カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者   作:先導

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今更ですが、ちょっと忙しくて、先に感想の返しがちょっとできなくなってしまいました。なので返しは今後は投稿をする前に感想のメッセージを載せていきます。

要するに何が言いたいのかといいますと、感想のメッセージが来たときは、それは投稿する合図、という感じです。まぁ、夜遅いですから、意味はないかもなんですが。

さて、今回はオリジナル回です!この回で相手をするのはまさかの・・・

それではどうぞ!


最強の頂!フーファイター!!

ヴァンガードチャンピオンシップ全国大会予選試合、第3試合目のチームQ4VSマッスルブレインのファイトは2対0という形でチームQ4の完全勝利で終わり、戦績は2勝1敗となった。そして今現在、参加チームのメンバーたちは食堂に集まっている。というのも・・・

 

『熱戦続くヴァンガードチャンピオンシップ全国大会!予選ブロックもお昼休憩です!ファイターたちよ!しばしの休みを!しっかり栄養補給して、午後にまた、熱いファイトをよろしくぅ!・・・あれ?ドクターO?コンビニ行っちゃったんですか?一緒に行こうと思ってたのにー!』

 

そう、第3試合が終わり、次の項目はお昼休憩でみんな昼食をとっているのだ。そんな中でチームQ4は集まり、いったん集まったエイジとレイジ、カズヤ、そしていつものメンバーと一緒に昼食をとり、現在の戦績を確認している。

 

「予選3試合が終わって、AL4が3勝、ジュラシックアーミーとユニオンが1勝2敗、そして、Q4とアクロバットリミテッターが2勝1敗・・・予選突破には、残りの試合に勝つしかないです。カムイ君にチームに戻ってもらって、決勝を一緒に戦ってもらうためにも!」

 

1番高い可能性として残り2試合に勝つということにミサキも首を縦にうなずく。

 

「お義兄さん・・・」

 

Q4とは遠く離れたカウンター席でアイチの言葉を聞いたカムイは複雑そうな表情をしている。

 

「アイチ、次の相手、誰だかわかって言ってんのか?」

 

「うん。チームアクロバットリミテッター・・・前回の優勝チーム、AL4と一緒に出場してるフーファイターのチーム」

 

「お、おま・・・」

 

「強い奴らばっかの相手だよ?」

 

「本気で勝てると思ってんのか?」

 

残り2試合に出場するフーファイター・・・そんな強豪相手のチームが相手に勝てるのかと尋ねる後江中学組。

 

「・・・正直、どちらのチームも勝てないかもしれない・・・」

 

『・・・・・・』

 

「でも、勝ちたいんだ!」

 

アイチの強い気持ちを聞いて櫂は静かに笑みを浮かべる。

 

「気合入ってんじゃねぇか!さすが俺の1番弟子だ!」

 

「「ははは・・・」」

 

調子のいいことを言っている森川に苦笑する井崎とメグミ。

 

「あんのか?勝算」

 

「俺は俺のファイトをするだけだ」

 

「相手が誰だろうと勝つ。それだけです」

 

「おー、かっこいいね☆」

 

三和の問いかけに櫂とリンが答えていると・・・

 

「あっはははははは!!笑わせてくれるぜ、お前ら」

 

「本当。私たちに勝つなんてマジ?」

 

「だとしたら、ハッキリ言って愚かですわ」

 

アイチたちに会話を聞いていたのか、2つのチームがアイチたちに近づいてきた。

 

「!AL4!」

 

「アクロバットリミテッターもいるぞ!」

 

そのチームはこれから戦うであろうチームアクロバットリミテッターとチームAL4のメンバーたちだった。その姿を見た櫂とリンは冷たい表情になる。

 

 

 

RIDE40「最強の頂!フーファイター!!」

 

 

 

フーファイターのチームが自分たちに接触したことで、一触即発の雰囲気がにじみ出ている。

 

「初出場の分際で、俺たちフーファイターに勝つだと?寝言言ってんじゃねぇぞ」

 

AL4のメンバー、矢作キョウが小ばかにした発言にアイチは反論する。

 

「で、でも!勝負はやってみなくちゃ・・・」

 

「黙れザーコ」

 

「・・・!」

 

だがそれも一言で一蹴されてしまう。

 

「て、てめぇ・・・!」

 

「「森川!」」

 

キョウの態度が気に入らない森川は突っかかろうとしたが井崎とメグミに止められる。

 

「ザコ同士つるんでなザコ川」

 

「んだとぉ・・・こらぁ・・・!」

 

「テツ、レンはどこだ?」

 

