カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者   作:先導

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えー・・・ここまで長く待たせてしまい、本当に申し訳ございません!まさかここまでかかるとは思ってもみませんでした・・・。しかも本来なら今年最後はヴァンガード3作品連続で投稿する予定だったのに、間に合わなかった始末・・・。

ヴァンガードZEROの配信開始、そして、新右衛門編の新たな展開がある中で、ここまで遅くなってしまい、本当にすみませんでした。

来年のヴァンガードの初投稿は、今年できなかった3作品連続投稿、そして、ようやくネタとキャラの構造が思いついたので、それも投稿する予定です。

次の更新は無理しない程度になるべく早めに投稿できればなと思います。

後次回予告の後に、新右衛門編の予告みたいなの載せておきます。この予告編には、とある作品のキャラクターが普通の人物として登場します。とある作品との関係性は一切ないのであしからず。

来年も投稿がんばりますので、末永く応援、よろしくお願いいたします。では、よいお年を!

それではどうぞ!


美しきアサシン

ヴァンガードチャンピオンシップ全国大会予選試合の午後の部、第5試合の中堅戦が始まろうとしていた時、観客席に続く廊下で、カムイは先の試合を思い返し、むしゃくしゃしていた。

 

「・・・あぁ~!超ムカつくぜ!!あの忌々しいリンの奴が勝つなんて!それも!前回の優勝チームを相手に!」

 

仲間を嫌うリンが勝つことが気に食わないカムイはイライラに任せ、紙製のメガネをぐしゃぐしゃに握りつぶし、投げ捨てる。

 

「・・・でも・・・すげぇファイトだったよな・・・」

 

だがそれでも、リンの実力は本物で、相手を圧倒させるようなファイトに、内心、心が熱くなっていたのも否定はできないカムイ。

 

「・・・俺・・・こんなところで・・・何やってんだ・・・」

 

カムイは自分のやっていることに自問自答をし、虚空を見つめたのだった。

 

 

 

RIDE44「美しきアサシン」

 

 

 

先鋒戦のファイトが終了し、続いて中堅戦が始まろうとしていた。1勝をもぎ取ったチームQ4からの中堅はミサキ、チームAL4からはアサカが出場する。ミサキはファイトの準備をする際、アサカの言った一言が脳裏に浮かび上がる。

 

『言っておくわ。あなたは私に勝てない・・・そんなデッキではね』

 

(ファイトが始まってもいないのに、私のデッキを読み切ったみたいに・・・)

 

すでに勝利を確信された言い方、さらには両親が組んでくれたデッキをバカにするような態度に、少なからずミサキには、いい印象は抱いていない。当のアサカ本人は余裕の笑みを浮かべている。

 

(相手の手を読むことだったら、私にも自信がある。あんたには負けないよ!)

 

ミサキは決勝に進むため、そしてアサカには負けたくない意思を強くし、このファイトに挑む。互いの準備が終えたと同時に、審判の合図で第5試合中堅戦が始まった。

 

「開始!!」

 

 

全国大会会場のVIPルーム、レンは花を見つめながら、アサカのファイトを観戦している。

 

「・・・期待しているよ、アサカ。キョウのようには、ならないようにね」

 

レンはそう呟き、花をクシャリと握りつぶし、不敵な笑みを浮かべている。

 

 

「!!」

 

レンの不気味な雰囲気を感じ取ったのか、キョウは急に両腕を掴みながら、体をがくがくと震わせている。テツはキョウのその様子に、愚かさを感じている。

 

(愚か者が・・・)

 

テツはキョウを気にする様子はなく、そのままファイトの観戦に戻る。

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

「神鷹一拍子!」

 

「冥界の支配人!」

 

神鷹一拍子  PW5000

 

冥界の支配人  PW5000

 

「私の先攻ね。ドロー。我がペイルムーンサーカス団の団員を、ご紹介いたします。ミッドナイト・バニーにライド!」

 

ミッドナイト・バニー  PW7000

 

