2勝1敗・・・ということは、大将戦に出るカズヤさんの勝負で決まるという事か・・・)

 

アイチは今現在のチームに置かれている状況を頭の中で分析している。

 

「頼むカズヤ・・・ゴウキの奴に勝ってくれ・・・」

 

「お前必死だな・・・まぁ、やれるだけやってみるが、あんま期待すんなよ?」

 

かなり必死な様子のカムイにカズヤは呆れ果てながら大将戦に挑む決意を抱く。

 

「きっとカズヤさんなら大丈夫です!僕、応援してますから!」

 

「そうか?まぁ・・・出たくなったらいつでも言えよ?後輩の意見を尊重すんのが、先輩だからな」

 

アイチがカズヤにエールを送っていると、リンがアイチに近づいてきた。

 

「アイチ君、ちょっと話があります」

 

「リンちゃん?どうしたの?」

 

「ここじゃ何ですから、1回会場に出ましょう」

 

「?う、うん」

 

リンはアイチを引き連れて会場の外に出た。

 

「?あいつ、アイチお義兄さんに何の用だ?」

 

「カムイちゃーーん!!」

 

「げぇ!!」

 

カムイはそんな疑問が出るが、ナギサに追いかけられて、逃げるので精いっぱいで考える暇もなかった。

 

 

 

RIDE27「秘められたメッセージ」

 

 

 

リンとアイチは中央会場から出てきた。アイチが出るのを確認し、中央会場のドアを静かに閉める。

 

「リンちゃん、話しって・・・」

 

「・・・・・・」ギロッ

 

「えっ・・・?」

 

アイチがリンに声をかけた途端、リンはアイチを鋭い目つきで睨み付ける。アイチはそんなリンに戸惑いを見せる。

 

「アイチ君・・・あなた、なぜ逃げようとしているのですか?」

 

「え・・・」

 

リンの的をついたような一言にアイチは目を丸くし、驚愕をする。

 

「先ほどからあなたからは戦いに行こうという気迫が全く感じられない。そのようなものが同じ立場にいるということ・・・それは、邪魔以外の何ものでもありません」

 

「邪魔だなんて・・・そんな・・・僕はただ・・・チームが勝ってくれるように、応援してるだけで・・・」

 

「それが邪魔だと言っているのです」

 

リンの刃物のように鋭い一言にアイチは何も言えなくなってしまう。

 

「戸倉さんはチームに全てを託し、見守る戦いを、カズヤ君は大将というプレッシャーがありながらも戦う決意を抱いた。カムイ君とて、敗北したといえど、立派なファイトをした。櫂先輩は、言うまでもないでしょう」

 

「・・・・・・」

 

「ですがあなたはどうです?1回戦のファイトを勝って・・・それで終わりですか?」

 

「だ・・・だってリンちゃんが・・・試合に出るって・・・」

 

「あれはブラフです。本気で試合に望むのであれば、譲ってあげましたよ。ですがあなたはそれをしなかった。なぜです?」

 

リンの言葉を聞いて、アイチが1番に頭によぎったのは、カードショップ男前でゴウキとファイトしたあの記憶だ。

 

「そ、それは・・・僕のせいでチームQ4が負けたらって・・・」

 

「・・・話になりませんね」

 

アイチの言葉を聞いてリンは哀れといわんばかりの表情をアイチに向ける。

 

「ろくに戦おうともせず、逃げることばかり考える・・・ヴァンガードを始める前と同じですね。私は・・・戦おうという意思もなく逃げる輩が・・・1番嫌いなのですよ」

 

「・・・っ!!」

 

「戦う意思がないのなら、今すぐにでも帰ってくれませんか?ハッキリ言って、迷惑です」

 

「・・・・・・」

 

リンの鋭い言葉にアイチは顔を俯かせる。

 

「・・・1試合の猶予を与えます。それまでによく考えることです。もし考えが変わらないのであれば・・・本当に帰ってもらいますよ」

 

言いたいことを言い残してリンは中央会場に戻っていく。それに続くかのように、アイチは顔を俯かせ、気落ちした様子で会場に戻っていく。

 

