この素晴らしい少年に祝福を!   作:ねこたつむり

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※注意、この小説には以下の成分が含まれております。
・下手な日本語
・クソ文才
・ご都合主義
・紅魔族
・中二病等々
・ぼっちがボッチしてない
最近文章をどうやって書けばいいか分からなくなってきた・・・
あ、高校卒業しました。


冒険者

「『カースド・ライトニング』!」

断末魔が響き渡った。

「おいおい、これがホントに冒険者の力かよ・・・」

「最弱職と言う言葉は何処に行った?」

「ショウタ君凄い・・・」

俺は今あるパーティーとダンジョンに潜っている。

「いや、ショウタ君を誘ってみてよかったよ。」

 

 

~一日前~

『はぁ、今日も疲れましたね。』

ここに来て一週間がたった。

ギルドに報告して晩御飯を注文した。

「あぁ、今日の『見切り』の発動のタイミングバッチシだったぞ。」

ここ数日雪那との連携を強化している。

戦闘中は心に余裕がなくなることがあるので、いくら俺の考えが読める雪那でもそうなったら何も出来ない。

そうならないように今のうちに鍛えておくことにした。

『そうですか?それはよかったです。』

晩御飯を待ってると、

「やぁ、最近の調子はどうだい?」

話しかけてきたのは前俺をパーティーに誘ってくれた人だった。

「まぁまぁですかね。」

「そうか、ところで僕達は明日ダンジョンに潜るんだけど、一緒にどうかな?」

「ありがたいんですけど、どうして俺なんですか?盗賊スキルは持ってないから使い物にならないと思うんですけど・・・」

暗闇ならなんとか俺の視力があれば見えるがその事はこの人は知らないはず。

「僕は君の実力が凄いことを知っているんだ。実際に遠目から戦いぶりを見たことがある。その事をメンバーに話したら荷物係にちょうどいいから連れていこうと言うことになって・・・」

どうやら俺は荷物持ち係に推薦されたらしい。まぁ、一回くらいならいいかな・・・

「ふーん、まぁいいですけど。最近討伐ばっかで暇でしたし。」

「そ、そうか。ありがとう。」

 

 