「冥界の支配人のスキル発動。このユニットがライドされた時、ソウルチャージ『クリムゾン・ビーストテイマー』ターンエンドよ」

 

R バニー R

R  R  R  アサカの手札5枚 山札42枚

 

「私のターン。ドロー。

神鷹一拍子のスキル発動。山札の上から5枚見て、三日月の女神ツクヨミがあれば、ライドすることができる。・・・ありません。5枚を好きな順番で山札の下へ。けれど・・・三日月の女神ツクヨミにライド!」

 

三日月の女神ツクヨミ  PW7000

 

「お天気お姉さんみるく、サイキック・バードをコール」

 

お天気お姉さんみるく  PW6000

サイキック・バード(☆)  PW4000

 

R ツクヨミ  みるく

R  R   サイキック

 

「ツクヨミでミッドナイト・バニーにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック『ドリーム・イーター(引)』ドロートリガー。みるくにパワープラス5000。1枚ドロー」

 

「ダメージトリガーチェック『ミラー・デーモン』」

 

「サイキック・バードのブースト、みるくでミッドナイト・バニーにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『スパイラル・マスター(引)』ドロートリガー。ミッドナイト・バニーにパワープラス5000。1枚ドロー」

 

「ターンエンド」

 

PW7000➡PW7000

PW15000➡PW7000(+5000)  ミサキの手札5枚 山札42枚  アサカのダメージ2枚

 

「チームAL4対チームQ4、中堅戦!第2ターンが終了し、戸倉ミサキ選手が早くも、2ダメージ与えたー!」

 

実況が響く中、チームQ4の控室、ミサキのファイトを観戦していたところに、カズヤが戻ってきた。

 

「あ、カズヤ君。おかえりなさい」

 

「か、カズヤさん!大丈夫ですか・・・?」

 

「ああ・・・心配かけて、悪かったな」

 

エリカに負けたことを気にしてる様子のカズヤにアイチは心配する。本人は大丈夫と言ってるが、まだ本調子ではないらしい。

 

「で、状況はどうなってる?」

 

「はい。たった今、ミサキさんが2ターン目で2ダメージを与えたところです」

 

「そうか・・・」

 

状況を聞いた後、カズヤは控室でファイトを観戦し、ミサキの勝利を祈る。そんな中櫂とリンは静かにこのファイトの流れをイメージしている。

 

「じゃあ次は私のターンね。スタンド&ドロー。それではこれより、我がペイルムーンサーカス団が、芸の数々をお見せしましょう。クリムゾン・ビーストテイマーにライド!」

 

クリムゾン・ビーストテイマー  PW8000

 

「コール!ダークメタル・バイコーン、バーキング・ケルベロス、スカル・ジャグラー!」

 

ダークメタル・バイコーン  PW8000

バーキング・ケルベロス  PW10000

スカル・ジャグラー  PW7000

 

「楽しんでもらえるといいんだけど」

 

(あのペイルムーンデッキ・・・私も戦うのは初めてだけど・・・カードのついての知識は持ってる・・・いつものように相手の手を読み、きっと勝ってみせる・・・)

 

「スカル・ジャグラー、愉快な芸をお見せ!」

 

(スカル・ジャグラーのスキルは・・・ソウルチャージ)

 

ソウルチャージ『お菓子なピエロ(治)』

 

(さらに、クリムゾン・ビーストテイマーは・・・ソウルに別のクリムゾン・ビーストテイマーがいれば、パワープラス3000できる・・・。ペイルムーンデッキの重要性は・・・ため込まれたソウルにある・・・注意しておかないと・・・)

 

ケルベロス クリムゾン スカル

バイコーン   R    R

 

「スカル・ジャグラー、ツクヨミに攻撃おし!」

 

「ドリーム・イーターでガード!」

 

「クリムゾン・ビーストテイマーでいくよ!ツクヨミに攻撃!」

 

「ノーガード!」

 

「ドライブトリガーチェック『バーキング・マンティコア』」

 

「ダメージトリガーチェック『CEOアマテラス』」

 

