カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者 作:先導
カラパレは奮発して結構買っちゃいました♪おかげでSVRやSPが当たりました♪うまうまです♪
さて、今回はジュラシックアーミーのファイトの続きです。
それではどうぞ!
ついに始まったヴァンガードチャンピオンシップ、全国大会第1試合。まず最初に対戦することになったのは、アイチたちのチームQ4と、対戦チーム、ジュラシックアーミーだ。まずは先鋒戦、まず最初に出たのは気合が入っているアイチ。対する相手は龍堂グンジ。グンジの使用するたちかぜデッキはカズヤ以上に使いこなせており、苦戦をしているが善戦しているアイチ。そして、グンジのターンとなり、強力なユニット、デスレックスが登場する。お互いの盤面はこうなっている。
アイチの盤面
モルガーナ ブラスター・ブレード ゴードン
R ばーくがる マロン アイチの手札4枚 山札37枚 ダメージ3枚(裏2枚)
グンジの盤面
R デスレックス R
R R ブルートザウルス グンジの手札4枚 山札37枚 ダメージ3枚(裏2枚)
『おおおおおおお!!』
「盛り上がっております!こちら、ヴァンガードファイト、Aブロック会場です!さあ龍堂選手のターンです!自信満々なようですが、どんな攻撃を見せてくれるのでしょう!!」
「たちかぜデッキの真の恐ろしさ・・・もしそれが発揮されたら・・・並みのファイターでは防げません!このターンで勝負が決まることもあります」
「ドクターO、たちかぜの恐ろしさとは、いったい・・・?」
MCミヤがファイトを実況している中、ドクターOはファイトの内容を解説していく。そして、ファイトではグンジのターンが進む。
「怒竜ブラストザウルス、翼竜スカイプテラ、サベイジ・デストロイヤーをコール!」
怒竜ブラストザウルス PW9000
サベイジ・デストロイヤー PW8000
ブラストザウルス デスレックス デストロイヤー
スカイプテラ R ブルートザウルス
「総員に告ぐ!攻撃準備!!」
「来るぞ!」
「相手はガチだよ!」
「気をつけろ、アイチ!」
攻撃準備が整ったグンジ。アイチはこのターン、どう切り抜けるのか。
RIDE36「猛進!たちかぜデッキ!!」
攻撃態勢に入ったグンジは、アタックフェイズに突入する。
「スカイプテラのブースト、ブラストザウルスでブラスター・ブレードをアタック!」
「未来の騎士リューでガード!」
「デスレックスでブラスター・ブレードをアタック!
デスレックスはアタックするとき、パワーが5000プラスされる」
「(くっ・・・パワー15000・・・)
ノーガードです」
「ツインドライブ。ファーストチェック『怒竜スパークザウルス』セカンドチェック『サベイジ・ウォーリアー』」
デスレックスはブラスター・ブレード(アイチ)に接近し、そのスピードと共に腕を振るい、爪でブラスター・ブレード(アイチ)に斬撃を放つ。攻撃を食らったブラスター・ブレード(アイチ)はひるむ。
「ダメージトリガーチェック『沈黙の騎士ギャラティン』」
「アタックのヒットを確認した。
デスレックス!スキル発動!味方を1体退却させよ!ブラストザウルス、犠牲となれ!」
「くっ・・・やっぱりこのユニットも仲間を犠牲にするスキルを!」
「これはただの犠牲にあらず!道を切り開くための犠牲である!!
傷つき倒れしブラストザウルスよ!そのスキルを示せ!!この兵がドロップゾーンに送られた時、手札を1枚捨てることにより、新たなブラストザウルスを呼べる!スペリオルコール!」
「新しいブラストザウルス⁉それじゃあ・・・もう1度攻撃できる・・・!」
「それだけではない!この犠牲はまた、新たな力を生む!