 

リンとアイチが戻ってきたころには、カムイとナギサがそれぞれのチームにようやく戻ったみたいなので中堅戦の試合が始まろうという宣言していた。

 

「さあ地区大会決勝、続いて中堅戦に参りましょう!!」

 

「・・・無理だよ・・・僕なんかじゃ絶対無理・・・」

 

「アイチお義兄さん・・・?」

 

戻ってきてからアイチはリンに言われたことを引きずっており、ずっとパニックを起こしている。

 

「アイチったらどうしたの?出るわけじゃないのにパニくっちゃってさ」

 

「多分リンリンにそのことを突かれて、試合に出ろって言われたんじゃない?」

 

「あー、そりゃパニくるわけだ」

 

メグミの一言にシズクが憶測を伝える。ソウジはその憶測に納得する。

 

「よーし、そう言う事ならこの森川カツミ様が変わってやる!」

 

「「できません!!」」

 

「んだよ⁉ハモって否定すんな!!」

 

森川の発言にエイジとレイジが声を合わせて否定する。

 

「だいたい、チームの人間として登録されてないんだから無理ですよ」

 

「DDDSMD」

 

「しょうがねぇよ。今までおんぶにだっこだったチームの勝ち負けが、自分の責任になるかもって考えてんだ。そりゃパニくるさ」

 

「日下部のお墨付きだもんな。なおさらだぜ」

 

「あー、そうだよなぁ・・・プレッシャーの特売日だぜ、きっと」

 

「アイチったら・・・」

 

三和の説明に納得する井崎。エミはそんなアイチの様子を心配している。

 

「おい、お前アイチに何言ったんだ?めちゃくちゃ動揺してんじゃねぇか」

 

「別に、ただ喝を入れただけです。変わる気がないなら帰ってもらう前提で」

 

「おい日下部、それはいくら何でも厳しすぎだろ」

 

「なんとでも言いなさい。全てはアイチ君の責任ですから」

 

「・・・・・・」

 

カズヤはリンに問い詰めようとしているが、リンはたいした反応を見せず、ただ冷静にそう返している。櫂は静かにアイチを見つめる。が、すぐに目の前の会場に視線を返す。

 

「この先、絶対に負けられないチームクアドリフォリオ、略してQ4から・・・櫂トシキ!!」

 

中堅戦に呼ばれた櫂は静かに席を立つ。

 

(そうだ・・・リンちゃんの言う通り、僕がここからいなくなれば・・・誰も迷惑をかけずに・・・)

 

「・・・1度でも逃げた奴と、俺が戦うことはない」

 

「!」

 

アイチの考えを見透かしたかのように櫂がその言葉を放つ。櫂の言葉にアイチは動揺する。

 

「櫂?」

 

「何言ってんだ、あいつ?」

 

櫂の言葉にカズヤとカムイは理解できていない。シンは理解してるのか、静かに笑みを浮かべている。

 

「対するはチーム男前から小松原ジャパーンカオル君!・・・これって本名なのかな?」

 

「イエース!!ジャッパーーン!!」

 

「オッケー!ジャパーン君!それじゃあ、うぃってみよう!!」

 

チーム男前の中堅は、小松原カオルが出場する。

 

「がんばってください!カオルさん!」

 

「奴の気取った仮面を引っぺがしてやれ!」

 

「イエス、ジャパーン!」

 

「もし負けちゃったら・・・ウニ1000個飲ーます!」

 

「ジャパーン⁉」

 

ナギサの何気ない一言にカオルは顔を真っ青にさせる。そうしている間に櫂は黙々とファイトの準備を行う。

 

「がんばってくださいよ櫂さん!カムイさんの運命がかかってるんです!」

 

「くそ・・・櫂さん?なんだよそれ」

 

レイジの櫂に対する呼称にカムイはふてくされている。

 

「皆さんも、応援よろしくOYっす!」

 

「断る!!」

 

「「えっ!!」」

 

エイジの言葉に森川はすっぱりと拒否する。

 

「奴が素直に俺様のことを最強のカードファイターと認めるまで応援など、断じてするものか。櫂!さっさと俺様とその場所を変われぃ!」

 