で、現在に至る。このダンジョンは最近発見されたらしく、調査依頼を受けてきていた。

最初は大人しく荷物持ちしていたんだけど、途中から雲行きが怪しくなり出してこうして手をついつい出してしまった。

「ふぅ、今日は散歩程度で済ますつもりだったのに・・・」

小さく呟いた。

「あの量をこの一瞬で・・・」

パーティーの一人が呟いた。

「こんなやつに俺達は荷物持ちをやらせてたのか。」

「さて、さっさと進みましょう。」

いつまでもここに留まってはモンスターがわらわら集まってくる。

「な、言っただろ?ショウタ君は凄い実力者だって。」

俺なんか父さんなんかに比べたらまだへなちょこなんだろうけどな・・・

あのアホの父親は戦闘になるといつものアホじゃない。

「いや、紅魔族には変わり者しかいないと聞いてたけどやっぱり噂は噂でしかないな。」

「俺以外全員変わり者ですよ。」

「そ、そうなのか?それじゃあ何故ショウタ君だけ・・・」

「生まれた所が違うんですよね。戸籍上紅魔族ってなってるけど、紅魔族の血は流れてないし・・・」

「わ、悪いこと言ったな。」

「あぁ、大丈夫ですよ。辛い記憶何てないし。それよりそろそろ休憩を入れてみたらどうです?そちらの方が少し疲れてるように見えますよ。」

このパーティーのヒーラーを務めている女の子の方を見て提案した。

藍色の目で髪は黒、髪の毛の長さは肩までは遠く及ばないが決して短いと言うわけではない。いうなら顎よりは下の方にある。

「い、いえ、私は平気ですから・・・」

明らかに無理をしている。疲れが見え始めてると言うことはかなりしんどいはずだ。

「ちょっとの間灯りを落としてもらえます?」

「え、別にいいけど・・・」

そう言って灯りを消した。

目に集中した。

この先に少し開けたところがある・・・モンスターらしき影はいないか・・・

「オッケーです。灯りを付けてください。」

「一体何をしたんだ?」

灯りを付けながら聞いてきた。

「ちょっと遠くを見てました。ここを真っ直ぐ行ったところに休憩出来るところがあるのでそこで休みましょう。」

「マジで?この暗闇の中が見えるのか?」

「多少は。」

昔から暗闇に慣れてたせいか灯りがなくとも不自由なく生活できる。眼科医曰く、俺の目は常人の三倍くらい光の収集力が強いらしい。

「わ、私のことは気にしないでいいですから。休憩だなんて・・・」

何を気を使ってるんだか・・・使う方は俺の方だっつうの。

「気を使わないでください。休憩ついでに皆さんのことを聞こうとしてるのが本音なんで。」

俺達はちゃんとした自己紹介を出来ていなかった。

「そ、そう言うことでしたら・・・」

休憩に同意してくれた。

俺達は開けたとこに出、テントを張った。

テントを張った理由は声でモンスターを呼ぶのを避けるため消音魔法を使いたいからだ。

ついでに消臭、屈折魔法を使った。

「ショウタは何でも出来るんだな・・・」

一人の人が感心するように行った。

「さ、中にどうぞ。」

テントは六、七人が入れる大きさなので余裕がある。

「さて、取り敢えず改めて自己紹介をしようか、僕の名前はノーツ。歳は20でこのパーティーのリーダーをやっている。職業はソードマンだ。」

人当たりの良さそうな顔をしているノーツが言った。

年齢予想的中っと。ギリギリですけどね。

「次は俺だな。俺の名はフロット。歳はノーツと同じで20。職業はナイトをやっている。」

金髪ヤンキーチックな人が言った。

「俺の番か。俺はゼテリスって言うんだ。歳は19。盗賊をやっている。」

この人はバンダナがモチーフで茶髪だ。

この人の盗賊スキルはすごい便利だ。いつか取得してみたい。

「わ、私はロア。16歳です。プリーストをやっています。」

一人だけ年が離れてるな・・・どうりで顔にあどけなさが残ってる訳だ。

「皆さんは幼なじみみたいなものですか?」

「まぁ、そんな感じだ。じゃあ、次はお前の番だ。」

フロットが言ってきた。

「えっと・・・あ、紅魔族式と普通のがありますけどどちらにします?」

「「「「普通の方で!」」」」

そんなに強く言わなくても・・・

「そうですか。えっと、名前はショウタって言います。歳は15。知っての通り冒険者です。」

そう言ったら皆が驚くような顔をしている。

「じゅ、15?てっきり年上かと思ってた・・・」

ロアが言った。

「え?俺は皆さんの目にはどう写ってるんですか?」

「いや、老けては見えないんだけど、何て言うか雰囲気が大人びてると言うか。」

ノーツが言った。

「私はてっきり17、8かと思ってた・・・」

「どんなことしたらそんな年であの腕を磨けるんだよ・・・」

フロットが信じられないものを見る目で言ってきた。

「紅魔の里付近で養殖・・・レベリングをしてたらいつの間にか。」

「こ、紅魔の里ってお前さん、高レベルモンスターがうじゃうじゃ居るとこじゃねぇか・・・」

ゼテリスが恐ろしそうに言った。