サベイジ・デストロイヤー、スキル発動!たちかぜがドロップゾーンに置かれることで、自身のパワーをプラス1000できる!」
「くっ・・・!」
「これがたちかぜの恐ろしさ。犠牲が生む連係プレイで一気に攻撃力を増強できるんです!」
「確かにこれはすごい!!ドッキドキですねー!」
「はい!」
熱く語りながらドクターOはやっぱり両手でOを作っている。もはやこのポーズに気にする者は現れなくなった。代わりに、ドッキドキは他の者たちも伝わる。
「ドッキドキだぜ!」
「おい、Oさんの口癖移ってるぞ、森川」
これがヴァンガードの伝道師の力というべきか・・・。
「使い手選ぶからなぁ、たちかぜは」
「・・・てっ、ちょっと。井崎もたちかぜ使いでしょ?何言ってんの?」
(とはいえ、あのジュラシックアーミーってチーム、中々やるね~☆)
(さて、我らがアイチ君はどう立ち向かうのかな?)
シズクはジュラシックアーミーの実力を評価し、三和はアイチがどう立ち回るのか、期待をしている。
「見たか少年。ブラストザウルが犠牲となり、我が軍に道を切り開いたのだ。まっすぐ勝利へと進む道をな!ブラストザウル!照準、ブラスター・ブレード!照射準備・・・撃てぇ!!」
「ノーガード!ダメージチェック『小さな賢者マロン』」
「やっべ!ダメージ5だ!!」
「王手か!!」
「ここは何としても防がないと!!」
「アイチ・・・」
(強い・・・これが全国レベル・・・これが・・・全国大会なんだ・・・!)
本気と本気のぶつかり合い、譲ることができない戦いの場・・・アイチは全国大会の試合を骨身に染みたのだった。
「ブルートザウルスのブースト、サベイジ・デストロイヤー、ブラスター・ブレードにアタック!」
「これ以上は、やらせない!!ふろうがるでガード!」
「戦闘、終了である」
PW15000➡PW9000+SH10000=19000
PW15000➡PW9000
PW9000➡PW9000
PW14000➡PW9000+SH10000=19000 グンジの手札2枚 山札34枚 アイチのダメージ5枚(裏2枚)
「ほっ・・・凌ぎ切ったな」
「たく・・・ひやひやさせるぜ」
「ああ何とか生き延びたな」
「ここで10000ガードは大きいよね」
「安心はできないよ?」
「「「「?」」」」
(そう・・・次が正念場ってやつだ・・・)
何とかしのぎ切ったアイチにソウジと後江中学組は安堵するが、シズクはかなり慎重だ。それは三和も同じだ。
(アイチのダメージは5・・・次のターンでぜってぇ決めねぇといけねぇ。そのために、3ダメージを与えねぇといけねぇ・・・)
(でも・・・奴もやられっぱなしでいねぇ。1度でもガードに成功されたら・・・このファイト・・・お義兄さんは・・・負ける・・・!)
カムイを追いかけているカズヤ、カズヤたちから逃げているカムイはアイチのファイトを考察しながらファイトを見守っている。
(どうしよう・・・このターン、攻め切れなければ・・・僕は・・・)
絶体絶命の状況の中で、アイチはカムイがチームから離反していった姿・・・。
『これ以上、こいつらと一緒に戦うことできません!だから・・・すみません!!』
そして、チームカエサルの光定から言われた言葉を思い返す。
『今は彼の後を追うより、予選を突破して彼の返ってくる場所・・・そいつを確保しておくべきじゃないかな?』
(でも・・・まだあきらめるものか・・・この試合、絶対に勝つって決めたんだ!どんなに勝ち目がなくっても、僕は、決してあきらめない!!)