「バイコーンのブースト、バーキング・ケルベロスでツクヨミに攻撃!やっておしまい!」

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『サイレント・トム』」

 

「ターンエンド。まずはここまで」

 

PW7000➡PW7000+SH5000=12000

PW11000➡PW7000

PW18000➡PW7000  アサカの手札4枚 山札36枚  ミサキのダメージ2枚

 

「戸倉さーん!がんばってくださーい!」

 

「ダメージは2対2だね・・・」

 

「うーむ、実力は互角ってところか・・・」

 

「そうだな」

 

「いーや、まだわかんねぇぞ」

 

ソウジがミサキを応援する中、後江中3人組はミサキとアサカの勝負は互角とみているが、三和とシズクはいたって慎重だ。

 

(ペイルムーンは癖の強いデッキだからね・・・ましてや相手はAL4。まだ手の内を隠してる・・・気を付けなよ、ミサQ・・・)

 

「(大丈夫・・・読めない手じゃない・・・)

スタンド&ドロー。

三日月の女神ツクヨミのスキル。山札の上から5枚見る。その中から半月の女神ツクヨミがいれば、スペリオルライドできる。半月の女神ツクヨミにスペリオルライド!」

 

半月の女神ツクヨミ  PW9000

 

「残り4枚は好きな順番で山札の下に。

半月の女神ツクヨミのスキル。ソウルに三日月と一拍子がいるので、2枚ソウルチャージ『ドリーム・イーター(引)』『三日月の女神ツクヨミ』」

 

ミサキは自分の手札を確認する。ミサキの手札にはすでに満月の女神ツクヨミが存在している。

 

「(・・・条件はそろった・・・これで次のターン、満月の女神ツクヨミにライドできる・・・)

サイレント・トムをコール」

 

サイレント・トム  PW8000

 

トム ツクヨミ  みるく

R   R   サイキック

 

「サイレント・トムでクリムゾン・ビーストテイマーにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『ミラー・デーモン』」

 

「ツクヨミでクリムゾン・ビーストテイマーにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック『オラクルガーディアンワイズマン』」

 

「ダメージトリガーチェック『ターコイズ・ビーストテイマー』」

 

「サイキック・バードのブースト、みるくでクリムゾン・ビーストテイマーにアタック!」

 

「スパイラル・マスター、止めて!」

 

「・・・ターン終了」

 

PW8000➡PW8000

PW9000➡PW8000

PW10000➡PW8000+SH5000=13000  ミサキの手札5枚 山札35枚  アサカのダメージ4枚

 

「私のターン。スタンド&ドロー。じゃあ、我がサーカス団の花型の1体を紹介するわね。封印の鎖を解き放ち、呪われし技を示せ。ライド!バーキング・マンティコア!!」

 

バーキング・マンティコア  PW10000

 

(ペイルムーンのグレード3・・・バーキング・マンティコア・・・。

あいつのスキルは・・・新たにカードを1枚ドローできること。そして、手札から1枚選んでソウルに置けること・・・)

 

ソウルに送ったカード  『ナイトメアドールありす』

 

(しかもそれだけじゃない・・・ソウルにクリムゾン・ビーストテイマーがいれば、パワープラス3000できる・・・)

 

「手品師が帽子から鳩を出すようでしょ?ペイルムーンデッキの曲芸は楽しんでもらえてるかしら?」

 

(確実にソウルを増やし、グレード3を出す・・・さすがに強い・・・)

 

「スカル・ジャグラー、後ろに下がりなさい。そこに、ナイトメアドールありすをコール!」

 

ナイトメアドールありす  PW10000

 

ケルベロス マンティコア ありす

バイコーン   R    スカル

 

「マンティコア、ツクヨミを攻撃!」

 

「ノーガード」

 

「ツインドライブ。ファーストチェック『ナイトメアドールありす』セカンドチェック『ダイナマイト・ジャグラー(☆)』クリティカルトリガー発動!ありすにパワープラス5000、マンティコアにクリティカルプラス1!」

 

マンティコアは空高く飛んでいるツクヨミを狙って土台場から高く飛び上がった。そして、マンティコアの鋭い爪でツクヨミに強力な1撃を浴びせた。

 

「ダメージトリガーチェック『オラクルガーディアンワイズマン』2枚目『メイデン・オブ・ライブラ』」

 

「スカル・ジャグラーのブースト、ナイトメアドールありすでツクヨミに攻撃!」

 

「これ以上はやらせない!バトルシスターしょこらでガード!