この雰囲気を破ったのは櫂だった。櫂の問いかけに新城テツが答える。

 

「前にも言ったはずだ。あのお方は予選にはお出にならない」

 

「予選ごときにレン様がお手を煩わせることは一切ありませんわ」

 

「その通り。私たちだけで十分」

 

どうやら本当にリーダーであるレンは予選には出ることはないらしい。

 

「そんなにレンを意識してんのは、昔同じチームを組んでいたからか?」

 

「えっ⁉」

 

『!!??』

 

櫂がレンと同じチームに所属していた・・・そんな重大なことにアイチたちは驚愕する。カウンター席にいたカムイも同様だ。

 

「櫂君、本当なの⁉」

 

「・・・・・・」

 

アイチの問いかけに何も答えない櫂。

 

「レン、レン、レン・・・どこがいいんだあんな奴?」

 

「キョウさん、レン様に無礼ですわよ」

 

「そうよ。レン様と言いなさい。私たちのリーダーよ」

 

「うるせぇアサカ、エリカ。俺様の勝手だ」

 

キョウを注意しようとしているアサカとエリカだがキョウは聞く耳がない。

 

「レンしか見てねぇその目気に入らねぇ!俺様がお前を叩き潰してやる!」

 

キョウにそう言った時、リンが異を挟む。

 

「何をバカなことを・・・あなたごときが櫂先輩に勝てると思いですか?」

 

リンの登場にエリカとアサカは強く睨みつけ、キョウは挑発的な言動を放つ。

 

「おーおー、出やがったな、レンを裏切った女・・・いや、こう呼ぶべきか?元フーファイターの一員であり、AL4となることを約束された女、日下部リン」

 

「何っ!!?」

 

『なっ!!??』

 

リンが元はフーファイター所属だったこと、そして、AL4になるはずだったという事実に全員驚く。その中で普段冷静だった櫂が1番動揺している。

 

「お、おい日下部!今の話本当か⁉お前が・・・フーファイターって・・・」

 

「余計なことを・・・!」

 

カズヤの問いかけにリンは否定していないところを見れば、どうやら本当のことらしい。

 

「正直、お前がどこ行こうが興味ねぇが・・・俺様を下に見るその目が気に入らねぇ・・・お前から相手してやるよ」

 

キョウによって一触即発の雰囲気はさらに強くなっていった。

 

「聞いてるぜ。お前らとレンの実力は互角だったってな。そのお前らを倒せば俺はレンより強いことになる・・・AL4のトップに立てるんだ!」

 

キョウのレンに対する下克上にも似た発言にアサカもエリカも聞き流すことはできなかった。

 

「キョウ、自分が何を言ってるのかわかってるの?」

 

「ああ。実力のある奴が上に立つべきなんだよ」

 

「レン様に対する無礼・・・許せませんわ」

 

「お?やんのか?」

 

「そこまでだ」

 

「ちっ・・・」

 

テツからのストップがかかり、しぶしぶ引き下がるキョウ。

 

「いずれにせよ、我らに勝つことはできない。ファイトでそれを証明する」

 

「いくよ」

 

「へっ!」

 

テツはキョウとアサカ、アクロバットリミテッターのメンバーを引き連れてこの場から去っていく。

 

「へん!帰れ帰れ!」

 

「「森川ぁ・・・」」

 

大人げない森川に非常にあきれる井崎とメグミ。

 

「あのレンさんと櫂君、リンちゃんが・・・」

 

アイチがそう口にしていると、居心地が悪くなったのか櫂とリンは別々に食堂から去っていく。

 

「櫂君!リンちゃん!」

 

アイチは櫂とリンを呼び止めようとするが、無視されてしまう。

 

「まぁ、本人が話したいと思うまでは、そっとしておいてあげるべきですよ」

 

シンがそう言っているが、アイチは2人を心配している。

 

「アイチ」

 

「!エミ!」

 

そんな時に、1人でここまでやってきたエミがバスケットのお弁当を持って声をかけてきた。

 

(エミさん!)