確かにあそこのモンスターはこの辺りのモンスターと比較出来ないほど強い。

よくコテンパンににやられたものだ。ぶっころりーさんが居なければ死んでいた。

懐かしむように思いにはせてると、

「ショウタ君。」

ノーツに呼ばれた。

「なんです?」

「君は前紅魔の里で生まれてないと言ったよね。生まれた所のことは覚えているのかい?」

「覚えてますよ。かなりそこに住んでいましたから。」

「そこについて教えてくれるかな?僕達はスプリットから他の街へは行ったことがないんだ。」

まぁ、確かに他の街からスプリットは遠いもんな。

「いいですけど、行こうにも行けない所に在るんで行きたいと思っても行けませんよ?」

「大丈夫だ、別に行こうなんて気も起こさない。」

フロットが言った。

「そうですか、じゃあ、・・・」

前にゆんゆん達に話した内容と同じことを話した。

四人とも興味津々聞き、信じられない等と声を漏らしていた。

「魔法もモンスターも存在しない国ね・・・ホントにそんなとこあるのか?」

ゼテリスが疑うように聞いてきた。

「ありますよ。ちゃんと。」

「羨ましいね。モンスターも居なくて平和な国。魔王軍に怯えることもなく暮らせるのか・・・」

ロアが憧れを持つかのように言った。

「でも、魔王軍が居ないからって平和な訳じゃないです。」

「え、でも、モンスターも居ないんだろ?」

ノーツが声をあげた。

「もちろん居ないです。ここは魔王軍と領地を争ってますよね?でもそこには魔王軍が居ません。となると何が起こると思いますか?」

「え、平和に暮らせるんじゃないのか?」

フロットが当たり前にように言った。

「そうだったら良かったんですけど。人間同士の争いが起こるんです。互いの領土欲しさに。」

そういうと四人は固まった。

「に、人間同士が戦うのか?」

口を開いたのはフロットだった。

「そうです。同じ種族なのに殺し合うんですよ。でも、どこもかしこも争いばっかと言うわけでもありませんしね。同盟を組んだりして安全な所が増えていますし。」

お隣の国はヤバイですけど・・・何処とは言いませんよ。

「そ、そうなんだ・・・」

ロアが小さく呟いた。

「すみません。変な空気にしちゃって。次はノーツさん達の話を聞かせてください。」

「あ、いいよ。気にしないでくれ。えーっと、僕達四人は幼い頃から・・・」

ノーツが流れるようにしゃべってたまにフロットが入ってきたり、ゼテリスが裏話をしたり、ロアが話を剃らさせようと頑張ったりしてた。

なんかこういうのいいなぁ。日本じゃこういうのがあんまりなかったもんな。

彼らの話によると共に育ってきた彼らは親同士が仲良くいつの間にか一緒にいるようになったらしい。

「では、そろそろ行きます?」

大分休憩が出来た。

「どうだい、ロア?」

「もう大丈夫。ショウタ君、ありがとね、気を使ってくれて。」

「いえ、皆さんの話が聞きたかったですし良い機会でした。」

そう言って笑い返した。

「おい、ゼテリス。あれがモテる男の行動だ。」

「あぁ、俺達も見習わないとな。」

フロットとゼテリスがこそこそ話してるが聞かないようにしよう。

「さて、ダンジョン探索に戻ろうか。」

「「「「はーい。」」」」

俺達はダンジョンの奥へと進んだ。

 

 

──────ッッッ!!

表現できない音がダンジョン内に響き渡った。

「お、おいおい、どうしてこんなダンジョンにドラゴンゾンビが居るんだよ!?」

ほう、これがドラゴンゾンビか・・・勝てる気がしない。

でかすぎるだろ。

ダンジョンの天井すれすれまで高さがある。

『はわわわ、た、戦いましょう、ご主人様!』

今までの敵が案外弱かったのか強そうなドラゴンゾンビを見て嬉々としてる雪那。

「うるせぇ!こんなのと戦ったら死ぬわ!」

「ショ、ショウタ君?」

皆がこっちを見ている。

しまった、思わず叫んでしまった。

あぁもうこれどうすんだよ。

「今、誰に向かって叫んだの?」

ロアが聞いてきた。

「その事はあとで説明しますんで・・・先帰って貰っていいですか?」

こんな危険な目に遭わすわけにはいかない。

「な、何を言い出すんだ君は!パーティーメンバーを置いていくなんて出来ないだろ!」

ノーツが叫んだ。

「そうだ、今日はお前に助けられっぱなしだからな・・・」

フロットが足をガクガクさせながら言った。

「おいおい、フロット。足ガクガクさせながら言うんじゃねぇよ。」

ゼテリスがフロットを冷やかした。

「わ、私も足を引っ張らないように頑張るから。」

ロアが声は震えてたが真っ直ぐな目をして言った。

「皆さん、死にますよ?」

「お前、そこは普通ありがとうとかあるだろ。」

フロットにつっこまれた。

「では、作戦を提案します。まずロアさんが後ろで補助、俺がドラゴンゾンビを引き付けるので、ノーツさん、フロットさん、ゼテリスさんは懐に潜り込んで攻撃、どうですか?」