手札を1枚して、ありすの攻撃を防ぐ!」

 

コスト『スカーレットウィッチココ』

 

「バイコーンのブースト、ケルベロスでサイレント・トムを攻撃!」

 

「え・・・?」

 

「そいつがいると厄介なのよね。この後のショーの展開に」

 

「?ノーガード」

 

「これでターンエンドよ」

 

PW13000➡PW9000

PW22000➡PW9000(完全ガード)

PW18000➡PW8000  アサカの手札4枚 山札30枚  ミサキのダメージ4枚

 

(何を企んでる・・・?でも・・・向こうも4ダメージ・・・。残り2ダメージをこのターンで・・・!)

 

アサカの戦略に様々な疑念が浮かび上がるが、どちらに転ぼうと、このターンで決めようという意思がミサキから強く伝わってくる。

 

「スタンド&ドロー。

半月の女神ツクヨミのスキル発動。山札の上から5枚めくって、その中から、満月の女神ツクヨミがいれば、スペリオルライドできる。・・・この5枚を山札の下へ」

 

「ふふ・・・」

 

「(見てて・・・お父さん・・・お母さん・・・)

闇を照らす優しき光・・・その微笑で世界を包め。満月の女神ツクヨミにライド!!」

 

満月の女神ツクヨミ  PW11000

 

「来た!」

 

「ミサキの奴、ここで決める気か!」

 

「このターンが勝負ですね!」

 

ミサキの切り札の登場により、アイチ、カズヤ、シンの緊張が否応にも高まってくる。

 

「花型登場ね・・・」

 

「サイキック・バードのスキル発動。自身をソウルに送ることで、1枚ドロー。

満月の女神ツクヨミのスキル発動。カウンターブラスト(2)。ソウルのオラクルシンクタンクが6枚以上あれば、2枚ドロー。そして、手札から1枚選んで、ソウルへ『オラクルガーディアンジェミニ』

もう1度同じスキル発動。カウンターブラスト(2)。2枚ドロー。手札から1枚をソウルへ『お天気お姉さんみるく』

(ツクヨミのスキルで増えた。これで最強の布陣が組める・・・)

サイキック・バードをコール。サイキック・バードのスキル発動。ソウルへ。1枚ドロー。

みるくを移動。スカーレットウィッチココ、オラクルガーディアンワイズマン、みるく、オラクルガーディアンジェミニをコール」

 

スカーレットウィッチココ  PW10000

オラクルガーディアンワイズマン  PW10000

オラクルガーディアンジェミニ  PW8000

 

ワイズマン ツクヨミ ココ

ジェミニ  みるく  みるく

 

「みるくのブースト、スカーレットウィッチココでマンティコアを攻撃!」

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『ダークメタル・バイコーン』」

 

「よし!トリガーなし!」

 

「よっしゃあ!」

 

「ダメージ5!」

 

「後1つ!」

 

「しかも後2回攻撃できるよ!」

 

「戸倉さーん!そのまま決めちゃってくださーい!」

 

攻撃をヒットさせたことにより、いつものメンバーたちは勝利への期待が高まっていく。

 

「みるくのブースト、満月の女神ツクヨミでマンティコアにアタック!」

 

「ダイナマイト・ジャグラー、出番よ!」

 

「な・・・」

 

「さらにもう1体でガード!」

 

ツクヨミは満月の光を剣に乗せて、マンティコアに斬撃を放とうとした時、2体のダイナマイト・ジャグラーが大きな樽のダイナマイトを投げ放ち、爆発の振動でツクヨミの進行を妨げた。