アイチは最後の最後まで諦めず、まっすぐと立ち向かう。
「さあチームジュラシックアーミーVSチームクァドリフォリオ!激しい戦いの先鋒戦も、決着が見えてきたぞーー!!ですよね?」
「そうですね。チームQ4、先導アイチ選手がこのターンで龍堂選手に3ダメージを与えられれば・・・」
「3ダメージですか・・・なかなか厳しそうですね・・・」
「その通り。よくわかってらっしゃる。多分ここで3ダメージを与えることは、常識的に考えてまず無理・・・」
MCミヤが実況する中、ドクターOはそう言い張る。
「え・・・そんな言いきっちゃったら・・・」
「面白くないですよね!それがどう転ぶかわからないからヴァンガードファイトです!!ミラクルに期待しましょう」
「そOですね!どっちもがんばれ!!」
熱が入るドクターOにMCミヤは同意し、両方のチームを応援する。
「僕のスタンド&ドロー!出でよ、聖なる竜!そして、その神秘の力を振るえ!ライド!ソウルセイバー・ドラゴン!!」
ソウルセイバー・ドラゴン PW10000
「ソウルセイバー・ドラゴンか・・・最終兵器を出したな、少年!」
「うぃんがるをコール!」
モルガーナ ソウルセイバー ゴードン
うぃんがる ばーくがる マロン
「今の僕には、最強の布陣だ・・・そして、この仲間たちと、全力を尽くす・・・。マロンのブースト、ゴードンでデスレックスをアタック!」
「群竜タイニィレックスで応戦!」
「ガードされた・・・ここまでか・・・!」
「いや・・・まだ終わらねぇ!そうだろ、アイチ!」
「まだまだ!諦めない!ばーくがるのブースト、ソウルセイバー・ドラゴン、デスレックスにアタックだ!」
(己の負けが見えていように・・・健気な少年だ・・・)
「ソウルセイバー・ドラゴン!スキル発動!ソウルセイバー・ドラゴンはヴァンガードにアタックする時、パワープラス3000!」
「ノーガードである!」
「ツインドライブ!ファーストチェック『騎士王アルフレッド』セカンドチェック『未来の騎士リュー(☆)』」
『!!!』
アイチのドライブチェックで出たのはクリティカルトリガー。それにはこの場の全員が目を開かせる。
「リュー・・・ですか・・・」
「クリティカルトリガー!」
「これで一気に2ダメージいけます!」
「これならこのターン、一気に3ダメージを!なんだよこれ・・・ミラクルって奴⁉」
「さすが、ここぞって時にトリガーが来やがるな、アイチ!」
「クリティカルトリガーゲット!モルガーナにパワープラス5000!そして、クリティカルはソウルセイバー・ドラゴンへ!」
ソウルセイバーは手をかざし、光を収束させ、デスレックスに向けて放つ。光の攻撃を食らったデスレックスは悲痛な雄たけびを上げる。
「ダメージトリガー・・・1『餓竜ギガレックス』2『翼竜スカイプテラ』くっ・・・!」
「よっしゃ!こっちも王手だ!!」
「おお!!」
「このまま決めちゃえ!!」
(あと1つ・・・)
(くっ・・・何としてでも凌ぎ切らねば・・・)
グンジは自分の手札とリアガードを確認する。
(この兵のシールドは5000、サベイジ・デストロイヤーと合わせれば10000・・・少年の攻撃力は・・・敵の攻撃力はブーストを合わせ17000・・・我が軍は・・・20000!うむ、防御可能である!)
