この素晴らしい少年に祝福を!   作:ねこたつむり

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※注意、この小説には以下の成分が含まれております。
・下手な日本語
・クソ文才
・ご都合主義
・紅魔族
・中二病等々
・ぼっちがボッチしてない
え?遅れた理由?そんなんゴッドイーターしてたからに決まっとるだろーが!orz
いや、マジすいません。


付き添い

「「いらっしゃいませ!」」

俺はいつも通りバイトに、そして目の前には接客をしているめぐみんが居た。

めぐみんのバイトので出しは可もなく不可もなくと言ったところだ。どちらかと言えば不可に近い。接客中に詠唱しだすは、近くのお客さんのおでんを取ろうとするはでいちいち目を光らせなければならなかった。一応俺が止めに入ったのでめぐみんはクビにならずにすんでいた。

そんないつもに増して慌ただしいバイトも終わり、客席についてめぐみんと話していた。

「マジで問題を起こさなきゃ気が済まんのかお前は。」

「あれは完全にふにふらとどどんこに非がありますよ。」

「いや、分かるよ。分かるけどさ、限度があるだろ?他の客に迷惑をかけんなよ。・・・しかしまぁ、まさかお前と一緒にバイトするとはな・・・てっきりお前は魔力を使うバイトをすると思ってたわ。」

アルカンレティアまでテレポートで行った後、アクセルまでの馬車代を稼ぐためにめぐみんはバイトをしていた。

「ふっふっふ、我が魔力はそんなものに使うためにあるのではないのです。」

「要するに魔力が強すぎて厄介払いされたんだな。」

「うっ・・・」

「それよりだ。ここのところ里で爆発魔が出てるらしいがお前なんか知ってるか?」

「ギクッ」

「それとゆんゆんがたまにぐったりして帰ってくるんだが・・・まさかお前・・・」

「・・・」

無言で目を反らしていく。

「あいつはまだ卒業出来てないんだから危ないことに誘うなよ・・・そんなに撃ちたいなら俺に言えばどっかその辺にテレポートして撃たしてやるから。それともゆんゆんとそんなに一緒に居たいのか?お前らほんと百合百合しいな。」

「な、そ、そんなことないです!ゆんゆんに付き合ってもらってるのは・・・そ、そう、チョロくて扱いやすいんですよ。」

「そうそう、ゆんゆんは凄くチョロいからすぐ男に優しくされたらホイホイ着いていきそうだもんな。」

「ほんとですよ。全くそちらの家庭の教育方針はどうなってるんですか?あれではいくら心配してもしきれま・・・」

軽く罠にはまってくれるとこ好きですよ。

ニヤニヤしながらそう思った。

「そうか、めぐみんはゆんゆんの事がそんなに大事か・・・」

「ち、ちち違います!今のはただあなたの誘導に乗せられただけであって本心では・・・」

そこまで言ってその先は言わなかった。

「またまた、じゃなきゃあんな相談しないって。」

 

 

~邪神滅亡日(紅魔族制定)後の早朝~

「そうですか・・・あ、しょうた。ものは相談なんですが・・・」

「どうした?」

「その、臨時パーティーにゆんゆんやあるえもいれませんか?」

・・・ふっ。

「そりゃまたどうして?」

「何故か私だけしょうたの近くにいるのは反則かと思いまして・・・」

「それを言うならこいつはバリバリの反則だぞ?むしろレッドカードを出しても良いくらいだ。」

雪那を指差していった。

「れっどかーど?赤いカードに何か意味でもあるのですか?」

おっとそうか。この世界にはサッカーが無いんだな。

「まぁ違反切符みたいなものだ。」

「ふーん。まぁこの子が一番辛いでしょうしそこは良いですよ。」

どうやらこいつは思ったより現状を把握しているらしい。

「ま、あいつらを連れていくことには反対しない。」

「ありがとうございます。」

こいつも数少ない友達と離れるのが嫌なんだなぁ。

 

 

という事があった。

「あ、あれはホントに私だけ抜け駆けみたいなことは出来ないと思い・・・」

何こいつ律儀にやってんだ?