 

「ツクヨミの攻撃が・・・!」

 

「防がれちまった・・・!」

 

「くっ・・・ツインドライブ!ファーストチェック『満月の女神ツクヨミ』セカンドチェック『オラクルガーディアンジェミニ』ノートリガー。ジェミニのブースト、ワイズマンでマンティコアにアタック!」

 

「ダイナマイト・ジャグラーでガード!」

 

「くっ・・・シールドが全て10000・・・グレード0・・・!それでサイレント・トムを真っ先に・・・」

 

「ご名答。この子らの芸を活かすには、サイレント・トムが邪魔だったの」

 

「(この人・・・私よりファイトの先を読み切って・・・!)

くっ・・・ターンエンド・・・!」

 

PW16000➡PW10000

PW17000➡PW10000+SH20000=30000

PW18000➡PW10000+SH10000=20000  ミサキの手札4枚 山札24枚  アサカのダメージ5枚

 

「じゃあ、そろそろこのショーもクライマックス。私たちサーカス団の本当の姿を見せてあげるわ。ケルベロスを退却。ミッドナイト・バニーとナイトメアドールありすをコール!」

 

「え・・・?ケルベロスとありすはパワーが互角のはず・・・どうしてわざわざ・・・」

 

同じパワーを持つケルベロスとありすを入れ替えるプレイにミサキは最初は疑問に思ったが、すぐに氷解した。

 

「・・・あ・・・!」

 

「気づいたようね。ありすはその攻撃がヒットしたら、カウンターブラストを払うことでソウルの仲間と入れ替われる。

そしてミッドナイト・バニーも、ブーストさせた攻撃がヒットさせれば、同じくカウンターブラストで、同じくソウルの仲間と入れ替われる。ソウルという名の暗闇に猛獣が潜んでいる・・・そしてその術に逃れる者なし・・・我がサーカス団秘伝の暗殺技術!デッドリー・シャドウビースト!!」

 

「これこそがアサカがフーファイターの中で、アサカが暗殺者(アサシン)と呼ばれる所以・・・」

 

 ありす  マンティコア ありす

バイコーン  バニー   スカル

 

「ナイトメアドールありす、バイコーンのブーストでツクヨミを攻撃なさい!」

 

「そうはさせない!オラクルガーディアンニケでガード!」

 

「ミッドナイト・バニーのブーストで、マンティコアでツクヨミに攻撃!」

 

「パワー20000・・・っ!ノーガード!」

 

「ツインドライブ。ファーストチェック『ターコイズ・ビーストテイマー』セカンドチェック『レインボー・マジシャン(引)』ドロートリガー」

 

「そんな・・・!ここでドロートリガー⁉」

 

「まだ攻撃していないありすにパワープラス5000。そしてドロー」

 

マンティコアツクヨミに向かって、勢いよく突進してツクヨミにダメージを与えさせる。突進をくらったツクヨミはふらついて空から落ちそうになったが、なんとか持ちこたえる。

 

「ダメージチェック『半月の女神ツクヨミ』」

 

「暗闇に潜む暗殺者・・・姿を表せ。

ミッドナイト・バニーのカウンターブラスト!バニーはソウルに。そしてそのソウルからクリムゾン・ビーストテイマーをスペリオルコール!ソウルに他のクリムゾン・ビーストテイマーがいるのでパワープラス3000!」

 

「くっ・・・」

 

「元々いたありすは退却。スカル・ジャグラーのブースト、ナイトメアドールありすでツクヨミに攻撃!」

 

「ドリーム・イーターとオラクルガーディアンジェミニでガード!さらにワイズマンでインターセプト!」

 

「相手の先を読み切る・・・それがアサシンの生きる術・・・こうなることは読めていたわ。この3度の攻撃で、あなたは防御に使えるユニットを使い切った」

 

「・・・っ!」

 

アサカの言うとおり、今ミサキの手元にあるカードはまんげ満月の女神ツクヨミ、シールド値を持たないグレード3。インターセプトできるユニットもいない。成す術がないのだ。