「ノーツ、考えてる暇はない!こいつの作戦でいこうぜ!」

「あぁ、分かった。ショウタ君、無理はしないでくれよ。」

「了解です。」

俺はそう言いながら正面に突っ込んだ。

ドラゴンゾンビが前肢を振りかぶった。

こいつはゾンビだからリミットが解除されている。まともに食らったら死ぬだろう。

そう思った瞬間前肢が通るラインが見えた。

雪那ナイス!

雪那が『見切り』を発動させてくれた。

走る速度を緩めた。

ズドンッ!

ダンジョンが揺れた。

ドラゴンゾンビの前肢が目の前を通り過ぎ地面にぶち当たっていた。

その衝撃に耐えながら前肢を駆け上がった。

ズルッ!

「うおっと!?」

肉が腐っていてぬかるんでいた。

ベチッ!

バランスを崩した俺は立て直すために足をドラゴンゾンビの表面に叩きつけて走った。

数秒後、俺はドラゴンゾンビの頭上に居た。

ドラゴンゾンビは俺に視線を向けるために上を見た。

その瞬間、下の警戒はほとんどなくノーツ、フロット、ゼテリスの三人が楽々懐に潜り込めれた。

「『パワーライズ』!」

ロアが俺達に攻撃力アップの補助魔法を掛けた。

俺はドラゴンゾンビが口をパックリ空いてるとこに、

「『ライト・オブ・セイバー』!」

『雪那』の刀身輝きそこから光の刃が飛んでいった。

────ッ!?

痛覚が無いのでどうやら物理的衝撃に怯んだらしい。

首をうねらせて悶絶していた。

その隙に三人はありったけの力で連撃を放っていた。

俺は着地した瞬間、タイミングが悪く、うねらせていた首が俺に直撃した。

「グハッ!?」

リミット解除されている力は俺にダメージを与えるだけで収まらず、俺を軽々と吹っ飛ばした。

ベシッ!ドサッ。

岩肌に叩きつけられ、地面に落ちた。

「「「「ショウタ」」君!?」」

声が聞こえるが体が動かない・・・

『ご主人様!しっかりしてください!』

雪那の声が聞こえるってことはまだ意識はハッキリしている。

が、体がこうじゃなんも出来ない。

「『ヒール』!『ヒール!』『ヒール』!」

ロアが必死になって俺に回復魔法を掛けてくれた。

徐々に体が動かせる程度まで持ってこれた。

もう『雪那』を使った攻撃は出来ない。

さっきの魔法と三人の攻撃でなんとか体力は削れたらしい。

三人は引き付け役の俺が居ないため攻撃できずこっちに戻ってきた。

「大丈夫かい?」

「ええ、なんとか。」

「全く、タイミングが悪かったな。」

「で、どうする。あと一押しで行けると思うけど、お前さんがこの状態じゃな・・・」

悩む三人。

「それは問題ありません。雪那、出てこい。」

ヒュゥゥン

腰に下げられていた『雪那』は輝いて腰から離れ雪那になった。

「この体久々ですね。」

雪那は伸びをしている。

その場にいた俺以外は何が起こったか分からないでポカーンとしている。

ドラゴンゾンビはこっちを真っ直ぐ睨んで様子を見ている。

「説明はあとでします。雪那行けるな?」

「はい、問題ないです。」

俺は雪那の手を握り魔力を込めた。

「「『ダブル・カースド・ライトニング!』」」

俺と雪那の手から黒い雷が放たれた。

放たれた雷は轟音を出して真っ直ぐドラゴンゾンビへと飛んでいった。

バチュウン!