「じゃあ何時あいつらを出し抜くんだよ。抜け駆け出来ないんだったら出し抜けないだろ。」

「ちょ、ちょっと待ってください。しょうたは自分の立場を分かって発言してるんですか?まるで他人事のように言ってますけど一番関わっていますからね!?」

「どうせ結果が出るのは数年後だ。それなら傍観者気分でお前らの奮闘ぶりを楽しませてもらう事にしてるんだ。」

ここまでオープンで来たらそうするしか逃げ道は無いし・・・そうしないと男子としての何かが切れそうで怖い。

「神経が図太すぎやしませんか?」

「逆だ。そういう風にしないと精神が持たない。」

「そ、そうですよね。私が言うのもなんですけど今のしょうたの状態は明らかに異常ですよね。」

ここ最近神経が麻痺してきた。もしかしたら俺が女神から貰った特典って『雪那』じゃなくて『天然』だったのではと思えてくる。

「そういえばこの前の事件の時、『死神』でしたっけ?どっからあれを持ってきたんですか?別れる直前は持ってなかったですよね。」

「・・・あれな・・・」

 

 

~また回想入りまーす~

「もう一回説明してくれる?」

それはあの無数のモンスターから生還した次の日の夜の事だ。

俺はあの時に聞こうとしてた事を雪那に聞いた。そしたらめんどくさい回答が返ってきた。

「だからですね。元々この子には私と同じ能力を持ってるんです。多分マツイさんがそうしたんじゃないでしょうか。ご主人様がより使いやすくするために。剣を作るチート能力者ですからその程度は朝飯前ってことでしょう。」

ボリボリ

余計な事を。でもあの人何も特殊効果ないって・・・

「無意識じゃないですか?私の話を聞いた後だったんで無意識にそんな効果が付いたとか。真相は定かじゃないですが。でもまぁ、ご主人様の体に合わすことは出来ませんでしたけれど。その代わりに紅輝石で魔力を底上げですから。」

ボリボリ

地力は同じってことか。でもそれはたまたまなんだよなぁ・・・

「で、その結果『共鳴』が付属されたのか。」

「そう言う事になりまふね。」

「・・・あのな。ちょっと真面目な話なんだから煎餅食いながら喋るなよ。」

さっきからボリボリうるさい。

「私にとってはそれ真面目な話じゃなくてじゃなくてめんどくさい案件なんですよねぇ。」

俺もめんどくさいわ。

あれだろ。また面倒事が増えるんだろ・・・

「で、お前は何時からその事に気づいたんだ?」

「一目見たときからなんとなく気づいていました。」

だからかぁ、だからあの時変な勝負持ち掛けてきたのかぁ。

「そんな事だったらサブとして扱いにくいな・・・」

「っ!?そんなの困ります!というより嫌です。私の一番幸せな時間を失うなんてそんなこと・・・!」

一気に顔色を変え、とても悲しそうな顔をして叫んだ。

何も言えない。これ以上こいつに辛い思いをさせたくない。

「・・・悪い。自分勝手すぎるよな。でもあれをお前と重ねると可哀想になるんだ。」

「それはそうですが・・・そうですね、それじゃあ一つだけお願い事を聴いて貰えますか?」

「あまり過激なのはよしてください・・・」

「寝るときは貴方の側で寝たいです。」

これがいつもみたく『ご主人様の~』みたいだったら断るが『貴方の~』と言われると断れない。それだけ真剣だという事なんだ。

「分かった。」

 

 