「うぃんがるのブースト、モルガーナでデスレックスをアタック!そして、モルガーナのスキル発動!」
「⁉」
「モルガーナは手札を1枚捨てることで、パワーをプラス4000できる!」
「しまった!!不覚!!私としたことがこんな戦術ミスで・・・!!」
モルガーナはデスレックスに向けてサーベルを振るい、斬撃を放つ。防ぐ手立てを持たないデスレックスはその攻撃を受けてしまう。
「「「やったー!アイチの勝ちだぁ!!」」」
「本当にこのターンで3ダメージを・・・すごいよお義兄さん!!」
「奇跡のクリティカル万万歳だぜ!!」
攻撃がヒットしたことにより、いつものメンバーは喜び、カムイも、カズヤも笑みを浮かべる。
「ダメージチェックである」
だがそれでもグンジの瞳からは闘志がまだ消えていない。最後まで諦めていない証拠だ。
「!あの人・・・まだ諦めてない・・・!」
グンジが出した6枚目のダメージトリガーは・・・
『サベイジ・シャーマン(治)』
「ヒールトリガー発動!!」
『!!??』
ここで1発逆転のヒールトリガーに場にいる全員は目を開き、驚愕している。その中で冷静なのが、櫂とリンだ。
「そんな・・・!!」
「マジかよ・・・!!」
「ダメージを1、回復させてもらう!!」
「こ・・・こんなことが・・・!ターン・・・終了です・・・」
PW16000➡PW10000+SH10000=20000
PW17000➡PW10000
PW21000➡PW10000(+5000) アイチの手札2枚 山札32枚 グンジのダメージ5枚(裏1枚)
「それではこれより、最終攻撃に移る!サベイジ・ウォーリアーをコール!」
サベイジ・ウォーリアー PW6000
ブラストザウルス デスレックス デストロイヤー
スカイプテラ ウォーリアー ブルートザウルス
(今の僕の体制じゃあ・・・二度しか攻撃を防げない・・・1ダメージは必至・・・どうすれば・・・⁉)
「ノーガードしかない」
「えっ?」
この場を切り抜ける方法はノーガードしかないと言った櫂にミサキは耳を疑う。その解説をリンが行う。
「それ以外他に残された道はありません。どうあがいても負けます。それならいっそ、あえてダメージをくらい、ヒールトリガーに賭けるほかありません」
「スカイプテラのブースト、ブラストザウルよ、ソウルセイバー・ドラゴンにアタック!!」
「・・・ノーガードです!」
この場を切り抜ける手段を理解したアイチはその場でノーガードを宣言する。アイチの思い切りにグンジは笑みを浮かべる。
「・・・いい思い切りだ、少年」
ブラストザウルはソウルセイバーに向かって、機関銃を乱射、そして大砲の砲撃、そして追加に炎のブレスを発射させる。ソウルセイバーはまともにその攻撃をすべてくらってしまう。
「ダメージトリガー・・・チェックです・・・」
アイチはヒールトリガーに賭け、ダメージチェックをする。その際で、緊張のせいか、1枚のカードを落としてしまう。落ちたカードは・・・
『孤高の騎士ガンスロッド』
ヒールトリガーではなかった。
PW15000➡PW10000
アイチのダメージ6枚 グンジのダメージ5枚 勝者グンジ
『おおおおおおお!!』
「勝者、龍堂グンジ!!」
白熱したファイト、グンジの勝利により、観客は大歓声を上げる。
(・・・大事な初戦だったのに・・・!勝たなきゃいけないファイトだったのに・・・!)
初戦から敗北してしまったアイチは悔しさがにじみ出ている。
「いやー、素晴らしいファイトでした!」
「ミラクルの連続でしたねー!これだからヴァンガードファイトはやめられません!」
「2人の選手に、温かい拍手を迎えましょう!!」
MCミヤ、ドクターOに続き、観客もアイチとグンジに大きな拍手を送る。控室に戻っていくグンジをチームメイトが迎え入れる。
「隊長!見事な勝利であります!」
「チームQ4を侮るな。他のファイターも彼のようならば、相当な戦闘力だぞ」
「はっ!では、隊長に続き、二等兵、ゆけぇ!」
「健闘を祈る!」
「はっ!!」
ジュラシックアーミーの中堅から出るのは、隊員の声からしておそらく階級はおそらく二等兵クラスだろう。
「気を落とすなって」
「あ・・・」