「無理だって・・・さっき言われたろ」

 

「本当にこいつはもう・・・」

 

「ははは、飽きねぇ奴」

 

「本当面白いね☆うちも後江に進学すればよかったなー」

 

森川の発言に呆れる井崎とメグミ。それを面白がる三和とシズク。

 

「え・・・ええええ!!?俺が奴を応援⁉」

 

カムイはというとシンから櫂を応援するようにと言われ、心底嫌そうな反応をする。

 

「当り前じゃないですか。運命、預けてるんでしょ?お婿さん」

 

「ぐ・・・ぐうぅ・・・」

 

正論を言われ、何も言い返せないカムイ。

 

「・・・がんばれよ・・・」ボソッ

 

小さい声で櫂を応援したカムイはすぐに息を整えている。カムイなりに相当がんばったようだ。

 

「・・・クアドリフォリオ、4つ葉のクローバーにはまだまだですね」

 

「櫂君・・・」

 

「ま、あいつなら心配ねぇだろ」

 

チームと観客たちに見守られながら、中堅戦がスタートされる。

 

「「スタンドアップ(ザ・)ヴァンガード!!」」

 

「リザードソルジャーコンロー」

 

「案内するゾンビ!」

 

リザードソルジャーコンロー  PW5000

 

案内するゾンビ  PW5000

 

「中堅戦、櫂君はかげろうデッキ!ジャパーン君はグランブルーデッキ!楽しみな対戦でありまーす!」

 

 

一方その頃、ウルトラレアの控室、決勝戦のファイトが終わるまで各自ここで待機している。

 

「あーん!退屈ー!」

 

「表彰式が終わるまで我慢しなさい。優勝チームにお花を渡したらお仕事は終わりよ」

 

退屈で不服そうな声を上げるレッカをなだめるスイコ。

 

「優勝チームかー。ねぇ、あの子、優勝できるかな?」

 

「別に興味ないし」

 

「えー、コーリンったらまたそんなこと言ってー」

 

レッカとコーリンがそんな会話をしている時、スイコは含みのある笑みを浮かべながらパッドで決勝戦を観戦する。

 

 

中堅戦が始まったと同時に、アイチはリンと櫂に言われたことを思い返している。

 

『私は・・・戦おうという意思もなく逃げる輩が・・・1番嫌いなのですよ』

 

『・・・1度でも逃げた奴と、俺が戦うことはない』

 

(だって・・・ミサキさんやカズヤさんがやった方が、絶対いいに決まってる・・・僕なんかじゃ負けちゃうって・・・櫂君やリンちゃんだってわかってるのに・・・)

 

アイチのネガティブな考えをしている間にも、ファイトは続行されている。

 

「先鋒はチーム男前!ジャパーン君!」

 

「いくぜ!ドロー!サムライスピリットにライドジャパーン!」

 

サムライスピリット  PW7000

 

「グランブルーユニットがヴァンガードサークルに登場した時、案内するゾンビはリアガードサークルに移動できるジャパーン!ターンエンド!」

 

R サムライ  R

R  R   ゾンビ  カオルの手札5枚 山札43枚

 

「決勝まで来た以上、ちょっとはやりようだが、全国大会出場経験のあるこの俺の相手じゃない!速効で決めてやるジャパーン!」

 

「俺のターン。ドロー。鎧の化身バーにライド」

 

鎧の化身バー  PW8000

 

「リザードソルジャーコンローはかげろうユニットがヴァンガードサークルに登場したことにより、リアガードサークルへ。アイアンテイル・ドラゴンを2体コール」

 

アイアンテイル・ドラゴン  PW7000

 

アイアンテイル  バー  アイアンテイル

   R    コンロー    R

 

「右のアイアンテイルでサムライスピリットを攻撃」

 

「ノーガードジャパン!ダメージチェックジャパン『イービル・シェイド』」

 

「コンローのブーストの下、バーでサムライスピリットを攻撃」

 

「ノーガードジャパン!」

 