「以上が『死神』についてだ。」

「後半はあなたと雪那の個人的なものなんですが・・・そもそも後半の件は要りましたか?」

「無かったら後でお前がどういう事かと尋問してくるだろ。そん時のための先手だ。」

紅魔族はチョロいけど怒ったら怖いからなぁ。特にこいつなんか怒らせたら爆裂魔法で木っ端微塵だ。めぐみんと将来パーティーを組む人の安否が心配だ。

「ふぅ、しかし困りましたね。また敵が増えるのちょっと・・・私的にも作者的にもきついですね・・・」

作者って誰だよ。

「いや、まだ性別が女子って決まった訳じゃないから。もしかしたら男子かもしれないし。」

もしそうだったら俺の今までの愚痴を聞いて貰おう。

「・・・雪那の口振りから察するに女子ですよ。めんどくさいって言ってたんでしょ?」

「え、めんどくさいって神器の後輩が出来るからめんどくさいって言う意味じゃないのか?」

俺だったらその状況はめんどくさい。物事のいろはを教えないといけないし・・・

「ま、分かりませんけどね。・・・しかしゆんゆん達遅いですね。」

俺達が席に座って話してるのは臨時パーティーについてゆんゆん達に話す事が主旨にあったからだ。

「んー今頃雪那を布団から引き離す作業でもやってんじゃない?」

「それってもう私達が行った方が早くないですか?」

「もう少しゆっくりしようぜ。鍵預かってるし。」

俺は店の鍵をちらつかせながら言った。

というかそもそも魔法で『アンロック』ってあるんだから鍵をかける意味がないんじゃ・・・

そして沈黙の時が流れる。

ここまでならいつもあることだ。だが、

「・・・何さっきからモジモジしてんの?」

「も、モジモジなんかしてませんよ、してませんよ!」

明らかに気まずそうに体を揺らしていた。

分からなくもないよ?そうなるのは仕方がないと思うんだけど、ずっと目の前でそうしてられると凄く気になる。

「じ、ジロジロ見ないでください!恥ずかしいじゃないですか・・・」

「お前もそうや可愛くって照れるときもあるんだな。」

「っ!?い、いきなりなんですか!?撃ちますよ!いいんですか、撃ちますよ!?」

何で褒めたのに死なにゃきゃならんのだ。理不尽すぎるぞ。

「照れ隠しも程ほどにしろよ。隠すんだったら平然を装え。」

「という事はしょうたも何処かで照れたりするんですか?そう言うのを顔に出さないのでてっきり無神経なのかと・・・」

「よっぽどの事がない限り顔には出さないからなぁ。」

日本で俺はそういう生活をして来た。感情を表に出さない。常に愛想笑いか真顔だった。でもこの世界に来てからは少し感情的になれた気もする。

「こ、これならどうですか?」

何を思ったのか俺の拳をめぐみんが握ってきた。

「なぁ、恥ずかしいならやるなよ。」

めぐみんの顔が真っ赤だ。それに対して俺は、

「な、何で照れないんですか・・・」

「内心心臓バクバクもんだ。でも平然を装える程度のものでもあるから。」

例えば急に抱きつかれるとかされたら平常心が保てなくなったりする。こっちから仕掛けるのには問題ないが主導権があちら側にあるとやられ放題だ。

「なんか悔しいですね。その程度ものとかバカにされてる気分で。」

負けん気の強いこいつの性格に火を着けたらしい。

これはヤバイ。完全に主導権を握られそうだ。

「はいはい、この話はおしまい。いい加減手を離せ。」

「ここで私が引くとでも?」

そう言ってめぐみんは更に俺に近寄って来て、

ガラガラガラ

「遅くなってごめんね。雪那ちゃんを引き剥がすのに手間取って・・・二人とも何してるの?」

ドアを開けたのはゆんゆんとあるえ、それに不貞腐れてる雪那だった。

ナイスタイミングと言って良いのか分からないが取り敢えず助かった。あのままでは何されるか想像がつかなし、あまり想像したく無い。

「いや、ちょっとめぐみんの魔法の事で揉めてな。」

「その割にはめぐみんの顔が赤いんだけど、しょうた君が何かやったんじゃないのかい?」

「何もやってない。逆にめg痛い!?何するんだよ。」

「余計なことは言わなくていいです。さっさと本題に入りましょう。」

こいつ!自分がやったことをなかったことにしようとしてやがる・・・

「ねぇ、余計なことって何?とても気になるんだけど・・・」

「万年ボッチがうるさいですよ。なんですか、またこんなに盛って!見せつけてるんですか!?」

ゆんゆんの胸を鷲掴みして叫んだ。

「痛い痛い痛い!止めてめぐみん!」

「こんな胸こうしてやりますよ!」

バシッ

「お前が話を逸らしていってどうすんだ。」

めぐみんの頭を叩いて言った。

「話が進まない・・・」

あるえがポツリと言った。

 