 

「だから4度目の攻撃で、私は必ず勝てる・・・」

 

「・・・っ」

 

「そう・・・この勝利の1撃を、我がサーカス団が敬愛する、唯一無二のお客様・・・レン様に捧げます!」

 

アサカは敬愛すべき主、レンにたいして、非常に丁寧で、優雅なお辞儀を行う。

 

「行け!クリムゾン・ビーストテイマー!ツクヨミに攻撃!」

 

「の、ノーガード・・・」

 

クリムゾン・ビーストテイマーは炎の鞭を操り、空を飛ぶツクヨミに攻撃をふるい、地面へと叩きつけた。叩きつけられたツクヨミはダメージが大きく、再び起き上がることができなかった。

 

PW18000➡PW11000+SH10000=21000

PW20000➡PW11000

PW22000➡PW11000+SH15000=26000

PW11000➡PW11000

 

ダメージチェック『半月の女神ツクヨミ』

 

ミサキのダメージ6枚  アサカのダメージ5枚  勝者アサカ

 

「勝者、鳴海アサカ!!」

 

『おおおおおおお!!』

 

アサカが勝利を納めたことにより、観客は大歓声を上げる。

 

「あなたも私の手を読んでたみたいね。でもまだまだ甘い。読みだけじゃない。デッキの組み方も甘い」

 

「・・・・・・」

 

「所詮私の敵じゃないわ。うふふ・・・」

 

アサカはミサキを煽るだけ煽って、AL4の控室へと戻っていく。

 

「・・・初めて見た」

 

「?」

 

「試合中、お前がエリカ以外の相手にあれほど煽るのは・・・」

 

「そう?」

 

「ファイトにも、いつものような余裕がなかったようだが」

 

「・・・ふん」

 

アサカ自身、わかっているのかいないのかわからないが、テツの言葉に少し間が空き、鼻を鳴らした後に控室に戻っていった。

 

(・・・ごめん・・・お父さん・・・お母さん・・・あいつの言うとおり私は・・・ファイトの読みも、デッキの組み方も甘すぎる・・・。私・・・私・・・今のままじゃいけない・・・)

 

(ミサキ・・・)

 

負けたミサキは、アサカに言われたことを認め、その悔しさをばねに、自分を見つめ直し、強く意思を強める。その様子にシンは温かく見守っている。

 

(ミサキさんが負けた・・・マリンさん時みたいにじゃなく、まるで、翻弄されるかのように・・・。これが・・・AL4の強さなのか・・・)

 

マリンの時のような敗北ではなく、圧倒的力の差を見せつけられた敗北にアイチはAL4の強さは本物だと思えてくる。それこそ、服部以上の強さを。

 

(次は・・・僕があの人と・・・)

 

アイチは自分の対戦相手であるテツを見る。テツからは、アイチが感じた服部の時に感じたオーラと全く別レベルのオーラを纏っていた。服部以上の強さを持つテツにアイチは恐怖で打ちのめされそうになる。

 

(がんばれ・・・がんばれ・・・がんばれ・・・)

 

だがそれでも・・・チームを出ていったカムイのことを考えると、不思議と強い勇気が沸き上がってくるアイチ。

 

『大丈夫!お義兄さん、俺がいればノープロモデル!!』

 

(・・・それ、ノープロブレムだよね)

 

ここに来る前にカムイが言っていた言い間違いに心の中で指摘しながら、笑みを浮かべたアイチ。

 

(出ていっちゃったカムイ君をもう1度迎え入れるためにも・・・僕が・・・僕が勝たなきゃいけないんだ!)