 

遠くから見ていたカムイはエミの登場で笑みを浮かべる。

 

「お弁当持ってきたんだけど・・・ダメだったのかな・・・?」

 

エミはお弁当をみんなに与えるつもりだったのだが、すでに食事を終えている時点で不必要なものだ。

 

「そ・・・そうだね」

 

「そっか・・・」

 

「でもでも!後でみんなでいただくからOK☆ノープロブレム☆」

 

「!はい!」

 

ちょっと落ち込むエミにシズクがフォローを入れて、エミは笑顔になる。

 

「「カムイさんいればよかったのにー」」

 

「ああ、前に食ったサンドイッチうまかったぜ」

 

「ああ、あの飛んできたやつか」

 

「いいなー、森川だけ」

 

(ああ・・・エミさんのお弁当・・・)

 

エミのお弁当を見て、デレデレした様子のカムイだったが・・・

 

「カムイちゃんどこー!!」

 

突然ナギサの声が聞こえてきてずっこける。視線を移すとそこにはアイチたちのところにチーム男前のゴウキ、スバル、ナギサがやってきた。

 

「ナギサちゃん!」

 

「よお!スバルにゴウキ!」

 

「おう!お前たちの応援に来たんだ!頑張ってるみたいだな」

 

「結果も見たよ。2対1だなんてすごいじゃないか!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

ゴウキたちが応援にやってきたことに素直にうれしく思うアイチ。

 

「カムイちゃんどこー?愛妻弁当持ってきたのにー」

 

「そ、それが実は行方知れずで・・・」

 

「YSなんす・・・」

 

「えー・・・。カムイちゃーん、どこー?」

 

エイジとレイジが申し訳なさそうに答えるとナギサはすぐさまカムイを探してすっ飛んでいった。

 

(すみませんエミさん・・・またお弁当食べられませんです・・・)

 

カムイは泣く泣くながらエミのお弁当は諦めてちょっぴり涙を浮かべる。

 

「そういえばカズヤ、あんた次の中堅戦出てみない?」

 

「あ?俺が?いや、俺はいいよ。ここまで来たんだ。最後までやれって」

 

ミサキの提案にカズヤは若干ながら寂しそうにそう答えるが、見透かしてるミサキがカズヤの心情をしゃべる。

 

「あんた言ってたでしょ?1回でもいいから試合に出てみたいって。ここまで来て我慢する必要はないよ」

 

「んー、けどなぁ・・・」

 

「一緒に頑張りましょう、カズヤさん!いや、絶対に出るべきです!」

 

結構渋っていたカズヤだがアイチとミサキの参加の意思表示に少し息を吐く。

 

「ふぅー・・・。エイジ、レイジ、すまんがカムイのこと任せてもいいか?」

 

「任せてください!」

 

「MKっす!」

 

カムイのことはエイジとレイジに任せ、次の試合に出ることを決めたカズヤ。

 

(櫂君・・・リンちゃん・・・)

 

アイチは先に出ていった櫂とリンのことを考えている。

 

 

今は誰もいない会場の観客席。そこで櫂は先ほどキョウが口にしていたことをリンに問い詰めている。

 

「どういうことだ?なぜお前がレンと共にいた?」

 

「・・・・・・」

 

「答えろ!」

 

リンがフーファイターにいたことを黙っているリンだが櫂の一声で口を開く。

 

「・・・それを知ったところで、何か変わることでもあるのですか?」

 

「何っ⁉」

 

「・・・何も変わりはしないのですよ。櫂先輩にしろ、レンにしろ・・・真実を知ったって、何も変化は訪れないのです」

 

リンは櫂にそれだけを言い残してその場を去っていく。

 

「リン・・・お前は・・・」

 

櫂は自分の知るリンがどんどんと冷酷へと変わっていく様を見つめるほかできなかった。

 

 

全国大会会場のVIPルーム、そこにはAL4のリーダー、雀ヶ森レンはここで会場をじっと見つめている。そこにAL4の残りのメンバーと、アクロバットリミテッターのリーダー、九嬢エリカが入室してきた。

 

「こちらにおられましたか、レン様」

 

(けっ・・・)

 

レンの姿を見てキョウは心の中で悪態をつく。

 

「・・・どうなっています?」

 

「AL4は3戦全勝、残る2試合です」

 

「アクロバットリミテッターはAL4の試合以外は全勝しております。残りの試合は全勝することは確定しております」

 

「・・・他には?」

 

テツとエリカの報告にレンは他にないかと促す。それにたいしてアサカは櫂とリンのことを報告しようとする。

 

「あの・・・以前エリカが報告した・・・」

 

「何もございません。全て順調です」

 

「「「?」」」

 

するとテツがそれを防ぐかのように言葉を重ねてきた。それには怪訝に思うアサカとエリカとキョウ。

 

「・・・そうか」

 

一通り納得いったのかレンは手を上げて下がるように指示する。それに合わせて、テツたちはVIPルームを退室する。

 

「テツ、なんでレンに櫂とリンのことを隠した?」

 

キョウの問いかけにテツは何も答えず、その場から去っていく。

 