 

「さて、ようやく本題に入れる。ほらめぐみん。」

憤るめぐみんをなんとか静めて、皆でテーブルを囲んだ。

「え、私が言うのですか?てっきりしょうたが言ってくれるものだと・・・」

「お前の案だろ。サクッと言えって。」

たまにこいつに度胸があるのかないのか分からないときがある。

「そ、そのですね・・・ああ!やっぱり無理です。しょうたお願いします、しょうたから伝えてくれませんか?」

若干頬を染め、涙目で上目遣いをしてくるめぐみん。

聞きようによっては誤解が生まれかねんからそんな言い方しないでほしい。ほら、ゆんゆんの目が怪しくなってるからさ。

「はぁ、えっと、めぐみんが伝えたい事はな一緒にパーティーを組んでくれって言うことなんだ。どうもこいつは思ったより寂sごふっ!?」

「よ、余計な事は言わないで良いです。そろそろ本気で撃ちますよ?」

ここに帰ってきてから殴られること多くない?スプリットではそんなこと無かったのに・・・

「ロアが恋しいわ・・・」

あいつなら常識人の反応らしく照れて軽く叩くぐらいだろうに・・・

「「「・・・ロアって誰(だい)(ですか)?」」」

・・・この場合やらかしたと言える状況何でしょうか?

「ロアさんと言うのは向こうで一緒にパーティーを組んだ女性冒険者で・・・落としてきた人でもあります。」

ジト目でこっちを見んの止めろ。

「しょうた君もそろそろ自覚してきたとは思ってたんだけど・・・自覚しても落とすんだね・・・」

あるえが向けていたそれはどこかのご令嬢の親が娘を見ていた目に近いものだった。

「この人の事は今に始まった事ではないですよ。」

冷ややかな視線をめぐみんから送られてきた。

それ分かってるんならそんな目で見ないでほしい。

「こ、これ以上増えたら私に勝ち目が・・・」

そんなことを小声でいってるゆんゆん。

「も、もういいだろ。本題に戻れ。」

元はと言えば俺がロアの名を呟いたのが悪かったんだけどな・・・

「そ、そうね。いつまでもグチグチ言っても仕方がないよね。」

「はぁ、もっと早く行動を起こせば・・・」

うん、あるえはアルカンレティアでやらかしてるよな?