顔をうつ向かせるアイチにミサキは励ましの言葉をかける。
「私が勝って繋げれば、櫂とリンがいるでしょ?」
「ミサキさん・・・」
「サブ、私の番。あんたに負けないように、全力でやってみる」
「・・・はい!」
アイチは中堅のミサキに任せ、控室に戻る。ミサキは中堅として、コンソールの前まで入場する。
「ミサキー!頼みますよー!」
「「・・・・・・」」
シンが全力で応援する中、櫂とリンは戦力を見極めるようにファイトを見定めている。そうしている間に、ファイトがスタートされる。
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
「神鷹一拍子!」
ミサキは新しい
「中堅戦は、龍川ブンジ選手対戸倉ミサキ選手!こちらもテクニカルな戦いにワクワクです!」
「ドキドキです!!」
ドクターOは変わらずに両手にOを作っている。
「お願いします・・・ミサキさん・・・!」
カムイはミサキに勝利を必死に願っている。
「もう後がねぇぞ・・・いけるよな、ミサキ!」
カズヤも勝利を願って祈りをささげる。
「たく・・・他のブロックの試合なんて、見ることないぜ」
「まぁ、レン様も予選に出ないのも当然だわ。Aブロックは」
「ですわね。なにせ格の差があまりにも低いですからね」
さらに遠くの場所で、別のブロックの試合を見終わったチームFFAL4の3人とチームFFアクロバットリミテッターが観客席側から出てくる。
「!あれは・・・確か、チームQ4」
フーファイターのメンバーたちはQ4の試合に気付き、この試合も観戦するようことにした。
「赤き水晶よ、未来を照らせ。ライド!スカーレットウィッチココ!」
ファイトの終盤、ミサキはスカーレットウィッチココにライドする。
(これまでの相手の出方から見て、手札は2枚ともグレード0のはず・・・)
ミサキは得意の記憶力を生かして、盤面の状況を把握する。
「サイレント・トムとドリーム・イーターをコール!」
(くっ・・・2体目のサイレント・トム・・・!グレード0のカードが、封じられたであります・・・!)
サイレント・トムの登場に二等兵の男、龍川ブンジは苦虫を嚙み潰したような表情になる。
「相手は今、ダメージ4・・・」
「ミサキは5・・・ここで決めないと・・・」
もう後がない状況に緊迫した雰囲気を出すアイチとシン。
「バトルシスターしょこらのブースト、デスレックスを攻撃!」
「ブラックキャノン・タイガーとタイニィレックスでガード!」
ココの攻撃を手札にあるブラックキャノンとタィニィレックス、全てを使って防いだ。
「ツインドライブ!ファーストチェック!セカンドチェック!」
出てきたカードはグレード1とグレード2、両方ともトリガーはない。だが、相手のリアガードにインターセプトできるユニットはいない。つまり、防ぐ手立てはもうない。
「ドリーム・イーターのブースト、サイレント・トムで攻撃!」
「くぅぅ!ダメージトリガーチェックであります!」
ダメージの方はノートリガー。
「「よーし!」」
「「あと1つ!」」
「おおお!」
「さすがは戸倉さんです!」
「これで最後!ジェミニのブースト、サイレント・トムで攻撃!」
防御の手段を持っていない今、ノーガードしかない。
「よし!」
これで6ダメージとなり、シンとアイチはこれで決まったと思った。
「ダメージトリガーチェックであります!」
ブンジが6ダメージ目に出たカードはサベイジ・シャーマン。ヒールトリガーだ。つまり・・・
「!!?」
「1ダメージ回復であります!」
ダメージが回復され、ダメージは5の状態でとどまっってしまったのだ。
「そんな・・・」
立場が逆転されたことにアイチは信じられないといった表情をしている。シンは慌てふためいている。櫂とリンは特に何も言うことはなく、冷静だ。
「アイチの時と同じじゃねぇか!」
「こ・・・こんなことってー!」
「ありえないんですけどー!」
「ヴァンガードにありえない、なんてことはないからね☆」
「相手の攻撃だ」
森川たちが慌てふためいている間に、ブンジのターンに入る。
「いくであります!スパークザウルスにブーストされたブラストザウルで、ココをアタック!」