「ドライブチェック『魔竜戦鬼ラクシャ(☆)』ゲット、クリティカルトリガー。攻撃していないアイアンテイルにパワーを与え、バーのクリティカルをプラス1し、ダメージ2を与える」

 

「ジャパン⁉そんないきなり⁉だ、ダメージチェックジャパン『ルイン・シェイド』『ダンシング・カットラス』」

 

「ぼさっとするな!」

 

「左のアイアンテイルでサムライスピリットを攻撃」

 

「お化けのりっくジャパーン!」

 

「ターンエンドだ」

 

PW7000➡PW7000

PW13000➡PW7000

PW12000➡PW7000+SH10000=17000  櫂の手札4枚 山札42枚  カオルのダメージ3枚

 

「これはすごい!僅か2ダメージにしてダメージ3!最速猛攻だー!初出場櫂君、堂々のファイトに会場も絶賛の嵐です!」

 

「ほー、さすが、俺様の次に強いファイターだぜ!」

 

「みなさーん、信じちゃダメ出す!」

 

「SDっす!」

 

「このくそガキどもが・・・っ!」

 

「「まぁその通りなんだけど・・・」」

 

森川の発言にエイジとレイジは観客に事実と相違あるという。森川は憤慨するが、事実はエイジとレイジにあるので井崎とメグミは苦笑いを浮かべる。

 

「いやぁ、さすが櫂君。やりますね」

 

「ふん、あれくらいどうってことは・・・」

 

「カムイ」

 

「・・・あーあー、すごいなー(棒)」

 

カムイはかなり不服そうだが、自身の運命を預けているため、棒読みながら櫂を応援する。

 

(やっぱり櫂君はすごい・・・それに比べて僕は・・・)

 

アイチは櫂の実力と比べて、さらにネガティブになる。櫂はちらっとだけアイチを見る。

 

「もう何やってんのよ!負けたら絶対ウニ1000個だからね!」

 

「だ、大丈夫です!ちょっと油断しただけですジャパン!」

 

カオルの発言にナギサの圧が大きくなっていく。

 

「いえ!むしろ相手にサービスジャパーン!」

 

「スバル、ヒロシ、ウニ用意しとけ」

 

「気合入れるですジャパーン!!」

 

気合を入れ直したカオルは自分のターンに移る。

 

「今度はこっちの番だ。全国大会出場者の力を思い知らせてやる!光さえ届かぬ深き海の底に、不死の海賊は居る・・・」

 

「あ!あれは・・・」

 

「間違いねぇ・・・あれだ」

 

「この身滅びようと海賊の魂は船と共に。キャプテン・ナイトミストにライドジャパーン!!」

 

キャプテン・ナイトミスト  PW8000

 

「サムライスピリット、ルイン・シェイド、伊達男ロマリオをコールジャパーン!」

 

ルイン・シェイド  PW9000

伊達男ロマリオ  PW8000

 

ルイン  ナイトミスト サムライ

ロマリオ   R    ゾンビ

 

「ロマリオのブースト、ルインでバーを攻撃!

さらに、ルインのスキル!山札の上から2枚ドロップゾーンに送ってバトル終了までパワープラス2000ジャパーン!」

 

ドロップゾーンに送られたカード  『サムライスピリット』『ナイトスピリット(☆)』

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『ドラゴニック・オーバーロード』」

 

「いくぞ!ナイトミストでバーを攻撃ジャパーン!」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック『キャプテン・ナイトミスト』ジャパーン!」

 

「ダメージトリガーチェック『鎧の化身バー』」

 

「まだまだジャパーン!案内するゾンビのブーストでサムライスピリットでバーを攻撃!」

 

「ダメージが3に・・・」

 

「何やってんだよあいつ・・・!」

 

「櫂!ここはガードだ!」

 

「・・・ノーガード。ダメージトリガーチェック『ブレイジングコア・ドラゴン』」

 

「ターンエンドジャパーン!」

 

PW19000➡PW8000

PW8000➡PW8000

PW12000➡PW8000  カオルの手札2枚 山札36枚  櫂のダメージ3枚

 

「さすが前回優勝チーム男前!チームQ4の最速を同じく最速の猛攻でお返しだぁ!!」

 