「じゃ、じゃあ答えを聞こうか。な?めぐみん。」

「え・・・・・あ、はい。」

今こいつ本題が何か忘れてたな。

「改めて、お前ら臨時パーティーに入らないか?」

「わ、私は入ってもいいよ。そ、その・・・めぐみんともパーティーを組みたいし・・・」

おう、百合百合しい・・・

「うーん、私も行きたいけど・・・やっぱりこっちで小説家を目指すよ。まずは自分の夢を叶えたいからね。」

「そうか。何か書けたら俺達に見せてくれよ。アクセルに居るから。」

あるえは頷き少しへらっと笑った。

「うん、あ、そうだ。その代わりに・・・」

口元を俺の耳に近づけてきた。

何これ、何かドキドキする。とんでもないことをお願いされる気が・・・

「月に一回一度だけでいいから私に会いに来てくれないかな?」

・・・少しドキドキした気持ちを返してくれ・・・

「それくらいの事ならいいよ。」

そのくらいの事なんだけどあるえにとっては結構大きな事だったのだろう。かなり顔を赤くしていた。

「何の話をしてるのですか?」

めぐみんが不審な目をして聞いてきた。

「別に大したことじゃない。あるえが官能小説を俺だけに見せたいって。」

「そ、そそんなこと言ってない!」

「ほう、中々あるえも攻めますね。」

「だから言ってないって言って・・・」

「そういえばさ、あるえの部屋の本棚にエr・・・」

あるえの言葉を遮るように言ったら、

「ああああ!も、もう止めてよ!変なこと言わないで!」

あるえも遮るように叫んだ。

いつも落ち着いてる?あるえが焦るのが新鮮で面白い。

「そうですかそうですか。あるえも意外とムッツリなんですね。アルカンレティアの時から薄々片鱗を見せてましたが・・・」

ニヤニヤしながらめぐみんがあるえをいじめてる。

「あの時は俺も少し覚悟したわ。もう少しお前らが来るの遅かったらホントに初めてが・・・」

多分あのまま押しきられてたら・・・

「も、もうその話はよそうよ!」

恥ずかしいのか目に涙を浮かべて抗議してきた。

「ご主人様にめぐみんさん。もうよしてあげましょう。」

あるえが少し可哀想だと思ったのか雪那が止めに入ってきた。

「そうだな、そろそろここ出ないといけないしな。」

さっきから明らか眠そうなゆんゆんを見ながら言った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「・・・・・」

「何じっとその子を見てるんですか。」

「やっぱり自我があると思うと今まで通りに過ごせないというか・・・何か気まずいみたいな・・・?」

ある日の昼下がり。今日はバイトは早上がりで家で『死神』を眺めていた。

「訳分かりません。そもそもご主人様は私達を生きてるモノとして扱ってたんですからいつも通りでいいのでは?」

「その筈なんだけど・・・」

お前みたいなのが生まれるのは嫌だからなぁ・・・

「さ、流石にそろそろ自重しないといけないとは思いますけど・・・」

自覚してんのな。

「・・・いや、お前はそのままでいいよ。いきなり自重されたら気持ち悪い。お前が変なことを口走ったら速攻それを撃ち落とすから。」

「ご主人様♪」

「こ、こら、くっつくな。」

雪那が肩にもたれ掛かってきた。

『警告、接触多量。』

そんな声が聞こえた気がした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

定休日。それはその店が定期的に休む日の事である。そこで働いてる人はその日に日頃の疲れをとるために一日中惰眠を貪ったり、はたまた趣味に没頭、日帰り旅行、散歩等と自分の自由時間を確保できる。

そんな日に俺は何をしているのかというと、

「『エクスプロージョン』!」

骨の髄に響くほど重い音、頬に感じる空気の振動。

「また威力上がってないか?」

そう、俺はめぐみんの爆裂に付き合っていた。

「ふっふっふ、どうやら我が溢れる魔力は留まることを知らないようです。」

「そのわりにはぶっ倒れてるけどな。」

「背負ってくださいお願いします。早くしないとモンスターが・・・!」

俺がこのめんどくさい爆裂に付き合ってる主な理由は、

ギャァァ!

めぐみんの爆裂による音で誘き寄せられるモンスター達にあった。

「も、もうレベル上げはいいんじゃないでしょうか!?このままでは私の行き先がアクセルではなくあのファイアドレイクの胃袋になりそうです!」

何を焦ってるんだこいつは。

「大丈夫だって。案外ファイアドレイクの中は暖かいかもしれないぞ?」

「時期を考えて発言してください!今夏ですよ!?あの中に入ったら溶かされるだけではなく蒸し焼きになりますよ!」

「ったくしょうがねぇな。『リフレクト』」

めぐみんに屈折魔法を掛けてモンスターから姿を見えなくした。

「誰が魔法を掛けろと!?背負って逃げましょうって言ったんですよ!?言葉を通じてます!?」

「可笑しいな、周りには誰もいないのに声がする・・・」

「あなたが屈折魔法掛けたんですよ!何ボケた振りしてるんですか!」

俺は『死神』に手を掛け、

さてと、そろそろ片付けますか・・・

 