ドラゴンゾンビは胸に大穴を空けられて倒れた。

今行ったのは雪那の能力『魔力伝導』『魔力増加』を利用したもので通常の『カースド・ライトニング』よりも三倍以上の威力を誇る。雪那は擬人化状態にときは俺と何かしらの形で繋がっていれば上級魔法を。単独でも中級魔法までは使えるらしい。

「た、倒したのか?」

「俺達、ドラゴンゾンビ相手に生きてる・・・」

ノーツとフロットは震えてそんなことを言った。

「こいつのせいでとんでもない目に会わされたぜ。」

俺を見ながらゼテリスは言った。

「それにしてもこの子は一体?」

雪那を見ながらロアが聞いてきた。

「一旦街に帰ってから話します。怪我の手当てもしたいですし。」

『ヒール』を掛けて貰ったとはいえ傷口が塞がれてはいない。

「雪那。」

「了解です。「『テレポート』!」」

普通のテレポートは四人が限度だが、雪那がいれば軽く十は行けるらしい。

 

 

目を開けたらそこにはスプリットの街並みが広がっていた。

俺はノーツ達の方を借りながらギルドまで歩いた。

ギルドに入ると、

「あれ、ノーツ達じゃねぇか。そいつは・・・最近ここに来た最弱職の奴か、お前らの足を引っ張った結果怪我までしたのか?情けなぇな。」

笑いながら柄の悪そうな男が近づいて来てそんなことを言ってきた。

雪那が殴り掛かり、

「雪那!止めとけ。」

「っ!?は、はい。」

雪那は悔しそうに言った。

「このお嬢ちゃんは見かけねえ顔だな・・・どうだい?そんな男に付いていくんじゃなくて俺達の所に来ないかい?」

「私はご主人様以外の人に付いていくつもりはありませんし、それ以上この人を馬鹿にするようであれば容赦なく殴りかかりますよ?」

「まぁまぁ、雪那ちゃん?落ち着いて。」

ロアが雪那をなだめた。

「あんた言っとくがショウタは足なんか引っ張っちゃいない。むしろ助けられたぐらいだ。」

フロットが庇ってくれた。

「お前たちが最弱職に助けられた?お前達、そんなに弱くはないだろ?」

驚いたように男は言った。

「俺達はダンジョンの調査依頼を受けてダンジョンに潜った。そこで出会ったのはドラゴンゾンビだった。」

ノーツは静かに言った。聞きようによれば怒っているようにも聞こえる。

「ど、ドラゴンゾンビだと!?あれって確か王都付近に居るモンスターじゃねぇか・・・」

確か王都は上級者達が集まるんだっけか。

「そうだ、ショウタ君が居なければあれに勝つことはできなかった。」

逃げることはできたんですけどね。うちのバカがホントに申し訳ないことを・・・

いや、俺にも責任はあるのか。あそこで無視をしとけば・・・

そんなことを思っていたら、

「ご主人様は悪くないですよ。私が全て悪かったんです。」

「いや・・・ここでそれを話したら水掛け論だ。後でゆっくり話そう。」

気が付いたら絡んできた男は居なくなっていた。

「僕はギルドに報告してくるからショウタ君の手当てをしといてくれ。」

ノーツは窓口に向かった。

「はぁ、ショウタ。気を悪くするなよ。冒険者の間柄では『冒険者』ていうのはこういう扱いなんだ。俺達はお前の実力を知ってるからそんな風には扱う気はないけど。」

フロットが申し訳なさそうに謝ってきた。

「別に気にしてないですから。」

「そんなことよりお前さんの武器について話してもらうぜ。」

ゼテリスは雪那を見ながら言った。

「ノーツさんが帰ってきたら話しますよ。」

その後ロアが持ってきてくれた道具で傷口の手当てをした。

「でも、ドラゴンゾンビが力が強いとはいえ、首が当たっただけでこんなダメージを受けるとはね・・・」

フロットが身震いしていった。

「いや、俺がこんなダメージを受けたのはステータスのせいだと思います。」

カードを机に上に出した。

「えーっと、何々・・・生命力低っ!?これロアより低いぞ。」

フロットがそんな声をあげたら自分も見たいのかゼテリスとロアが覗いた。

「おいおい、こんなので囮をしてたのかよ・・・」

「敏捷性が高いからダメージを受けずにすむかなっと思いまして・・・」