「・・・けっ、だんまりかよ。くえねぇ奴」

 

その態度にキョウはテツに悪態をつく。

 

 

お昼休憩が終わり、観客席は再び観客でいっぱいになり、中央会場は出場チーム同士が対峙している。

 

「さて!お昼休憩も終了!予選再開です!実況は私、MCミヤ!」

 

「解説はドクターO!よろしくです」

 

「予選Aブロック、チームアクロバットリミテッターVSチームQ4!見どころはどこでしょうか?」

 

会場に集まっているアクロバットリミテッターとAL4の戦いの見どころをドクターOが解説する。

 

「AL4の試合以外は2勝0敗のアクロバットリミテッターに初出場のQ4がどれだけくらいつけるか、ですね」

 

「勝たなくちゃ・・・!」

 

アイチはこれから始まる試合に気合が入る。

 

「カムイちゃんったら~・・・」

 

「本当にすみません・・・」

 

「HSっす・・・」

 

未だにカムイの姿が見えないことにナギサは不満げだ。エイジとレイジが謝罪する。

 

「先鋒戦!アクロバットリミテッター、川並ミナミ対チームQ4、櫂トシキ!」

 

先鋒戦に出るのは、チームQ4からは櫂、アクロバットリミテッターからは銀髪の長髪に赤い服を着こんでいる男、川並ミナミだ。

 

 

「・・・櫂・・・。そうか・・・出ていたか・・・」

 

レンはVIPルームで櫂の姿を見て、不敵な笑みを浮かべる。

 

「ふん、テツめ、余計な真似を・・・」

 

 

(レン様は櫂を強く意識している・・・いや、憎んでるといっていい。だからこそ伝えるわけにはいかなかった・・・)

 

テツはレンの心情を知っていてのことか、わざと櫂のことを伏せている。だからこそレンの報告の時、アサカの言葉を遮ったのだ。

 

 

先鋒戦に出る川並と櫂はVFグローブをはめている。

 

「川並」

 

「は、はい!なんでしょう・・・エリカさん・・・」

 

エリカのどすがかかった声質に川並は怯えながら振り返る。

 

「わかってますわね?見せつけるのですよ・・・圧倒的力を」

 

「も、もちろんです・・・見ててください」

 

エリカからの警告を受け取った川並は櫂に視線を向き直る。

 

「・・・つーわけだ。お前はこの川並ミナミ様の圧倒的力に敗れるってわけだ。かわいそうになぁ」

 

(そうか・・・来ているのか・・・)

 

川並の挑発に目もくれない櫂はレンの気配を感じ取っていた。

 

「なっ!無視してんじゃねぇぞ!!審判、いつでもいいぜ!」

 

川並の声に審判は試合開始の合図を出す。

 

「試合、開始!!」

 

「「スタンドアップ・(ザ・)ヴァンガード!!」」

 

「リザードソルジャーコンロー!」

 

「マシニング・ワーカーアント!」

 

リザードソルジャーコンロー  PW5000

 

マシニング・ワーカーアント  PW5000

 

「ひゃっほー!メガコロニーだ!」

 

「ちょっとちょっと、応援すんのは櫂だから」

 

「わ、わかってるって」

 

メガコロニーの登場でテンションが上がるが、メグミに注意され、黙るソウジ。

 

「あー、やだやだ。なんであんなの存在するんだろ」

 

「そういえばお前、虫苦手なんだっけ?」

 

「ほほう、いいこと聞いたぞ」

 

「森川ぁ・・・」

 

シズクは虫が苦手と知り、意地の悪い顔をする森川。

 

「俺の先攻だ。ドロー。鎧の化身バーにライド」

 

鎧の化身バー  PW8000

 

「コンローは移動。ターンエンドだ」

 

R バー コンロー

R R   R    櫂の手札5枚 山札43枚

 

「俺様のターンだ!ドロー!マシニング・ホーネットにライド!」

 

マシニング・ホーネット  PW7000

 

「ホーネットの登場時スキル発動!ヴァンガードがマシニングのメガコロニーの時、パワープラス3000だ!」

 

R ホーネット R

R   R   R

 

「ホーネットでバーに攻撃だ!」

 

「ノーガードだ」

 

「ドライブチェック『カルマ・クイーン』」

 

「ダメージチェック『ブレイジングフレア・ドラゴン』」

 

「ターンエンドだ」

 

PW10000➡PW8000  川並の手札6枚 山札42枚  櫂のダメージ1枚

 