 

誰が見ても心強い顔つきになっているアイチに櫂は心なしか、笑みを浮かべていた。

 

「次は、大将戦です。選手は準備を!」

 

「行ってきます!」

 

「がんばって来いよ、アイチ」

 

審判の一声でアイチはカズヤのエールに見送られながら、コンソールの前へと向かい、これからファイトをするテツと向き合ったのだった。

 

 

一方その頃、Aブロック会場の外・・・別ブロックの試合をすべて終えたチームカエサルは試合のことを話し合いながらAブロック会場へと向かっていた。

 

「予選突破は楽勝だったね」

 

「少し物足りない。けど、チームAL4がいなくて幸運だった」

 

「でも、決勝トーナメントでは、そのチームAL4と当たることになる」

 

「気を引き締めないとな・・・」

 

チームカエサルでそんな話をしていると、電話をしている女性を見かける。その女性は、チームカエサルには見覚えがある人物だった。

 

「あ・・・マリンさんじゃないか!」

 

その人物とはチームユニオンに属しているマリン・ソランベルジュだった。

 

「!また後程、電話させていただきます」

 

マリンはチームカエサルを見かけると、通話を切り、光定たちに向けて笑みを浮かべる。

 

「誰かと思えば、チームカエサルではありませんか。ご無沙汰してます」

 

「うん。1年ぶりだね。元気にしてたかい?」

 

「ええ。おかげさまで」

 

どうやらチームカエサルとマリンは互いに顔見知りで1年ぶりの再会に互いに笑みを浮かべている。

 

「・・・誰かと話してた?」

 

「ええ。取引先に商品アドバイスの連絡を少し。私たちのチームの試合はまだ先ですし、その間、少しでも仕事をと思いまして・・・」

 

「なんと・・・その年でもう働いているのですか・・・」

 

「大企業のお嬢様となると、大変ね。無理して体壊しちゃダメよ?」

 

「ご心配なく。適度な休息も、仕事のうちですので」

 

ユリの気遣いに、マリンは当たり前のようにそう言ってのけた。それにはチームカエサルは苦笑いを浮かべる。ルナは無表情だが。

 

「光定さんこそここで何を?別ブロックの試合はおわ・・・」

 

「カムイちゃんどこーー?」

 

「「え?」」

 

ドーンッ!

 

マリンが話そうとした時、カムイを探していたナギサは光定とぶつかってしまう。

 

「いててて・・・今日はよく人にぶつかる・・・」

 

「ちょっと!道を歩くときは周りに気を付けてよね!」

 

「え?あ、ああ・・・ごめん・・・」

 

「・・・あ、ぶつかったの私だ。ごめんなさい」

 

ナギサは光定に言いがかりをつけてきたが、すぐにぶつかったのは自分だと気づいて素直に光定に謝った。

 

「い、いや・・・大丈夫?けがはなかった?」

 

「うん!」

 

「あら?この子は確か・・・」

 

マリンはナギサに見覚えがあるのか少し思案顔になった。

 

「すみません。大丈夫ですか?」

 

するとそこにナギサと一緒に行動していたエミ、ゴウキ、スバルが駆け付けてきた。

 

「あ、ああ」

 

「あら。やはりこの子はあなたの妹でしたか、ゴウキさん」

 

「お?お前はマリン嬢じゃねぇか。それに・・・お前はチームカエサルの・・・」

 

「あ!君は確か・・・」

 

「おう!チーム男前の大文字ゴウキだ!」

 

「同じくチーム男前の天城スバルです。この子がゴウキさんの妹の・・・」

 

「ナギサだよ」

 

ゴウキたちはチームカエサルに自分たちの自己紹介を簡潔に済ませる。ちなみにマリンとゴウキはスバル経由で知り合ってたりしてる。ゴウキたちにならってエミも自己紹介する。

 

「先導エミです」

 

先導という苗字を聞いてチームカエサルは互いに顔を見合わせる。

 

「先導・・・てことは、さっきナギサちゃんが言ってたカムイ君は、チームQ4の・・・?」

 

「え?」

 

「カムイちゃんを知ってるの?」

 

「今彼はどこにいますか?」

 

「いや・・・知り合いにはなりましたが・・・居場所まではちょっと・・・」

 

「がっくし・・・」

 

カムイを知っていたのでもしかしてと思っていたが、場所まで知らないことにナギサはがっくりする。

 