ミサキの手札では全てを防ぐことができないため、ここをノーガードで通す。ダメージトリガーで出たカードはグレード1。ノートリガー。これでミサキのダメージは6となり、第1試合の決着がついた。
「中堅戦勝者、龍川ブンジ!第1試合、勝利チームはジュラシックアーミー!!」
『おおおおおおお!!』
第1試合が終わり、ジュラシックアーミーがまず1勝したことに、観客は大歓声が上がる。
「これが・・・これが全国大会・・・!」
「やべぇ・・・これはやばすぎるだろ・・・!」
全国大会に集まるファイターたちのレベルを見て、カムイとカズヤは目を見開き、驚愕する。
「ふん・・・チームQ4もたいしたことなかったね」
「所詮その程度の連中よ。私たちの敵じゃない」
「ですわね。対等だと思えるファイターがいるのだとすれば・・・」
大歓声の中で唯一Q4をあざ笑っているキョウとアサカとエリカ。エリカがそう口にすると、エリカとアサカは唇をかみしめ、控室から出てきたリンを強く睨みつける。
「レン様の裏切り者・・・日下部リン・・・!」
「絶対に許さない・・・!」
アサカとエリカからには、リンに対する強い憎しみの感情がこみ上げている。
「・・・・・・」
そんな中でテツはリンとその隣にいる櫂をじっと見つめている。そこに憎しみの念は何もない。だが、何を思っているのかはわからない。
「・・・シンさんごめん。相手を追いつめておいて、土壇場であんな・・・」
中堅戦で負けたミサキはそう言ってシンに謝罪する。
「僕もです・・・。僕の力じゃ、全国レベルのファイターには、通用しないのかな・・・?」
先鋒戦で敗北したアイチは敵わないんじゃないのかと思っているところ、シンが2人を励ましの言葉と教訓を伝える。
「そんなことはありません。アイチ君もミサキも試合の最後は同じ展開。これってどうしてだと思います?」
「え・・・?」
「全国大会の戦いは本当に強い者同士の接戦です。つまり・・・ぎりぎりの崖っぷちまで追いつめあう・・・お互いに。追いつめられるのは片方だけじゃない。両方とも追いつめている。互いがそんな状態にある時は、ほんの少しのバランスの崩れが、命とりです。そう、例えばわずかなそよ風が吹いただけでも・・・」
「!!」
わずかなそよ風で吹き、バランスが崩れる・・・それすなわち先に気を取られた方が負けることを意味する。
「この場合のそよ風は運と呼んでもいいでしょう。土壇場でヒールトリガーを引けるような、彼らの運の良さ。しかし、それはこうも言えます。運で勝負が左右されるほど、アイチ君もミサキも、全国レベルの強豪と実力は拮抗していたということです。これは誇っていいことです!うん!」
「シンさん・・・」
「店長・・・でしょ?」
シンの教訓と励ましにミサキもアイチも笑みを浮かべる。
「少年!」
そんな時に、アイチたちにジュラシックアーミーのメンバーが声をかけてきた。
「先導アイチと戸倉ミサキに、敬礼!!」
ビシッ×4
ジュラシックアーミーはアイチとミサキに向かって健闘を称えて敬礼を示した。
「え・・・?」
「覚えておけ。我が軍は強敵と認めた相手にしか敬礼はせん」
それはつまり、ジュラシックアーミーはチームQ4を強敵と認めてくれたのだ。
「いつかまた戦場で会おう」
グンジはアイチたちに笑みを浮かべ、チームメンバーである隊員たちを連れ、会場から離れていく。
「彼らも君たちの力を認めています。まだ4試合残ってるんです。次の試合、がんばりましょう!」
「はい!」
「うん」
「「・・・・・・」」
シンの言葉と共に、アイチとミサキは次の試合に向けて気合が入る。そんな様子を櫂とリンは遠くからじっと見つめているのだった。
to be continued…
アイチ「僕は全力でファイトした・・・でも・・・」
ミサキ「私も、相手の手の内を読み切って・・・」
シン「これが全国大会の怖さであり、楽しさでもあるんです。あんまり落ち込んじゃうと、来れなかった人が贅沢だって思っちゃいますよ」
アイチ「そうか・・・ショップ大会を経て、代表としてここに立ってるんだ!次に勝って笑って帰ろう!」
RIDE37「女騎士の誇り」
ミサキ「ユニオンって確か・・・あれ?あの人のフルネームって、まさか・・・」