「俺のターン。ドロー。ドラゴンナイトネハーレンにライド。コンローは前へ。魔竜導師キンナラとブレイジングコア・ドラゴンをコール」

 

魔竜導師キンナラ  PW6000

ブレイジングコア・ドラゴン  PW9000

 

ブレイジングコア ネハーレン コンロー

   R       R   キンナラ

 

「ブレイジングコアでホーネットにアタック!」

 

「ノーガード!ダメージチェック『ファントム・ブラック』」

 

「ネハーレンでホーネットにアタック!」

 

「ノーガード!」

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー『デュアルアクス・アークドラゴン』」

 

「ダメージチェック『マシニング・ホーネット』」

 

「キンナラがブーストしたコンローでホーネットにアタック!」

 

「カルマ・クイーンでガードだ!」

 

「ターンエンドだ」

 

PW9000➡PW7000

PW10000➡PW7000

PW11000➡PW7000+SH5000=12000  櫂の手札4枚 山札40枚  川並のダメージ2枚

 

「へっ、俺のターンだ!スタンド&ドロー!マシニング・マンティスにライド!」

 

マシニング・マンティス  PW9000

 

「マンティスの登場時スキル!ホーネットと同じでヴァンガードがマシニングのメガコロニーの時、パワープラス3000!マンティス、ホーネットをコール!

マンティスとホーネットのスキルでパワープラス3000!くくく・・・そして、レディ・ボムをコール!」

 

レディ・ボム  PW9000

 

「レディ・ボムのスキル発動!カウンターブラスト(2)!次のターン、お前のリアガードは1体次のターン、スタンドを封じるぜ!コンロー、てめーだ!」

 

「メガコロニーの常套手段・・・やっぱ来やがったか・・・」

 

マンティス マンティス  ボム

  R     R   ホーネット

 

「リアガードのマンティスでネハーレンにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『鎧の化身バー』」

 

「ヴァンガードのマンティスでネハーレンにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック『ブラッディ・ヘラクレス』」

 

「ダメージチェック『アイアンテイル・ドラゴン』」

 

「ホーネットがブーストしたレディ・ボムでネハーレンにアタック!」

 

「槍の化身ターでガード」

 

「ターンエンドだ」

 

PW12000➡PW10000

PW12000➡PW10000

PW19000➡PW10000+SH10000=20000  川並の手札3枚 山札38枚  櫂のダメージ3枚

 

「静かな立ち上がり・・・互角ね」

 

「ああ」

 

(でも何だろう・・・この落ち着かない感じ・・・)

 

「スタンド&ドロー。・・・イメージしろ。これが俺の本当の姿だ。ライド・ザ・ヴァンガード!この世の全てのものを焼き尽くす黙示録の炎!ドラゴニック・オーバーロード!!」

 

ドラゴニック・オーバーロード  PW11000

 

「コンローを退却。デュアルアクス・アークドラゴンをコール」

 

デュアルアクス・アークドラゴン  PW10000

 

「オーバーロードのカウンターブラスト(3)」

 

「来やがった!櫂の必勝パターン!」

 

「パワープラス5000!」

 

「これでツインドライブができなくなっちゃうけど、アタックがリアガードにヒットしたら、スタンドされるね!」

 

「これはもう勝ったな!」

 

「バーをコール」

 

ブレイジングコア オーバーロード デュアルアクス

   R       バー     キンナラ

 

「バーのブースト、オーバーロードでリアガードのマンティスにアタック!エターナル・フレイム!」

 

「はっ!甘いんだよ!パラライズ・マドンナでガードだ!

スキル発動!手札からメガコロニーのユニットを1枚捨てて、その攻撃は無効化だ!」

 

コスト『シェルター・ビートル(☆)』

 

「ここでガードした⁉」

 

「これでクリティカルが出ても、オーバーロードの攻撃は通らない!」

 

オーバーロードは口から黙示録の炎を吐き、従えている側のマンティスに攻撃しようとしたが、そこにパラライズ・マドンナの障壁の鱗粉でそれを無効化させた。

 

「・・・チェック・ザ・ドライブトリガー『ブルーレイ・ドラコキッド(☆)』

(クリティカルトリガー・・・だが、オーバーロードに使ってもヒットしない・・・)

アークドラゴンに全ての効果を」

 

「嘘だろ⁉必勝パターンが破られた⁉」

 

「へっ!今のが切り札だろ?だがコストが3必要な以上、それで打ち止めだぜ!!」

 

(嫌な予感は、これだったんだ・・・)

 

「川並は3回攻撃された場合、リアガードが失うだけでなく、トリガーで3枚引かれることを考えてガードした・・・この攻撃を通さなかったのはいいことですわ」

 