「カムイの奴・・・どこで何をやってやがる?全国大会を放り出してよ・・・たく・・・」

 

「もしかして・・・経緯、何も聞いてない?」

 

「経緯?」

 

「どういうことですの?チームQ4は、今出場しているメンバーで全員ではないのですか?」

 

詳しい事情を何も知らないゴウキやマリンは疑問符を浮かべる。

 

「この人たちなら、話してあげてもいいんじゃない?」

 

「ああ。いなくなった事情ってやつを・・・」

 

「それに、マリンならきっと力になってくれるはず・・・」

 

「「事情?」」

 

事情という単語にどういうことか首を傾げるエミとナギサ。

 

「うん・・・そのカムイ君はね・・・」

 

光定はカムイがチームを離れることになった経緯を、ゴウキたちに話したのであった。

 

to be continued…




アイチ「ミサキさん、相手のファイト先を読み切って・・・それでも・・・」

ミサキ「負けた・・・テクニックも読みも、私が劣ってた・・・」

アイチ「次の僕の相手は・・・テツさん・・・」

テツ「背負うもののあるいい顔をしている。だが・・・それでもこの俺・・・将軍(ジェネラル)の敵ではない」

アイチ「僕は・・・僕は勝たなきゃいけないんだ!カムイ君、見ていて!」

RIDE45「魔界の将軍」

アイチ「イメージの奔流が僕を襲う・・・この人、強い・・・!」



予告

カードファイト!!ヴァンガードReLiveシリーズに新右衛門編制作中!

これは、アイチやカズヤがまだヴァンガードを始めていなかった10年前出来事・・・

のちにカードキャピタルの店長となる新田新右衛門の若き日の物語!

新右衛門「考えて動けなくなるくらいなら、考えずに動く!動けばきっと、何とかなる!」

新右衛門を取り巻く仲間たちと関係者たち

「また新右衛門君はそうやって・・・こんな店長見たことないよ・・・」
緑苑坂ソナタ

「アタシは新右衛門のそういうとこ、嫌いじゃないけどね。見てて飽きないし!」
獄平キヤル

「店内で煮焚きは禁止!!いつも言ってるでしょ!!」
新導ミクル

「新右衛門さん、かっこよかったです!」
橘タツヤ

「日本人のくせに、日本史がダメだなんて、お漬物なのネー」
マーク・ホワイティング

「おおっと!仕事の時間だ!新右衛門、適当にがんばれよ!」
新導ライブ

「反発しあうのは、似た者同士だからよ。ほっとけ」
佐倉ゲンゾウ

「もう堪忍袋の限界だ!!」
雷門ダイスケ

「ごめんなさいねぇ。彼、不愛想なの」
鬼島ジュウロウタ

「私に、ヴァンガードを教えてください!」
フィナ・エーデルヴァイデ

「別に雷門のためにやってるわけじゃない」
セレナ・エーデルヴァイデ

タツヤ「頭の上で飼ってるんですか?」

新右衛門「飼ってるっというか・・・住みつかれたっていうか・・・」

「にゃー」
店長代理

新右衛門「今日もキャピタルは守り抜いたよ」

「・・・もう、やめてもいいよ」
戸倉ミサキ

敵はキャピタル乗っ取りを企てるやり手女社長

「カードキャピタルはすでに私のもの!すぐに明け渡しなさい!!」
日比野エスカ

そして、キャピタルに迫りくるエスカの手先たち

「某は!ニンジャマスター!!」
ニンジャマスター

「快進撃はここまでっす」
藤浪トノリ

「これ以上はやらせません」
内山カノン

「どの程度の実力か、見てやる」
五ノ実ナナミ

果たして新右衛門は、キャピタルを守れるのか⁉

エスカ「店長もいない店をあなた!どうする気⁉」

新右衛門「だったら!俺が店長だ!!」

カードファイト!!ヴァンガードReLiveシリーズ 新右衛門編

1月にて、タイトル変更と共に投稿予定
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