 

「・・・もうモツは食べれません・・・」

確かに色んなモノが出てたと思うよ。血とか小腸とかレバーとか。でもそこまでひどくはないだろ・・・

「ほら、背負ってやるから捕まれよ。」

「そんな血がべっとり付いてる手で触られたくありません。」

「しょうがねぇな・・・」

手に巻いてる包帯をほどき、ローブを脱いで、素手を差し出した。

「その下にはそんな傷があったんですね。どんなことしたらそんなものが・・・」

そうボソボソ言いながら手に掴まり背中に掴まった。

やっぱ軽いなこいつ。

そんなことを思いながら里に向かってると、

「でも、いつも付き合ってくれてありがとうございます。」

珍しくもめぐみんが礼を言ってきた。

「レベル上げの特典でもなきゃやってられないけどな。」

そう言うとめぐみんは顔を青くして、

「あんな光景は二度と見たくありません。」

「見たくないなら爆裂に誘わなきゃいいだろ。」

「そ、そう言うわけにもいきません・・・」

「あれか?お前は爆裂を週に一回撃たないと死ぬってか?」

「いえ、ほんとは一日に一回は撃たないと気がすみません。でも、それとは別に理由があるんですよ。」

別の理由?

「あ、ほんとはモンスターが無惨に斬られる光景が好きなんだろ?サイコパスだなぁ。」

「さいこぱすって何ですか?そんな非人道的じゃありませんよ。」

爆裂魔法をぶっ放して何を言ってるんだこいつは?

「でも、近くはないですけど遠くもないです。」

「じゃあモツを見るのが好きなのか?やっぱサイコパスじゃねぇか!」

「ち、違いますよ!それにさっきからさいこぱすって何ですか?使ってる意味合い的には非人道的みたいな意味でしょうけど。」

「まぁそんな感じだ。しかしモツじゃなかったら・・・」

「ま、あなたには到底分からない答えですけどね。」

「そうか、ならいいや。」

「あ、あの、もう少し食いついてくれませんか?何かそう簡単に引き下がられると釈然としません。」

分からないものを一生懸命に考えても仕方ないと思うんだけど・・・

里への帰り道は理由を考えることを強いられた。

 

 

「・・・・」

「・・・・」

「あ、あのですね、お父さん。これには訳がありまして・・・」

「訳なんてどうだっていい。わしはお前を動けない状態で運んできていること事態気に食わん。」

そう毎度恒例俺はひょいさぶろーさんと睨み合っている。

「あのですね、お宅の娘さんが動けなくなってるのを運んできただけですよ?気に食わんとか意味わからんこと口にしないでくれますか?下手したらめぐみんはモンスターの餌になってたとこですよ。」

「ああ、そうだな。このままでは貴様のエサになりかねんな。」

「誰がモンスターだって?」

「貴様だ。獣のような目をしてるだろう。」

「失礼な、獣のような目だって!?ふざけんな、俺の目は邪眼なんだ!獣の目と同じにしてほしくない!」

「貴様が言ってるのは邪眼は邪眼でも邪な目だろ。」

否定はしない。だが、

「そうだとしてもめぐみんには向けねぇっイデデデッ!?めぐみん痛い痛い!肩が潰れる!」

思いっきりめぐみんに肩を握られた。

「それはどういう意味ですか?意味次第ではあなたの持命が縮みますから。」

どうしよう、こんなシチュエーション前にもあったような・・・

「貴様どういうことだ!わしの娘に魅力がないとでも言うのか!?確かに母さんの遺伝で慎ましい体ではあるgごふっ!?」

そこまで言ってひょいさぶろーさんの呻き声が聞こえる前にガツンという鈍い音とドスッという重い音、二つが聞こえた。

後半の音はめぐみんが腹を蹴った音だろうが前半の音は・・・

ドサッ

ひょいさぶろーさんが倒れた後ろにはフライパンを片手に冷笑を浮かべたゆいゆいさんが。

「ひょいさぶろーさーん!」

あの巨体のひょいさぶろーさんがこうも簡単に・・・

「あらやだわ。こんなとこで寝てしまうなんて。それにしても何の話をしてたのかしら?」

その冷笑のままゆっくりとこちらに近づいてくる。今まで感じたどの恐怖にも勝るものをだった。

「え、えーと、そろそろおいとましようかな・・・」

そう言いながらドアに手をかけると、

「『ロック』」

こんちきしょう!