ヘヘって笑いながら言った。

「お前が生きてられたのはこの体力が多いからか・・・全く無茶をする奴だぜ。」

フロットが呆れたように言った。

「お待たせ、今回凄い報酬だったよ。ドラゴンゾンビが出て討伐したことを報告したら、上乗せで五十万も貰っちゃった。」

報告が終わったノーツが席について言った。

「ご、五十万も!?」

フロットが腰を抜かしていた。

正直俺も度肝を抜かれた。五十万って言ったらバイトの五ヶ月分だ。

「じゃあ、元々十万立ったのが六十万になったの?」

ロアが嬉々として聞いた。

「それじゃあ、今回は五人だから一人当たり十二万か・・・」

そう呟いたら、

「いや、ショウタ。お前さんは二十万持っていけよ。」

ゼテリスがが言った。

「そうだな。今回はショウタが居なけりゃこのクエストも達成出来なかったしな。」

フロットが頷きながら言った。

「それに危険な囮役を引き受けてくれたし。」

ロアが申し訳なさそうな顔をして言った。

「い、いや、あれは適材適所でしたし、皆さんの力があったから倒せたわけで・・・」

俺だけそんなに貰うのは申し訳ない。それにそんな大金を持っていたら、いつ襲われるか分かったもんじゃない。お金って怖い。

「でも、最終的にはショウタ君が居なかったら勝つどころか負けてただろうし。」

いや、あんた達には逃げるって言う選択肢があったんだよ・・・

心のなかでそう思っていたら、

「あの、ご主人様がいいって言ってるので諦めた方が先決かと・・・」

雪那が口をはさんだ。

「君は・・・ショ、ショウタ君の剣でいいのかな・・・?でも、ショウタ君が居なかったらドラゴンゾンビに出会うどころか死んでたかもしれないし、貰っても可笑しくないんだけど・・・」

ノーツは戸惑いながらも答えた。

「でも、ご主人様は強情ですし・・・」

言い返す言葉が見つからなかったのか声が小さくなっていく。

「では、ノーツさん。今回は受け取らせて頂きますが、もし次にこういう状況になったら、その時は均等にお願いしますね。」

ここで水掛け論をしても時間の無駄だと思い、その提案を飲んだ。

「そうか、分かったよ。じゃあ、これ今回の分。」

そう言って二十万エリスを渡してきた。

それを受け取り財布に仕舞った。

「さてと、その子のことを話してもらおうか・・・」

フロットが雪那を見て言った。

「えっと、こいつは紛れもなく俺の武器です。こいつには人格って言ったらいいのかな?まぁ、そんな感じのがあるんですよ。」

こいつの説明が思ったように難しい。

「じゃあ、そいつは意思表現が出来るのか?」

フロットが食いぎみに聞いてきた。

「らしいです。こいつの能力に『共鳴』って言うのがあるんですけどそれが強化されてこうなりました。」

「お前さんはこんな優れものを何処で手に入れたんだ?」

ゼテリスが興味津々に聞いてきた。

「なんと言うか・・・貰ったんですよね。だから何処でこいつを手に入れたかまではわからないです。」

女神やら転生やら言っても理解が出来ないだろうと思った俺は限りなく近い事実をしゃべった。

「そうか・・・」

唸りながらそう言った。

「あ!そうそう。ご主人様。『共鳴』がレベルアップしたんですよ!」

いきなり大声を出した雪那。

そのキラキラさせてる目を見るだけでろくでもないことが分かる。

「嫌な予感がする。」

そう呟いた。

「なんと、自分から擬人化出来るようになったんですよ!」

やっぱり・・・

「とてつもなく嫌だ。」

「な、何でですか!?」

胸ぐらを捕まれて揺さぶられた。

待って、苦しい・・・力が強すぎ・・・

「せ、雪那ちゃん。ショウタ君が気を失うよ!」

ロアが顔を青くさせて言った。

「あ、すみません。つい力が・・・」

手を離して謝ってきた。

「けほっけほ。全く、怪我人に何てことするんだ・・・」

「あぁそうでした。私のせいでご主人様が・・・」

さっきまで怒っていた雪那が一変して目に涙を浮かべている。

女子って何でこう切り替えが早いんですかね?