「やったぁ!!ダメージ3だぁ!!」

 

「すぐ追いついちゃったですね!」

 

「・・・ゴウキさん、今のノーガード、どう思います?」

 

「ふむ・・・」

 

ダメージが追い付いたことにより、ナギサとヒロシは浮かれているが、ゴウキとスバルは慎重だ。

 

「思い知ったか!これが全国大会に出場した俺様の力ジャパーン!!」

 

「ああ。思い知ったぜ。お前からも何も得るものがないってな」

 

櫂は臆することなく、堂々とそう宣言する。

 

「出た!櫂きゅん先輩の名言!」

 

「はは!やっとウォーミングアップは終わりか」

 

櫂のことをよく知っているキャピタルメンバーは出たかといった反応を見せる。

 

「何も得るものがない?全国レベルのこの俺様の前に、よく言うぜ!」

 

「俺たちに敵わないからって、とんでもない負け惜しみだぜ!」

 

「あの人、カムイちゃんの次くらいにかっこいい!」

 

「ええ?ナギサちゃん?」

 

カオルやヒロシからは負け惜しみにしか聞こえていないようだ。

 

「櫂の野郎、あんな大口叩いてこのまま負けやがったら・・・ああして、こうして、こうやって、この、この!」

 

「だ、そうだ!負けたらカムイのお仕置きだぜ、櫂!」

 

「櫂君・・・」

 

「ドロー。ドラゴンナイトネハーレンにライド。右のアイアンテイル・ドラゴンを移動。連撃のサザーランドとガトリングクロー・ドラゴンをコール!」

 

ドラゴンナイトネハーレン  PW10000

連撃のサザーランド  PW8000

ガトリングクロー・ドラゴン(引)  PW4000

 

「左のアイアンテイル・ドラゴンのカウンターブラストを2回発動。このターン終了まで、パワーを2000アップする」

 

アイアンテイル  ネハーレン サザーランド

ガトリングクロー コンロー  アイアンテイル

 

「ガトリングクロー・ドラゴンのブーストをつけて、アイアンテイル・ドラゴンでキャプテン・ナイトミストを攻撃」

 

「くっ・・・ノーガードジャパン!ダメージチェックジャパン『伊達男ロマリオ』」

 

「コンローのブーストをつけてネハーレンでキャプテン・ナイトミストを攻撃」

 

「ノーガードジャパン!」

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー『魔竜導師キンナラ』」

 

「ダメージチェックジャパン『大幹部ブルーブラッド』」

 

「ダメージ5⁉」

 

「アイアンテイル・ドラゴンのブーストで、連撃のサザーランドでキャプテン・ナイトミストを攻撃」

 

「くっ・・・キャプテン・ナイトミストでガード!さらにルイン・シェイドでインターセプト!」

 

「ターンエンド」

 

PW13000➡PW8000

PW15000➡PW8000

PW15000➡PW8000+SH10000=18000  櫂の手札3枚 山札37枚  カオルのダメージ5枚

 

「最速猛攻の連続だぁ!!守り切ったジャパーン君!次はどんな追い込みを見せてくれるジャパーン⁉ジャパ、移っちゃったジャパーン!」

 

「守り切った?首の皮1枚だろ?」

 

「もうこれは勝負決まったねー☆」

 

櫂のこの猛攻でもう勝負は決まったと考えるキャピタルメンバー。

 

「くっ・・・このままじゃやばい・・・!全国大会出場者のこの俺様が・・・⁉」

 

「う~に~・・・1000個!」

 

ナギサの指示に従ってかヒロシとスバルの手元にはかごいっぱいのウニがあった。それも指定通りの1000個。

 

「ジャパン⁉ぜ、絶体絶命!ジャパ~ン!」

 

追い詰められたカオルは頭を抱える。その様子にアイチ、カムイ、カズヤはカオルを哀れに思えてきた。

 

(・・・最初の攻撃で3ダメージを与えたのは俺も同じ!このターンで勝負をつけてやるジャパーン!)