「そ、そのですね、コンパクトで環境に優しいからdグフッ!?」

俺はゆいゆいさんに見事な回し蹴りをこめかみに食らいその場に倒れ気を失った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「困ったらこれを使いなさい。いいわね?」

「あ、あのこれは?」

「使ってみれば分かるわ。じゃあね。『ロック』」

「あ、ちょ・・・」

そんな会話で俺の意識は戻った。

「うっ、つぅ・・・まだ頭が痛いな・・・」

頭を押さえながら上体を起こした。

とりあえず状況を確認するために見回したら、そこはいつしかトランプで遊んだことがある場所、つまりめぐみんの部屋だ。そして部屋のドアの前になにやら魔道具、いわゆるスクロールを持っているめぐみんがドアの前に立ち尽くしていた。

「めぐみん、それなんのスクロール?」

「あ、目が覚めたんですね。それが困ったときに使いなさいとしか言われてないので分からないです・・・」

そうかと呟きながら周辺を探った。

「何してるんですか?」

「ん、『死神』とローブを探してる。何処に置いたか知らない?」

「それならさっき母が居間に持って行きましたよ。」

「なんで!?」

「さぁ?」

「さ、さぁって・・・まぁいいや。それよりやっぱそのスクロールが凄く気になる。発動させてみようぜ。」

「な!?そんな事しませんよ!これは母が用意したものですよ?何が起こるか分かったもんじゃないです!それに・・・」

いや、そこまで疑わなくても死ぬわけじゃあるまいに・・・

何か小さくぶつぶつ言っているめぐみんの隙を見てスクロールをとって、

「スクロール発動!」

「ああっ!何勝手にやってるんですか!?」

そのスクロールから発動された魔法は・・・

「寒っ!?何これ?すげぇ寒いんだけど・・・部屋中氷で固められてるんだけど!これ『フリーズ』か!冷却機構頭おかしいんじゃないのか!?お前のおかん何がしたいんだよ!?」

流石に寝起き?半袖でこんな温度の所に居たら寒いに決まってる。何か寒さを凌げる物は・・・あ、あった。

「分かりませんよ!あの人の考える事は時々不可思議なんです。って何勝手に人の布団に入ってるんですか!?」

「寒いから仕方がない。風邪でも引いたら最悪の場合死に至るかもしれないだろ?」

風邪を拗らしたらゲームオーバーの世界って誰が創ったんだよ・・・

「だからと言って無断で入るのはどうかと・・・それに私が寝れません。」

「一緒に入ったら?」

「ななな、何を言ってるのですか!?」

「何今更そんな反応してんだよ。だいたい俺が保健室で寝てる時に、お前が見舞いに来て布団に潜り込んで来ただろ・・・」

「み、見舞いじゃないです!保健室に栄養剤を貰いに行っただけです。」

「でも布団に入って来ただろ。」

「あ、あれはなんというか・・・すいません。言い訳が思いつきませんでした。」

思いつかなかったんかい。

「というわけで一緒に寝るか、我慢するか、力尽くで俺をどかすかだな。」

「実質一択じゃないですか!我慢なんて出来るはずがないですし、あなたを力尽くで動かせるわけがないですよ。」

「ま、そうなるわな。しかしゆいゆいさんはマジで何がしたかったんだよ・・・」

「まだ言ってるんですか?いくら考えてもあの人の考えることは分かりませんよ。」

そう言ってめぐみんは布団に入ってきた。

人肌ってあっけぇ…それに女子特有のなんかこう柔らかさ・・・こ、これは・・・

気分はエクスタ・・・

これ以上言ったら何処ぞの変態なんとかじゃないか。しっかりしろ俺。

「あ・・・」

突然めぐみんが何かに気付いたような声をあげた。

「どうした?クロにご飯でもあげ忘れたか?」

「え、あ、まぁそんなとこです。」

まじかよ。クロ(仮)大丈夫かな・・・?