「気にすんな。」

軽く頭を撫でた。

「ごほん、俺達がここに居ることを忘れんなよ。」

フロットが咳払いをしていった。

「忘れてませんよ。」

笑いながら返すと、

「ショウタ君。」

ノーツが真剣な顔をして呼んだ。

「な、なんですか?」

突然の真剣な顔に驚きながら聞いた。

「改めてお願いする。僕達のパーティーに入ってくれないか?」

数秒間の沈黙が生まれた。

「お、おい、ノーツ。こいつは俺達のせいで怪我をしたようなもんだ。あんなことがあったのにパーティーに入ってくれはないんじゃないか?」

「お前さんがショウタを入れたい気持ちは分かるが・・・」

「そ、そうだよ。ショウタ君、こんな怪我させられたのに・・・」

「いいですよ。」

「「「え!?」」」

三人は豆鉄砲を食らった鳩のような顔をして声をあげた。

「ほ、ホントかい!?」

ノーツ一人が身を乗り出して聞いてきた。

「嘘は言いませんよ。」

「ショウタ、よく考えろ。」

「フロット、君はショウタ君に入ってほしくないのかい?」

「入ってほしいさ。でも、こいつは俺達なんかと組んでいい玉じゃないだろ?」

「俺のこと過剰評価し過ぎですよ・・・」

「いや、妥当な評価だ。お前はもっと上のやつらと組むべきなんだよ。」

何を必死になってるんだこの人は・・・

「誰とパーティーを組むかは俺自身が決めます。俺は今までソロでやって来ました。それはパーティーを組みたいと思わなかったからです。でも、今回は何故か組んでもいいかなって思ったんです。」

ホントにどうしてか分からない。

「ホントにいいのか?」

確認するようにフロットが聞いてきた。

「はい、パーティーを組まさせてください。」

「そうか、お前がいいならいいか。でも、もう敬語は使うな。パーティーで敬語を使うなんて聞いたことないからな。」

ニヤッと笑いながら言った。

「了解。」

「でも、こうなるとノーツ。お前さんの役割が危うくなるな。」

ニヤニヤしながらゼテリスが言った。

「え?どうしてなんだ?」

「優秀なアタッカーが入ってきたからさ。」

俺を見ながら言った。

「あ!」

盲点だったと言わんばかりにノーツが声をあげた。

「だ、大丈夫、出来るだけ後ろで魔法撃っとくから・・・」

「ショ、ショウタ君!目を合わせて言ってくれ!」

ノーツの視線を感じるが目を合わせてはいけない気がする。

「ご主人様嫌ですよ。魔法だけなんて私ホントにただの飾り。」

雪那が抗議してくる。

「ショウタ君、まさか回復魔法までは取得してないよね?」

不安そうにロアが聞いてきた。

「安心しろ。俺が使えるのは剣術と攻撃魔法だけだ。」

「よ、良かった・・・」

ロアが安堵の息を漏らした。

チラリと雪那の方を見た。

どうやらノーツと役割について言い争いをしているらしい。

フロットとゼテリスは笑いながらそれを見て酒の宛にしてる。

はぁ、これから大変になりそうだ・・・

もしあの駄女神が見ているなら、

「この素晴らしい仲間に祝福を・・・」




第二章完!
初めましてねこたつむりと申します。
この春から大学生です。(なれるとは限らない。)
主人公がパーティーを組みましたね・・・
もう、予定外の創造主にでもなろっかな・・・
はい、と言うことで今回も読んでくださってありがとうございました。
次回も読んでくださると跳ねて喜びます。
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