 

冷静さを取り戻したカオルはこのターンで決着をつけようと考える。

 

「スピリットイクシードにライドジャパーン!!」

 

スピリットイクシード  PW10000

 

「スケルトンの見張り番をコール!」

 

スケルトンの見張り番(醒)  PW5000

 

「ドロップゾーンのキャプテン・ナイトミストのカウンターブラスト!サムライスピリットを退却!蘇れ、キャプテン・ナイトミスト!」

 

「!!カウンターブラストでドロップゾーンから⁉これは・・・!」

 

「いくぜ!ゴウキさん直伝の無限復活地獄ジャパーン!

ドロップゾーンのサムライスピリットのカウンターブラスト!案内するゾンビを退却!サムライスピリットを復活ジャパーン!」

 

見張り番 イクシード ナイトミスト

ロマリオ   R    サムライ

 

「サムライスピリットのブーストで、ナイトミスト、ネハーレンを攻撃ジャパーン!」

 

「魔竜戦鬼ラクシャで防御」

 

「くっ・・・次はイクシードでネハーレンを攻撃!」

 

「・・・ノーガード」

 

「えっ⁉」

 

櫂が迷わず防御を行わず、そのまま攻撃を受ける行為にアイチは驚愕する。

 

「何言ってんだ!トリガーが来たらどうすんだ!」

 

「そうだ!何で防御しねぇんだよ!」

 

「・・・・・・イメージしろ」

 

カズヤとカムイの抗議に耳を傾けず、櫂はアイチに視線を向け、この一言だけを言い放った。

 

(櫂君・・・もしかして僕に何かを伝えようとしているの・・・?)

 

アイチは櫂の真意を察し、櫂はそのまま試合を続行する。

 

(・・・イメージ・・・)

 

アイチは櫂に言われた通り、ファイトのイメージを行う。イメージでアイチが霊体として降り立った場所はクレイの深き海の底だ。そこでは、スピリットイクシードとネハーレン(櫂)が戦っている姿が映っている。

 

(櫂君・・・)

 

「ツインドライブ『深淵の呪術師ネグロマール』2枚目『ダンシング・カットラス』」

 

イクシードは深き海の中でも動きを鈍らせず、素早い動きでネハーレンに接近し、右手の剣、左手の刀による2連続の斬撃を放つ。攻撃を喰らったネハーレン(櫂)は平然としている。

 

「ダメージトリガーチェック『ワイバーンガードバリィ』」

 

「ジャパン、トリガーなしか。だけど、まだ1撃残ってる!」

 

「やってみろ」

 

「くううぅ!!やってやるぜジャパーン!!ロマリオのブースト、スケルトンの見張り番で攻撃ジャパーン!!」

 

「ノーガード」

 

「櫂君⁉」

 

「ダメージトリガーチェック『魔竜導師キンナラ』」

 

「ターンエンドジャパーン!」

 

PW15000➡PW10000+SH10000=20000

PW10000➡PW10000

PW13000➡PW10000  カオルの手札2枚 山札31枚  櫂のダメージ5枚(裏2枚)

 

「櫂君・・・どうして・・・ノーガードなんて・・・」

 

霊体のアイチはネハーレン(櫂)の姿を見る。ネハーレン(櫂)の表情には、勝利を確信している。

 

「!ガードをしなかったんじゃない・・・しなくても勝てるってわかってるんだ・・・」

 

「これで5対5!次のターンさえやり過ごせば、絶対に俺様の勝利ジャパーン」

 

「・・・ふっ」

 

櫂の不敵な笑みを見て、カオルは微かに手元が震えている。

 

「・・・っな、何で・・・」

 

「カオルさん・・・震えてる・・・?」

 

「・・・届かなかったか」

 

ファイトの結末を悟ったゴウキはそう一言呟いた。

 

「ファイナルターン!」

 

「ふぁ、ファイナルターンだとぉ⁉」

 

櫂のファイナルターン宣言にカオルは憤慨する。

 

「ふざけんなジャパーン!!このターン絶対守り切って、俺様が全国大会出場を決めてやるジャパーーン!!」

 

「スタンド&ドロー。ブレイジングフレア・ドラゴンにライド!!」

 