「お嬢様、ビスケットでございます」

 

「ありがとう、服部」

 

エリカはファイトを観戦しながら、執事の服を着こんだ黒短髪の男、服部ジンベエから出されたビスケットを手に取り食べる。

 

「おら来いよ!」

 

「ブレイジングコアでリアガードのマンティスにアタック」

 

「レディ・ボムでインターセプト!」

 

「リアガードを守った⁉」

 

「より優秀なユニットを場に残すためよ」

 

「キンナラがブーストしたアークドラゴンでヴァンガードのマンティスにアタック!」

 

「ノーガード!ダメージチェック『レディ・ボム』『レイダー・マンティス(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードのマンティスに。1枚ドロー」

 

「ターンエンドだ」

 

PW24000➡PW9000(完全ガード)

PW9000➡PW9000+SH5000=14000

PW21000➡PW9000(+5000)  櫂の手札2枚 山札36枚  川並のダメージ4枚(裏2枚)

 

「俺のターンだ。スタンド&ドロー。さあ、惨めにくたばりな!ヘル・スパイダーにライド!!」

 

ヘル・スパイダー  PW10000

 

「ヘル・スパイダー、カウンターブラスト(2)!次のターン、お前のリアガードをスタンドを封じる!アークドラゴンはねんねしてな!」

 

「うわ、またスタンド封じだよ・・・」

 

「これぞメガコロニーの真骨頂!相手のリアガードを封じることで行動回数を制限!」

 

「そのうえ、インターセプトできるブレイジングコアを残しておくとで、攻撃力を激減させましたね~」

 

「ブラッディ・ヘラクレスをコール!」

 

ブラッディ・ヘラクレス  PW10000

 

マンティス スパイダー ブラッディ

  R     R   ホーネット

 

「ホーネットのブースト、ブラッディ・ヘラクレスでオーバーロードにアタック!」

 

「ブルーレイ・ドラコキッドでガード」

 

「ヘル・スパイダーでオーバーロードにアタック!

ヘル・スパイダーのスキル!相手のユニットが全てレストしていれば、パワープラス3000!」

 

「ノーガードだ」

 

「はははは!ドライブチェック!1枚目『レイダー・マンティス(引)』ドロートリガー!パワーはマンティスに!1枚ドロー!2枚目『シャープネル・スコルピオ(☆)』クリティカルトリガーだ!パワーはマンティスに、クリティカルはヘル・スパイダーだ!!」

 

ヘル・スパイダーは蜘蛛の巣を張り、それをたどりながらオーバーロードへとせまり、そして、オーバーロードに迫った時、己の爪で斬撃を放った。

 

「ダメージトリガーチェック『ドラゴンナイトネハーレン』『ワイバーンガードバリィ』」

 

「マシニング・マンティス!オーバーロードにとどめをさせ!!」

 

「ターでガード」

 

「ちっ・・・ターンエンドだ」

 

PW17000➡PW11000+SH10000=21000

PW13000➡PW11000

PW19000➡PW11000+SH10000=21000  川並の手札4枚 山札31枚  櫂のダメージ5枚(裏3枚)

 

「危ねぇ!櫂の奴、何とか凌いだな!」

 

「次で決めないとやばいぜ!」

 

「だが、櫂の手札は・・・0」

 

「やっばいー☆」

 

「敵とはいえ、さすがメガコロニー!強いな!」

 

「あんたはどっちの味方なの・・・」

 

川並の実力の高さの前に櫂が押されているのを見て森川たちは危機感を覚える。

 

「スタンド&ドロー。アークドラゴンとキンナラを入れ替える」

 

ブレイジングコア オーバーロード  キンナラ

   R       バー    デュアルアクス

 

「ブレイジングコアでマンティスにアタック!」

 

「ノーガード!」

 

「じれってぇなぁ。終盤に来てパワー不足でリアガードしか狙えねぇなんて・・・」

 

「バーがブーストしたオーバーロードでヘル・スパイダーにアタック!」

 

「シャープネル・スコルピオ、シェルター・ビートルでガードだ!」

 

オーバーロードは今度は炎を宿した剣でヘル・スパイダーに襲い掛かったが、シャープネルとシェルター・ビートルが炎の剣を受け止め、進行を妨げた。

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー。1枚目『鎧の化身バー』2枚目『ドラゴンモンクゲンジョウ(治)』ゲット、ヒールトリガー。キンナラにパワープラス5000、ダメージ1回復」

 

「ちっ・・・」

 