 

 

「・・・しかしゆいゆいさんはマジで何がしたかったんだよ・・・」

「まだ言ってるんですか?いくら考えてもあの人の考えることは分かりませんよ。」

全くあの人は私達を氷漬けにでもしたいんでしょうか?

母の考えることは奇抜すぎて理解しかねませんね・・・

そう思いながら布団に入ると、

こ、これは普段はあまり感じることのないしょうたの肌の温もり・・・

この男は常上に何かを羽織ってるのでなかなか肌に触れることがないんですよね・・・

「あ・・・」

分かってしまいました。母の思惑が理解できてしまいました。

これも血のせいでしょうか?母と娘の意志疎通ってやつですかね。

「どうした?クロにご飯でもあげ忘れたか?」

思わず声を出したみたいだ。しょうたがこちらを見て聞いてきた。

とりあえずそういうことにしておこう。

「え、あ、まぁそんなとこです。」

焦って詰まってしまった。

まぁいいでしょう。一旦母の考えを整理してと、まず母はしょうたが私を家まで背負って来てることを知っていたはず。しょうたが家に来た時にお礼とでも言って中に入れさせる。そのあとは『スリープ』掛けるやなんやりして私の部屋に入れる。そして私にあのスクロールを渡して・・・あれ?そもそもどうやってあれを発動させるつもりだったんでしょうか?んー・・・ま、たまに母も抜けてる所がありますしね。現に母の思惑通りになってますし・・・

「・・・めぐみん?」

どうしたのでしょう?珍しくもこの状況に見合う気の利いた言葉でも・・・

「くっつきすぎ。流石に暑いわ・・・」

そんなこともなかったですはい。

「仕方がないじゃないですか。この布団は一人用で狭いんですから。」

「いや、だからと言って身体を押し当てるようにくっつかなくても・・・それに・・・」

あれ?少ししょうたの顔が赤い・・・もしかして・・・

「そうくっつかれると何がとは言わないがハッキリして少し悲しい気持ちになるから・・・」

「・・・黒より黒く、闇より暗き漆黒に」

「ストップ!ストォォップ!謝る、悪かった。頼むからこんなとこでその魔法を放たないでください。」

何だか普段大人びてるしょうたが凄く焦って可愛く見える。これはこれで眼福だ。

「ふふふ、大丈夫ですよ。今日はもう撃てないですし。」

「それは魔力があったら撃ってたと言うことでよろしいのでしょうか?」

「その事については置いといて、寒いのでもっとくっついてください。」

「いや、こっちは暑いって言ってんだろ!?」

そう言いながらも少し寄ってきてくれたのであった。




おひさー、みんな元気にしてるぅ?ねこたつむりだよ!orz
と言うことでね、えー、ほんとに申し訳ないっす。一ヶ月以上も空くなんて思いもしなかったでござる。
遅れた理由は主にゴッドイーターをしてたのと、大学生活らへんのごちゃごちゃを解消してましたはい。
ま、言い訳はこの辺りにしてと、あ、まだ謝りが足りねぇ!って人は感想の方かメッセージの方でお願いします。丁寧?に謝らさせていただきやす。
では、今回の振り返りっと。
なんとあの『死神』パイセンが自我持ちということが判明。擬人化も遠くはないとのこと。それにめぐみんの付き添いでレベリングもしてるから剣としてのレベルも上がってるので色んなスキルが付与されてたりしなかったり・・・
ま、こんな感じで『死神』の名前を募集したいと思います。詳しくは活動報告にて。
では、今回も読んでくださってありがとうございます。次回も読んでいただけると嬉しいです。
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