ブレイジングフレア・ドラゴン  PW10000

 

「ガトリングクロー・ドラゴンのカウンターブラスト。相手のグレード0のユニットを1体退却させる」

 

「くっ・・・スケルトンの見張り番が・・・」

 

「ガトリングクローはソウルへ。

ブレイジングフレアのスキル発動。相手のカードがドロップされた時、ターン終了までパワー3000アップだ」

 

「何ぃ!!?」

 

「さらにサザーランドのスキル。これも相手のカードがドロップゾーンに置かれた時、パワープラス3000。そして・・・左のアイアンテイルを移動し、ブレイジングコア・ドラゴンをコール」

 

ブレイジングコア・ドラゴン  PW9000

 

ブレイジングコア ブレイジングフレア サザーランド

アイアンテイル    コンロー    アイアンテイル

 

「コンローのブーストで、ブレイジングフレアでスピリットイクシードに攻撃!」

 

「だ、ダメだ・・・防げない・・・!」

 

「ツインドライブチェック。1枚目『槍の化身ター(☆)』2枚目『槍の化身ター(☆)』ゲット、クリティカルトリガーダブル。パワーはサザーランド、ブレイジングコアに、クリティカルは全てブレイジングフレアに!」

 

「はは、これぞオーバーキルだねー☆」

 

「あいつは鬼か⁉」

 

「鬼強すぎ」

 

ブレイジングフレアはガトリングガンをスピリットイクシードに向け、全弾を発射させる。スピリットイクシードは全弾命中し、クレイから消滅し、残ったのはイクシードの鎧だけ。そして、クレイの海にブレイジングフレアの咆哮が鳴り響く。

 

PW18000➡PW10000

 

ダメージチェック『突風のジン』

 

櫂のダメージ5枚  カオルのダメージ6枚  勝者櫂

 

「勝者、櫂トシキ君!」

 

『おおおおおお!!』

 

「チャンピオンシップ地区大会決勝戦中堅戦、勝ったのはチームQ4!!見事な勝利です!!」

 

櫂のファイトに観客は大歓声を上げていた。黙々と戻ってくる櫂を見て、アイチは気付いたかのように目を見開いている。

 

(全部見抜いていたんだ・・・相手の力量を・・・もしかしたら最初から・・・本当にすごいや・・・僕なんかとは全然違う・・・。僕も君みたいに強くなって、君と戦ってみたい・・・。なのに、負けることや逃げることばっかり考えて・・・。こんなんじゃダメだ・・・)

 

櫂のファイトを見てアイチは拳を握りしめ、決意を抱かせる。

 

「お前さー、やりすぎだろ?アイチの奴、ますますビビっちまったんじゃないか?」

 

「そうでもない」

 

三和の問いかけに櫂は素っ気なくそう返す。するとリンはアイチに近づいてくる。

 

「さて、答えを聞かせてもらいましょうか。アイチ君、あなたはどうしたいのです?」

 

「僕は・・・」

 

アイチの次に放った言葉にチームメンバーとキャピタルメンバーは目を見開く。シンは静かに笑みを浮かべている。アイチの答えに櫂は口元に笑みを浮かべ、リン自身も少しの間の後、静かに笑みを浮かべる。

 

「その言葉、お忘れなきように」

 

リンはシンから紫のVFグローブを受け取り、グローブをはめながらコンソールの前に立つ。副将戦、チームQ4からリンが出場するのに対し、チーム男前からは、ゴウキの右腕的存在である天城スバルが出場するのであった。

 

to be continued…




ミサキ「オーバーキルか。どう?あいつのメッセージは理解した?」

アイチ「え?ミサキさん、わかったの?櫂君が僕にメッセージくれたこと」

ミサキ「男同士っていいね」

アイチ「そうでよすね・・・あ、どんどんプレッシャーが強くなるんですけど・・・」

ミサキ「がんばれ男の子だね」

アイチ「うぅ・・・ミサキさんまで・・・」

RIDE28「負けられない理由」

アイチ「すごい・・・スバル君とリンちゃんのイメージ、すごく熱い!」
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