「キンナラでブラッディ・ヘラクレスにアタック!」

 

「ノーガードだ!」

 

「ターンエンドだ」

 

PW9000➡PW10000+SH10000=20000

PW19000➡PW10000+SH20000=30000

PW11000➡PW10000+SH5000=15000  櫂の手札3枚 山札31枚  川並のダメージ4枚(裏4枚)

 

「くはははは!俺のターンに回ったなぁ!これでてめぇも終わりだぁ!スタンド&ドロー!マシニング・スタークビートルにライド!!」

 

マシニング・スタークビートル  PW10000

 

「マシニング・スタークビートルのスキル発動!ソウルからマシニング・ホーネット、マシニング・マンティスをレストでスペリオルコール!パワーの合計をスタークビートルに与えるぜ!合計でパワープラス16000!

ホーネット、マンティスのスキルでパワープラス3000!コール!ヴァイオレント・ ヴェスパー!」

 

ヴァイオレント・ ヴェスパー  PW9000

 

「ヴェスパーのスキル発動!山札の上1番上を公開!『マシニング・ワーカーアント』これがメガコロニーなら、スペリオルコール!

マシニング・ワーカーアントのスキル!マシニングの名がつくホーネットをスタンド!手札からもう1体、ワーカーアントをコール!元のワーカーアントは退却。

スキル発動!今度はマンティスをスタンド!」

 

「なっ!これで全面がスタンド状態で埋まりやがったぞ!」

 

「これで決まりですわね」

 

マンティス スタークビートル ヴェスパー

ホーネット ワーカーアント  ホーネット

 

「ホーネットのブースト、ヴェスパーでオーバーロードにアタック!」

 

「ノーガードだ。ダメージトリガーチェック『槍の化身ター(☆)』ゲット、クリティカルトリガー。効果は全てオーバーロードに」

 

「ちっ・・・だが、こいつで終いだぁ!ワーカーアントのブースト、スタークビートルでオーバーロードにアタック!インセクトレールガン!!」

 

「ワイバーンガードバリィでガード。

スキル発動。手札のかげろうをすて、攻撃を無効化する」

 

スタークビートルは2つのレールガンをオーバーロードに向け、そのまま発射させる。だが、その攻撃はバリィのワイバーンによって、凌がれてしまう。

 

「往生際の悪い奴だ!ツインドライブ1枚目『マシニング・マンティス』2枚目『シェルター・ビートル(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てマンティスに!」

 

「ここでクリティカル⁉」

 

「櫂君!!」

 

「ホーネットのブースト、マンティスでオーバーロードにアタック!こいつでとどめだぁ!!」

 

「ゲンジョウでガード。さらに、ブレイジングコアでインターセプト」

 

「ぐっ・・・!ターンエンド・・・!」

 

PW16000➡PW11000(+5000)

PW31000➡PW16000(完全ガード)

PW27000➡PW16000+SH15000=31000  川並の手札2枚 山札28枚  櫂のダメージ5枚(裏2枚)

 

「ファイナルターン」

 

櫂のファイナルターン宣言に川並は身構える。

 

「先にヴァンガードから攻撃しなかったのはお前のミスだ」

 

「何・・・?はっ!!」

 

櫂の一言で川並は怪訝に思うが、すぐに自分のミスに気が付いた。

 

(前のターンでヒールトリガーを回復、さらにノーガードでダメージの表が3枚・・・しまった!!)

 

「キンナラとアークドラゴンを入れ替え、ドラゴニック・オーバーロードのカウンターブラスト(3)!パワープラス5000!」

 

R オーバーロード デュアルアクス

R   バー     ホーネット

 

「バーのブースト、オーバーロードでマシニング・マンティスにアタック!」

 

「の、ノーガード!」

 

「ドライブトリガーチェック『ドラゴニック・オーバーロード』」

 

オーバーロードは黙示録の炎をマンティスに放った。マンティスはその炎で焼かれ、消滅していった。

 

「リアガードにアタックがヒットした時、オーバーロードは何度でもスタンドする」

 

(う・・・嘘だろ・・・!やっとの思いでフーファイターナンバー2チームのアクロバットリミテッターになったのに・・・!)

 

「オーバーロードでヴァイオレント・ ヴェスパーにアタック」

 

「ま、マシニング・マンティス、シェルター・ビートルでガード!」

 

オーバーロードは今度はヴェスパーに向かって黙示録の炎を放ったが、マンティスとシェルター・ビートルが受け止め、炎はかき消された。

 

「ドライブトリガーチェック『ブルーレイ・ドラコキッド(☆)』ゲット、クリティカルトリガー。パワーとクリティカルをアークドラゴンに」

 

(こ、こんなところで・・・負ける・・・⁉)

 

「キンナラのブースト、アークドラゴンでマシニング・スタークビートルにアタック」

 

アークドラゴンはその手に持っている巨大な斧でスタークビートルに斬撃を放った。スタークビートルはその斧によって吹っ飛ばされる。

 

「だ・・・ダメージチェック・・・1枚目『マシニング・スタークビートル』に、2枚目『ソニック・シケイダ(醒)』ま・・・負けた・・・」

 

吹っ飛ばされたスタークビートルは粒子となって消えていった。

 

PW24000➡PW9000

PW16000➡PW9000+SH15000=24000

PW21000➡PW10000

 

櫂のダメージ5枚  川並のダメージ6枚  勝者櫂

 

「先鋒戦!勝者、チームQ4、櫂トシキ!」

 

「ラストスパートで緊迫が迫った中、それを制したのはチームQ4!先手を持っていかれてしまったアクロバットリミテッター!」

 

 

「・・・ふっ、当然だろ」

 

レンは勝負がわかっていたかのようにそう呟き、櫂を面白味半分、恨み半分で見つめている。

 

 

ボキィッ!

 

「初出場の分際で・・・!!」

 

ファイトを見ていたエリカはビスケットを粉々に砕き、憎々し気にQ4を睨みつける。

 

「櫂様が圧倒的に強かったのです。私か花柳様が出るべきでした」

 

「黙りなさい服部。そんな言葉はいらないのですよ」

 

「・・・申し訳ございません、お嬢様」

 

服部がフォローを入れるが、エリカの怒りは頂点に達しかけていて、聞く耳が持たない。

 

「お・・・俺が・・・」

 

「駄犬」

 

「ひぃぃ!!」

 

川並がうなだれていると、花柳ユリカがどこからか犬用のチョーカーを持って声をかけてきた。

 

「調教してあげる。こっちへ来なさい」

 

「あ・・・あぁ・・・あああぁぁ・・・うわああああああああ!!!!」

 

それを見た川並は恐怖から控室とは別に、出口の方へと向かって走っていった。

 

「・・・服部、さっさとあの駄犬を捕まえてきなさい」

 

「花柳様の趣味もほどほどになさってください」

 

ユリカに言われ、服部はため息ながら川並を捕まえに向かった。

 

「ではお嬢様、次は私、花柳が・・・」

 

「いいえ。これ以上はやらせる気はありません。私自ら行きます」

 

「お嬢様が?・・・承知いたしました」

 

本来中堅はユリカが出るはずだったのだが、エリカが名乗りを上げ、コンソールの前へと進んでいく。

 

「ナイスファイトだったぜ」

 

「ああ」

 

チームQ4からは途中参加したカズヤが出る。櫂はせっせと控室に戻っていく。

 

「お疲れ様」

 

「すごいよ櫂君!」

 

櫂を出迎えたのはミサキ、アイチ、シンだった。

 

「自分のファイトに集中しろ」

 

「あ・・・うん。カズヤさん、がんばって!」

 

櫂はそれだけを言って控室に入り、アイチはカズヤを応援する。

 

「・・・勝負はこれからだ」

 

「ええ。少なくともエリカさんはあの3人よりも遥かに強いのですから」

 

櫂のつぶやきにリンはそう言ってのけた。

 

「中堅戦!九嬢エリカ対橘カズヤ!!」

 

「大将がおでましとは、余裕がなくなってきたようだなぁ?」

 

「その解釈は間違っていますわよ」

 

「なんだと?」

 

「これは見せしめです。初出場の分際が、私の・・・いいえ、フーファイターに挑むとどうなるかという見せしめですわ」

 

全国大会でプレッシャーを感じながらも、カズヤが挑むのは、アクロバットリミテッターのリーダー、九嬢エリカだった。

 

to be continued…




アイチ「やった!櫂君!」

カズヤ「ひょっとして、チームQ4としての作戦ってやつか?」

アイチ「はい!カズヤさん、この試合、がんばってください!」

エリカ「初出場の分際で生意気ですわ。この私、大自然を駆ける者、狩人(ハンター)と呼ばれる所以を、教えて差し上げますわ」

アイチ「アクロバットリミテッターのリーダー、九嬢エリカさん・・・どんなファイトをするんだろう・・・」

RIDE41「脅威なる狩人(ハンター)

カズヤ「ミサキやアイチが託してくれたんだ・・・絶対に勝ってやるぜ!!」

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